目頭切開の基礎知識
目頭の皮膚を切開することで、目の横幅を内側に広げる施術を「目頭切開」と呼びます。
日本人を含めた東洋人は蒙古襞があり、目頭に皮膚がかぶさっている傾向にあります。
蒙古襞が原因で目が小さく見えたり、目元の印象が弱くなったりします。
まずは目元の印象を変えるために行う目頭切開の施術方法やダウンタイムについて解説していきます。
目頭切開の施術方法
目頭切開には「Z型形成」「W型形成(内田法)」「三日月法」「リドレープ法」「GBC式目頭切開」などとさまざまな術式があります。
いずれも切開・縫合を行い目を大きく見せる施術です。
右目と左目が離れている「離れ目」の解消や目を大きくできるということで非常に人気のある施術です。
メスで切開する範囲は数mmなので、傷跡が目立ちにくいのもうれしいポイントですね。
目頭切開の施術時間
目頭切開の施術時間は30分~1時間ほど。
局所麻酔や静脈麻酔を使って施術を行うので、術中は痛みをほとんど感じません。
眠っている間に施術を完了させることもできますよ。
目頭切開のダウンタイム
ダウンタイムは1~2週間ほど続くことが多いです。
腫れや内出血が生じることもありますが、10日~2週間ほどで落ち着いていきます。
洗顔やシャワーは翌日から、アイメイクは抜糸後、入浴やコンタクトレンズの装着は腫れが引いてから可能となります。
基本的に抜糸は1週間後に行います。
抜糸するまでは糸が見える状態なのでスケジュールの調整が必要かもしれません。
目尻切開の基礎知識
目尻切開とは目尻側を切開し、目の横幅を広げる施術です。
ここからは目尻切開の施術方法やダウンタイムについて詳しく見ていきましょう。
目尻切開の施術方法
目尻切開の代表的な術式には「V-Yflap」や「W形成術」があります。
共通するのは目尻側を切開することで目の横幅を広げる点。
目尻の皮膚に隠れていた白目部分を露出させることで目が大きく見えます。
きりっとしたシャープな目元に近づけることができますよ。
「V-Yflap」では目尻を横に広げることができますが、「W形成術」では横方向、斜め上方向、斜め下方向に広げることができます。
他の施術と組み合わせることでタレ目に近づけたり目元をより大きく見せることも可能です。
目尻切開では目尻側の皮膚を5~7mmほど切開します。
そのため、目尻とこめかみの距離が短くなり、小顔効果も期待できます。
目のサイズや形だけではなく、顔全体のバランスに悩んでいる方にもおすすめの施術となっています。
目尻切開の施術時間
目尻切開の施術時間は目頭切開と同じく30分~1時間ほどです。入院の必要はありません。
手術中は麻酔が効いているので痛みがほとんどありません。
眠らせる麻酔を使用することもできるのでご安心ください。
目尻切開のダウンタイム
ダウンタイムは1~2週間ほどみておきましょう。
術後腫れや痛み、内出血が生じるケースはありますが、目頭切開より少ない傾向にあります。
抜糸は1週間後に行います。
その後経過観察を行うので、合計3~5回ほどご来院いただきます。
目頭切開と目尻切開の同時手術はOK?
目頭切開と目尻切開は同時施術が可能です。
目頭側の施術と目尻側の施術はアプローチ方法が異なります。
そのため、同時に行っても問題ありません。
同時に施術を行うことで、目頭と目尻両方の白目の露出部分を広げることができます。
目の大きさを左にも右にも広げられるので、目の大きさに悩んでいる方は同時施術を検討してみてください。
また、同時に行うことで顔全体のバランスの微調整が可能となります。
目頭切開と目尻切開で解決できる悩み
目頭切開と目尻切開を同時に受けることで解決できるお悩みについて見ていきましょう。
【悩みの例】 ・目が小さい ・目元の印象が暗い ・目の位置のバランスが悪い |
このようなお悩みを解決することができます。
それでは、順番に見ていきましょう。
目が小さい
目頭切開と目尻切開を行うことで、目を大きく見せることができます。
蒙古襞や目尻の皮膚を切開することで白目の露出範囲を広げていきます。
目元の小ささで悩んでいる方にとってはとても魅力的な施術ですね。
ぱっちりとした目元が手に入れば、自然と華やかな印象になります。
目元の印象が暗い
目頭切開や目尻切開は目元の印象を変えてくれるのが嬉しいポイントですよね。
目元の特徴によってはきつく見られてしまったり、怖い印象を与えてしまうこともあります。
特に、蒙古襞がある方は無表情に見えたり睨んでいるような目元に見えてしまいがち。
目の大きさや形、位置を変えることで相手に与える印象を変えることができるのが目頭切開や目尻切開なのです。
目の位置のバランスが悪い
目頭切開と目尻切開では目の位置のバランスを整えることもできます。
【理想的な目と目の距離】 右目の幅:目と目の距離:左目の幅 =1:1:1 |
といわれています。
目頭や目尻を切開することで、目のバランスを整えていきます。
寄り目、離れ目などがコンプレックスとなっている方は目頭切開や目尻切開がおすすめですよ。
目頭切開と目尻切開の同時手術でよくある質問
目頭切開や目尻切開におけるよくある質問をご紹介します。
【よくある質問】 Q.入院は必要? Q.施術中の痛みはどのくらい? Q.リスクは? |
このような質問にお答えします。
カウンセリング時にチェックしておくと良いですね。
Q.入院は必要?
目頭切開と目尻切開の同時施術は入院の必要がありません。
日帰りで受けていただけますよ。
ただ、どちらも医療用の糸による縫合が必要となるため、抜糸のための通院が必要です。
抜糸後も経過観察のためにご来院いただく場合もあるので、術後3~5回ほどお越しいただきます。
Q.施術中の痛みは?
施術中は麻酔が効いているので、痛みはほとんど感じません。
目薬タイプの点眼麻酔や局所麻酔、場合によっては静脈麻酔を行います。
使用する麻酔の種類や痛みの度合いは事前にクリニックに確認しておきましょう。
術後は切開・縫合を行った部分が痛む場合があります。
赤みや腫れが出ることもありますが、多くの場合1週間程度で落ち着きます。
術後に服用する痛み止めや処方された軟膏は医師の指示に従って使用しましょう。
Q.考えられるリスクは?
目頭切開と目尻切開の同時施術では腫れや内出血が起こる可能性があります。
特に目頭側の腫れや内出血はひどくなる可能性があるので、完全に治まるまでに1か月以上要する場合も。
術後の目元の状態が不安な方は、長期休暇を取っておくと良いでしょう。
サングラスや帽子など隠せるものを持ち歩くこともおすすめします。
目頭切開と目尻切開を同時に行う際の注意点
目頭切開と目尻切開の同時施術にはいくつかの注意点があります。
【注意点・チェックポイント】 ・別々に手術を受けた方がいいケースも ・医師の経験は十分か? ・カウンセリングは丁寧か? |
事前に知っておくべきこと、クリニック選びでの注意点についてご紹介します。
術後後悔しないように、しっかりと見極めることが大切です。
別々に手術した方が良い場合もある
目頭切開と目尻切開を同時に行うよりも、別々に行った方が良いケースもあります。
同時施術では目元への負担がより大きくなります。
目元の状態によっては、負担に耐えられない場合もあります。
そのような場合は別々に行うことを提案させていただきます。
実績豊富なクリニックを選ぶ
美容整形の中でも目元の手術は特に医師の技術力が重要となります。
気になるクリニックや医師がいれば、症例やこれまでの実績を確認しましょう。
たった数mmの差で目元の印象は大きく変わってしまいます。
そのため、医師選びやクリニック選びは何よりも慎重に行うべきです。
目元の手術に慣れていない場合や美的センスがない医師の場合、想像していた仕上がりとかけ離れてしまうことも。
目元の特徴にあった最適な術式が選択できない場合は後戻りしてしまう可能性もあります。
カウンセリング時の様子や口コミ、症例数や症例写真もしっかりとチェックしておきましょう。
カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ
目頭切開や目尻切開では施術前のカウンセリングがとても大切です。
カウンセラーに相談した後に医師のカウンセリングがあるかどうか、カウンセリング中の雰囲気や親身さを見てみましょう。
理想のデザインがしっかりと伝わっているか、それを再現してくれそうか、悩みは全て聞いてくれるか、このような点をしっかりと見てみてください。
目頭切開と目尻切開を同時に行いたいなら
当院では丁寧なカウンセリングを重要視しています。
目頭切開には「Z型形成」「W型形成(内田法)」「三日月法」「リドレープ法」「GBC式目頭切開」などさまざまな術式があります。
その中でどの術式を選ぶことで理想的な目元に近づくか、お客様一人一人の目元の特徴を見極めて施術を行います。
傷跡を残したくない方には「GBC式目頭切開」がおすすめです。
蒙古襞よりも目頭側(眼球側)を切開するため、切開後の傷跡がほとんど目立ちません。
もちろん、目尻切開との併用も可能です。
目元のお悩みがある方はお気軽にご相談くださいね。
まとめ
目頭切開も目尻切開も目の幅を大きくする施術で、同時施術が可能です。
目が小さい方や目元の印象を変えたい方におすすめです。
目と目のバランスを整えたり、きつい印象を変えることもできるので、カウンセリング時にご相談ください。