鼻中隔延長とは?
鼻先を高くする美容整形には、鼻尖形成や軟骨移植などがあります。
鼻尖形成や軟骨移植よりもさらに高さを出したい方には鼻中隔延長が選ばれます。
では、そもそも鼻中隔とはどの部分なのでしょうか?
鼻中隔って、どこ?
「鼻中隔(びちゅうかく)」とは、左右の鼻の穴を隔てる壁のような部分のこと。
鼻中隔軟骨、篩骨正中板、鋤骨と呼ばれる骨や軟骨からできています。
鼻中隔を伸ばすとどうなる?
・鼻が高くなる ・鼻先が尖る ・鼻筋がはっきりする |
このような効果が期待できる鼻中隔延長。
メスを使った手術で鼻中隔を伸ばす方法もありますが、今回はメスを使わない鼻中隔延長をご紹介します。
切らない鼻中隔延長
メスを使わずに行う切らない鼻中隔延長。
糸を使って施術を行うため、プチ整形と呼ぶこともできますね。
切らない鼻中隔延長の具体的なやり方を簡単に解説します。
施術方法
切らない鼻中隔延長では医療用の糸を使用します。
糸リフトで使う糸に似ていますね。
ゆくゆくは体内に吸収される糸を使って鼻中隔を伸ばしていきます。
溶けない糸を使った場合、効果が切れてからも糸が残り続けるので溶けない糸が主流となっています。
糸の特徴
切らない鼻中隔延長で使用する糸には「コグ」と呼ばれるトゲトゲがついています。
釣り針の返しのような役割があるので、引き上げる力に安定感があります。
切らない鼻中隔延長の効果
糸を使った鼻中隔延長にはどのような効果があるのでしょうか?
他の鼻整形と比較しながらみてみましょう。
鼻を高く
切らない鼻中隔延長では、医療用の糸を使って鼻の形を整えます。
糸の挿入方向を調整することで、鼻の悩みに合わせた施術が可能となります。
例えば、鼻先から鼻筋に向けて糸を通せば、鼻筋がスッと整います。
鼻先をツンと
鼻先から鼻の根元に向かって糸を通せば、鼻中隔がのびますね。
鼻中隔が延長されると鼻先がチュンと尖ります。
小鼻を小さく
鼻に高さが出ると、鼻尖形成や鼻翼縮小のような効果も感じられるでしょう。
しかし、糸を通すだけの施術ですから、大幅な変化は望めません。
鼻の高さや形を大きく変えたい方にとっては、物足りない仕上がりになってしまうかもしれません。
効果の持続期間
切らない鼻中隔延長はおよそ1年間持続します。
体内で溶ける糸を挿入するため、半永久的な効果は得られません。
糸がすべて吸収されるまでに1年ほどかかるので、持続期間も1年ほどということですね。
一次的効果
鼻の高さや向き、形を変えることを目的に糸を使った鼻中隔延長を行います。
メスを使って行う鼻中隔延長ほどではありませんが、若干の効果は感じられるでしょう。
ヒアルロン酸による鼻整形よりも効果が長続きするケースもありますよ。
しかし、糸による効果は鼻の高さだけではありません。
二次的効果
糸を挿入するとコラーゲンが作られます。
コラーゲンには保水力があるので、引き上げ力が消失してからもしばらくは効果が続く可能性があります。
とは言っても、鼻プロテーゼや軟骨移植などの鼻整形に比べると効果はとても短いです。
半永久的に持続する鼻を手に入れたい方は、別の方法を検討してみてください。
切らない鼻中隔延長のメリット
糸による鼻中隔延長には、さまざまなメリットがあります。
施術後の傷跡やダウンタイム、費用面のメリットを順番にみていきましょう。
傷が目立たない
メスを使って行う鼻整形では図のようにオープン法やクローズ法で手術を進めます。
鼻中隔延長はオープン法で手術するため、鼻の穴の中だけでなく、鼻柱の真ん中も切開します。
上手に縫合できなければ傷跡が残ってしまいますね。
その点、切らない鼻中隔延長では切開することがありません。鼻先に針穴が残る可能性はありますが、小さなニキビのようなものです。
赤みもほとんどの場合数日でおさまるので、周りに気づかれたくない方におすすめの施術です。
糸が残らない
溶ける糸を使用するため、体内に異物が残る心配はありません。
糸リフトも同様ですが、溶けない糸を入れた場合、将来除去手術が必要になるケースも。
糸が入っていると受けられない美容施術もあるので注意が必要です。
1年もしないうちに糸が溶けて効果がなくなってしまいますが、それよりも早く糸が切れてしまう場合もあります。
反対に、もし失敗してしまってもいずれ溶けるという点ではメリットかもしれませんね。
ダウンタイムが短い
鼻プロテーゼや軟骨移植といった鼻整形に比べてダウンタイムが短いです。
症状が出ても3日ほどでおさまることがほとんどです。
そのため、術後に休みが取れない方やすぐに日常生活に戻りたい方は切らない鼻中隔延長が良いでしょう。
比較的安い
理想の鼻の高さや形によっては複数の糸を挿入する切らない鼻中隔延長。
そのため、使用する糸の種類や糸の本数によって異なります。
相場は4本で6~10万円ほどですね。
クリニックによって料金設定が異なるので事前に確認しておきましょう。
切らない鼻中隔延長はこんな人におすすめ
傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムも短い「切らない鼻中隔延長」。
どのような人に向いているのでしょうか?
鼻を高くしたい
切らない鼻中隔延長では、糸を挿入する方向を変えられます。
そのため、「鼻を高くしたい」「鼻筋を通したい」「鼻を長く見せたい」といった鼻の悩みに合わせた施術が可能です。
しかし、大きく変化する施術ではありません。自由度の高い鼻整形を希望する方にはおすすめできません。
プチ整形に興味がある
プチ整形には、糸を使った鼻整形のほかにも、ヒアルロン酸注射による鼻整形があります。
しかし、ヒアルロン酸注射では、製剤が横に流れてしまったりブヨブヨした仕上がりになってしまったり…
さらには、血流障害で失明してしまうリスクもあります。
ヒアルロン酸鼻整形によるブヨブヨ感や横流れ、血流障害が不安な方は糸を使ったプチ整形が良いでしょう。
手術に抵抗がある
美容整形に興味はあっても、身体にメスを入れることに抵抗がある方がいらっしゃいます。
「失敗したらどうしよう」「元に戻したくなったらどうしよう」「手術中の痛みが心配」…
このような不安を抱える方でも気軽に受けられるのが切らない鼻中隔延長です。
注射針の痛みはありますが、切開や縫合を行わないので傷跡は目立ちません。
ダウンタイムが短く、周りにバレたくない方に人気があります。
切らない鼻中隔延長の注意点
糸を使った切らない鼻中隔延長では、事前に知っておくべき注意点がいくつかあります。
知らずに施術を受けて後悔しないよう、しっかりとチェックしておきましょう。
持続期間が限られている
糸が溶けたり切れたりしてしまうと、少しずつ元に戻っていきます。
切らない鼻中隔延長の効果は、1年ほどしか続きません。
中には1か月ほどで元に戻ってしまった、というケースも。
そのため、半永久的な効果を得たい場合は、繰り返し施術を受ける必要があります。
ダウンタイムがある
ダウンタイムには個人差があります。
糸の挿入方法や挿入部位、体質によってはダウンタイムが長引くケースも。
切らない鼻中隔延長のダウンタイムには次のような症状が考えられます。
・内出血 ・発赤 ・腫れ ・痛み ・突っ張り感 ・熱感 ・硬結 など |
ダウンタイムがゼロとは限らないので、事前にしっかりと説明を受けておきましょう。
仕上がりがバラバラ
切らない鼻中隔延長の仕上がりは、医師の腕によって仕上がりが異なります。
「完成形が理想とかけ離れている」「こういうことじゃない」…
このような不満はよく聞きますね。
失敗したくない方は、医師選びや施術選択を慎重に行いましょう。
クリニック選び
切らない鼻中隔延長に限らず、鼻整形においてクリニック選びはとても重要です。
日本の美容クリニックはとてもたくさんあり、その中から選ぶのは難しいと思います。
数あるクリニックから「ここなら安心して任せられる」と思えるクリニックと出会えると良いですね。
カウンセリング
クリニックを選ぶ際に最も重要視していただきたいのがカウンセリングです。
カウンセリング内容や誰がカウンセリングを行うか、自分の話は聞いてくれるか、施術方法や費用、リスクの説明はあるか…
クリニックを見極めるポイントはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
今回は切らない鼻中隔延長のメリットやデメリット、おすすめの人や注意点を詳しく解説しました。
使用する糸の種類や本数によって費用に差のある切らない鼻中隔延長。
ダウンタイムが短く手軽ではありますが、効果が感じられず後悔する方が多いため、当院ではおすすめしておりません。
予算内に収まらずプチ整形を検討している方は、当院の定額鼻整形プランをご利用ください。