
斜鼻を自力で治すリスクを解説|斜鼻修正術やメリット・注意点を詳しく紹介します
鼻が曲がって見える斜鼻(しゃび)に悩んでいる人の中には、自力で治そうと思っている人も少なくありません。
しかし自力で斜鼻を治すにはさまざまなリスクがあり、かえって鼻の曲がりを悪化させてしまうこともあるのです。
今回は斜鼻を自力で治すリスクについて解説していきます。曲がっている鼻を治す斜鼻修正術についてメリットや注意点なども併せ見ていきましょう。
斜鼻の種類

目と目の間から鼻先までの鼻筋が曲がってみえる斜鼻には種類があり、大きく2つに分けられます。
では、まずは斜鼻の種類について詳しくご紹介していきます。ご自身が斜鼻の場合は、どちらに当てはまるかを確認してみましょう。
骨性斜鼻
鼻の骨自体が曲がっていることを骨性斜鼻といいます。事故などで怪我をして鼻が曲がってしまった場合は骨性斜鼻のことが多いです。
鼻が曲がった形によってさらにC字型・I字型・S字型などにわけられ、第一印象で強くイメージが残るほど曲がっている場合もあります。
・C字型:鼻筋がカーブしている
・I字型:斜めにまっすぐ鼻が傾いている
・S字型:鼻筋がS字のように歪んでいる
上記のように型によって見た目の特徴が少しずつ異なり、斜鼻を治すための手術方法も変わります。
軟骨性斜鼻
左右の鼻の穴の中にある軟骨が鼻の形に影響していることを軟骨性斜鼻と言います。
生まれつき鼻が曲がっている方は軟骨性斜鼻の場合が多いですが、怪我などの外傷で骨性斜鼻と併発している方も少なくありません。
鼻の穴の中心側にあるのが鼻中隔軟骨で、この骨が大きかったり曲がっていたりすることが斜鼻の原因です。
鼻中隔軟骨が曲がっている、大きい、左右非対称などと問題があるのは珍しいことではありません。
多少の湾曲やズレは誰しも起こっており、あまり気にしていな方や斜鼻だと思っていない方もいらっしゃいます。
斜鼻が与える影響

斜鼻は見た目が気になるという問題だけでなく、他にもさまざまなことに悪影響を及ぼします。
では斜鼻が与える他の影響にはどのようなものがあるのかを詳しくみていきましょう。
鼻詰まり

斜鼻の方は鼻の穴が狭くなっていることが多く、鼻が詰まりやすいという方は少なくありません。
鼻が詰まりやすく鼻呼吸がしづらいことから、無意識のうちに口呼吸になってしまっている方も多いです。
口呼吸は習慣化するとさまざまなリスクを伴うため、斜鼻によって鼻が詰まりやすかったり鼻呼吸がしづらいという方は早めに斜鼻を改善する必要があります。
いびき

鼻が曲がっているといびきをかきやすくなります。
鼻の曲がりといびきには一見つながりがないようにも感じられますが、斜鼻が原因で口呼吸になっている方はいびきをかきやすいです。
寝ている間も口呼吸をしているといびきをかきやすくなるため、斜鼻はいびきの原因にもなり得るのです。
寝ている間に口呼吸になっているとご自分で気づくことは難しいですが、起床後にいつも口が乾燥している、喉が痛いという場合は就寝中に口呼吸をしている可能性が高いです。
虫歯になりやすい

斜鼻は口呼吸になりやすいことから、口の中が乾燥して虫歯になるリスクが高まります。
口の乾燥は虫歯だけでなく口臭・歯肉炎・歯周病の原因にもなり、口の中の健康に悪影響を及ぼしやすいです。
鼻が曲がっていて鼻呼吸がしづらく虫歯や口臭が気になるという方は、斜鼻を治せば虫歯や口臭の予防にもつながる可能性があります。
風邪を引きやすい
斜鼻が原因で普段から口呼吸をしている方は、風邪を引きやすい可能性が高いです。
鼻呼吸であればウイルスを鼻毛がキャッチしてくれますが、口呼吸はダイレクトに菌が体内に入り込みます。
そのため斜鼻が与える影響の1つとして風邪を引きやすいことも挙げられます。
ウイルス性の風邪を引きやすいだけでなく、口の乾燥から喉の痛みを常に感じているという方は少なくありません。
斜鼻を自力で治すリスク

体のさまざまな部分に悪影響を及ぼしやすい斜鼻ですが、美容整形は費用が高い、怖いからと自力で治そうとする方がいらっしゃいます。
しかし斜鼻は骨や軟骨の湾曲が原因のため、自力で治すことは難しいです。
インターネット上には斜鼻を自力で治す方法などがアップされており、「自力で治すことが可能なのでは?」と期待される方は少なくありません。
ですが自力で斜鼻を治すことには大きなリスクが伴い、鼻の曲がり具合が悪化するケースが考えられます。
曲がった鼻を自力で治す際のリスクとはどのようなものがあるのか、詳しく解説していきます。
鼻の骨の形状が変わる

斜鼻を自力で治そうとする場合、鼻まわりをマッサージしたり洗濯バサミで鼻を挟んだりする方がいらっしゃいます。
鼻の骨、とくに軟骨部分は柔らかいため、大きな力を加えたり長年負荷をかけ続けたりすると骨の形が変わる場合があります。
きれいに鼻の湾曲がなくなったり鼻が高くなったりすれば良いですが、鼻の骨の形状が変わり不自然に一部分だけ出っ張ってしまうことは稀ではありません。
横から見たときに鼻のラインが凸凹してしまうこともあり斜鼻を悪化させる可能性があるため、鼻の骨に自力で過度な負荷をかけるのはやめておきましょう。
不自然な形になる
鼻中隔軟骨が大きい影響で斜鼻になっている場合、軟骨を指で押して小さくしようとする方がいらっしゃいます。しかし鼻の穴が左右非対称になり、余計に斜鼻が目立つ可能性があります。
もとの状態よりも鼻筋や鼻の穴の形やバランスが不自然になることもあり、ご自身の鼻に対して大きなコンプレックスを抱えることになりかねません。
このように自力で斜鼻を治すことは大きなリスクが伴い、鼻の形状が変わったり不自然な形になったりすれば、きれいな鼻へ治すことがより難しくなります。
斜鼻修正術の特徴

斜鼻を治すには斜鼻修正術という方法があります。斜鼻修正術とは曲がった鼻の骨をまっすぐにする施術です。
鼻の骨をカットしたり軟骨を入れたり形や高さを整え、プロテーゼを使用して高さを出すこともあります。
鼻中隔軟骨が影響し鼻が曲がって鼻が大きくみえる場合は、余分な軟骨を切り鼻の形を整えます。
斜鼻で鼻詰まりや口呼吸になりやすい場合は鼻中隔軟骨を切る施術を行うことで改善が見られるため、必ずしも見た目だけの問題で行う施術ではありません。
生活していく上で鼻詰まりや口呼吸は健康に被害を及ぼすため、今後の健康のために斜鼻修正術を受ける方は多いです。
斜鼻修正術のメリット

鼻の見た目や鼻詰まりなどを改善できる斜鼻修正術にはさまざまなメリットがあります。
曲がった鼻に悩みを抱えている方は、斜鼻修正術のメリットを知った上で、施術を受けるかどうかを考えてみましょう。
自然な鼻に仕上がる
斜鼻を治す施術は骨を削ったりしていきますが、歪みをなくす程度のため大きく変化することなく、自然な鼻に仕上がります。
美容整形は不自然になりそうと思っている人は少なくないですが、この施術方法は斜鼻を修正するためのものです。
鼻を大きく整形するのではなく、曲がった鼻を治療するような施術ということを知らない方が多く、知ると斜鼻修正術を受けたいと思われる方もいらっしゃいます。
斜鼻修正と併せて鼻の高さを出したり鼻を小さくしたりしたいと希望される場合は、他の施術と併せて手術も行えるため大きく見た目を変えることも可能です。
傷跡が目立たない
斜鼻修正術は鼻の穴から行う方法のため、傷跡が目立ちません。傷跡が目立ったら嫌だと美容整形を躊躇している方にとっては大きなメリットと言えます。
しかし、ダウンタイムは他の鼻整形術と同じ程度で、1週間ほどは大きな腫れや内出血が伴います。
あまり腫れが伴わない方もいらっしゃいますが、斜鼻修正術を受ける際は仕事や学校などはお休みを調整できる期間に行うことがおすすめです。
効果が半永久的である
鼻の骨を削ったり軟骨を移植して高さを出す手術のため、斜鼻修正の効果は半永久的です。
ヒアルロン酸を注入して鼻の高さを出す場合などは、数ヶ月に1度のメンテナンスが必要になります。
しかし、自分の骨を移植して鼻の形を整える斜鼻修正は、1度手術を行えば鼻の形が元に戻ることはほとんどありません。
1度の手術で鼻の曲がりを改善できることも、斜鼻で悩んでいる方にとっては大きなメリットになります。
斜鼻修正術の注意点

メリットも多い斜鼻修正術ですが、受ける際には注意点があることも事前に知っておきましょう。
注意点を知らずに手術を行うと、術後トラブルが起きたときに焦ったり後悔したりしかねません。
術後に炎症を起こす可能性
手術をした直後から2週間ほどの間には、炎症を起こす可能性があります。赤く腫れたり痛みが出たりしますが、慌てる必要はありません。
処方された薬を服用するなど正しい対処を行えば炎症は治まります。術後に腫れなどの症状が見られたらすぐに医師に相談しましょう。
腫れや赤みがあるからと手で触ってはいけません。清潔でなければ手からさらに細菌感染する恐れもあるため、触らずに医師の指導に従って炎症が治まるのを待ちましょう。
術後の通院が複数回ある
術後には経過観察や抜糸のために複数回通院しなければなりません。
クリニックや手術した内容によって通院回数は異なりますが、術後は下記の施術をするために通院が必要です。
・ガーゼやチューブなどを外す
・抜糸を行う
・固定しているギプスを外す
・患部の経過観察
その他にも腫れや炎症がみられたり痛みがひどかったりする場合は、術後こまめに医師のもとへ通わなければならないことがあります。
しかし定期的なメンテナンスが必要なわけではないため、術後の短い期間のみだと認識しておきましょう。
斜鼻の修正なら自力ではなく美容クリニックへ相談を

曲がった鼻を自力できれいに治すことは難しいです。鼻の湾曲を悪化させる恐れもあるため、無理に自力で治そうとするのはやめましょう。
斜鼻修正術は整形というよりも治療に近い方法のため、まずはカウンセリングを受けご自身の鼻の悩みを医師に相談してみましょう。
カウンセリングを行って当日すぐに施術を行うわけではないため、斜鼻修正術についての詳細を聞いてから手術をするか考えるのも良いでしょう。
まとめ

鼻が曲がっている、見た目や鼻が詰まりやすいなどでお悩みの方は、修正する手術を受けて鼻の曲がりを改善しましょう。
美容整形は怖い、費用が高いなどのイメージから手を出しづらく、自力で鼻の曲がりを治そうとしている方は少なくありません。
しかし、自力で治すには大きなリスクが伴い、鼻の形や顔全体のバランスを悪くしてしまう可能性もあります。
斜鼻は自力で治さずに信頼できる医師のもとで修正術を行い、まっすぐと鼻筋の通ったきれいな鼻を手に入れましょう。