スキンブリーチングって何?美白注射のはたらきや白くなる仕組みについて徹底解説!
2024.8.31

白玉注射って何?美白注射のはたらきや肌が白くなる仕組みについて徹底解説!

海外セレブや芸能人が定期的に行っていることで知られるスキンブリーチング

美白効果が期待されておりとても人気があります。

ではどのような仕組みで肌が白くなるのでしょうか?

今回は美白注射が肌を白くする仕組み、プラスアルファで得られる効果を詳しくご紹介します!

スキンブリーチングって何?

ブリーチとは「漂白する」という意味の英単語。

美容室で髪の色を抜く「ブリーチ」を行ったことがある方も多いのではないでしょうか?



スキンブリーチングは直訳すると「肌を白くする」という意味になります。

美白効果のある成分を注射や点滴を使って体内に入れることで、肌のトーンを上げる施術なのです。

スキンブリーチングの成分

スキンブリーチングとは一般的にグルタチオン注射とも呼ばれる美白注射のこと。

クリニックによっては、注射ではなく点滴で行うこともあります。



注射や点滴を行い、直接血液中に注入することで有効成分が全身を巡ります。

そのため、胃や腸で成分が分解されてしまう飲み薬やサプリに比べるとはるかに高い効果が期待できます。



美白注射の主成分はグルタチオンで、美白効果や抗酸化効果が期待できます。

それではグルタチオンという成分について詳しくみてみましょう。

グルタチオンとは?

グルタチオンとはグルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸が連なってできたトリペプチドと呼ばれる化合物のこと。

体内のほとんどの細胞に存在している物質で、20代以降徐々に減っていきます。



グルタチオンにはメラニンの生成を抑えたり、抗酸化作用で身体のサビを防いだりするはたらきがあります。

そのためグルタチオンが減ってしまうとシミの増加や老化の進行につながります。

減ってしまったグルタチオンを補充してあげることで、肌トラブルを防ぐ効果が期待できるのです。

グルタチオンが減る原因

肝臓や皮膚をメインに全身の細胞内に存在しているグルタチオン。

加齢や紫外線、睡眠不足やストレス、喫煙などさまざまな原因によって減少します。

現代人にとって不足しがちな成分といえますね。



グルタチオンはサプリや化粧品から摂取できる成分ではありますが、どうしても胃や腸で分解されてしまいます。

より効率よく摂取するためには注射や点滴がおすすめです。

肌が白くなる仕組み

それでは、美白注射を打つとどのような仕組みで肌が白くなるのでしょうか?

肌の色が白くなるまでの流れをみてみましょう。

【グルタチオンのはたらき】
・メラニンへの抑制作用
・抗酸化作用
・解毒作用
・生体の恒常性維持 など

この中で美白に関係があるのはメラニンへの作用です。

それぞれ詳しくみてみましょう。

メラニンの生成の抑制

グルタチオンにはメラニンの生成を抑制するはたらきがあります。

メラニンとは紫外線などから皮膚を守るために体内で作られる色素のこと。

表皮の一番深い部分、基底層に存在するメラノサイト内で作られます。



グルタチオンはメラノサイトの活性化を抑えるため、メラニン色素が作られるのを防ぐことができる、というわけです。

チロシナーゼ阻害

メラニン色素はメラノサイト内にあるチロシンと呼ばれるアミノ酸が酸化してドーパ

ドーパドーパキノン

ドーパキノンメラニンに変化することで発生します。



チロシナーゼと呼ばれる酸化酵素は、チロシンやドーパにはたらきかけ酸化させます。

ドーパキノンは反応が良いため、自動的に酸化しメラニンとなります。



グルタチオンにはチロシナーゼのはたらきを阻止する効果があります。

そのため、チロシンやドーパが酸化するのを防ぎ、結果としてメラニンの生成を抑制することができるのです。

メラニン還元

グルタチオンはメラニン色素の色を薄くすると考えられています。

【メラニン色素の種類】
・ユーメラニン
・フェオメラニン

メラニン色素は2種類に分類され、黒褐色のユーメラニン、黄色や赤色のフェオメラニンに分けられます。

ユーメラニン優勢の場合肌が黒っぽく、フェオメラニン優勢だと肌が白っぽい傾向にあります。



グルタチオンにはユーメラニン(黒褐色)をフェオメラニン(黄・赤)に変化させるはたらきがあります。

つまり、日焼け予防だけではなく日焼け治療としても効果が期待できるのです。

スキンブリーチングの効果

美白注射ではさまざまな効果が期待できます。

詳しくみてみましょう。

日焼け予防

スキンブリーチングで一番期待したい効果はやはり美白効果ですよね。

主成分であるグルタチオンがメラニン色素の生成を抑制するので、夏前に打ち始める方が多くいらっしゃいます。

紫外線は一年中降り注いでいるので、できれば年中紫外線対策はしたいところ。

もちろん夏だけでも受けるに越したことはありません。



また、美白注射には濃くなったメラニン色素を薄くする効果も期待できます。

そのため、日焼けしまった肌への治療としてもお使いいただけます。

日焼け後の駆け込み美容としても是非ご利用ください。

シミ予防

メラニン色素が原因となってできる肌トラブルにはシミやくすみ、そばかすや肝斑などがあります。

美白注射ではメラニン色素の生成を抑えることができます。

シミの原因を断ち切ることで肌トラブルを予防してくれますよ。



ただし、スキンブリーチングで既にあるシミを消すことはできません。

シミを取りたい、という方はシミ取り治療との併用をおすすめします。

老化防止

抗酸化物質であるグルタチオンには老化を防ぐはたらきがあります。

人の身体にはエネルギー代謝という機能が備わっており、必要なエネルギーを作りながら生きています。

その際、細菌やウイルスから体を守る活性酸素も同時に発生します。



活性酸素とは本来、体にとって必要なものですが、大量に作られてしまうと正常な細胞までも攻撃してしまうことに。

正常な細胞が傷つくと老化につながるため、活性酸素の量を正常に戻す必要があります。



そこで役に立つのが抗酸化物質であるグルタチオン

活性酸素を還元して、元の問題のない状態に戻すことでことで老化を防いでくれるのです。

抗酸化作用とはよく「身体のサビを取る」と表現されますが、抗酸化物質が活性酸素を還元することで老化を防ぐことができるのです。

疲労回復

グルタチオンにはデトックス作用があります。

そのため、老廃物を排除し疲労を回復する効果も期待できます。



実際に当院で行っている「疲労回復点滴」には代表的な疲労回復成分の他にグルタチオンも配合されています。

疲れを感じている方にはグルタチオンやビタミンが配合された点滴がおすすめです。

二日酔い改善

グルタチオンには肝臓のはたらきを助ける効果があります。

【肝臓の主なはたらき】
・代謝
・エネルギーの貯蔵
・解毒
・胆汁の生成 など

グルタチオンはこの中の解毒作用を助けるはたらきがあります。

例えばお酒を飲んだ場合、アルコールが肝臓で酸化されアセトアルデヒドとなります。



アセトアルデヒドは二日酔いの原因となる有害物質。

グルタチオンにはアセトアルデヒドを体外に排出させるはたらきがあるのです。

そのため、二日酔いが辛い方、頻繁にお酒を飲む方にもおすすめの施術ですよ。

まとめ

今回は美白注射の成分、肌が白くなる仕組み、効果についてご紹介しました。


夏が近づくと紫外線が強くなり、みなさん美白ケアをはじめます。

しかし、紫外線は太陽が出ていればいつでも、一年中降り注いでいます。

外にいても屋内にいても紫外線対策はしっかりと行ってくださいね。

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