たるみ解消法「糸によるリフト」
2023.1.13

糸リフトでたるみ解消!糸リフトの原理や持続力の差について

さて、クマの解消の次は、顔のたるみ取りについてご紹介します。「たるみ」もクマ同様、年齢とともに気になってくる老化現象であり、なかなかメイクではごまかすことができない部分でしょう。たるみ解消に適した施術法はどのようなものなのか、その仕組みや効果についても説明していきます。

たるみを解消するリフトアップの「持ち」は、糸の本数で決まる

顔のたるみの解消では、顔の状態に応じて2種類の施術から選択します。

・こめかみから耳の前にかけての皮膚を切開して、たるんだ頬の皮膚を切除する方法。

・頬やフェイスラインの皮下組織に特殊な糸を通して皮膚を引き上げるリフトアップ

たるみがかなり進行していて、よほど大きなたるみがある場合を除いて、多くの方は後者の糸によるリフトで改善の効果を実感できます。

糸を使ってリフトアップする施術は、多くの美容整形外科が行っています。

「天使の○○」「ウルトラ○○」など、色々なネーミングがありますが、基本原理はどれも同じものと考えてよいでしょう。

糸リフトの原理

糸の仕組み

施術で使用する糸は体内で溶ける素材でできていて、皮下組織に引っかかるようにギザギザのトゲ(コグ)が付いています。

その糸が付いた針を髪の生え際から挿入して頬の下まで通し、トゲを皮下組織に引っ掛けた状態で上に引っ張ると、皮膚全体が引き上げられて「たるみ」が改善できる、という仕組みになっています。

糸は溶ける性質をもつ糸のため、数年後にはなくなってしまうため効果は永久的ではありませんが、施術後の変化は抜群です。

では、「いずれなくなってしまうのなら、溶けない糸の方がいいのでは?」と疑問を抱かれる方もいるかもしれません。

しかし答えは至って簡単です。

溶けない糸を用いても、様々な原因により「たるみ」はいずれ戻ってしまいます。

また、溶けない糸ゆえに、皮下組織の中の異物が永久に残ることになるので、多くのクリニックで使用されなくなってきているのが現状です。

そのため、ここからは現在主流である「溶ける糸」を前提としてご説明していきます。



糸による施術は、微細なトゲ(コグ)を皮下組織に引っ掛けているだけですので、引っ掛かっている組織がズレてしまう事で、効果が失われていきます。

トゲ(コグ)がズレていくスピード糸が溶けるスピードにそれほど違いはありません。

では、糸によるリフトアップの「持ち」の差は何によって生まれるのか。

糸リフトの持続力の差

それは、糸の「本数」です。

何本の糸を使用するかによって効果の持続期間が変わってきます。

例えば、100キログラムの重い荷物を持つ場合、1人より5人、5人より10人の方が楽に、長時間持ち上げられるのと同じように、糸の本数が多ければ多いほど、「たるみ」という荷物をしっかりと引き上げ、長期間にわたって効果を維持することができます。

僕の経験上、20代なら10本、30代で12~16本、40代以降は18本以上であれば満足のいく効果と維持力が得られるでしょう。



メスを使わない施術のため、「簡単」「安心」「失敗なし」と宣伝するクリニックが多く見受けられますが、実はそこには大きな落とし穴が隠れています。

お客様の希望する効果を得ることは、医師にとって決して「簡単」なことではありません。

糸を入れる場所や深さ挿入方法、端の固定の仕方によって、仕上がりと持続期間に大きな差が生じてしまうのです。

他院では、このようなことが原因でクレームや訴訟に発展しているケースが多々見られます。


理論を正確に理解し、適切かつ繊細な施術を行える技術を持ったドクターに出会えなければ、術後に取り返しのつかない後悔をする可能性があります。

真実を突いたママのひと言

真実を突いたママのひと言

ここで、僕の経験からの「小話」をお伝えします。

ある地方で遊びに行ったおかまバーに、とても美しいママがいました。

そのママは地元でもちょっとしたカリスマとして知られているようで、実年齢は60歳前後と言っていましたがとても若々しい容姿をしていました。

彼女はに対して強い情熱を持っていて、数年おきにリフトアップ手術を受けていると、私に話してくれました。

もちろん、肌のたるみは一切ありませんでしたし、とてもきめ細かな美しい肌質をしていました。


そんなママの姿を眺めていると、隣のテーブルに座っていた50代くらいの女性グループがママの肌を褒め始めたのです。

「若いわねぇ~。どうしてたるまないの?」

すると、ママは臆することなくこう答えたのです。

「私、吊ってるから。定期的に。」



意外な回答に女性グループは一瞬言葉を呑みましたが、口々に「手術なんて怖い~」と大騒ぎ。

するとママが、「あら、あんたたちの顔の方が怖いわよ!」と一言。

その言葉があまりにも絶妙で、私は思わず「くすっ」と笑ってしまいました。



事実、バーの灯りで浮かび上がる彼女たちの顔には、たるみとクマがくっきりと出ていました。

若返り手術をしていつまでも美しさを保つことと、手術が怖いと言って何もしないままどんどん老けていくこと。

美を求めるのであれば、どちらが「怖い」ですか?ということですね。

まとめ

糸によるリフトアップの持続力は、挿入する本数が大きなカギを握っています。

また糸を用いたフェイスリフトには、持ち上げる効果だけではなく、皮下組織に適度な刺激を与えるので、皮膚の代謝や血行が改善されたり、創傷治癒効果でコラーゲンの生成が促がされたりと、美肌効果も期待できるのです。

そして、メスを使わない施術になりますので、ダウンタイムも短く、軽度であることも特徴の1つです。


しかし、手軽に行えるからといって安易に施術を受けるのは止めましょう。

きちんと情報収集をしてカウンセリングをしっかりと受けてください。

おかまバーのママにクリニックの評判を聞いてみるのも良いかもしれませんね。

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