
眼瞼下垂手術後はどのくらいで仕事復帰できる? ダウンタイム中に気をつけるべきこともご紹介します
一般的に眼瞼下垂手術は、二重手術よりも腫れやすくダウンタイムが長い傾向があると言われます。
そのため、眼瞼下垂手術にあたってどのくらいお休みをとるべきか悩まれる方も少なくないでしょう。
そこで今回は、眼瞼下垂手術後の仕事復帰やダウンタイムについて詳しく解説いたします。
ダウンタイム中に注意すべきことについても事前にチェックしておきましょう。
眼瞼下垂の概要

眼瞼下垂とは、まぶたが垂れ下がり目が開けづらくなる状態のことです。
・目を開けるときに額の筋肉を使ってしまう
・額の筋肉を使わずに目を開くと上まぶたが瞳孔にかぶさる
・上まぶたが瞳孔にかぶらないものの黒目にかぶさる
これらに当てはまる場合、眼瞼下垂と言えます。
眼瞼下垂の医学的な診断基準は、瞳孔の中央と上まぶたの縁の距離が3.0〜3.5㎜以下になった場合と定められています。
しかし、診断基準に当てはまらない場合でも、眼瞼下垂によって眼精疲労・頭痛・肩こりなどの症状が現れる場合も少なくありません。
また、眼瞼下垂とひとことで言ってもその原因・症状はさまざまです。
・腱膜性弛緩性眼瞼下垂:腱膜がのびて緩んでしまう
・腱膜解離性眼瞼下垂:腱膜が外れてしまっている
・眼瞼痙攣:まぶたの痙攣によって目を開けられない
・皮フ弛緩性眼瞼下垂:まぶたの皮フのたるみによって視野が狭くなる
このように眼瞼下垂にはさまざまな種類があります。また、大きく分けて「先天性眼瞼下垂」「後天性眼瞼下垂」の2つがあります。
生まれつきまぶたの開きが弱い人もいれば、さまざまな原因で大人になってから眼瞼下垂の症状が現れる人もいるのです。
眼瞼下垂は、目が疲れやすくなるだけではなく、疲れて見える・老けて見える・目が小さく見えるなどの審美的な問題もあります。
そのため、年齢問わず眼瞼下垂手術を受ける方が増加しています。
先天性眼瞼下垂
先天性眼瞼下垂は、生まれつきまぶたを開く力が弱く、出生直後から見られる眼瞼下垂です。
まぶたを上げる筋肉である眼瞼挙筋がうまく働いていないことが原因のひとつで、片目の場合もあれば両目の場合もあります。
先天性眼瞼下垂は、症状によっては視力の発達にも大きく影響します。そのため、成長の様子をみながら手術の必要性を検討しなければいけません。
後天性眼瞼下垂

後天性眼瞼下垂は、生まれつきのまぶたの問題はないものの成長・加齢に伴ってまぶたの開きが弱くなる症状です。
後天性眼瞼下垂の原因はさまざまですが、最も多い原因は加齢によるものといえます。
加齢によって、まぶたを上げたり目を開いたりするときに働く筋肉が緩んでしまったり、まぶたがたるむことで眼瞼下垂につながります。
加齢性眼瞼下垂のほかにも、神経麻痺・神経の異常・外傷・薬による影響などが後天性眼瞼下垂の原因です。
眼瞼下垂手術の種類

眼瞼下垂手術はまぶたの開きを良くする手術ですが、その手術方法はさまざまな種類があります。
どんな方法があるのか眼瞼下垂手術について詳しく解説いたします。
眼瞼挙筋前転法
眼瞼挙筋前転法は形成外科・美容外科で広く取り入れられている一般的な術式です。
皮フを切開し、上眼瞼挙筋と腱膜をまぶたの内側にある瞼板に縫合固定します。
緩んでしまった上眼瞼挙筋と腱膜を前転し瞼板に固定することで、目の開きを改善します。美容外科では、二重まぶた手術と同時に行うことも可能です。
切開でたるんでしまった挙筋と腱膜を固定するため、確実な効果が期待できる術式です。
一方で、まぶたを切開するためダウンタイムが長い・元に戻すことが難しいなどのデメリットもあります。
筋膜移植法
筋膜移植法は、吊り上げ術とも呼ばれます。
眉毛をあげる筋肉である前頭筋と瞼板を、ほかの部位から採取した筋膜でつなぐ術式です。
筋膜移植法は、主に眼瞼挙筋前転法では治療が難しい重度の症状の方に行います。
眼瞼下垂埋没法
眼瞼下垂埋没法は、糸で上まぶたの開きをよくする施術です。
まぶたの裏側の筋肉を糸で縫い縮めることでまぶたの開きを良くします。
切開せずに治療できるため、ほかの手術方法よりもダウンタイムが短く、痛みや腫れが最小限で済むメリットがあります。
一方で、糸が外れてしまうと元に戻ってしまうリスクがあり、重度の眼瞼下垂の治療は難しい点がデメリットです。
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眼瞼下垂手術後はどのくらいで仕事復帰できる?

まぶたを切開する手術の場合、ダウンタイムは2週間前後みておいたほうが良いでしょう。
個人差はありますが、強い腫れは1〜2週間続き、内出血がある場合は10日前後で落ち着きます。
通常、手術の1週間後に抜糸するため、術後1週間はまぶたに糸がついている状態です。
そのため最低でも1週間はお休みしたほうが良いでしょう。
完全に腫れが治まるまでは約1〜2か月ほどかかります。腫れが心配な方や職場の方にバレたくないという方は、2〜4週間程度お休みがあると安心です。
一方で、抜糸翌日からメイクは可能になりますので、長期のお休みが難しい方・周囲にバレてもいいという方で抜糸翌日から仕事復帰される方もいます。
仕事内容によっても仕事復帰のタイミングは異なることが想定されますので、お仕事の内容を加味してダウンタイムを考えておくのが大切です。
ダウンタイム中に気をつけるべきこと

ダウンタイム中は、間違った行動によって腫れが長く続いてしまったり傷の治りが遅くなったりする恐れもあるため注意が必要です。
反対に、生活上の注意点をしっかり守ってダウンタイムを短くすることも不可能ではありません。
ダウンタイム中に気をつけるべきことを解説いたします。
傷を濡らさない
通常手術当日からシャワー・洗顔は可能ですが、傷口への刺激を最小限に抑えるため、なるべく傷を濡らさないようにしましょう。
傷口を清潔にすることは大切ですが、濡らしたり洗い過ぎたりすると傷の治りが遅くなる恐れがあります。
洗顔する場合も指の腹でやさしく触る程度に留めましょう。
最低でも抜糸までは、顔を濡らさずにケアできる拭き取り洗顔がおすすめです。
湯船ではなくシャワーにする
体を温めすぎると、血行が良くなり過ぎて腫れがひどくなる恐れがあります。
抜糸までは湯船に入らず、シャワーだけにしておきましょう。
コンタクトレンズの使用を控える

コンタクトレンズは術後1週間から使用可能ですが、皮フやまぶたへの負担を考えるとなるべく使用を控えるのが最善です。
腫れや赤みが治まるまでは、メガネのほうが良いでしょう。
手術方法によってもコンタクトレンズの使用可能時期は異なります。コンタクトレンズの使用が必要な方は必ず医師に確認しましょう。
力仕事や運動は控える
血行が良くなる行動は、術後しばらくは控えるべきです。
入浴同様、力仕事や運動は最低でも1週間は控えましょう。
運動を再開する場合は、軽い運動から徐々に始め、いきなり激しい運動をしないことも大切です。
アイメイクをしない
メイクは抜糸後翌日から可能ですが、傷口への負担を考えるとなるべく控えたほうがベターです。
完全に傷口が治るまではアイメイクは控えましょう。
傷口にアイシャドーなどが入ることで色素沈着の恐れがあり、感染のリスクも高まります。
また、アイメイクを落とす際も、こすったり強い力を与えないように注意しましょう。
術後のケアを怠らないようにすることが肝心

誰だってダウンタイムは短いほうがいいはずです。
ダウンタイムを早く終わらせ、術後の腫れや赤みを早く引かせるためには、術後のケアも重要になってきます。
どんなにダウンタイムが少ない施術をしても、術後のケアを怠ってしまうと腫れや赤みの治りが予想以上に遅くなってしまうこともあります。
眼瞼下垂手術後、仕事復帰や腫れが気になる方も多いですが、腫れや赤みを早く落ち着かせるためにも術後のケアは怠らないようにしましょう。
早く仕事復帰するためにもクリニック選びが重要

ダウンタイムを早く終わらせるには、お客様本人の術後の過ごし方が大切です。
しかし、どんなにお客様本人が最善を尽くしても、適切な処置ができていないと長期のダウンタイムが必要になります。
最悪の場合は感染や炎症などの恐れもあるため、慎重にクリニックと医師を選ぶことが大切です。
術式・症例内容・症例数もクリニック選びのポイントになりますが、傷口や赤みなどのアフターフォローがあるかどうかもチェックしておくと安心です。
眼瞼下垂手術で悩みがある場合は専門の医師に相談しよう

パソコンやスマートフォンなどの利用によって目を酷使する現代人の生活は、眼瞼下垂のリスクが高い生活ともいえます。
眼精疲労・コンタクトレンズの使用・アレルギー・アトピーなどの要因から眼瞼下垂に悩む方は増加傾向です。
まぶたの開きが弱くなった、目を開けるときにおでこの筋肉を使ってしまうといった方は、眼瞼下垂の傾向があるかもしれません。
眼瞼下垂は、審美的な影響だけではなく目の疲れ・肩こり・頭痛など、日常生活においてさまざまな影響を及ぼします。
「眼瞼下垂かも…」と思ったら、症状が進行する前に医師に相談しましょう。
まぶたを切開するイメージが強い眼瞼下垂手術ですが、切らずに治療することも可能です。
目つきや二重幅などを同時に治療することも可能ですし、眼瞼下垂手術によってぱっちりとした目を手に入れることができます。
ただし、審美的な観点で眼瞼下垂手術を成功させるには、医師の技術・知識が必要です。
眼瞼下垂に悩む方は、まずは信頼できる医師に相談してみましょう。
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まとめ

眼瞼下垂手術は、一般的に1~2週間のダウンタイムが必要な手術です。
しかし、手術することによって目がぱっちりした・ものが見やすくなった・目が疲れにくくなったなどメリットもたくさんあります。
ダウンタイムを少なくするためにできることはたくさんありますし、ダウンタイムが少ない手術方法を選択して負担そのものも軽減できます。
仕事復帰やダウンタイムが心配な方も多いと思いますが、まぶたの開きに悩む方は眼瞼下垂手術を視野に入れてみてください。