レーザー治療を受ける女性のイメージ
2024.7.17

ニキビ跡にレーザー治療は効果がある?レーザー治療の種類や費用の目安もご紹介します

ニキビは治ったのに、ニキビ跡が残ってしまった…

炎症が治まったらシミになった

このようにニキビ跡に悩まされる方はとても多くいらっしゃいます。

そこで今回はニキビ跡に効果的なレーザー治療についてご紹介します。

気になる費用や副作用などのリスク、レーザー治療の種類について見てみましょう!

ニキビ跡に効果的なレーザー治療

レーザー治療とは、低出力のレーザーを肌に照射する美容医療です。

さまざまなレーザーがありますが、もちろんニキビ跡に効果的なものもあります。



レーザー治療では色素沈着の元となるメラニン色素を破壊します。

色素沈着によるニキビ跡に一定の効果が期待できます。

ニキビ跡の種類

ニキビ跡にはいろいろなタイプがあります。

その中でも代表的な3つのタイプをご紹介します。

・赤み
・色素沈着
・クレーター

順番に見てみましょう。

赤み

最も多く見られるニキビ跡は赤みを伴ったもの。

炎症を起こしているニキビそのものに赤みが見られる場合もあります。



ニキビによって皮膚に炎症が起こると、治癒するために周辺に毛細血管が多く作られます。

ニキビが治まった後も毛細血管は残るため、ニキビ跡に赤みが残ってしまうのです。



赤みは自然に消えることが多いのでニキビ跡の中では比較的軽傷ですね。

ただし赤みが半年以上続くようであれば重度のニキビ跡に分類されることも。

レーザー治療が向いていない場合もあるので一度ご相談ください。

色素沈着

ニキビ跡が茶色くシミのような状態になる場合があります。

色素沈着の正体はメラニン色素です。



メラニンは紫外線だけでなく、ニキビなどの炎症によっても大量に生成されます。

大量に作られたメラニンはターンオーバーによって皮膚表面に移動し、最終的にはアカとして剥がれ落ちます。



しかし、ニキビや肌荒れを起こしている肌はターンオーバーが整っていません。

ターンオーバーが乱れると新しい細胞が作られず、古い細胞が居座り続けます。

そのため、メラニンも排出されずにとどまってしまうのです。



レーザー治療ではメラニン色素を破壊します。

破壊されたメラニンは体外に排出されるので、ニキビ跡が目立ちにくくなりますよ。

クレーター

ニキビ跡がクレーターのようにデコボコと肌に残ってしまうことがあります。

炎症によって真皮層にダメージが加わると、肌表面がデコボコとなります。



表皮層のターンオーバーの周期は28日程度ですが、真皮層は3~5年かかるといわれています。

ダメージを受けてしまった真皮層が入れ替わるにはかなりの時間がかかります。

そのため、クレーターのようなニキビ跡が自然に治ることはなかなかありません。



これまでクレーター状のニキビ跡治療は難しいといわれてきました。

しかし近年では技術の進歩により、レーザー治療での改善が期待されています。

レーザー治療の種類

レーザー治療といっても種類はさまざまです。

数多くあるレーザー治療の中で、ニキビ跡に効果的なものを2つご紹介します。

フラクショナルCO2レーザー

フラクショナルCO2レーザーとは小さな点状にレーザーを照射する治療法です。

レーザー照射によって肌の表面に微細な穴をたくさんあけます。

刺激を与えることで肌本来の再生能力を活性化させます。



穴を開けるのは肌表面の古い角質部分

古い細胞が破壊されることで、肌のターンオーバーが促されます。



ターンオーバーの周期が整うと、滞っていたメラニン色素が表面に押し上げられるように。

メラニン色素が体外に排出されることによって、赤みや色素沈着などのニキビ跡が目立ちにくくなるという仕組みです。

コラーゲン生成

ターンオーバー時にはコラーゲンが生成されます。

クレーター状のニキビは、ダメージを受けることで真皮層のコラーゲンが破壊され起こります。

潤いや弾力を保つコラーゲンが増えることで凹んでいたクレーターを目立たなくさせる効果も期待できます。

フラクショナルCO2レーザーの効果

・赤みを和らげる
・色素沈着改善
・クレーター治療

フラクショナルCO2レーザーではこのような3種類のニキビ跡の改善に役立つのです。

毛穴の開きへの効果

フラクショナルCO2レーザーではニキビが治った後の毛穴の開きを改善する効果も期待できます。

なお、フラクショナルCO2レーザーはフラクショナルレーザーの中でも新しい方法です。

治療効果が高くダウンタイムが短いことから最近はフラクショナルCO2レーザーを採用する美容クリニックも増えていますよ。

QスイッチYAGレーザー

QスイッチYAGレーザーはQスイッチの一種で、色素沈着の治療に適しています。

ニキビ跡、シミ、ホクロ治療などで多く使われていますよ。



Qスイッチは短期間で高出力のレーザーを照射するのが特徴です。

しかし、従来のQスイッチは出力が安定しないといったデメリットを抱えていました。

そこで登場したのがQスイッチYAGレーザーです。



532nmと1064nmの2種類の波長を使い分けることで均一な照射ができるようになりました。

さらにQスイッチYAGレーザーでは、従来のものより幅広いニキビ跡治療が可能に。

1064nmという長い波長のレーザーが深い部分のニキビ跡に届くのです。



532nmや1064nmといった波長の違いとは、簡単に言えば照射する深さの違い。

波長が長ければ長いほど肌の深い部分にまで刺激を与えることができます。

つまり、長い波長を使ったQスイッチYAGレーザーでは肌の深い部分に存在するメラニン色素にもアプローチできるのです。

レーザー治療の費用目安

レーザー治療の費用は、治療方法や治療範囲によって異なります。

クリニックによっても差があるので事前にチェックしておきましょう。

ここでは一般的な相場をご紹介するので是非参考にしてみてくださいね。

フラクショナルCO2レーザー

◆一般的な相場
全顔:5万円~
鼻 :6千円~
ほほ:1万円~

QスイッチYAGレーザー

◆一般的な相場
1mm:2千円~10mm以下:8千円~
30mm以下:2万4千円~
打ち放題(1年間):13万円~

QスイッチYAGレーザーの場合は治療範囲ごとに金額が設定されていることが多いです。

範囲の価格はクリニックによって異なります。

その他費用

レーザー治療では治療費以外にも費用がかかる可能性があります。

例えばカウンセリング料、麻酔代、お薬代など。

追加料金を想定しておらず、トラブルにつながるケースも少なくはありません。

予定外の出費を避けるためにも料金は事前に確認しておきましょう。

ニキビ跡治療の流れ

レーザー治療の大まかな流れをご紹介します。

ニキビ跡治療を検討している方は事前に治療の流れを知っておくと良いでしょう。

①カウンセリング

まずは肌の状態を診察し、お話を聞かせていただきます。

肌の状態によって適切な治療法が異なるので、最適な治療を提案させていただきます。


カウンセリングでは悩み、不安、疑問点をご相談ください。

分からないことや納得できないことがあれば解決するまで質問してくださいね。

料金に関すること、安全面など気になることがあればカウンセリング時に聞いておきましょう。

②施術

カウンセリングで治療方針が決まれば実際に施術を行います。

カウンセリング後にそのまま施術を行う場合もありますが、別日に行うこともあります。

◆施術の流れ
・クレンジング
・洗顔
・麻酔クリーム塗布
・麻酔が効くまで待機
・施術

このような流れで施術を行います。

施術前にパウダールームをご利用いただけます。

日焼け止めや化粧を落としてから施術を行います。

③アフターケア

ほとんどのクリニックでは、レーザー照射後のスキンケアまでがセットになっています。

施術後しっかりと冷却を行い、保湿クリームを塗布していきます。



クリニックによって考え方が異なりますが、QスイッチYAGレーザーの場合は施術箇所に医療用の保護テープを貼ります。

摩擦や紫外線から施術部位を守るために、保護テープは数日間着けたままにします。

保護テープの使い方はクリニックによって異なりますので、指示に従って使ってくださいね。

ニキビ跡治療の注意点

ニキビ跡へのレーザー治療にはいくつか注意すべき点があります。

注意点については治療前にしっかりと把握しておくようにしましょう。

ダウンタイム

レーザー治療は多くの場合ダウンタイムを伴います。

ダウンタイムとは施術後に肌が落ち着くまでの期間のこと。

施術後は赤みや痛みが出たりかさぶたができたりします。

◆ダウンタイムの目安
フラクショナルCO2レーザー:1日~1週間
QスイッチYAGレーザー:1週間前後

使用するレーザー、体質、肌の状態によってダウンタイムは異なります。

ダウンタイムを考えてスケジュール調整をしておくと良いでしょう。

施術の痛み

レーザー治療は痛みを伴います。

よくゴムで弾かれたような痛み」と表現されます。

感じる痛みには個人差がありますが、ある程度の痛みは想定しておいた方が良いでしょう。



麻酔を使うことで痛みの少ない施術を行うこともできます。

不安な方は事前にご相談くださいね。

施術の併用で相乗効果が得られる

ニキビ跡にはレーザー以外にもさまざまな治療法があります。

レーザー治療は色素沈着の改善がメインの治療です。

そのため、肌の状態によっては別の治療と組み合わせるとさらに効果が期待できます。

◆おすすめの治療法
・ケミカルピーリング
・ダーマペン
・ヒアルロン酸注入
・美容成分導入

どの治療法が合っているかは肌の状態、肌質によって異なります。

カウンセリングではぴったりの施術を提案させていただきますので是非ご相談ください。

間違ったスキンケア

ニキビ跡のセルフケアには限界があります。

真皮層のダメージは自力で元に戻すことがとても難しいといわれています。

そのため、間違ったケアを行うことで状態がさらに悪化してしまうことも。



ニキビ跡を確実にかつ安全に改善したい場合は、美容クリニックに相談しましょう。

肌に合った化粧水や美容液をご紹介することもできますよ。

まとめ

今回はしつこいニキビ跡に対するレーザー治療についてご紹介しました。

レーザー治療の他にもニキビ跡に適した治療法はたくさんあります。

クレーター状のニキビ跡、炎症を起こしているニキビに悩んでいる方は、まずはクリニックにご相談ください。

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