美容クリニックで使用する麻酔の種類とは?食事制限が必要な麻酔もご紹介します!
2023.6.22

美容クリニックで使用する麻酔の種類とは?食事制限が必要な麻酔もご紹介します!

美容整形

美容整形を検討されている方の中には、麻酔が一番怖いと思っている方が多くいらっしゃいます。

麻酔や美容整形への恐怖心を少しでも取り除くために、今回は麻酔の種類や役割についてお話します。

食事制限が必要な麻酔もあるので、それぞれの麻酔の特徴についても詳しくご紹介します!

麻酔の役割とは?

美容整形において麻酔を使用する理由は大きく分けて2つ。

【麻酔の目的】
・痛みを和らげる
・安全に施術を行う


順番にご説明します。

痛みを和らげる

美容クリニックではメスを使ったオペを伴うもの、レーザーや針を使った美容皮膚治療などさまざまな施術を受けることができます。

我慢できない痛みを伴う施術を行う際は、麻酔を使用することで施術の痛みを和らげることができます。

中には麻酔薬を注入する注射針の痛みを緩和する麻酔、などもありますよ。

切開を伴う手術では意識をもうろうとさせたり眠らせたりする麻酔を使うこともあります。

安全にオペを行う

麻酔には医師がオペに集中し、安全に美容整形を行うといった目的もあります。

例えば手術中、痛みに我慢できずお客様が動いてしまった場合、全く関係のない部分を傷つけてしまうかもしれません。



美容整形はとても繊細です。

正確で安全なオペを行うためにも、麻酔は必要不可欠なのです。

美容外科で使われる麻酔の種類

外科や内科、歯科や眼科など麻酔を使用する診療科は数多くあります。

その中で今回は、美容外科や美容皮膚科で使われることの多い麻酔の種類をご紹介します。

美容整形や美容施術を検討中の方は是非参考にしてみてくださいね。

点眼麻酔

目薬のようにさすタイプの麻酔は点眼麻酔と呼ばれています。

二重整形や眼瞼下垂術など、目元の手術時に使われます。

点眼後20秒ほどで効果が現れるので、待つ必要がありません。

まばたきをすることで眼球や結膜に広がり、施術部位の痛みを緩和します。

表面麻酔

麻酔クリームや麻酔テープなどは表面麻酔の一種です。

施術前に皮膚表面に塗布し使用します。

皮膚表面に麻酔薬を塗る(貼る)と、30分ほどで真皮層に届きます。



注射や照射の痛みを和らげてくれるため

ヒアルロン酸やボトックスの注入、レーザー治療、糸リフト、ダーマペン治療などで使用されます。

笑気麻酔

医療用のガスを鼻や口から吸う笑気麻酔。

代表的な例としては埋没二重術などで使われますが、

レーザー治療、脱毛、ダーマペン治療など皮膚科施術でも使用できるクリニックも。



笑気麻酔には鎮静・鎮痛の効果があります。

強い痛みを抑えることはできませんが、緊張をほぐしたり恐怖心を和らげることができます。

なかなか効かないという方は、深呼吸をするようにゆっくりと鼻から吸って口から吐くと良いですよ。

局所麻酔

注射針を使って施術を行う部位に直接注入します。

注入した部分を局部的に鎮痛することができるのが局所麻酔です。

局所麻酔を打つことで部分的に感覚がなくなり、痛みを感じなくなります。

ただし、規定量が決まっているため、一度に大量に注入することはできません。

静脈麻酔

血管から麻酔薬を投入し全身を鎮静します。

リラックス効果や気持ちを落ち着かせる効果があるので。恐怖心や不安が緩和されます。



静脈麻酔を行うとウトウトと眠ったような状態になりますが、完全に意識がなくなるわけではありません。

まれに施術中に目が覚めてしまう場合がありますが、

薬剤に健忘作用があるので治療後には治療中のことを覚えていられる方はほとんどいらっしゃいません。

そのため、痛みや不快感などを感じることなく施術が受けられますよ。



また、全身麻酔に比べて短時間なので、身体への負担が少なくなります。

全身麻酔

フェイスリフト、脂肪吸引、豊胸手術などで使用されることが多い全身麻酔は、眠っている間に手術が完了します。

しかし、麻酔科医がいないクリニックでは行うことができません。

クリニックによっては麻酔科医を招いて行うため、追加費用が発生することも。



全身麻酔には鎮静・鎮痛・筋弛緩効果があります。

筋弛緩とは筋肉がゆるみ、動かなくなること。

呼吸を行う筋肉も止まってしまいます。

麻酔が効いている間は自発呼吸ができなくなるため、気管内挿管を行い人工呼吸器を使用する必要があります。

意識も完全になくなるので、術中の記憶は残りません。

食事制限が必要な麻酔とは?

受ける美容整形の種類によっては最終飲食時刻が決められていることも。

食事制限がある麻酔の種類、食事制限がない麻酔の種類をご紹介します。

食事制限不要の麻酔

次のような麻酔を使用する場合は術前の食事制限を行う必要はありません。

【食事制限が不要な麻酔】
・点眼麻酔
・麻酔クリーム
・笑気麻酔
・局所麻酔 など


このような麻酔を使用する際は、通常通り飲食をしていただいて構いません。

食事制限が必要な麻酔

次のような麻酔を使用する場合は食事制限を行わなければなりません。

【食事制限が必要な麻酔】
・静脈麻酔
・全身麻酔


食べたものが胃に残っていると、手術中に逆流し気管を詰まらせる危険性があります。

このような麻酔を行う際は、誤嚥(ごえん)のリスクを減らすために絶飲食を守りましょう。

食事制限が必要な美容施術

静脈麻酔や全身麻酔を使用する施術の場合、食事制限が必要となります。

切開を伴う手術、骨切りを伴う手術など、痛みや反射で処置が難しい場合に静脈麻酔や全身麻酔が使用されます。

施術によっては麻酔がオプションの場合もあります。

目の整形

切開を伴う全切開法や眼瞼下垂術、下眼瞼下制法などでは静脈麻酔を使うことがあります。

そのため、食事制限が必要となります。

静脈麻酔を使用しない埋没法などでは食事制限の必要はありません。

鼻整形

切開を伴う鼻整形の他に、骨を削る場合、軟骨を移植する場合、構造を大きく変える場合などは局所麻酔の他に静脈麻酔を使います。

行う術式によっては全身麻酔が必要となることも。

反対に局所麻酔のみで行うことができる場合もありますよ。

糸リフト

スレッドリフトとも呼ばれる糸リフトで使用する麻酔は基本的に笑気麻酔や局所麻酔



痛みに弱い方、施術に不安がある方は静脈麻酔を使用することもできます。

その場合は食事制限が必要となります。

フェイスリフト

切開リフトとも呼ばれるフェイスリフトでは、フェイスラインに沿って大きく皮膚を切開します。

たるみの原因となるSMAS筋膜を皮膚と一緒に引き上げるので、顔のたるみを全体的に引き上げることができます。

眠っている間に施術を行うため、食事制限が必要となります。

その他

他にも眠った状態で行う美容整形は多数あります。

【食事制限が必要な美容整形】
・脂肪吸引
・豊胸手術
・汗腺の完全摘出 など


絶食や絶飲の時間は受ける施術やクリニックによって異なります。

事前にしっかりと確認しておきましょう。

まとめ

今回は手術前に絶飲食が必要となる美容整形をご紹介しました。

美容整形ではほとんどの場合麻酔を使用します。

使用する麻酔の種類によっては特徴や注意事項が異なります。

施術を受ける場合は使用する麻酔や術前術後の注意事項もしっかりと確認しておきましょう!

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