シミ、シワ、クマ、たるみ…「老け顔」に見えるのはどれ?
20歳代で肌が若々しい人であれば、顔の老化現象は
「シミだけ」「シワだけ」
と、悩みが一つだけということもあるでしょう。
あるいは、生活を見直したり美容成分をたっぷり含んだ化粧水をつけることで症状が改善したという経験はあるはずです。
しかし、年齢を重ねるにつれ、シミにシワ、クマ、たるみと複数のトラブルが同時に現れるようになります。
一般的に
30代から | 目の周りにシミや細かいシワが現れる |
40代になると | 頬がたるみ始める |
50代に入ると | 口元のたるみやほうれい線が目立つようになる |
といわれています。
こうした老化現象はどんどん進行し、深く大きくなっていきますから、いつまでも若々しい印象を与えたいのであればなるべく早めに対策を打たなければなりません。
では、何から手を付ければいいのでしょうか?
全ての老化現象を一度に対処できれば良いのですが、なかなかそうもいきません。
その場合、なるべく若返り効果の高い部分から改善したいものです。
「老け顔」の原因はシミやシワ?
多くの人はシミやシワが「老け顔」の原因だと自覚しています。
しかし、実際にはシミやシワをなくしてもそこまで劇的に若々しい印象を与えることはできません。
自分が気にしている部分でも、第三者からすればさほど気にならないこともあれば、本人が自覚していなかった部分で他人から指摘されるポイントも多々あります。
まずは客観的な目線で、どの要素が一番「老け顔」に見えるかを確認していきましょう。
クマVSシミ:優先すべきはクマ
顔にクマとシミがある人の場合、多くはシミを気にするものです。
確かに一度できてしまったシミは、何の対策もしなければ大きく、濃くなってしまうため大きなショックを与えます。
一度見つけると毎日気になってしまい、鏡を覗き込んでは美白クリームや美容液、日焼け止めクリームをたっぷりつけて何とか薄くなるように努力するでしょう。
しかし、たとえシミがあったとしても、目の下のクマを取り去れば顔全体の印象は明るく若々しく蘇ります。
長期的にみると
また、見た目の効果に加えて、費用面でもクマの治療を優先する方が得策です。
代謝の低下によって現れるシミは、一度きれいに消し去っても次々と現れてくるので、そのたびに治療を受けなければなりません。
一方、クマは外科手術によって一度改善すれば長期的に良い状態を維持することが可能です。
つまり、クマとシミであれば優先すべきはクマなのです。
クマVS目の下の小ジワ:優先すべきはクマ
次に、顔の中でも見た目の印象に大きな影響を与える目元に注目してみましょう。
まず、目元の老化現象として多くの女性が気にするのがシワです。
メイクをするときに自分の顔を見て目の下に現れる「ちりめんジワ」が気になって仕方ないという人もいるでしょう。
目の下の小ジワ
目の下の小ジワは、表情を作るときの筋肉の動きによって作られます。
比較的浅いシワ(乾燥小ジワ)の場合、化粧水や乳液をつけて潤いを与えることで症状の軽減が期待できます。
しかし、加齢によって深く刻まれたシワを戻すことは困難です。
また、目の横にできる「笑いジワ」などであればボトックス注射によって改善できますが、目の下は皮膚が薄いためボトックスを注入することができません。
そのため、効果的な改善策がなく、多くの方を悩ませています。
目の下のクマ
ところが、目の下の小ジワで悩んでいるという人の顔を観察すると、そのすぐ下にある大きなクマのせいで「老け顔」に見えているというケースがよくあります。
実際に、クマと小ジワの両方がある顔から、それぞれを取り除いたイラストの結果を比べてみましょう。
クマが残っている目元の方が疲労感や生活感を醸し出し、老けた印象を与えています。
したがって、より「老け顔」に見える原因は目の下の小ジワではなくクマだということが分かります。
まとめ
シミやシワよりもクマ改善が大事だということがお分かりいただけたでしょうか?
確かに、クマが目立つ人を見かけると
「毎日の生活が大変そうだな」
「疲れているんだろうな」
と感じ、実年齢よりも老けたイメージを持ってしまいます。
クマは放っておくと老化が進んで大きくなってしまうので、早めの対処が大切です。
次回は「老け顔」のもう一つの原因、顔のたるみについてご紹介します。