離れ目の印象
目は大きさやまぶたに注目が集まりがちです。
しかし、両側に存在するパーツだからこそ、目と目のバランスが顔の印象を大きく左右します。
特に日本人は、顔のパーツが中心寄りの「求心顔」ではなく、「遠心顔」が多い傾向にあります。
目の横幅よりも目と目の間隔の方が広い遠心顔は、かわいらしく親しみやすい印象を与えます。
一方で、幼く見えるためコンプレックスに感じている方も。
理想的な目のバランス
・左目の横幅:目と目の距離:右目の横幅=1:1:1 ・目と目の距離=34~36mm |
この比率が理想的な目のバランスといわれています。
目の横幅<両目の間隔
であると離れ目であると言えるでしょう。。
ただし、顔のバランスや美しさは全体的に見ることが大切です。
ご紹介した理想の基準からはみ出ているからといってバランスが悪いとは限りません。
顔立ちによってはやや離れ気味の目元の方が魅力的な場合も。
理想的な目元のバランスはあくまでも基準です。
自分の顔立ちに合った理想的なバランスを見つけることが大切ですよ。
離れ目を解消する方法
離れ目を解消する方法として最も効果的な方法は目頭切開です。
目頭にメスを入れ、物理的に目と目の距離を近づける方法です。
離れ目解消以外にもさまざまなメリットがある目頭切開。
今や二重整形に匹敵するほど人気があり、代表的な施術となっています。
目頭切開の特徴
目頭切開の最大の特徴は「蒙古襞(もうこひだ)」と呼ばれる皮膚を切除する点。
日本人をはじめとする多くのアジア人には、蒙古襞と呼ばれる皮膚が目頭を覆っています。
蒙古襞があると、目頭が丸みを帯び、目が小さく見えてしまいます。
目頭切開の効果
・目元がシャープになる ・目が大きくなる ・平行二重が作りやすくなる ・目の横幅が広がる など |
目頭切開では、この蒙古襞を切開し、不要な皮膚を取り除くことで目頭の形を整えます。
離れ目の解消以外にもさまざまな目的をもって目頭切開を受けられています。
目頭切開の相場
一般的な費用相場は20~30万円ほど。
ただし、手術内容やクリニックによって金額は異なります。
目頭切開にはいくつか術式があります。費用だけではなく、術式や執刀医もしっかり検討したうえで施術を選択しましょう。
目頭切開の種類
目頭切開にはさまざまな術式があります。
それぞれメリット・デメリットがあるため、事前に特徴を理解しておくと良いでしょう。
順番に紹介するので施術選択に役立ててくださいね。
三日月法
蒙古襞を三日月の形に切除し、縫合する方法を三日月法といいます。
目頭切開の中でも比較的単純な術式といえますね。
メリットは手術時間が短い点。
一方で、後戻りしやすい点や傷跡が目立ちやすい点はデメリットといえます。
Z型形成
目頭の皮膚をアルファベットの「Z」の形に切開し、2つの角を入れ替えるように縫い合わせる方法をZ型形成と呼びます。
皮膚を切開する範囲が小さいため、比較的傷跡が目立ちにくい術式です。
仕上がりもナチュラルで、さりげない変化を求めている方におすすめです。
反対に、変化が少ない術式ともいえるため、仕上がりに物足りなさを感じる場合も。
W型形成
目頭の皮膚をアルファベットの「W」の形に切除し、皮膚を引き寄せるように縫合します。
目頭を大きく広げることができるため、蒙古襞の張りが強い方、大きな変化を求める方におすすめです。
しかし、変化が得られる分元に戻すことは難しくなります。
さらに、傷跡が目立ちやすいといったデメリットも。
GBC式目頭切開
目頭から下まつ毛のきわに沿って切開し、内側の三角の部分を切除します。
細かく微調整できるため、希望のデザインに沿った施術が可能です。
大きく変化させることも、さりげない変化に留めておくこともできるため柔軟性の高い術式といえますね。
また、比較的傷の治りが早い下まぶたの皮膚を切開するため、傷跡が目立ちにくいという特徴があります。
目頭切開の流れ
美容整形に対して不安を感じている方も多いことでしょう。
どのような流れで施術を進めていくのか事前に知っておくことで、緊張がほぐれますよ。
目頭切開の施術の流れを順番にみていきましょう。
カウンセリング
デリケートな目元の手術の中でも特に繊細な目頭切開。
満足のいく仕上がりを手に入れるためには、カウンセリングが非常に重要です。
現在の目頭の状態や希望の目元は一人ひとり違います。
そのため、蒙古襞の状態や顔のバランスを把握したうえで理想の仕上がりについてお話を伺います。
既に明確な理想がある方はカウンセリング時にお伝えください。
イメージの共有がスムーズになるので、なりたい目元がある方は画像をお見せください。
スケジュール調整
カウンセリングでなりたいイメージのすり合わせができ、手術内容や費用にご納得いただけたら、手術日程を調整します。
目頭切開では局所麻酔や静脈麻酔を使用するため、注意事項がいくつかあります。
絶飲・絶食など事前準備が必要な場合もあるので、スケジュールの調整をお願いします。
ダウンタイム期間も考慮して日程を決めていきましょう。
施術
手術当日はお気をつけてご来院ください。受付、洗顔後施術室にご案内します
最終デザインを調整後、麻酔を行い施術開始です。
目頭切開の施術時間は30~60分ほど。麻酔の針がチクッと痛むので頑張りましょう。
麻酔から覚めたら施術は終了ですが、術後の体調によってはしばらく休んでからご帰宅いただきます。
アフターフォロー
術後5~7日後に再度クリニックにお越しいただき、抜糸します。
その後も経過観察として複数回クリニックへの通院が必要となります。
ダウンタイム中の不安や術後の過ごし方で気になることがあればその都度ご確認ください。
痛み止めや抗生物質が処方された場合は、医師の指示に従って服用しましょう。
術後の過ごし方の注意事項を守ってゆったりと過ごしましょう。
目頭切開の注意事項
離れ目を解消したり目を大きくすることのできる目頭切開ですが、事前に知っておくべき注意点もあります。
術後に後悔しないためにも、目頭切開のリスクも知っておきましょう。
ダウンタイム
個人差はありますが、ほとんどの美容整形にダウンタイムがあります。
目頭切開の場合、目頭部分の蒙古襞を切開します。
そのため、傷や腫れ、赤みが生じることも。
また、抜糸までは見える部分に糸が出ている状態になります。
まわりに気付かれたくない、という方は少なくとも抜糸までの期間はお休みを取っておいた方が良いでしょう。
傷跡
目頭切開は術後すぐ傷跡が目立ちやすい施術の一つ。
時間の経過とともに薄くなりますが、
傷跡が目立たなくなるまでは1~2か月ほどかかります。
腫れや赤み
術後は2~3日をピークに腫れや赤み、痛みが出ます。
腫れや赤みは時間の経過とともに次第に気にならなくなります。
痛みは処方された鎮痛剤で和らぐ程度ですから、過剰に心配する必要はありません。
しかし、術後しばらくは腫れや痛みによるストレスが多少なりともあるはずです。
目元が完成するまでには時間がかかるということを覚えておきましょう。
専門医に相談
目と目の距離が数mm変わるだけで顔の印象は大きく変わります。
数mmの差で美人度が増す場合もあれば、不自然さが増す場合も…
繊細な技術やデザイン力が求められる目頭切開だからこそ、技術力や美的センスのある医師に相談することが大切です。
実績や症例を参考に、信頼できる医師を選びましょう。
まとめ
今回は、目元の印象を大きく変える目頭切開をご紹介しました。
離れ目を解消する、目を大きくする、平行二重を作りやすくする…
さまざまなメリットがありますが、リスクも存在します。
術後に後悔しないためには、信頼できる医師のカウンセリングを受け、目元の状態にあった術式を選択することが大切です。
美容整形について正しく理解し、コンプレックスを解消していきましょう。