顔の傷跡修正 手術痕 怪我
2023.2.21

顔の傷跡の治療法を徹底解説!治療ができる傷跡の種類や傷跡修正の費用相場もご紹介します

美容整形

今回は『傷跡修正』についてご紹介します。

過去の事故が原因で傷が残っている、ニキビややけどの跡を消したい、といったお悩みはありませんか?

日常生活に支障をきたしたり、沈んだ気持にもさせてしまうお顔の傷跡。

傷跡が少しでも目立たなくなれば前向きな気持ちになれるかもしれませんよ。

※当院での治療を検討中の方は事前に写真診察を受けていただきます。

傷跡修正の概要

考える女性

傷が深く真皮まで損傷している場合傷跡として残ってしまいます。

真皮とは皮膚の組織で、表皮の下にあります。

真皮を修復し傷跡をなかったことにするのは至難の業ですが、目立たなくさせたり小さくすることはできます。

それが「傷跡修正」です。

傷跡修正ができるのはやけどニキビ、手術後に残ってしまった傷跡など。

顔の傷跡修正の治療法

顔の傷跡修正と一言で言っても、傷の大きさや深さ、状態によってさまざまです。

どのような治療法があるのか、具体的にご紹介します。

レーザー治療

ホクロ除去やシミ取り、脱毛にも使われるレーザーは傷跡修正にも用いられることがあります。

ニキビ跡水ぼうそうの跡など、あらゆる傷跡に対応できる上に効果も高いのが特徴。

1~3か月に1度、複数回の治療が効果的なため、時間がかかりすぐには治せません。

レーザー機器の種類が豊富なうえ、効果の感じ方には個人差があるため、治療期間はさまざまです。

真皮縫合・瘢痕拘縮形成術

この施術は外科手術となり、場合によっては保険が適用されます。

見た目の改善が目的の場合美容整形とみなされるので保険は使えません。



瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)とは引き攣れのことを言います。

傷跡が緊張状態にある場合に瘢痕拘縮が起こりやすく、張りや緊張をほぐすために切開、縫合を行います。



【切開方法】
W型形成:傷の周囲をジグザグに切って縫合
Z型形成:切開線の途中に補助切開を入れ、皮膚の一部を入れかえる

切開後の縫い方は「真皮縫合」という方法がよく使われます。

真皮縫合とは皮膚の深い部分にある真皮層を縫合するので、傷跡が目立ちにくくなります。



表皮を縫合した糸は後日抜糸をしますが、真皮を縫合した糸はそのまま体内に残ります。

体内に糸が残ることを不安に思う方もいますが、通常は問題ありません。

皮膚移植

傷跡が広範囲で、切開や縫合が難しい場合は皮膚移植をすることがあります。

傷のある皮膚を取り除き、太ももなどの目立たない部分の皮膚を移植します。

緻密な手術ではありますが、手術は1~2時間程度と比較的早く終わるので、1日で治療を終わらせたい方に向いています。

治療の対象となる顔の傷跡の例

治療方法についてご紹介しましたが、ここからは治療の対象となる傷跡についていくつか例をあげてご紹介します。

ニキビ跡

ニキビ跡はレーザーやダーマペンで治療される方がほとんどです。

レーザー治療は肌に無数の穴を開け、細胞分裂を活発にすることで肌の再生能力を高め傷跡を治していきます。

ダーマペンも原理は同じですが、針を使って穴を開けていきます。



クリニックによって費用は異なりますが、効果的な治療法なので気になる方は試してみてください。

手術の縫合跡

事故による怪我などで手術をした際、縫合した部分が傷跡になって残ってしまうことも。

手術の縫合跡はレーザー治療形成外科的な手術で目立ちにくくすることが可能です。

外科手術をする際は、傷跡の周囲を切開または切除し、真皮縫合を行うことによって傷跡を目立ちにくくします。


凸凹した傷を綺麗にできる可能性があります。

怪我や火傷の跡

怪我による瘢痕にはその形や高さなどによりいろいろあります。

等高性瘢痕(平らな傷跡)
陥凹性瘢痕(へこんだ傷跡)
肥厚性瘢痕ケロイド(盛り上がった傷跡)
線状瘢痕(1本の線のような傷跡)


などがあり、肥厚性瘢痕やケロイドの場合は、保険適用の対象になる可能性があります。

手術をしなくてもステロイドの軟膏や注射、内服薬で治せる場合もあるため、医療機関に相談してみましょう。



火傷の跡も治療可能です。

火傷の程度により、レーザーで色をぼかしたり、皮膚の表面を削ったり皮膚移植をしたりといった治療法があります。

美容整形の傷跡

顔を隠す女性

綺麗になりたくて美容整形を受けても、傷跡が残ってしまっては意味がありませんよね。

術後に傷跡が残るかどうかは個人差があるので、その時になるまで正直分かりません。

しかし、残ってしまった傷跡を目立たなくすることは可能です。


傷跡を完全になくすことは難しいので、繰り返し修正手術をすることにならないように、どの程度なら許容できるか、医師と話し合っておきましょう。

顔の傷跡修正の治療費用

傷跡修正には保険適用になる場合と自費治療となる場合があります。


レーザー治療を受ける場合、傷の範囲が広ければ保険適用(3割負担)で3万円ほど

保険適用外であれば料金設定はクリニックによって異なりますが皮膚移植が70万円以上する場合も。


傷の深さや大きさ、手術内容によって料金は異なりますので、カウンセリングの段階でしっかりと確認しましょう。

形成外科と美容外科での傷跡修正の違い

保険適用:傷によって社会生活に支障をきたす場合
保険適用外:日常生活に支障はないが見た目が気になる場合

先天的な異常や病気、怪我などによる身体の変形を治療するのが形成外科

火傷やケロイドなど、傷があることによって社会生活に支障をきたす場合は保険で治療を受けることができます。

対して、医学的に問題がなく、日常生活にも支障はないが見た目が気になる、という場合は保険適用外になります。

美容外科での治療は基本的に保険適用外になります。

【まぶたの二重術を希望する場合】
保険適用:目の周りの筋肉が衰え、まぶたが垂れ下がってくる
保険適用外:一重がコンプレックスなので二重にしたい

可愛くなりたい、見た目が気になる、という理由で二重整形を検討する場合、美容整形にあたるので保険は適用されません。

まぶたが垂れ下がってくることで目が開けづらく、日常生活に支障をきたす場合は保険が適用されます。

眼瞼下垂という症状なので、形成外科で保険治療を受けることができます。

傷跡修正によるリスク・副作用

傷跡の修正とは言えど、メスを入れたりレーザーを当てたりします。

リスクや副作用の可能性は十分にあるので事前に確認して理解をしておきましょう。

感染

稀に傷口から細菌が入り、感染を起こしてしまうことがあります。

腫れや膿が出る場合はなるべく早く病院へ行きましょう。

そのまま放置しておくと、患部が壊死してしまうこともあるため、注意が必要です。

内出血・腫れ

術後に激しい運動をしたり、入浴をしたりして血行が良くなると、腫れや内出血が出やすくなります。

しばらくは安静にし、担当医の許可が下りるまでは運動や入浴は控えた方が良いでしょう。

ケロイド

体質によっては患部がケロイド化してしまうことも。

縫合に不備があったり術後の経過によっては炎症が続いてしまうことがあるので、クリニック選びは慎重に行いましょう。

顔の傷跡修正は美容クリニックへ相談を

顔の傷跡は特に目立ち、鏡を見るたびに憂鬱な気分になってしまいます。

精神的に病んでしまう前に早めに医師に相談しましょう。

傷跡の状態や治療内容によっては保険適用となる場合もあるため、カウンセリングの際に聞いてみるのもいいですね。

まとめ

顔に傷跡が残ってしまうとコンプレックスとなり、生活しにくくなることも。

思い悩んでいることがあれば一度美容クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。


費用が高いから必ず治る、安いから治らない、というものではありません。

傷跡の状態などをしっかりと診察してもらい、信頼できる医師の治療を受けることが大切です。

手術内容や費用など、気になることはすべて聞き、術後のトラブルが起きないように気を付けましょう。

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