ワシ鼻の整形手術の概要
鼻筋(鼻背)が出っ張っていたり盛り上がっていたりする鼻を「ワシ鼻」と呼びます。
男性的で強そうな印象を持たれることが多いので、コンプレックスに感じる方が多いです。
元々西洋人に多く見られるのがワシ鼻でしたが、骨格の西洋化に伴い近年ではワシ鼻に悩む日本人も増えてきました。
ワシ鼻修正をすることで、鼻筋がシャープになります。
また、鼻全体が小さく見えるようになるので女性らしさも生まれます。
しかし、ワシ鼻と一言で言っても特徴はそれぞれ。
【ワシ鼻の3つのパターン】 ・鼻根が低いタイプ ・鼻根が高く鼻背の幅が広いタイプ ・鼻背の幅が非常に広いタイプ |
このようにいくつかの種類があります。
さらにワシ鼻の重度も異なるので、施術方法も幅広くなります。
【ワシ鼻修正方法】 ・ヒアルロン酸注入 ・プロテーゼ挿入 ・ハンプ削り ・鼻尖形成 ・鼻中隔延長 など |
鼻根の高さと鼻骨の幅によっては、複数の施術方法を組み合わせた複合手術を行うことも。
軽度の場合 ・ヒアルロン酸注入 |
軽度~中度 ・プロテーゼ挿入 |
重度 ・ハンプ(鼻骨)削り ・パンプ削り+プロテーゼ ・ハンプ削り+鼻尖形成 など |
ハンプ(鼻筋のコブ)の出方や重度によってこのように施術方法が異なります。
いずれの方法も鼻骨の凹凸を改善し、まっすぐな鼻筋を作ることが目的です。
ワシ鼻の整形失敗は多い?
ワシ鼻に悩む方は年々増えている印象ではあります。
しかし、他の鼻手術と比較するとワシ鼻修正の症例数はそこまで多くはありません。
そのため、美容業界全体で見てもワシ鼻修正に慣れた医師や症例数はまだまだ少ないです。
つまり、他の鼻整形に比べるとワシ鼻修正の失敗のリスクは多少なりとも高くなってしまいます。
実際「他院でのワシ鼻修正に失敗した」と相談に来られるお客様も多くいらっしゃいます。
ワシ鼻整形の失敗事例
ワシ鼻修正の失敗とはどのような事例があるのでしょうか?
失敗のリスクや危険な施術について見ていきましょう。
【ワシ鼻整形の失敗例】 ・鼻先の肥大化 ・鼻筋の形が不自然 ・失明 ・プロテーゼが透けてみえる ・鼻が曲がってしまう |
それでは、ワシ鼻修正の失敗事例を順番に見ていきましょう。
鼻先の肥大化
施術方法によっては鼻先が肥大化し、団子鼻のようになってしまう可能性があります。
ワシ鼻を治すために鼻整形を受けた直後に、別の部分を治すためにさらに手術を重ねる方も。
このようなデザインへの不満はワシ鼻修正以外の施術でも多くあります。
医師の手腕や美的センスが問われるので、医師選びは慎重に。
施術後は医師の指示に従い患部をあまり触らないようにしましょう。
少しでも違和感があれば早めに相談してください。
鼻筋の形が不自然
ヒアルロン酸注入や鼻骨削りが原因で鼻筋が不自然になることがあります。
まずヒアルロン酸注入はダウンタイムが短く、費用も手ごろなため希望する方はとても多いです。
しかし、ヒアルロン酸製剤の硬さによっては横にダラダラと流れてしまうことも。
そういった場合理想の形にならないというリスクがあります。
また、鼻骨を削る場合の削り方でも鼻筋が不自然になってしまうことがあります。
鼻骨の表面をただ削るだけでは平らな鼻筋になってしまいますよね。
両サイドも少しずつ削るなどして形を整える必要があります。
削りすぎても鼻筋のラインが消えてしまうため、医師の判断が非常に重要です。
【削り方による失敗例】 ・削る量が少なく変化が見られない ・ハンプが残っている ・余計凸凹になった など |
このように医師の技術やセンスによる失敗例も多く見られます。
失明
鼻整形の中で一番手軽に行うことができるヒアルロン酸注入。
実は失明のリスクがあるのです。
鼻は目に近いので、鼻の施術が視神経に影響を及ぼす可能性があります。
ヒアルロン酸を鼻に注入することで、血流障害が起き、最悪の場合失明してしまうことも。
ヒアルロン酸の製剤が誤って血管に入ってしまい失明したという事例もあるので、注意が必要です。
プロテーゼが透けてみえる
鼻プロテーゼもやり方を間違えると危険性があります。
そもそもプロテーゼとはシリコンでできた医療用の人工軟骨。
基本的には挿入前にお客様の鼻の形に合わせて形を整えてから使用します。
しかし、中には既製品をそのまま挿入したり挿入する位置を間違えてしまう医師も。
また、挿入する部位やプロテーゼの形によっては皮膚が薄くなったり突き破ってしまうことも。
当院ではI型プロテーゼのみを使用していますが、L型の場合このようなトラブルが起こりかねません。
施術後に違和感を感じた場合はすぐに施術を受けたクリニックに相談しましょう。
プロテーゼが曲がっている
プロテーゼの失敗例として、歪みや曲がりがあります。
原因としては、プロテーゼを入れる位置が正しくないことが考えられます。
本来鼻骨と骨膜の間に挿入するのが正しいプロテーゼの入れ方。
しかし、骨膜の上に挿入されてしまうケースがあります。
これは医師の技術や知識が足りないと起こり得る失敗例です。
また、元々の鼻が曲がっているにもかかわらずそのままプロテーゼを入れたことで、仕上がりも曲がってしまうという場合もあります。
事前のカウンセリングで自分の鼻の状態を再確認してから施術を受けられると良いですね。
鼻整形失敗した場合にとられる処置
プロテーゼによる失敗の場合、新しいものと入れ替えることで修正できる可能性があります。
プロテーゼが曲がってしまったり、挿入位置がずれてしまっている場合は抜去しなければなりません。
また、ヒアルロン酸注入が原因の失敗の場合はヒアルロン酸溶解注射を打つ方法もあります。
ワシ鼻整形の効果の持続期間
ワシ鼻修正には様々な施術があり、それぞれ持続期間が異なります。
ヒアルロン酸注入の場合、ほとんどの場合半年~1年で効果がなくなります。
プロテーゼは正しく挿入できれば半永久的に持続しますが、経年劣化で入れ替えが必要になることも。
ハンプ削りなどの骨を削る施術は永久的に効果が続きます。
持続期間は長いものから短いものまであります。
メンテナンスが必要なものもあるので、どの方法でワシ鼻を修正するかは慎重に決めましょう。
失敗しないためのクリニック選びのポイント
鼻整形においてクリニック選びは非常に重要です。
コンプレックスを改善するために美容整形を選択しても、失敗してしまっては元も子もないですよね。
ここからは、失敗しないクリニック選びのポイントをご紹介します。
医師によるカウンセリング
鼻整形に限らず、美容整形における事前のカウンセリングはとても大切です。
充分なカウンセリングが行われないがためにトラブルに発展することも。
残念ながら手術を受けたことを後悔してしまう方も。
事前のカウンセリングは十分に行い、術後にトラブルにならないように注意してください。
ワシ鼻の整形実績が多い
ワシ鼻修正は他の鼻整形の症例数と比べると、決して多くはありません。
しかし、その中でも多くの実績がある美容クリニックはあります。
施術に対する不安を軽減するためには、実績や症例数が多いクリニックを選ぶと良いでしょう。
また、ワシ鼻修正には様々な施術方法があり、状態によっては複数の施術を組み合わせて行う必要があります。
セカンドオピニオンを聞くためにも複数のクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。
クリニックによって提案が異なる可能性もあります。
どのような施術が自分に合っているのか、複数の医師に診断してもらうのもおすすめですよ。
鼻整形・形成の専門医が在籍
医師によって少なからず得意な施術、不得意な施術があるはずです。
鼻整形専門の医師が在籍しているかどうかもクリニック選びの重要なポイントです。
鼻整形が得意な医師なのか、なりたい鼻と症例写真が似ているか、といった部分に注目すると良いでしょう。
ワシ鼻整形で失敗しないために信頼できるクリニックに相談を
美容整形を考えている方は、まずは信頼できるクリニックに相談しましょう。
大変かもしれませんが複数のクリニックでカウンセリングを受け、ここなら任せられると思える医師を探すと良いです。
後から後悔しないためにも、クリニック選びは慎重に行いましょう。
まとめ
ワシ鼻修正方法にはヒアルロン酸注入、プロテーゼ挿入、ハンプ削り、鼻尖形成などさまざまな施術方法があります。
そのため、失敗事例も施術によって異なります。
今回はワシ鼻修正の失敗事例や修正方法についてご紹介しました。
失敗しないために、カウンセリングをしっかりと受けて自分に合った施術を選ぶようにしましょう。