
美鼻を手に入れ、生活が変わった人たち<症例③>結婚式直前の花嫁 その1
前回に引き続き、当院で手術を行ったお客様の一例を紹介させていただきます。今回は、結婚式を間近に控えた女性です。ダウンタイムや整形手術の完成するタイミングについてお話します。
《症例③》結婚式とその前撮りを控え、どうしても鼻を美しくしたいと来院された女性(20代半ば)

特徴
そのままでもステキな女性だなと思いましたが、良く見ると鼻先が上を向いたブタ鼻でした。
ご本人が仰る通り、左右の鼻の穴の形も微妙に違います。
これまでの経緯
最初に来院された当日、彼女は「1ヶ月後に写真撮影、2ヶ月後に挙式を迎えます。1ヶ月後の写真撮影は、どうしてもキレイな鼻で撮りたいのです」とおっしゃいました。
僕は最初このお話しを伺った時、正直もう少し早く来院してくれたら…と考えました。
その理由は今回の事例のポイントである「ダウンタイム」です。
鼻は、術後の安定に時間がかかる部位であり、手術の内容によっては、しっかり定着するまでに、2年ぐらいかかるようなケースもあります。
僕は常に、お客様に納得して頂き、笑顔になってもらうことを第一に考えながら手術をしていますので、経過がうまくいかずに、挙式の本番やその前に行われる「前撮り」で悲しい思いをするのではないかと考えると、今回の鼻手術を快く勧めることはできませんでした。
ダウンタイムも個人差がありますし、できれば完成するまで最低3ヶ月は欲しいところでした。
ところで、ダウンタイムとは?
前述のように、今回の事例は「ダウンタイム」がキーとなりますので、ここで少し詳しくご説明します。
ダウンタイムとは、手術をしてから傷や痛み、腫れなど、手術によって起こった変化が、手術前の状態に戻るまでに要する期間のことをいいます。
つまり、本当に美しくなるために必要な、お顔や体にとっての「休息の時間」です。
美容整形手術では、麻酔や手術により腫れや痛み、むくみ、内出血などを伴います。
これらの症状がおさまる期間は、当然個人差があり、短い人がいれば長引く人もいます。
もちろん、手術の内容や部位によっても異なります。
「ダウンタイム終了=完成」ではない
ところで、みなさんの中にはダウンタイム期間、つまり術後の腫れや痛みが治まれば「完成」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
手術後のお客様からよく耳にするのが、「腫れ痛みは治まったのですが、なんか形に違和感があります」という言葉。
おそらく、痛みや腫れが治まると理想の状態になる、と思われていると思うのですが、これは「勘違い」なのです。
多くのお客様から同様の言葉を聞くということは、そう考えている方が多い、ということです。
ダウンタイム期間が終わったことは、「完成」とイコールではありません。
手術内容によって異なりますが、手術により大きさや形を変えた部分が、定着して本当に美しい状態になる「完成」までには、かなりの時間がかかります。
お顔や体は、徐々に完成形へと近づいていくのです。
仮に、ダウンタイム期間が1週間から10日ぐらいだとしても、手術内容によっては「定着」するまでに2年ぐらいかかる場合もあります。
下の図を見てください。

傷がキレイに治っているようでしたら、1週間くらいで抜糸(縫っている糸を抜くこと)ができるようになりますが、腫れ、痛み、内出血などはその後も1週間くらい続くことがあります。
また、抜糸ができた後、腫れや痛みが無くなったとしても、まだ組織は「定着」していません。
少なくとも手術後1ヶ月くらいは、必要以上に手術した部分に触れないこと、当院ではこのようにお伝えしています。
例えば、子どもの頃に「紙ねんど」で遊んだことがあると思います。
紙ねんどは、何らかの形を作ったあと、ある程度の時間が経つと固くなりますよね。
でも、しっかり乾燥して固くなる前は、力を入れて触ると、変形します。
表面が固まってくると、触れても指には付きませんし、少し触れたくらいでは変形しません。
でも紙ねんどの中身までしっかりと固まっていないと、強く押すことで指の後が付きます。
もちろん、美容整形手術はこれほど単純ではありませんが「見た目」の変化が終わっているように見えても、表からは見えない部分、手術した部分の中側の方では、「完成」はしていないのです。
ダウンタイム期間は無理をしないように!
症状が軽い場合でも、ダウンタイム期間は無理をしてはいけません。
この期間はとても重要で、今後の経過や完成形を大きく左右すると言っても過言ではありません。
早く定着させたいのであれば、ダウンタイム期間は安静に過ごすことが一番です。
鼻手術に関して言えば、手術後少なくても1ヶ月間は、必要以上に触れないでください。
まとめ
今回は、挙式まで2ヶ月しかない女性の例から、ダウンタイムの必要性をお伝えしました。
鼻手術は、お顔の他のパーツと比べても、特に完成までに期間を要する部分です。
従って、僕は最初、この手術を快く勧めることはできませんでした。
しかし、最終的には手術を決行します。
僕がなぜこの症例に対し、手術を行うことになったのか、次回、この続きをお伝えしたいと思います。
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