たるみを解消する美容整形
顔のたるみ解消では、程度に応じて2種類の施術から選択します。
①フェイスリフト こめかみから耳の前にかけて皮膚を切開し、たるんだ頬の皮膚を切除する方法 |
②糸リフト 頬やフェイスラインの皮膚下に特殊な糸を通して皮膚を引きあげる方法 |
たるみがかなり進行して、よほど大きなたるみがある場合を除いて、多くは糸リフトだけで改善の効果が実感できます。
糸を使ったリフトアップ
糸を使ったリフトアップは多くの美容クリニックが行っています。
「天使の〇〇」「プレミアム〇〇」「ウルトラ〇〇」
といったさまざまなネーミングがありますが、どれも基本原理は同じものと考えて良いでしょう。
糸の素材
施術で使用される糸は体内で溶ける素材でできており、皮下組織に引っかかるようにギザギザのトゲ(コグ)がついています。
その糸がついた針を髪の生え際から頬の下まで通し、トゲが引っかかった状態で上に引っ張れば皮膚全体が引き上げられ、たるみが改善できる仕組みです。
糸は数年後に溶けてなくなるため、永久に効果を持続できるわけではありません。
しかし、施術後の見た目の変化は劇的といえるでしょう。
溶けない糸
では、溶けない糸を使用すれば良いのでは?
という疑問が生まれるかもしれません。
しかし、答えはいたって簡単。
溶けない糸を使ったとしてもたるみはいずれ戻ってしまいます。
さらに、溶けない糸を使用すれば永久に異物が体内に残ることに…。
そのため、現在は多くのクリニックで溶ける糸が使われているのです。
効果がなくなる原因
「糸リフト」では細微なトゲを皮下組織に引っ掛けているだけですから、トゲに引っかかっている組織がズレることで効果が失われます。
トゲが皮下組織からずれていくスピードと糸が溶けるスピードにそれほど違いはありません。
では、「糸リフト」の持ちは何によって左右されるのでしょうか?
糸リフトの持ちは本数で変わる
答えは糸の本数です。
糸を何本入れるかによって効果の持続期間が変わってくるのです。
例えば、100kgの重い荷物を持つなら、1人より5人、5人より10人の方が楽に長時間持ち上げられますよね。
同様に、糸の本数が多いほどたるみをしっかり引き上げ、長期間にわたって効果を維持できます。
年齢ごとの本数
・20代:20本 ・30代:24~32本 ・40代以上:32本以上 |
私の経験上、上記の本数であれば満足のいく持続力が得られるでしょう。
糸リフトの「嘘」
「糸リフト」ではメスを使わないので、「簡単」「安全」「失敗しない」と宣伝するクリニックが多いのですが、実はそこに大きな嘘が隠れています。
お客様が望む効果を得ることは、医師にとって決して簡単なことではありません。
糸を入れる部位や挿入方法、端の固定の仕方によって仕上がりと持ちには大きな差が生まれます。
このことが原因で、クレームや訴訟になっているクリニックも多々見られます。
「糸リフト」の理論を理解し、適切な施術ができる技術を持った医師に出会わなければ、術後に後悔する可能性があるのです。
おかまバーのママのひと言は真実をついていた
とあるおかまバーにとても美しいママがいました。
そのママはちょっとしたカリスマとして知られているようで、実年齢は60歳前後と言っていましたが、とても若々しい容姿をしていました。
彼女は美に対して強い情熱を持っていて、数年おきにリフトアップ手術を受けていると私に話してくれました。
もちろん、肌にたるみは一切ありませんでしたし、とてもきめ細かな美しい肌質をしていました。
ママと女性グループの会話
そんなママの姿を眺めていると、隣のテーブルに座っていた50代くらいの女性グループがママの肌をほめ始めたのです。
「若いわね~。どうしてたるまないの?」
するとママは臆することなくこう答えたのです。
「私、吊ってるから。定期的に」
意外な回答に女性グループは一瞬言葉をのみましたが、口々に
「手術なんて怖い~」
と大騒ぎ。
するとママは
「あんたたちの顔のほうが怖いわよ!」
と一言。
その言葉があまりにも絶妙で、私は思わずくすっと笑ってしまいました。
本当に怖いのはどっち?
事実、バーの灯で浮かび上がる彼女たちの顔には、クマとたるみがくっきりと出ていました。
若返り手術を受けていつまでも美しさを保つことと、手術が怖いと言って何もしないままどんどん老けていくこと…
美を求めるのであれば、どちらが「怖い」ですか?
まとめ
今回はたるみを改善する施術「糸リフト」についてお話ししました。
当院の糸リフトは、ダウンタイムが短いうえに効果の持続期間も「浮遊型」の2倍ほどになりました。
「糸リフト」はメスを使わず手軽に受けられると人気ですが、安易に施術を受けることはおすすめできません。
カウンセリングで施術内容や実績を確認し、信頼できる医師の施術を受けることが大切ですよ。