美鼻の条件は「形」と「位置」
美鼻を実現するにあたり、注目すべきは「鼻の形」と「ポジション(位置)」です。
しかし、一般的に鼻の形は意識しているものの、鼻の位置までもが美しさに影響するとは思われていないようです。
顔は立体的な造形をしています。
そのため、正面からの美を追及するだけではなく、横から見ても美しい鼻にすることを考えていきましょう。
横顔を左右する「Eライン」
鼻先→あご先を結んだラインを「Eライン」と呼びます。
Eライン内に口が収まっていること、角度が倒れすぎていないことが美しい横顔のポイントです。
では前回の続き、美鼻の条件6~11を順番に見ていきましょう。
◆美鼻の条件⑦
【鼻筋がまっすぐ】 ・鼻のつけ根と鼻先を結んだラインが直線 ・ほんの少しくぼみを描いた「ノ」の字 |
一般的には、横から見たときに直線を描くようなまっすぐな鼻筋が美しいといわれています。
もしくは、ノの字のように少し窪んでいる鼻筋が理想です。
鼻筋にハンプ(コブ)があるとワシ鼻に近づき、性格がきつそうに見えてしまいます。
◆美鼻の条件⑧
【鼻先と上唇、鼻の下をつなぐと直角三角形になる】 ・鼻先→上唇→鼻の下 ・結んだラインが直角三角形 |
8つ目の条件は、横顔に直角三角形ができることです。
これは美鼻の条件だけではなく、横顔美人の条件でもあります。
鼻先・鼻の下・上唇を結んだ線が90度であることが望ましく、これ以上狭くなるとワシ鼻や魔女鼻に近づきます。
90度以上に開いていると、鼻先が上を向いたアップノーズやブタ鼻に近づきます。
◆美鼻の条件⑨
【小鼻はめくれ上がらず、垂れ下がらず】 ・鼻の穴が見えない ・小鼻で鼻の穴が隠れすぎない |
美鼻といえる小鼻は、小さめでめくれあがっていないことがポイントです。
例えば、団子鼻の場合小鼻が上向きにめくれあがっていることが多く、横から見ると鼻の穴が目立ちます。
正面から見ると鼻先が大きいため気付きにくいのですが、よく見ると鼻の穴が見えている状態になってしまいます。
反対に、小鼻の縁が垂れ下がっていると鼻の穴が見えにくくなります。
この場合は暗い印象を与えてしまいます。
◆美鼻の条件⑩
【鼻の高さは33度】 ・眉間からあご先のライン ・目頭から鼻先を結ぶライン ・交差する角度が30~35度 |
「外国人のようなツンと上向きの高い鼻が欲しい」
そんな願いはありませんか?
実際、世界的に見ても日本人は鼻が低い傾向にあり、鼻が低いことに悩む方は非常に多くいらっしゃいます。
鼻が低いと、地味な印象を受けますし、派手なメイクを施してもぼんやりとした雰囲気を与えがち。
だからといって、日本人の骨格のまま鼻だけを高くしてしまうと、冷たい印象を与えることになります。
横から見たときに、眉間からあご先にかけての縦線と、眉間から鼻先に伸びた斜めの線が30~35度の角度で交わっていると美しいといわれています。
◆美鼻の条件⑪
【下から見ると正三角形】 ・鼻の形が正三角形に収まる ・上部の幅が三角形の3分の1程度 |
最後の条件は、鼻を下から見たときの形です。
鼻先と小鼻を結んでできる形が正三角形であることが理想とされています。
できた形が二等辺三角形の場合、鼻が高すぎるか低すぎる可能性があります。
(例) | |
A | 最も美しい鼻の形。正三角形内にきれいに収まっています。 |
B | 少しいびつ。団子鼻や小鼻が広がっているタイプ。 |
C | 鼻全体が大きいタイプ。 |
D | 鼻の形は良いが、鼻が高すぎる。鼻の穴も大きく見える。 |
このように、鼻を下から見た時の形状も、美鼻の条件に含まれます。
おわりに
前編・後編を通して合計11種類の美鼻の条件をご紹介しました。
ほとんどの条件を満たしていない方にとっては「それだけ手術が必要になってしまうのか…?」と不安になってしまうことでしょう。
しかし、条件の数だけ手術が必要になるとは限りません。
重要なのは、顔全体のバランスを考えながらその人に合った鼻を実現すること。
美鼻になるために、必ずしもすべての条件を満たす必要はありません。
高いスキルを持つ医師が担当すれば、複数の術式を組み合わせて一度で美鼻に近づけることも可能です。
また、整い過ぎた鼻はかえって不自然な印象を与えてしまうことも。
「美容整形受けた?」と気付かれるのではなく、「メイク変えた?」「何かいいことあった?」
と印象の変化に気付いてもらえるような、自然な仕上がりが重要なのではないでしょうか?