その手術、本当に大丈夫?カウンセリングで疑問を解決
2022.12.23

信頼できる美容外科医の見抜き方!カウンセリングで見るべきポイントについてご紹介します!

鼻整形

前回は、信頼できる医師選びのポイントとして、ホームページのどこに目を向ければいいかということを、お伝えしました。医師選びの次のステップとして、今回はカウンセリングについてお伝えします。

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【美人の条件】VOL23 カウンセリングで信頼できる医師を見抜く方法?美人は鼻で決まるチャンネルVOL23その手術本当に大丈夫?カウンセリングで疑問を解決鼻整形年間1,000件以上の美容外科医杉崎裕斗が信頼できる医師選びのコツを解説。

カウンセリングはどうして必要?

多くの方はホームページからいろんな情報を得た上でカウンセリングを受けています。

ここにも、医師を見極めるポイントがあります。



美容外科に限らず、カウンセリングは治療を進めていくうえで、必要なものです。

患者さんはどういう悩みを抱え、どういう治療を必要としているのか?

医師が提供する治療法はどういうものなのか?



お互いに理解しあい、同意を得た上で治療を進めていくことは、とても大事なことです。

一人一人にベストな治療法をご提案できますし、患者さんが納得されて治療を受けることができれば、治療後のトラブルも少なくなるかもしれません。


また、誰かに悩みを聞いてもらうことで気持ちの整理がつき、治療に対する安心感も得られるのではないでしょうか。

実際に詳しくお話を伺うと、その患者さんの悩みが「大した悩みではなかった」と、患者さん自身が気付かれることもあるのです。


カウンセリングは、時間をかけてじっくり行うものだと思います。

皆さんも医師からの質問に答えるだけでなく、気になることはどんどん質問してみましょう。

カウンセリングで、信頼できる医師であるか見抜く方法は?

カウンセリングイメージ

わかりやすい言葉で説明してくれるか

近年は、治療を始める前に必ず「インフォームドコンセント」を得るよう、徹底されています。

インフォームドコンセントとは、わかりやすくいえば「患者さんが、十分な情報を得た(伝えられた)上で、合意すること」です。

医師は患者さんに対して、

・この治療が必要な理由
・想定される治療期間
・期待できる効果
・おおよその費用

などについて、わかりやすい言葉で説明し、患者さんの理解と同意を得なければなりません。

医療用語を並べるだけで、内容が理解しにくい、どんな手術が行われるのかがわからない、といったカウンセリングでは、患者さんにとって意味がありませんから、合意を得ることは難しいはずです。

患者さんにわかりやすい言葉で説明しているかは、大きなポイントです。

医師やカウンセラーは、患者さんからの質問に真摯に答えるか

クリニックには医師だけでなく、カウンセラーと呼ばれるスタッフが在籍しています。

患者さんのお悩みやご要望を聞き、患者さんからの疑問に丁寧にお答する、高い能力が求められる職業です。

手術の内容も、把握していなければなりません。



医師に力量があれば、カウンセラーの指導も十分行っているはずです。

例えば、「プロテーゼを挿入する場所」や「プロテーゼの石灰化」などについて、カウンセラーに質問してみるのも良いでしょう。

カウンセラーが理路整然と、わかりやすい言葉で説明ができるならば、医師からの教育が行き届いていると考えられますから、そのクリニックは信頼しても良いのではないでしょうか。

カウンセリングに医師は顔を出すか

世の中には、患者さんへの説明をカウンセラーに任せっきりにして、ほとんどコミュニケーションを取らない医師もいます。

確かに、手術を行うのは医師です。

だからこそ、患者さんとのコミュニケーションが十分に取れていない医師は、信用できないと考えて良いでしょう。


僕のクリニックでは、ある程度の概要はカウンセラーから伝えますが、患者さんを視診、触診して、似合う鼻の形、必要な手術、かかる時間、費用などについて最終的に説明するのは、医師である僕です。

手術を行う立場だからこそ、事前にコミュニケーションをとり、安心して手術に臨んで頂きたいと考えています。

リスクや術後のケアについての説明があるか

手術に「絶対」はありません。

どんなに優秀な医師であっても思いがけないことが起きる可能性はあります。


本来、手術後の腫れや痛み、起り得る副作用や、術後絶対に守ってほしいケアなどは、医師から説明すべき重要な事項です。

「これは大事なので読んでおいてください」とリーフレットを渡し、患者さん任せにしてはいけないのです。

医師からの説明が不十分だったがために、トラブルへとつながるケースもあります。

全てを、患者さんの要望どおりに行う医師は、危険

「○○さん(女優さん)のような鼻にしてください」と具体的に名前を挙げて、なりたい鼻のイメージを伝える患者さんは、意外に多いものです。

こちらとしてもイメージがしやすく、わかりやすいのですが、僕はそれに対して「分かりました。」とは言いません。

これまでにもお伝えしている通り、顔の大きさや形、目や口などのパーツは、人それぞれ違います。


もし、特定のタレントさんの鼻と同じような形に出来上がったとしても、その鼻は必ずしも、その患者さんにとって美しい鼻とは言えるとは限らないからです。

鼻は、その人の顔の大きさや形、目や口などのパーツの大きさなどに左右され、メイクなどで取り繕うことができない部分です。

顔全体を見ながら、患者さんに合った鼻を提供すべきだと、僕は考えています。



一方で、患者さんの要望通りに手術を行っている医師は要注意です。

鼻しか見ていないからです。

希望する鼻の形を医師に伝えたときに返ってくる「医師の言葉」に、注意してみてください。

術後のイメージを3D画像で見せるのは無意味

これは僕個人の意見ですが、カウンセリングで3D画像を使って術後のイメージを見せることは、無意味なことだと考えています。

鼻の手術に限らず、美容整形の手術はとても繊細で、数ミリ単位の変化が、仕上がりのイメージを大きく変えることがあります。

パソコン上でのちょっとした細工で、表現できるものではないのです。

プロテーゼの型取りに立体模型やレントゲン写真を使うのも無意味

以前もお伝えしている通り、僕は手術中に、実際に患者さんの骨を触りながら、もっともフィットする形状へプロテーゼを形成していきます。

クリニックによっては、カウンセリング時に型取りレントゲン写真を使うところがあります。

これはレントゲン写真を撮って型取りをする歯の治療と、同様のやり方です。


歯の被せものの場合は、レントゲン写真に加え、実際に見えている歯の型取りもします。

それを元にして作成したものを歯に直接のせるので、問題はありません。



しかしプロテーゼの挿入場所は、実際には見えない、皮膚よりも下の「骨の上」です。

皮膚の上から型を取っても、意味がありません。


レントゲン写真も、細かな骨の凹凸や脂肪の付き具合までは、読み取ることはできません。

カウンセリングの段階で、大掛かりな機械や術前準備は必要ありません。

医師の頭の中に具体的なイメージがあるならば、患者さんに説明するためのペンと紙と言葉だけで、十分なのです。

考える時間を与えないクリニックは避ける

カウンセリングは受けてみたいけど、その場ですぐにサインを求められるのではないか、あるいはいろいろな手術を勧められるのではないか、という不安を抱く方もいるでしょう。

実際に世の中には、患者さんに考える時間を与えないクリニックもあると聞きますが、僕にはその理由が理解できません。


美容整形は、金額的にも決して安価なものではないので、患者さんがじっくりと考える時間が、必要なはずです。

すぐにサインを求められたり、何時間も一つの部屋で説得されるなど、強引なやり方が見られた場合は、その場では決して応じず、一旦、家に帰ってからじっくりと考えましょう。


ただし一つだけ、例外があります。

それは、人気の高い医師の予約を取るときです。


「○○医師の手術の予約は、今ならこの日で予約できますが、明日になると埋まってしまうかもしれません」といわれることがあります。

その医師が本当に人気のある医師ならば、これは事実と受け止めても良いでしょう。

美的センスが一致する医師はベスト!

美的センスが一致する医師はベスト!

例えば、ある俳優さん、女優さんを見たとき

・「カッコイイ」「キレイ」と感じる人
・「そうは思わない」という人
・「カッコイイ、キレイだけど、好きじゃない」という人

など、さまざまな意見があると思います。

医師を選ぶ際、高い技術はもちろん必要ですが、こういった「美の感覚」が自分と似ている医師に出会えればベストです。

カウンセリングの時、「先生の好きな顔は?」「先生は、女性のどんなファッションが好き?」などを、質問してみるのも良いかもしれません。

美的センスが自分と一致する医師であれば、思い描く希望の顔に、より近づけてくれる可能性も高いと言えるでしょう。

万が一の事故、やり直しの保証についての話はあるか

本来なら、術後の仕上がりに満足いかなかった場合、あるいは治療による副作用不具合があった場合は、手術を行ったクリニックが責任を持って対処すべきです。

しかし中には、様々な理由をつけてやり直しに応じないところもあります。

カウンセリングでは必ず、医療事故が発生した時の対応、仕上がりに満足いかなかった時の対応について、十分に確認しておきましょう。


もし、トラブルが発生し、対応が不適切である場合は、国民生活センターなどに連絡し相談に乗ってもらいましょう。

僕の口からこのような話をするのはおこがましいのですが、医療者側に落ち度があったのであれば、きちんと患者さんと向き合い対応をすべきであり、そもそもこういう事態を起こさないように医師は、責任感を持って臨むべきなのです。

まとめ

カウンセリングの場は、患者さんが質問しにくい環境であってはなりません。

医師とカウンセラーと患者さんが、十分に意思疎通できてこそ、より良い手術へとつながるのです。

聞きにくいこともあるかもしれませんが、ここは自分の美のためと思って、勇気を出して聞いてみましょう。

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