黄金比
顔の黄金比
おでこ~眉:眉~鼻:鼻~あご =1:1:1 |
右目:目と目の距離:左目 =1:1:1 |
このように美しいとされる比率が存在します。
人中の黄金比
口周りにも黄金比は存在します。
鼻下~唇の中心:唇の中心~あご =1:2 |
しかし、多くの日本人は1:1となっています。
人中短縮術の特徴
人中短縮術とは鼻の下を短くする手術です。
鼻下から上唇の間隔が広い方に適しており、口元の印象がガラッと変わります。
施術方法
人中短縮術では鼻の付け根あたりを切除・縫合することで物理的に鼻の下を短くします。
鼻の下が短くなるだけでなく上唇が持ち上がるので「リップリフト」「上口唇短縮術」とも呼ばれています。
口元のバランスが整うので顔全体が引き締まった印象になりますよ。
傷跡
人中短縮術では鼻下や小鼻のきわを切開・切除します。
そのため、傷跡が目立ちにくい術式といえます。
どの程度切除するかは口元の状態によって異なります。
術前に行うカウンセリングでは医師と話し合ってデザインを決めていきます。
費用相場
人中短縮術の相場は30万円前後です。
小鼻縮小術と組み合わせて受けた場合で60万円前後になります。
人中短縮術が向いている人
人中の長さに悩んでいる方、顔がのっぺりとしている方、上唇をふっくらさせたい方におすすめです。
順番に詳しく見ていきましょう。
人中が長い
人中が伸びる原因は大きく分けて2つあります。
【鼻の下が伸びる原因】 ・生まれつき ・加齢によるもの |
鼻の下が長いとサル顔、ゴリラ顔と揶揄されます。
年齢を重ねることで皮膚や筋肉がたるみ、人中が伸びてしまうことも。
実年齢よりも老けた印象を与えてしまうことに対して悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
のっぺりとした顔
人の第一印象はほんの数秒で決まってしまうことが多いです。
そのため、見た目や雰囲気はとても大切です。
人中が長いと、顔全体が間延びしたように見え、相手にのっぺりとした印象を与えます。
のっぺり顔とは、顔の彫が浅く平面的で立体感のない顔立ちを指します。
立体感を持たせるためにメイクで工夫している場合が多いです。
上唇をふっくらさせたい
鼻下がたるむと上唇の下に垂れやすくなり、唇のボリュームがなくなります。
人中短縮術だけでも上唇を持ち上げることはできますが、気になる方は「口唇リフト」を同時に行うとより効果が感じられます。
【口唇リフトが向いている人】 ・人中が短くなった方 ・上唇のM字の強調がが気になる方 ・上唇が薄い方 |
口唇リフトでは左右の上唇の境目を切り取り、再度縫い合わせます。
上唇が厚くなりふっくらさせることができますよ。
人中短縮術の流れ
カウンセリング→診察→予約→施術→アフターケア
といった施術の流れをご紹介します。
カウンセリング・診察
人中短縮術のカウンセリングでは、まずは施術が自分に合っているかを確認します。
悩みによっては別の施術が適応になる場合も。
顔のバランスを見て手術が適しているかどうか判断させていただきます。
デザイン
人中の長さやしわ、顔のバランスを見ながらデザインを決めます。
どのようなラインで切開するか、どのくらいの皮膚を切除するか…
といった具体的なデザインを相談しながら決めていきます。
予約
デザインや術式を選び、施術の流れやアフターケアに関する説明を受けたら予約を取ります。
ダウンタイム期間を考慮して、施術日を決めましょう。
手術
当日は受付後、手術室に移動します。
麻酔が効いたころに施術を始めます。所要時間は30分~1時間ほど。
鼻の下の余分な皮膚を切除し、溶ける糸で縫合を行います。場合によっては鼻下の筋肉を取り除くこともあります。
ダウンタイム
個人差はありますが内出血で傷口が青紫色になることも。
1~2週間ほど痛みや腫れがが生じる可能性がありますが、日を追うごとに落ち着いていきます。
手術後は傷跡の腫れや痛みが出やすいので、処方された薬を一定期間服用しましょう。
術後1か月程度は腫れや傷口の赤みが続くことも。
半年~1年ほど経てば傷口は白い線に変わって目立たなくなることが多いです。
また、術後3か月までは笑う際に皮膚がひきつった感覚になることがあります。
抜糸
施術後1週間ほどで抜糸を行います。
術後に飲酒や運動などを行うと腫れが長引くことがあります。
入浴などの血行が良くなる行為は抜糸するまでは避けましょう。
アフターケア
人中短縮術はアフターケアがとても大切です。
アフターケアをしっかりと行うことで術後のリスクが減り、傷跡も順調に回復することが多いです。
手術後気になることがあれば、電話で相談するか最新の予約を取ることをおすすめします。
ほとんどのクリニックがしっかりとアフターケアを行っています。
アフターケアに力を入れているクリニックは相談しやすく安心ですよね。
そのため、クリニックを選ぶ際はアフターケアに力を入れているかどうかもチェックしておくと良いでしょう。
人中短縮術と組み合わせ可能な施術
人中短縮術だけで顔のバランスが整う方、そうでない方がいます。
人によっては他の施術と組み合わせることで理想の口元に近づくことも。
どのような施術を組み合わせることができるのか、順番に見てみましょう。
プロテーゼ隆鼻術
人中短縮術と同時に鼻プロテーゼ挿入を行うことがあります。
プロテーゼとは医療用の人工軟骨で、鼻筋を出すために用いられます。
異物反応やアレルギー反応を起こしにくい素材なので、医療の分野でも使用されています。
鼻へのヒアルロン酸でも鼻を高くすることはできますが、血流障害のリスクが否めません。
その点、プロテーゼは長期間体内に入っていても変質しにくく無害であるといえます。
鼻の穴の内側を切開してプロテーゼを挿入していくため、傷跡が見えない点もメリットですよ。
鼻翼縮小術
鼻翼(びよく)とは小鼻のことで、鼻の横幅やボリュームを減らす施術です。
人中を短くしたうえで鼻の横幅を整えることもできますよ。
鼻翼縮小術には「内側(ないそく)法」「外側(がいそく)法」の2種類があります。
【鼻翼縮小術の適応】 ・内側法:鼻の穴を小さくしたい方 ・外側法:横に広がった小鼻を小さくしたい方 |
このように目的に応じて術式を使い分けますが、内側法と外側法を併用して行う場合もあります。
人中短縮術の注意点
人中短縮術で注意すべき点をいくつかご紹介します。
施術を検討中の方は是非参考にしてみてくださいね。
元に戻せない
一度人中短縮術を行うと、元に戻したり修正したりすることが難しくなります。
カウンセリングでしっかりと話を聞き、施術を受けるかどうかを慎重に検討しましょう。
デザインをよく検討する
人中短縮術で最も大切なことがデザインです。
切開ラインをどこにするかで仕上がりが変わってしまいます。
理想の仕上がりや希望を医師と相談し、よく話し合ったうえで切開デザインを決めてください。
人中短縮術では鼻下のマーキングに沿って切開します。
そのため、切開デザインを慎重に検討しないと鼻下の傷跡が目立ってしまうことに。
デザインによっては鼻下が縮小されても小鼻が広がってしまった、なんてことも。
ガミースマイル
人中短縮術を行うことでガミースマイルが悪化する可能性があります。
ガミースマイルとは笑うと上の歯茎が見えてしまう症状のこと。
鼻下が長い方はもともとガミースマイルの方が多いです。
そのため、人中短縮術でさらに歯茎が見えやすくなってしまうこともあるのです。
また、ガミースマイルだけではなく口が閉じにくくなってしまう可能性もあります。
このようなリスクを避けるためには経験豊富な専門医の施術を受けるようにしましょう。
クリニックの選び方
人中短縮術は皮膚にメスを入れます。
そのため、仕上がりに満足できなくても元に戻すことはできません。
技術や経験だけでなく、美的センスも持ち合わせた医師を選びましょう。
まとめ
人中短縮術は、鼻下が長い方や上唇をふっくらさせたい方におすすめの施術です。
しかし、顔にメスを入れるのでなかなか決断できないという方もいらっしゃいます。
鼻下の悩みが気になっている方は信頼できるクリニックに相談してみてください。
アフターケアに力を入れているクリニックを選ぶことで安心して施術が受けられるかもしれません。