そんなことも!?意外と知らない業界裏事情
2022.12.24

美容クリニックの業界事情!鼻整形は特に技術の高い医師を選ぶことが大切!

美に対する関心は高まっているものの、美容医療は、生活から少しかけ離れていて、調べてもわからない部分も多くあるのではないでしょうか。そこで今回は知られていない美容医療業界の実態について、見ていきたいと思います。医師選択の手助けになれば幸いです。

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【美人の条件】VOL24 以外と知らない美容医療業界。執刀する医師が経験した診療科に要注意医師の技術力によって、術後の仕上がりは大きく左右されます。初めての方もそうではない方も、焦って決めるのではなく、医師の情報はきちんと把握し、納得したうえで手術を受けるようにしてください。

美容業界のイメージというと?

みなさんは、美容医療業界に対して、どんなイメージをお持ちでしょうか。

昔に比べ、美容整形をすることに抵抗を感じる人が少なくなってきているとはいえ、まだまだグレーなイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか。


実際、美容トラブルで国民生活センターに相談する人が多いことも、こういったマイナスイメージの一つの要因と言えるでしょう。

実際、カウンセリングに行っただけなのにその場ですぐ契約させられた、術後の効果が全く感じられない、仕上がりに納得できず再手術をしたが炎症が続いている、などといった様々な内容が寄せられています。

独立行政法人 国民生活センター 「PIO-NETに寄せられた相談件数の推移」より作図

独立行政法人 国民生活センター「PIO-NETに寄せられた相談件数の推移」より作図

では、トラブルはなぜ起こるのでしょうか。

その背景には、医師のモラルに加え、日本の医療制度が抱える問題もあります。


極端な話、医師免許(歯科を除く)を持っていれば、美容外科医としての経験がなくても、患者さんを診察し、治療することができるのです。

手術の技術力実績数を確認した上で資格を交付しようという動きもありますが、根本的な解決までには、まだまだ時間がかかりそうです。

業界事情、知っていると知らないとでは?

あまり知られてない美容医療業界

医師の選択を間違えないためにも、ぜひ知っておくとよいポイントを挙げてみます。

執刀する医師が経験した「診療科」には要注意

美容整形クリニックの医師は、経験した診療科も様々です。

外科、内科、皮膚科の3つの分野の専門性を持つ医師がいることは以前にもお伝えしました。

外科医や形成外科医としての経験が無い(非常に少ない)医師が、外科的整形手術を行っている場合もあります。



僕たち外科医は、経験豊富な先生の下で研修を積み、多くの症例を目にし、練習を重ねた上で現場に出ています。

それぞれできる診療範囲は限られていますので、手術を担当する医師が、外科系の専門分野での経験がある医師かどうか、必ず確認しましょう。

「時短」と「複数手術」で稼ぐ医師を評価するのはNG

NGな医師とは

大手のクリニックでは、どれだけ手術をこなし、どれだけ稼いだかということが、グループ内での医師の評価になっていきます。

もちろん、お客様から自分の手術を評価してもらえるよう日々勉強し、技術を磨き、カウンセリングもしっかり行うように努めます。

しかし、「もっと稼げ、もっと売り上げを」と言われれば、カウンセリングや手術時間を短くして手術の回数を増やすか、複数の手術を重ねて売り上げを伸ばすしかない、といった実態があることも事実です。


僕自身も業界大手のクリニックで、素晴らしい先生方の指導の下、腕を磨いてきました。

多くの手術も行いましたし、自分の行った手術内容に関しても後悔はありません。


しかし実際のところ、正確な手術を短時間で行えるのは、一部の優れた医師だけです。

それ以外の医師が「時短」を優先するなら、どこかで手を抜くことが必要になってきます。


また売り上げ優先するなら「複数の手術」を勧めることもあるでしょう。

もちろん、全体のバランスをみて、鼻手術と一緒に目の手術を行うことが最善と思われる場合、僕もその方法を勧めることがありますので、一概には言えません。

しかし、きちんとした理由の説明もなく、鼻の整形だけを望んでいたお客様に「今なら目の手術とセットにするとお得ですよ」などと、お得感を出して勧めてくる場合は、十分に気をつけてください。

テレビ、CMなどのメディア戦法に惑わされないで。

みなさんは、テレビやCMやSNSなどで美容整形クリニックの存在を知ることは多いでしょう。

そして、なぜかメディアに出ているクリニックは「安心できそうだ」という思い込みがうまれがちです。

しかし、クリニックの名がいかに広く知れ渡っていたとしても、実際のところはどうでしょうか。


高い技術を持った医師が在籍しているクリニックであっても、その医師が常勤の医師(毎日診察などを行っている医師)でなければ、実際に手術を担当する医師は、違う医師になることもあります。

自分の手術を担当する医師が、どういう医師で、どのような手術を、どのくらい行っているのか、きちんと自分の目と耳で確認しましょう。

時間がないことを理由に教えてくれなかったり、面倒くさがったりするようであれば、その医師による手術は、考え直すべきでしょう。

「時短」と「複数手術」で稼ぐ医師を評価するのはNG

前回のコラムでもお伝えしましたが、本来なら術後に不具合があった場合は、同じクリニックでやり直しをしてもらうのが当然の流れです。

しかし、「一度失敗したクリニックで再手術をしてもらいたくない」というお客様の気持ちも、よく分かります。

お客様の多くは、別のクリニックでの再手術を決意することでしょう。



僕のクリニックにも、こうしたトラブルに悩んだ方が多く来院され、「挿入したプロテーゼに不具合を生じたため何とかしてほしい」という相談を受けます。

実際にプロテーゼを取り外してみると、毛虫のように周りをギザギザに加工してあるものや、左右対称になっていないもの、極端に短いものなど「なぜこの形に形成したのか?」と、首をかしげたくなる形のプロテーゼであるケースが多いのが実情です。

プロテーゼの種類

毛虫のようなプロテーゼは、おそらく動かないようにするためだったのではないかと想像できます。

しかし、プロテーゼは骨膜下に正しく挿入していれば、動くことはありません。

プロテーゼの形状の問題ではなく、挿入する位置の問題なのです。


また、「団子鼻の整形のはずなのに、さらに大きな団子鼻になった」というケースもあります。

この場合、「鼻先を尖らせたい」というお客様のご要望に対し、L型のプロテーゼを挿入したことで余計に鼻先が丸くなっている、というケースであり、決してめずらしいものではありません。


団子鼻を細くスッキリとした鼻先にするためには、鼻先の軟骨の形を変え、余分な脂肪を取り除くことが必要なのです。

余分な脂肪をそのままにしてL型プロテーゼを挿入しただけでは、鼻先は丸いままなのです。

だんご鼻の注意点

これは、団子鼻の整形手術には必要なことですので、覚えておくと良いでしょう。

まとめ

お客様が優れた医師かどうか見分ける手立てがあるとすれば、同じ地域にあるクリニックを回ってみて、他院修正をした症例写真を見せてもらうことでしょうか。

仕上がりに納得いくためにも、自らの足でクリニックを回って、じっくり検討して決めるというプロセスは、必要なことなのです。


医師の技術力によって、術後の仕上がりは大きく左右されます。

初めての方もそうではない方も、焦って決めるのではなく、医師の情報はきちんと把握し、納得したうえで手術を受けるようにしてください。

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