
顔の傷跡修正の治療法を解説|治療の対象になる傷跡や傷跡修正の費用相場もご紹介します
「過去の事故の怪我で顔に傷が残っている」「ニキビ・火傷の跡を消したい」など、傷は見た目に大きな影響を与えるものです。
また、顔に傷跡があると日常生活に支障を来すこともあります。傷跡を見るとその時の記憶がよみがえり、沈んだ気持ちになる方もいらっしゃることでしょう。
もしその傷跡を目立たなくさせることができたら、少しだけ前向きな気持ちになれるかもしれません。
今回は傷跡修正についてご紹介していきます。
傷跡修正の概要

傷跡が残る原因は、その傷が深く真皮まで損傷しているからです。真皮とは皮膚の組織で、表皮の下にあります。
真皮を修復し傷跡を全くなかったことにするのは難しいですが、それまでより目立たなくさせたり、小さくすることができます。
それが傷跡修正です。
傷跡修正は、火傷・にきび・手術後に残ってしまった傷跡・自傷行為の傷跡などを目立たなくさせる目的があります。
顔の傷跡修正の治療法

顔の傷跡修正といっても、その方法は傷の状態などによりさまざまです。
では、具体的にどのような治療方法があるのか、紹介していきます。
レーザー治療
色素レーザーやヤグレーザーを使う方法で、傷跡修正だけでなく、ほくろの除去や顔のシミをとるときにも使われます。
ニキビ跡や水疱瘡の跡など、さまざまな傷の種類に対応でき、効果も高いです。
1〜3か月に1回程度の通院が必要で、回数もかかるためすぐに傷跡を目立たなくさせたいときには向いていない治療方法です。
また、効果の出方には個人差があります。
真皮縫合・瘢痕拘縮形成術

症状によっては保険適用になる場合もありますが、見た目の改善を目的とする場合は保険適用外となる手術です。
瘢痕拘縮とは、いわゆる「ひきつれ」のことをいいます。
瘢痕拘縮は傷跡が緊張状態にある場合に起こりやすく、これをほぐすために切開・縫合をすることで傷跡を目立たちにくくすることが可能です。
切開方法には傷の周囲をジグザグに切って縫合するW型形成と、切開線の途中に補助切開を入れ、皮膚の一部を入れかえるZ型形成などがあります。
また、真皮縫合といわれる真皮層を縫合することで傷跡を目立たなくする方法があり、傷跡修正ではこの縫合方法がよく使われます。
真皮縫合をした場合は、表皮を縫合した糸のみを抜糸し、真皮を縫合した糸は体内に残ります。
体内に糸が残ることを心配する方もいますが、通常は問題ありません。
皮膚移植
切開や縫縮が難しく、傷跡が広範囲の場合や患者様が希望した場合は、皮膚移植をすることがあります。
傷のある皮膚を取り除き、太ももなどの目立たない部分から皮膚を移植する手術です。
とても緻密な手術ですが、手術は大体1〜2時間程度と比較的早く終わるため、1日で治療を終わらせたい方などに向いています。
治療の対象となる顔の傷跡の例

治療方法についてご紹介しましたが、次は治療の対象となる傷跡について、いくつか例をあげていきます。
ニキビ跡
ニキビ跡はレーザーやダーマペンで治療される方がほとんどです。
ダーマペンは表皮への負担や痛みが少なく、施術後の赤みも出にくいため、希望する方が多いです。
肌に無数の針で目に見えない穴をあけ、この傷が修復する過程で真皮層に存在するコラーゲンを増加させ、ニキビ跡を目立ちにくくさせる方法です。
いずれも複数回の治療が必要ですが、肌にしていることに大きな違いはありません。レーザー治療よりダーマペンのほうが費用が安くすむことがあります。
手術の縫合跡
事故のけがなど手術で縫合をした際、術後に縫合の傷が残ってしまうことがあります。
この傷跡はレーザー治療や、形成外科的な手術で目立ちにくくすることが可能です。
外科手術をする場合は、傷跡の周囲を切開または切除し、先ほど説明した真皮縫合を行うことにより、傷跡を小さくしたり、でこぼことした傷をきれいにできる可能性があります。
怪我や火傷の跡
怪我による瘢痕にはその形や高さなどによりいろいろあります。
・等高性瘢痕(平らな傷跡)
・陥凹性瘢痕(へこんだ傷跡)
・肥厚性瘢痕・ケロイド(盛り上がった傷跡)
・線状瘢痕(1本の線のような傷跡)
などがあり、肥厚性瘢痕やケロイドの場合は、保険適用の対象になる可能性があります。
手術をしなくてもステロイドの軟膏や注射、内服薬で治せる場合もあるため、一度病院で相談するのが良いです。
火傷の跡についても、治療は可能です。
火傷の程度により、レーザーで色をぼかしたり、皮膚の表面を削ったり皮膚移植をしたりといった治療法があります。
美容整形の傷跡

きれいになるためにした美容整形なのに、縫合の傷が最後に残ってしまうことがあります。
術後に傷跡が残ってしまうかは、個人によって差があり、それはその時になるまでわかりません。
しかし、その傷も目立たなくすることが可能です。
ただ完全になくすことは難しいため、自分でどこまで許容できるかという話になってきます。
傷跡を消すために繰り返し手術をすることがないように、医師ときちんと相談してから治療を受けましょう。
下記のボタンから無料相談を受け付けております。傷跡でお悩みの際は是非お気軽にご利用ください。経験豊富な医師がカウンセリングを行います。
顔の傷跡修正の治療費用

傷跡修正には保険適用になる場合と、ならない場合があります。
傷跡の大きさにもよりますが、例えばレーザーで治療をする場合、傷の範囲が広ければ保険適用(3割負担)でおよそ3万円程度です。
しかし保険適用外であれば、料金設定は医院によって異なります。形成術や皮膚移植なども、医院によっては70万以上する場合もあります。
保険適用かどうかにかかわらず、傷の大きさや深さ、手術の内容により費用はさまざまです。
事前のカウンセリングでしっかり確認しましょう。
形成外科と美容外科での傷跡修正の違い

先天的な異常や病気、怪我などによる身体の変形を治療するのが形成外科です。
形成外科では火傷やケロイドなどの治療ができ、それらの傷により社会生活に支障がある場合は、保険適用で治療することが可能です。
対して美容外科は、形成外科と同じで外見をきれいにみせることを目的としてはいますが、その理由が形成外科とは異なります。
「医学的に問題がなく日常生活にも支障はないが、見た目が気になるから治療してほしい」ということになると、これは美容外科です。
美容外科での治療は基本的に保険適用外です。
たとえば、まぶたの二重手術を希望する患者様がいたとして、その理由が単に「見た目が気になる」「一重がコンプレックスだから」というものであれば、美容外科で保険適用外の治療となります。
しかし、目の周りの筋肉が衰えてまぶたが垂れ下がってしまい、目が開けにくくなる「眼瞼下垂」という病気だと形成外科で保険適用で治療ができます。
傷跡修正によるリスク・副作用

傷跡の修正とはいえ、身体にメスを入れたりレーザーをあてたりすることに変わりはないため、リスクや副作用の可能性は十分にあります。
感染
まれに傷口から細菌が入り、感染を起こしてしまうことがあります。腫れたり、傷口から膿みが出たりする場合はなるべく早く病院へ行きましょう。
そのまま放っておくと壊死してしまうリスクもあるため注意が必要です。
内出血・腫れ
激しい運動や入浴などにより身体が温まり血流が良くなると、腫れや内出血が出やすくなります。
術後は安静にし、担当医の許可がおりるまでは運動や入浴は控えた方が良いです。
ケロイド
ケロイドができるかは体質によるところがあります。また縫合に不備があったり、術後の経過によっては、傷跡がケロイド化してしまうことがあります。
また、ケロイドができるかは体質によるところもあります。
術後の副作用をできるだけ避けるためにも、クリニック選びは慎重に行い、術後は医師の指示に従うようにしましょう。
顔の傷跡修正は美容クリニックへ相談を

顔の傷跡はとくに目立ちますし、鏡を見るたびに憂鬱な気持ちになってしまったり、日常生活に支障が出たりすることもあります。
精神的に病んでしまう前に早めに相談に行き、カウンセリングを受けることが大切です。
また、傷跡の状態や治療内容によっては保険適用となる場合もあるため、カウンセリング時に聞いてみるのも良いです。
まずは形成外科か美容クリニックに相談してみることをおすすめします。
グローバルビューティークリニックでは医師による無料カウンセリングを行っています。下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。
まとめ

顔に傷跡が残っているとコンプレックスとなり、生活しにくくなってしまうこともあります。
思い悩むことがあるなら、一度美容クリニックへ相談に行ってみてはいかがでしょうか。
費用が高いからといって必ず傷跡がきれいになるわけではなく、反対に安いから治らないというわけでもありません。
傷跡の状態などをしっかり診断してもらい、信頼できる先生を見つけましょう。
また、相談に行く際には手術内容や費用など気になることはすべて聞き、術後のトラブルが起きないように気をつけましょう。

writer


writer


writer
