エレクトロポレーションとは?
今回紹介するエレクトロポレーションとは、電気の力を使って美容成分を肌の奥まで届ける施術です。
皮膚は表面から、表皮→真皮→皮下組織といった構造になっています。
さらに表皮は、角質層→顆粒層→有棘層→基底層と深くなっていきます。
市販の化粧水や美容液は、表皮の中でも最も浅い部分である角質層までしか届きません。
肌の奥まで美容成分を届けたい、という方にはエレクトロポレーションがおすすめです。
肌表面にダメージを与えずに有効成分を真皮層まで届けることができますよ。
イオン導入との違い
エレクトロポレーションと似た施術に「イオン導入」があります。
同じ施術だと思っている方もいますが、実は全く違う施術なのです。
電気を使った施術という点は共通していますが、成分が浸透する層、浸透率、使用できる成分、導入方法といった点で異なります。
イオン導入の特徴
限られた成分しか使用できないイオン導入。
【イオン導入できる成分の例】 ・アミノ酸 ・ビタミンC誘導体 ・トラネキサム酸 ・プラセンタ など |
「粒子が細かい、水溶性である、イオン化できる」といった条件が揃った美容成分しか導入できません。
例えばビタミンCの場合、イオン化するとマイナスの電気を帯びます。
そこへマイナスの電極を当てることで、マイナスとマイナスが反発しあいます。
成分が電極から遠ざかろうとするため、自然に肌の奥に入っていくという仕組みです。
イオン導入のデメリット
・導入できる成分が限られている ・表皮までしか浸透しない ・浸透率は10~15% ・イオン化によってpHが変わるので刺激を感じる |
毎日のスキンケアに比べると充分に効果があるといえます。
しかし、より高い効果を求めている方にはエレクトロポレーションがおすすめです。
エレクトロポレーションの特徴
特殊な電流を流して美容成分の通り道を作るエレクトロポレーション。
細胞膜に生じた一時的な電気孔(小さな穴)を通って美容成分が真皮層に届きます。
ヒアルロン酸やコラーゲン、成長因子のような分子の大きな美容成分を届けることも可能ですよ。
美容成分の浸透率は、イオン導入の約20倍ともいわれています。
受ける頻度
どのような目的で施術を受けるかによっても適した頻度は変わります。
一般的には1〜2週間に1回ほどが推奨されています。
高頻度で受けていただける施術なので、定期的に受けることをおすすめします。
エレクトロポレーションの効果
「イオン導入の約20倍」ともいわれているエレクトロポレーションですが、具体的にどのような効果があるのでしょうか?
有効成分が深部に届く
肌にはバリア機能が備わっています。
深い層まで浸透してしまうと身体に害を及ぼす成分もあるため、市販の化粧品では表皮の角質層より深く美容成分を届けることはできません。
一方で、エレクトロポレーションを行えば、美容成分を真皮層まで届けられます。
普段のスキンケアを丁寧に行い、月に何度かエレクトロポレーションを受けてみてはいかがでしょうか?
肌悩みを解消する
・乾燥 ・肌質改善 ・ニキビ、ニキビ跡 ・たるみやしわ ・シミやくすみ |
エレクトロポレーションは、このような悩みをお持ちの方におすすめの施術です。
他の施術と組み合わせることもできるため、肌の状態に合わせて施術をご提案いたします。
炎症を抑える
当院で取り扱っているエレクトロポレーション機器では、導入と同時に冷却することができます。
そのため、レーザー治療などの後にエレクトロポレーションを行うことで、赤みや痛みなどのダウンタイムが軽減されます。
また、成長因子と呼ばれる肌を再生させる成分を導入すれば、傷の治りが早くなったり炎症がおさまりやすくなります。
ダウンタイム軽減だけではなく、日焼け後や炎症後の肌にもおすすめの施術ですよ。
エレクトロポレーションの危険性
メリットの多いエレクトロポレーションですが、副作用やデメリットもゼロではありません。
施術中の痛みや術後のダウンタイムについてみていきましょう。
施術中痛い?
施術中に痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、エレクトロポレーションでは特殊な電流を皮膚表面から流します。
そのため、電気の力で筋肉がピクピクと動くことも。
また、ニキビや炎症がある部分や骨ばっている部分、皮膚が薄い部分に当てるとピリピリと刺激を感じることもあります。
刺激の強さと効果が比例するものではありません。少しでも違和感を感じたらすぐにお伝えください。
ダウンタイム
エレクトロポレーションは「ノンニードルセラピー」と呼ばれる針を使わない施術です。
そのため、ダウンタイムはほとんどありません。
しかし、導入する成分によっては赤みや乾燥、かゆみ、皮膚炎、色素沈着などが起こる場合も。
事前にアレルギーがないか確かめ、施術後にもし異常があればすぐにクリニックにご相談ください。
注意事項
エレクトロポレーションでは肌表面に機器を当て、電気を通していきます。
そのため、ピアスや指輪などの金属類はあらかじめ外しておきましょう。
また、金の糸や金属類の埋込が体内にある方は施術が受けられません。
金属アレルギーの方も注意が必要です。
使用する製剤
グローバルビューティークリニックのエレクトロポレーションでは、2種類の製剤からお選びいただけます。
カウンセリングで肌質や悩みに合ったものをご提案いたします。
グロスエフェクトローション
ヒトオリゴペプチド-1と呼ばれるグロースファクター(成長因子)、エイジングケア成分、保湿成分などが配合されたエレクトロポレーション専用美容液。
肌の機能を回復し、ターンオーバーを促進します。
【ターンオーバーが滞ると】 ・角質が溜まる ・色素が排出されにくくなる ・肌の色がくすむ ・肌がざらつく |
このような悩みがある方におすすめの製剤です。
また、成長因子が肌の再生を促すため、レーザー治療などのダウンタイムを最小限に抑える効果も期待できますよ。
HCブースターローション
肌にハリを与えるリフトアップ用美容液「HCブースターローション」。
ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進する2種類のペプチドが配合されています。
エイジングサインの出やすいフェイスライン、目元、口元を引き締めたい方、弾力のある肌を手に入れたい方におすすめです。
併用したい美容施術
もちろん、エレクトロポレーション単体でも充分に効果は期待できます。
しかし、他の施術と組み合わせることで、さらに美容成分の導入効率が上がります。
エレクトロポレーションと併用すると良い施術を紹介します!
レーザー治療
・フラクショナルCO2レーザー ・レーザートーニング |
肌質改善、くすみ、小じわ、美白などに効果のあるフラクショナルCO2レーザー、シミや肝斑治療のレーザートーニングはエレクトロポレーションとの相性が良いですね。
レーザー治療後にエレクトロポレーションを行うことで、ダウンタイムが軽減されます。
レーザー治療を検討中の方は、希望する施術がエレクトロポレーションと併用できるかカウンセリング時にご相談ください。
ダーマペン
肌表面に無数の穴を開けていくダーマペンも、エレクトロポレーションとの相性がとても良いですよ。
エレクトロポレーションを行うことでダーマペンによるダウンタイムが軽減されますよ。
ただし、出血を伴う場合や感染の可能性がある場合はおすすめできません。
カウンセリング時に適応かどうか確認しておきましょう。
ケミカルピーリング
・サリチル酸マクロゴール ・ミラノリピール ・マッサージピール |
酸性の製剤を使って古い角質を取り除くケミカルピーリング。
滞っていたターンオーバーを促し、肌の機能を正常に戻します。
溜まっていた角質をケミカルピーリングで除去したうえで、エレクトロポレーションを受けると美肌効果が高まります。
ケミカルピーリングとエレクトロポレーションの併用は、相乗効果を得るためにもおすすめです。
まとめ
今回は、エレクトロポレーションの効果、イオン導入との違い、併用したい美容施術について紹介しました。
エレクトロポレーションとは、美容成分を真皮層まで導入できる施術です。
普段のスキンケアでは届かない部分をケアできるので、定期的に受けていただきたいですね。