「キレイ系」の美人と「可愛い系」の美人
カウンセリングしていると「可愛い系の顔にしてほしい」と熱望される方がいます。
かわいい系とはどんな顔かを聞いてみると「石原さとみさんのような」「佐々木希さんのような」という答えが返ってきます。
ハッキリ言いましょう。
彼女たちは明らかに「美人顔」です。
「可愛い系」ではありません。
そもそも、顔の良し悪しを判断するベクトルは、「バランスが良い」と「バランスが悪い」が両極端にあると考えています。
簡単に言うと、バランスの良い顔は「美人」、バランスの悪い顔は「ブス」ということになります。
言葉の意味を再確認
女性に対して「キレイだね」「可愛いね」と伝えるのは、相手を褒めるとき、好意を持っているときですよね。
この言葉を聞いて嬉しく思わない女性は少ないはず。
ではこの2つの言葉の意味はどのように違うのでしょうか?
手元にある国語辞典で調べると、次のような答えが出ました。
「キレイ」とは
・色・形などが華やかな美しさをもっているさま。 ・姿・顔かたちが整っていて美しいさま。 ・よごれがなく清潔なさま。 ・乱れたところがないさま。整然としているさま。 |
このように、美麗、清潔、潔白、整然といったイメージの言葉ですね。
「可愛い」とは
・愛情をもって大事にしてやりたい気持ちを覚えるさま。 ・いかにも幼く、邪気のないようすで、人の心をひきつけるさま。 ・愛らしい魅力をもっている。 ・幼さが感じられてほほえましい。小さく愛らしい。 |
「キレイ」と「可愛い」の違いは分かりましたか?
似ているようで意味や印象は全く違うものなのです。
「キレイ」と「可愛い」の違い
では、私なりの「キレイ」と「可愛い」の定義をお伝えします。
GBCが考える「キレイ」
顔のパーツそれぞれのかたちだけではなく、顔全体のバランスが整っているさま。 |
GBCが考える「可愛い」
見た目がキレイで、なおかつ「可愛らしさ」や「性格の良さ」がにじみ出ているさま。 |
可愛いというのは内面から出てくる人柄のようなもの。
内面の美しさが表情や仕草、声のトーン、言葉遣い、姿勢等で表現されることで「可愛い」と感じてもらえるのです。
つまり、どちらかというと、「可愛い」は性格を表す言葉なのです。
人気のある美人女優さんは、いつもニコニコしていて、笑顔が人を癒す方ばかり。
彼女たちは、美人顔と可愛い性格の両方を持っているからこそ、多くの人から愛され、憧れの目で見られるのです。
つまり、バランスの取れた顔で、性格がよければ「美人系」と「可愛い系」の両方を手に入れられるということになります。
可愛かった少女が性格ブスに成長?
例えば、小さいころから周りから「可愛い、可愛い」と言われて育ってきた女の子は、成長すれば「キレイな女性」にはなるかもしれません。
それは、もともとの顔のパーツやバランスが子供なりに整っていたから。
さらに、子供の頃はまだ素直で、「性格の良さ」もある程度は持ち合わせているでしょう。
しかし、このまま周りが「この子は可愛い」とちやほやしていると、やがてその子の性格は歪んでくるかもしれません。
「自分は特別」「可愛いから何をしても許してくれる」
純真無垢な性格とは変わってきます。
これが顔に出るようになると、「キレイ」な顔立ちではあるが「性格ブス」といった女性が出来上がってしまうのです。
高校生くらいまでの間では「キレイだが性格ブス」な人は結構いるのではないでしょうか?
ところが、高校生まで「キレイ」だった人は、社会に出て世界が広がると、自分よりももっと「キレイ」な人にたくさん出会います。
すると、性格の良さを伴った本当の美人が「キレイで可愛い人」として生き残ってくるのではないでしょうか?
「美人顔」の特徴
美人顔は手術である程度作ることができます。
では、可愛い性格はどうしたら手に入れられるのでしょうか?
実は「美人」になると「可愛い」性格に変化することがとても多いのです。
自信がある人、自信のない人
顔に自信が持てるようになると、自分の行動にも自信が持てるようになります。
そのために、発言が前向きになり、人に対して優しい態度で接するようになります。
ですから、「美人系」と「可愛い系」は顔に自信を持つことができれば両立可能なのです!
逆に、容姿に自信が持てない人は、顔を人に向けることが苦痛で、内向的な性格になります。
「どうせ私なんか…」
と自分を卑下するような振る舞いになりがちです。
性格を理解してくれる人はいても、特に異性からは「性格ブス」と判断されることが多くなってしまうのです。
反対に、容姿に自信がなくても、何かしらの自信がある人は「あの人は性格が良い」と周りから認められます。
しかし注意したいのは「可愛い」という評価にはなりがたい、ということです。
目指すところは、「キレイ」かつ「可愛い」最強の女性
美容クリニックを訪れる方はみなさん、特に顔に対して何らかのコンプレックスをお持ちです。
そこで、カウンセリングではこの図をお客様にみせて説明することもあります。
誰からも好まれるバランスの整った顔、「美人顔」を目標にすることで「可愛い」も手に入れられることを説明すると、たいていの人は「美人系でお願いします!」とおっしゃいます。
「キレイ」を手に入れたら「可愛い」もついてくる
「キレイ系」と「可愛い系」好みは人それぞれです。
しかし、誰からも好まれるバランスの整った顔、つまり「キレイな顔」を目指すことで、同時に「可愛い」も手に入るのです。
「美人系」に近づくと、女性は笑顔が増え前向きになります。
例えば、鼻整形を受ける前はマスクをつけて黒っぽい服装しかしなかった女性。
美容整形を受けたとたん、印象がガラッと変わったのです。
マスクを外して赤やピンク、オレンジといった明るい色の服を着るようになり、好感度の高い表情に変わりました。
このように、美容整形後に印象が大きく変わるケースはよくあります。
目指せ!「美人顔」
美容整形を積極的に勧めているわけではありませんが、見た目と性格は切っても切れない関係にあることが分かります。
しかし、「美人顔」に近づけば近づくほど、自分に自信が持てるようになり、表情や行動に変化が出るのは確かです。
周りからの嬉しい言葉や反応があれば、おのずと笑顔も増えますよね。
「外見は関係ない」とおっしゃる人もいますが、私は外見に気を配ることで、その人をプラスの方向へ導いてくれると考えています。
「どうせ自分は性格ブスだし…」
と諦めずに、まずはメイクやファッション、身だしなみやふとした仕草、姿勢などに注意を払って、外見を見直してみましょう。
それだけでも「可愛い性格」に自分を変えられるかもしれません。
まとめ
美容整形を安易に勧めているわけではありません。
しかし、見た目と性格は切っても切れない関係にあると考えています。
メイクやファッション、身だしなみや仕草、姿勢や歩き方にきをくばるだけで、「性格が可愛い人」に自分を変えられるかもしれません。
そのうえでやはりコンプレックスとなる部分があれば、今度は「キレイ」も目指すことで「キレイで可愛い」最強の女性になれるのではないでしょうか?