医療機器を当てられている足
2022.8.18

やけど跡のレーザー治療を解説|やけど跡でよくある悩みや施術後の注意点もご紹介します

美容整形

やけどは医学的には熱傷と呼ばれており、高温の物質に触れたことにより皮膚や粘膜が損傷した状態のことをいいます。

出血はほとんどなく、発赤・腫れ・水ぶくれなどの症状が出ることが多いです。

これらの症状はやけどの深度に関係しており、軽度のやけどであれば跡が残らないこともあります。

しかし、中度〜重度のやけどはきちんとした処置をせずに放置すると跡が残ってしまうことがほとんどです。

今回はやけど跡の治療法の1つであるレーザー治療について、施術後の注意点などをご紹介していきます。

やけど跡はレーザー治療で治せる?

クエスチョンマークを持っている女性

やけどはその深さにより下記のように分けられます。

・Ⅰ度熱傷:表皮までの損傷。皮膚に赤みが出てヒリヒリとする。一時的な色素沈着はあるが、数日で治癒しやけど跡も残らない。
・浅達性Ⅱ度熱傷:真皮表層までの損傷。赤み・痛み・水ぶくれなどの症状があり、色素沈着も起きる。やけど跡はあまり残らないが、やけど直後の処置によっては残ることもある。
・深達性Ⅱ度熱傷:真皮深層まで損傷。赤み・腫れ・水ぶくれの症状があるが、痛みは軽度。やけど跡が瘢痕として残りやすい。
・Ⅲ度熱傷:皮下組織まで損傷。痛覚がなくなり、肌の表面は壊死している状態。やけど跡ははっきり残り、ケロイド状になることもある。また、やけど部位によっては機能障害に陥ることもある。

やけどの深皮や大きさによってはレーザー治療が対応可能です。

ほかにも、切除法や再生療法などの治療法もありますが、やけど跡の治療法の中で最も多く行われているのがレーザー治療です。

やけど跡の治療にはフラクショナルレーザーエルビウムヤグレーザーなどの医療用レーザーを使うクリニックが多いです。

やけど跡でよくある悩み

クッションを抱えて考える女性

軽度のやけどであれば跡が残らない場合が多いのですが、Ⅱ度〜Ⅲ度のやけどになると跡が残ってしまい悩む方も少なくありません。

やけど跡のよくある悩みを2つご紹介していきます。

色素沈着

色素沈着が起こる原因は肌の内部にあるメラニン色素が蓄積されるためですが、通常であれば肌のターンオーバーでメラニンが排出され、早くても半年以内には消失します。

しかし、怪我ややけどの後にできる炎症後色素沈着は通常のターンオーバーではメラニンが排出されず、やけど跡として残ってしまうことがほとんどです。

やけどなどの炎症が起きると肌は新しい細胞を作り回復しようとしますが、この時にメラニンを作り出す細胞が刺激を受けて活性化し、メラニンを過剰に生成します。

多量に作り出されたメラニンはターンオーバーで排出されず、肌の内部に蓄積され、やけど後の色素沈着として残ってしまうのです。

赤み

肩をかく女性

やけどはその深さによりⅠ度熱傷・浅達性Ⅱ度熱傷・深達性Ⅱ度熱傷・Ⅲ度熱傷に分けられ、やけど跡が残ってしまうのはⅡ度熱傷かⅢ度熱傷です。

軽い赤み程度であれば、しっかり保湿をしたり紫外線にあたらないようにしたりするだけで改善できます。

やけど跡は、やけど直後に適切な処置がされたかどうかで状態が変わります。

軽度のやけどだと思って放置すると赤みや色素沈着といったやけど跡として残ってしまう可能性が高いです。

やけど直後は冷水を当てるなどしてすぐに冷やし、病院を受診して適切な処置を受けるようにしましょう。

やけど跡のレーザー治療

人差し指を立てる男性医師

やけど跡の治療にはフラクショナルレーザーが使われることが多いです。

特徴や費用などについてご紹介していきます。

特徴

フラクショナルレーザーは医療用のレーザーです。

点状のレーザーを照射し皮膚表面にミクロ単位の穴をあける施術方法です。

皮膚はレーザーによってあいた微細な穴を埋めるために自己再生し、これによりやけどで凸凹になってしまった皮膚を平らな状態に近づけます。

施術後2日ほどは腫れや赤みなどの症状が出ますが、4日〜5日経つと表面の薄い皮膚が剥がれ始め新しい皮膚へと変わっていきます。

フラクショナルレーザーは、やけど跡以外にニキビ跡などの治療にも使われるレーザーです。

皮膚が再生しきるまでには3ヶ月〜6ヶ月程度の期間が必要です。

費用

電卓を打つ女性の手

フラクショナルレーザーは保険適用外となっており、施術にかかる費用はクリニックによりさまざまです。

また、レーザー照射時には痛みを伴うため、局所麻酔などを使うこともあります。

その場合、麻酔代が別途かかることが多いため、事前に確認しておくのがおすすめです。

治療期間

治療期間はやけど跡の範囲や状態により変わります。

フラクショナルレーザーでは複数回の照射が必要なことが多く、やけど跡の範囲や状態によりますが、半年〜1年程度の期間が必要な場合が多いです。

治療期間については事前のカウンセリングで医師に相談・確認するようにしましょう。

また、レーザー照射後は薄いかさぶたの状態になり、そこから正常な肌に戻るまでには3ヶ月〜半年程度の期間が必要になります。

治療期間とは別に正常な肌に戻るまでの期間も必要になるため、施術を行う際には注意しましょう。

やけど跡をレーザー治療するメリット

人差し指を立てる男性医師

やけど跡のレーザー治療は、ほかの治療方法と比べると施術時間が30分〜1時間程度と短めで、術後の痛みや腫れも少ないです。

ダウンタイムも短く、顔や腕などの目立ちやすい場所にあるやけど跡でも施術しやすいのもメリットの1つです。

しかし、やけど跡の状態により施術回数がかかってしまうことや、それにより費用がかさんでしまうといったデメリットもあります。

やけど跡の治療にはさまざまな方法がありますが、どの方法にもメリット・デメリットはあるため、自分に合った施術方法で治療するようにしましょう。

レーザー治療後の注意点

手でバツ印をつくる男性医師

やけど跡に限らず傷跡にレーザーを照射すると、照射部位が軽度のやけど状態になります。

そのためレーザー治療後に気を付けなければならないことや、注意点がいくつかあるためご紹介していきます。

かさぶた

レーザー治療後は照射部位が軽度のやけどの状態になるため、施術後数日するとかさぶたができてきます。

通常7日〜10日程度でぽろぽろと剥がれ落ちてきますが、無理に剝がしてしまうと傷跡が残る原因になるため、注意が必要です。

かさぶたはほとんどの方にできるため、あまり心配しなくても大丈夫です。

赤み

レーザー治療後に出る皮膚の赤みは、やけど跡が治ってきている証のようなものです。

赤みが出た場合は紫外線が当たらないように注意し、もし保護用のテープが処方されていたら患部に貼るようにしましょう。

ステロイドのクリームなどを使うと赤みが治まることもあるため、気になる方は専門医にご相談ください。

色素沈着

レーザーを照射すると軽いやけどの状態となり、肌が敏感になります。

肌が敏感になっていると紫外線などの刺激で色素沈着を起こしやすいため、保護用のテープを使うなど、患部にあまり刺激を与えないような工夫も必要です。

多くの場合は肌のターンオーバーで徐々に消えていくため、あまり心配はありません。

しかし、1ヶ月以上経っても色が薄くならず消えない場合は、専門医にご相談ください。

やけど跡のレーザー治療を受けるクリニック選びのポイント

人差し指を立てる女性

やけど跡のレーザー治療に失敗しないためにはクリニック選びが重要です。

レーザー治療を受ける際のクリニック選びのポイントをご紹介していきます。

カウンセリングが丁寧

レーザー治療に限らず、美容外科の分野において事前のカウンセリングというのはとても大切です。

レーザー治療では皮膚を切除したり縫い合わせたりといった処置は行いません。しかし、カウンセリング時には治療のリスクなどもきちんと説明してくれるクリニックが安心です。

治療内容・治療のリスク・治療期間・費用などをきちんと説明してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。

カウンセリングをしっかりせずに治療をしてしまうと、治療後にトラブルになる可能性があります。

トラブルを避けるためにも事前のカウンセリングはしっかり行うようにしましょう。

実績がある

レーザー治療の実績があるかも重要なポイントです。

レーザー治療の経験が豊富な医師がいると治療の見通しがたちやすく、安心感があります。

治療の実績はホームページなどで確認できることが多いため、一度調べてみることをおすすめします。

また、レーザー治療には複数回の通院が必要なことが多く、通いやすい場所にあるかどうかも重要です。

距離が離れていて通いにくいと、近くのクリニックに転院したり治療を途中でやめてしまう方がいます。

途中で別のクリニックに変えると、もう一度カウンセリングを受けなおすことになり、費用面の負担も大きくなる可能性があります。

クリニック選びの際には、カウンセリングをしっかり行っているか・治療の実績・通いやすさの3つの点に注意しましょう。

やけど跡のレーザー治療で悩みがある場合は専門の医師に相談しよう

白衣を着た男性

やけど跡のレーザー治療にはメリット・デメリットがそれぞれあり、治療に不安や悩みを抱える方もいます。

治療に対する悩みは専門医に相談し、不安や悩みが解消されてから治療を始めるようにしましょう。

悩みや不安があるのに治療を始めてしまうと、治療途中や治療後にトラブルになってしまうケースもあるため気を付けましょう。

やけど跡でお悩みの方は、ぜひ一度グローバルビューティークリニックにご相談ください。治療に対する不安や悩みにもお答えいたします。

まとめ

笑顔でスマホを操作する女性

やけど跡はレーザー治療で治すことができ、施術時間が短いなどのメリットもあります。

やけど跡の状態によっては施術回数がかかってしまうこともあるため、事前のカウンセリングでしっかり相談することがおすすめです。

また、やけど跡にはレーザー治療以外に、切除法やケナコルト注射、再生療法などもあります。

治療方法によりメリットとデメリットがあるため、医師と相談しご自身に合った方法で治療することが大切です。

やけど跡の位置によっては見た目が気になってしまう方もおり、術後の腫れや痛み、ダウンタイムが気になる方などにはおすすめの治療方法といえます。

しかし、薬物または光線アレルギーのある方、妊娠中の方、糖尿病や高血圧症の方などはレーザー治療が受けられない場合があります。

やけど跡の治療をご希望の方で、治療方法などにお悩みの方はグローバルビューティークリニックにご相談ください。

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