糸リフトの特徴
糸リフトとは、糸を使ったリフトアップ術です。
【リフトアップ施術】
・ハイフ
・イントラジェン
・切開フェイスリフト
・糸リフト など
リフトアップ施術には、このようにさまざまな施術方法があります。
ハイフやイントラジェンは超音波や高周波を肌に当てていくため、手軽でダウンタイムがありません。
効果に個人差がある点はデメリットといえます。
切開フェイスリフトは、皮膚を切開し縫合するため確実な変化が期待できます。
しかし、メスを使って手術するため、費用は高額になりがちです。
一方で糸リフトはダインタイムが短く負担の少ない施術でありながら、しっかりとたるみを引き上げることができます。
つまり、糸リフトはあらゆるリフトアップ術の長所を兼ね備えた施術ともいえるのです。
主に顔の治療に用いられる
糸リフトは、主に顔の治療に使われます。
皮下組織に糸を挿入し、たるみを持ち上げていきます。
挿入位置や糸を引く力加減によって仕上がりを調整することも可能です。
【主な施術部位】
・顔の輪郭
・額やこめかみ
・頬のたるみ
・あご下のたるみ
・首のたるみ など
たるみが気になる部分にピンポイントでアプローチできる点も糸リフトのメリットといえますね。
広範囲のたるみやボディラインの引き締めを希望される場合は、糸リフトでは難しいかもしれません。
脂肪吸引や脂肪溶解注射などがおすすめです。
糸リフトは2種類ある
糸リフトには「溶ける糸」と「溶けない糸」があります。
安全性などの観点から、溶ける糸が主流となっています。
溶けない糸は溶ける糸に比べて効果は長持ちしますが、糸が体内に残り続けるためリスクがあります。
【溶けない糸のリスク】
・感染
・アレルギー
・将来取り出すことになるかも
・ほかの美容施術が受けられない など
持続効果だけを見ると、溶けない糸が優れているように見えるかもしれません。
しかし、安全性や仕上がりの美しさを考えると溶ける糸がおすすめです。
糸リフトの効果は半永久?
残念ながら糸リフトでは半永久的な効果は得られません。
通常、溶ける糸リフトは半年~2年ほどの期間をかけて体内に吸収されていきます。
糸がなくなれば当然リフトアップ効果はなくなります。
また、糸リフトはたるみを改善しますが、老化を止めるものではありません。
施術後も加齢とともにしわやたるみは進行します。
糸リフトをしたからといって一生老化しない、というものではないのです。
糸リフトに老化を阻止する力はありませんが、たるみにくくすることは可能です。
定期的に糸リフトを行っている方と、全く受けない方とでは将来のたるみ具合は大きく違うでしょう。
1度の施術で半永久的な効果は得られません。
しかし、定期的に受けることで老化を遅らせることができるという意味では、糸リフトを行う価値は大きいといえます。
糸リフトのメリット
糸リフトには、老化を遅らせ若々しい印象を保つ効果があります。
しかし、メリットはそれだけではありません。
それではなぜ糸リフトが人気なのでしょうか?
さまざまなメリットを挙げながら糸リフトが人気の理由を解説してきます。
効果をすぐに感じられる
糸リフトの最大のメリットは、効果をすぐに感じることができる点。
切らないたるみ治療としてハイフやイントラジェンも人気施術ではありますが、すぐには効果が出ません。
1~3か月後に効果がピークに達し、それ以降は徐々に薄れていきます。
そのため、施術後すぐに効果を感じられるかどうかは個人差があり、あまり変化がないとおっしゃる方もいらっしゃいます。
糸リフトは医療用の糸を使って物理的にたるみを引き上げます。
術後すぐに効果を得たい方は、ハイフよりも糸リフトの方が満足できるはずです。
お肌の若返り効果がある
糸リフトが皮下組織に挿入されると、刺激によってコラーゲンやエラスチンが生成されます。
コラーゲンやエラスチンが生成されることで肌のハリやつやが良くなり、若返り効果も。
糸リフトでたるみ改善と同時にお肌の若返り効果も期待できる点はメリットといえますね。
ダウンタイムが短い
糸リフトが多くの方に選ばれている理由の一つに、ダウンタイムの短さがあります。
ダウンタイムの症状や期間には個人差があります。
腫れや赤みが2~3日続く方もいればダウンタイムがほとんどない方も。
人によっては1週間~1か月口の開けづらさや肌のつっぱりが気になることもありますが、2~3日で普段通りの生活が可能ですよ。
また、顔の見える部分に傷は残りません。
糸は髪の生え際などの目立たない部分から挿入するため、バレてしまうこともないでしょう。
中には翌日から出勤される方も。
まとまったお休みが取れない方でも受けていただきやすいのが糸リフトですよ。
料金が比較的安い
施術費用が比較的安い点も糸リフトのメリットです。
クリニックによって異なりますが、切開フェイスリフトの半分以下の値段で受けられます。
また、挿入する糸の本数によって料金が変わります。
たるみの状態に合わせて必要な本数挿入することが望ましいですが、予算に合わせて本数を変えられる点は大きなメリットですね。
糸リフトの治療はこんな方におすすめ
糸リフトは、たるみが気になる方におすすめの治療法です。
しかし、全ての方に適しているとは限りません。
人によってライフスタイルも求めている変化率も違いますよね。
糸リフトが向いている人の特徴を知り、自分に合った治療法を探してくださいね。
マリオネットラインを綺麗にしたい
糸リフトは、マリオネットラインが気になる方におすすめの治療法です。
マリオネットラインとは、口元からあごにかけてできるしわのこと。
加齢による脂肪の下垂によって口元がたるみ、しわができてしまいます。
皮膚を動かすことが多い部分はしわやたるみができやすいので、根本的なアプローチが必要です。
口元の皮膚は毎日頻繁に動かすので、マリオネットラインが気になっている方も多いはず。
糸リフトはたるみをピンポイントで引き上げることができるので、口元のしわで悩んでいる方は検討してみてくださいね。
身体への負担が少ない治療をしたい
糸リフトは切開や縫合を伴いません。糸を通していくだけなので、身体への負担が少なく済みます。ダウンタイムも短く抜糸の必要もありません。
糸が馴染むまでつっぱり感や痛みを感じる方もいますが、比較的痛みの少ない施術です。
痛みやダウンタイムが心配な方は、体への負担が少ない糸リフトが向いていますよ。
定期的にメンテナンスを行いたい
糸リフトで半永久的な効果は期待できません。そのため、1~2年おきのメンテナンスが理想です。
定期的なメンテナンスが必要、と聞くとデメリットに思える方もいるかもしれません。
見方を変えれば、その時々の肌の状態に合わせた最善の治療を受けられるとも言えますよ。
誰にでも加齢は起こります。そのため、たるみ治療の効果を一生保つことは不可能なこと。
だからこそ、きれいな状態を維持するためには、たるみの状態に合わせて定期的に治療を受けることが理想的といえます。
年齢とともに現れるお肌の変化に合わせてメンテナンスを受けたい、という方にも糸リフトはおすすめの治療法ですよ。
糸リフトの整形治療の費用相場
糸リフトの費用相場は約20~40万円。使用する糸の種類や本数によっても金額が大きく変動します。
クリニックによって価格設定も異なるため、施術を受ける際は比較検討してみてくださいね。
糸リフトを用いた治療の注意点
このようにさまざまなメリットがある糸リフトですが、もちろん注意点もあります。
施術後に後悔しないためにも、事前にリスクや副作用について知っておくことが大切です。
効果を実感できない場合がある
変化をすぐに実感できる糸リフトですが、中には効果を実感できない場合も。
原因はさまざまですが本数が少ないことが主な原因です。1本の糸で持ち上げられるたるみには限度があります。
たるみの進行度合いによっても必要な本数が異なります。そのため、たるみの状態を見極めて適切な本数を挿入することで十分な効果を得られます。
効果を実感するには、適切な診断ができる経験豊富な医師の施術が求められます。
予算に合わせて糸の本数を減らすことはできます。しかし効果を実感するためにはある程度の本数が必要な場合もあるのです。
肌のひきつれが起こることがある
糸リフトのリスクとして、皮膚の引きつれ、もたつきがあります。
糸を挿入する際に強く引っ張りすぎていたり、皮下組織に挿入されていない場合、ひきつれが生じやすくなります。
引きつれやツッパリ感を回避するには、たるみの状態や挿入部分に適した種類の糸を使用しなければなりません。
また、医師の腕によっても仕上がりが変わってきます。経験豊富な医師に任せることができれば安心ですね。
糸リフトの治療を検討している方は専門医に相談を
手軽なイメージがある糸リフトですが、決して簡単な施術ではありません。
医師の技術や美的センスによって仕上がりが左右されます。そのため、誰が施術を行っても同じ効果が期待できるわけではないのです。
糸リフトは効果が永久的ではないからこそ、治療後のアプローチも重要になってきます。
効果を短期間で終わらせないためにはお肌の状態に合った適切なメンテナンスが必要となります。
当院には糸リフトだけではなくエイジングケアに長けた医師が在籍しております。たるみ治療を検討している方は、是非ご相談ください。
まとめ
美容整形や美容施術にはある程度の費用がかかります。お金を出すからには永久的な効果を望むのは当然の心理です。
しかし、糸リフトに永久的な効果は期待できません。その代わり、たるみ改善やたるみ予防ができる糸リフトにはメリットがたくさんあります。
今たるみが気になっている方、今後のたるみを予防したい方は糸リフトを使った施術を視野に入れてみてくださいね。