眼瞼下垂の手術で後悔しないための対処法!よくある失敗例や他院修正を行う際の注意点もご紹介
2023.5.4

眼瞼下垂の手術で後悔しないための対処法!よくある失敗例や他院修正を行う際の注意点もご紹介

目に覆いかぶさったまぶたを持ち上げて目の開きを良くする眼瞼下垂術。

中には施術後にトラブルが起き、後悔している方もいらっしゃいます。

せっかく施術を受けても納得のいかない仕上がりになってしまっては悲しいですよね。



そこで今回は眼瞼下垂術の修正方法や注意点についてご紹介します。

眼瞼下垂術を検討している方にも参考になるように、後悔しないための方法についてもご紹介します!

眼瞼下垂術の種類

目元の筋肉

眼瞼下垂術にはいくつかの術式があります。

先天的なものなのか、後天的なものかによって施術方法が異なります。

眼瞼下垂症とはまぶたが下がってくる症状です。

【まぶたが下がる原因】
・筋肉
・腱
・神経
・皮膚


まぶたが下がる原因がどの部分にあるかによって施術方法は変わります。

たとえば、まぶたを引きあげる筋肉(上眼瞼挙筋)の先にある腱膜が伸びてしまっている場合は「挙筋前転術」や「挙筋短縮術」を行うことが多いです。

挙筋腱膜前転術

瞼板に挙筋腱膜を縫い付けることで目の開きを調整する施術です。

眼瞼下垂術として幅広く採用されている術式で、軽度のものに効果があります。



施術手順としてはまず挙筋腱膜を瞼板から離します。

この時ミュラー筋はそのままにしておきます。

目の開きを調整しながら挙筋腱膜を瞼板に固定し縫合します。



挙筋腱膜前転術とは、このようにまぶたを持ち上げる眼瞼挙筋を調整することで目の開きを良くしていく方法です。

挙筋短縮術

挙筋短縮術とは伸びてしまった挙筋腱膜を短くしたうえで瞼板に縫い付ける術式。

挙筋腱膜が伸びてしまうことも眼瞼下垂の原因となるので、部分的に短くします。



短くする方法には切除する方法、折り曲げて短くする方法があります。

折り曲げる方法は「挙筋腱膜タッキング法」とも呼ばれています。



腱膜の長さを調節しながらまぶたの開きを良くするので、重度の眼瞼下垂にも対応できますよ。

ミュラー筋タッキング

筋膜とミュラー筋を離し、ミュラー筋のみを瞼板に縫い付ける方法も。

ミュラー筋タッキング法では硬い腱膜ではなく柔らかく薄いミュラー筋を使ってまぶたの開きを調整します。

そのため、自然で綺麗な二重ラインができやすいという特徴があります。



重度の眼瞼下垂には適用せず、軽度~中度のものに対応している術式です。

吊り上げ術

眼瞼挙筋の力が弱い、全くない場合は吊り上げ術を行います。

「上眼瞼吊り上げ術」「前頭筋吊り上げ術」「腱膜移植術」などと呼ばれており、「挙筋短縮術」が使えない重度の眼瞼下垂症に適しています。



重度の眼瞼下垂症は挙筋機能が弱まっています。

そのため、吊り上げ材料を使わなければまぶたの開きをよくすることができません。

【吊り上げ材料とは】
・太ももなどの筋膜(自家組織)
・ゴアテックス
・ナイロン
・シリコン など


自家組織を移植せずに、人工物を使用する場合もあります。

このように吊り上げ材料を使って、おでこの筋肉(前頭筋)とまぶた(瞼板)を連結させます。

吊り上げ材料を使うことで失われていた挙筋機能が復活し、まぶたの開きが良くなるのです。

眼瞼下垂術を後悔する主な理由

術後の状態が悪い、思ったような目元にならなかったなどと後悔する方も少なくありません。

具体的にどのような状態になったときに後悔することが多いのでしょうか?

順番に見てみましょう!

術後にトラブルが起こった

【代表的なトラブル】
・まぶたの上がりが不足している
・まぶたが上がりすぎた
・二重ラインが乱れた
・表情がきつくなった


まぶたの開きが改善されなかった場合も機能が改善したとは言えません。

ぱっちりとした目元を想像していた方にとっては満足のいかない仕上がりに思えますよね。


また、二重のラインが不自然になったり、目元が吊り上がりきつい印象になることも避けたいですよね。

修正手術での改善が難しい

眼瞼下垂術は一度行うと、修正することが難しくなります。

経験豊富で技術力がある医師が執刀しても修正が困難な場合があります。



難易度が高いといわれている眼瞼下垂術への修正手術。

容易にやり直すことができないので、満足のいかない仕上がりになった場合後悔してしまうことが多いのです。

眼瞼下垂術の修正方法

眼瞼下垂術の修正方法は、トラブルの原因によって異なります。

まずは原因を探り、問題となっている箇所を修正する必要があります。

元の状態に戻す

まぶたが不自然に上がりすぎているケースは、挙筋腱膜を極端に短くしてしまった可能性があります。

腱膜を折り曲げることで短縮している場合は、固定している糸をほどけば元の状態に戻すことができます。


「挙筋前転法」では腱膜と瞼板を糸で固定しています。

この場合も糸を外せば元の状態に戻すことができます。

再度施術を行う

術前の状態に戻すことができれば、もう一度眼瞼下垂術を行うことで修正が可能です。

まぶたの開きを確認しながら適切な位置に縫合しなおします。


このように原因となっている部分を改善できるかどうかが修正手術のポイントとなります。

手術から何年もたっていると組織が癒着していることも。

糸を探すのか困難になり、難易度の高い手術となってしまいます。

修正手術で後悔しないための対処法

眼瞼下垂術の修正手術で失敗しないためにはクリニック選びが重要です。

施術を行う医師によって仕上がりが異なるからです。



また、クリニックの雰囲気も大切です。

ここになら任せられる、と思えるようなクリニックを見つけるためのポイントを見てみましょう!

医師の実績を確認する

クリニックを選ぶうえで医師の実績は必ずチェックしておきましょう。

眼瞼下垂術の修正手術に慣れているか、どのような術式が得意なのか…

このような点を確認しておくと良いですよ。



眼瞼下垂術は再手術が非常に難しいものです。

そのため、できることなら一度で終わらせたいですよね。



過去に行った眼瞼下垂術の修正を希望している方は、修正手術の経験がある医師を選びましょう。

修正手術には原因の特定、術式の選択など技量が求められます。

中には眼瞼下垂術は得意でも修正手術はやったことがない、という医師もいるので注意が必要です。

カウンセリングでの対応

気になっているクリニックがあれば、一度カウンセリングを受けてみましょう。

まぶたの状態を見てトラブルの原因を突き止め、適した術式の提案ができる医師は知識があるといえます。

また、カウンセリング時にリスクや副作用に関する説明があるかどうかも重要なポイントです。



メリットしか伝えないクリニックは避けた方が良いでしょう。

どのような手術にもリスクはつきものです。

起こり得るリスクを事前に説明を受け、理解し納得したうえで施術に臨めると良いですね。

眼瞼下垂術でよくある失敗例

眼瞼下垂術によるトラブルには、まぶたの機能や目に影響を与えるものがあります。

具体的にどのようなトラブルが起こり得るのかご紹介します。

目が開けづらい

眼瞼下垂術はまぶたの開きをよくするために行う施術です。

それにもかかわらず目が開けづらくなることも。

皮膚のたるみを十分に除去せずに眼瞼下垂術を行うと目が開けづらくなります。



眼瞼下垂術を行っても、皮膚のたるみが大きければ目に覆いかぶさってしまいます。

まぶたが目に覆いかぶさっていると美しい二重のラインを保つことができません。

機能面・見た目ともに満足できない仕上がりとなってしまうのです。

目が閉じない

目元はぱっちりしたものの、まぶたが閉じず半目になってしまうことも。

挙筋腱膜を短縮しすぎるとまぶたが閉じなくなってしまうことがあります。



まばたきが上手にできないとドライアイになる可能性があります。

場合によっては視力変化など、目の機能に影響が出る危険性も。

見た目の違和感だけでなく、機能面でのトラブルも起きかねません。

二重ラインが不自然になった

もともと二重だった方が眼瞼下垂術を受けた場合、二重のラインが崩れてしまうことがあります。

三重や四重などの重瞼になってしまい失敗と感じてしまうのですね。



これは、挙筋腱膜を処理する際に余った皮膚を切除しないことで起こり得ます。

眼瞼下垂術はまぶたの機能を改善する手術ですが、機能面にこだわりすぎて見た目が不自然になってしまう可能性があるのです。

知識、技術、美的センス、全てを持ち合わせた医師に任せられると良いですね。

眼瞼下垂の他院修正を行う注意点

他院修正を行う場合に注意すべきことがあります。

術後に後悔しないためにも事前に把握しておきましょう。



他院修正は通常の眼瞼下垂術に比べて難易度が非常に高くなります。

信頼できる医師のもとで慎重に検討する必要があります。

効果が見られるまでに時間がかかる

修正手術の効果が実感できるようになるまでには時間がかかります。

術後はダウンタイムがあるので、効果が見た目で分かりづらいからです。



術後に生じる腫れは、1週間ほどでひいていきます。

1か月ほど経てば腫れや赤みはほとんどわからなくなるでしょう。

個人差はありますが、1か月ほど経てば目元がスッキリして効果を実感しやすくなりますよ。

術後は悪化したように見える

術後は腫れや傷跡が見られるため、悪化したように見える場合があります。

また、術後にまぶたが開けづらいことがありますが、腫れによるものがほとんどです。

ダウンタイムが終わり腫れがひいてくれば、徐々に自然な目元になっていきます。


一定期間は観察が必要ですが、時間の経過とともにまぶたの開けづらさは改善されますよ。

修正手術を繰り返すほど難易度が高くなる

修正手術はもともと難易度の高いものです。

手術を繰り返せば繰り返すほど難易度はさらに上がります。


眼瞼下垂術を受ける際は万全な計画を立て、一度の手術で完了できるようにしましょう。

そのためにはクリニック選びがとても大切になります。

眼瞼下垂術はクリニックに相談

眼瞼下垂術を検討している方、過去に受けた施術に後悔している方はクリニックへ相談しましょう。

実際に医師に診てもらうことで、どの術式が適しているのか、修正手術が可能なのかを確認することができます。

また、しっかりと説明を受けることで眼瞼下垂術や修正手術への決心が固まることも。



修正手術は無理に進めるとさらなるトラブルにつながりかねません。

カウンセリングで十分に説明を受け、問題点や疑問点は全て解消しましょう。



眼瞼下垂術の修正において実績がある医師の場合、術後の状態やまぶたの機能まで考慮して術式を提案してくれます。

そのため、安心して施術を受けることができますよ。

まとめ

眼瞼下垂術後に後悔するケースには、まぶたの上がりすぎ、目の開けづらさ、不自然な二重ラインなどがあります。

修正手術は難易度が高いので、できれば一度完了させたいですよね。



しかし、中にはすでにトラブルになってしまっているという方も。

過去に受けた眼瞼下垂術が原因でトラブルを抱えている方は、信頼できる医師を見つけてまずはカウンセリングを受けましょう。

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