ホルモンバランスを整えてニキビや肝斑を予防しよう!おすすめの食べ物や飲み物、漢方とは?
2023.8.27

ホルモンバランスを整えてニキビや肝斑を予防しよう!おすすめの食べ物や飲み物、漢方とは?

生理前はニキビができやすい、イライラする、やる気が出ない、身体がむくむ…

このような症状はありませんか?

もしかするとその症状は、ホルモンバランスの乱れが原因かもしれません。

今回はホルモンバランスを整える方法、ホルモンバランスを整える食べ物や漢方、おすすめの美容施術についてご紹介します。

ホルモンバランスとは?

人間の身体からは成長ホルモンや甲状腺ホルモン、アドレナリンなど100種類以上ものホルモンが分泌されています。

今回ご紹介する女性ホルモンもこのうちの一つ。

脳から指令を受けた卵巣が2種類の女性ホルモンをバランスよく分泌しています。

女性ホルモンの種類

女性ホルモンの種類

卵巣から分泌される女性ホルモンには2つの種類があります。

【女性ホルモンの種類】
・エストロゲン(卵胞ホルモン)
・プロゲステロン(黄体ホルモン)


それぞれどのようなはたらきをしているのでしょうか?

エストロゲン(卵胞ホルモン)

女性らしい丸みを帯びた身体をつくるエストロゲン。

妊娠に向けて子宮内膜を分厚くクッションのような状態に整えます。

また、コラーゲンの増生を促すことで美肌を保っています。

自律神経を安定させるはたらきもあるので、とても大切なホルモンです。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

エストロゲンによって分厚くなった子宮内膜を柔らかく維持するのがプロゲステロン。

水分や栄養素を体内にため込みやすくするはたらきがあります。

また、体温を上げたり食欲を増進させる役割も。


エストロゲンとプロゲステロンがバランスを取りながら女性の身体を整えているのです。

ホルモンバランスの乱れで起こる症状

女性ホルモンは、脳の視床下部や脳下垂体が指令を出すことで卵巣から分泌されます。

しかし、身体に何らかの異変があると女性ホルモンの分泌量が減少したりバランスが崩れたりしてしまいます。

ホルモンバランスの乱れは、さまざまな不調や症状につながります。

月経不順

ホルモンバランスが崩れると、月経のリズムが崩れる場合があります。

月経不順には過多月経、過少月経、無月経などさまざまなケースがあります。

中には周期が乱れるだけではなく、身体にさまざまな不調が現れる方も。

月経前症候群(PMS)

【PMSの症状】
・イライラする
・集中力の低下
・不安になる
・食欲不振
・過食
・身体のむくみ など


心身ともに不安定な状態になりやすくなります。

情緒不安定になったり攻撃的になることも。

生理前に心身の不調を訴える女性は非常に多くいらっしゃいます。

月経前症候群(PMS)と呼ばれる生理前の不調は、我慢せず専門家に相談しましょう。

体調が悪くなる

ホルモンバランスの乱れは、自律神経の乱れにつながります。

自律神経とは意志と関係なくはたらく神経のこと。

呼吸や体温調整、消化や排せつなど生命を維持するために絶えず機能しています。

つまり、自律神経が乱れると、必然的に体調が悪くなります。

【自律神経失調症の症状】
・頭痛
・めまい
・動悸
・息切れ
・眠気 など


他にもさまざまな症状がありますが、もしかするとホルモンバランスの乱れが根本にあるかもしれません。

ニキビができる

ホルモンバランスが乱れると皮膚のターンオーバーも乱れます。

また、プロゲステロンが増加すると皮脂分泌量が増加します。

過剰な皮脂分泌により毛穴が詰まり、ニキビの原因菌が繁殖しやすくなります。

皮脂は皮膚を守るために必要なものですが、過剰な分泌は避けたいですね。

肝斑ができる

ピルの服用や妊娠がきっかけでできることの多い肝斑は、ホルモンバランスの乱れが原因と考えられています。

見た目はシミとよく似ていますが、治療法が異なるので注意が必要です。

肝斑に対してシミ治療を行ってしまうと、刺激で悪化させてしまう恐れがあります。

シミや肝斑が気になる方はまずは専門医にご相談ください。

ホルモンバランスが乱れる原因

体調や美肌のためにもホルモンバランスは整えておきたいですよね。

しかし、日常生活を送っていると、あらゆることが原因でホルモンバランスが乱れてしまいます。

ホルモンバランスが乱れる要因をいくつかご紹介します。

ストレス

精神的なストレス、人間関係のストレス、気温に対するストレス、仕事に対するストレスなど

現代人はさまざまなストレスと闘っています。



女性ホルモンの分泌を指示する視床下部や脳下垂体はとてもデリケートです。

ストレスの影響を受けやすい部分でもあるので、過度なストレスは女性ホルモンの分泌に支障をきたします。

ダイエット

生命の危機を感じると視床下部や脳下垂体は「月経を止めろ!」と指令を出します。

例えば無理なダイエットで体重が急激に減少した場合、このような現象が起こります。


また、ホルモンの材料となるコレステロールが極端に減ると、ホルモンバランスが乱れてしまいます。

ホルモンバランスを整えるためには、激しい運動や無理なダイエット、極端な食事制限は避けましょう。

生活習慣

食生活の乱れや睡眠不足もホルモンバランスを乱す原因となります。

また、喫煙も女性ホルモンの低下につながります。

タバコに含まれるニコチンが、卵巣内の血流を悪くします。

必要な酸素が運ばれなくなるので、エストロゲンが産生されにくくなるのです。

加齢

ホルモンバランス

女性ホルモンの分泌量は年齢によって変化します。

最も多いのが18~40歳ごろ。

閉経前後で急激にエストロゲンが減少します。

ホルモンバランスの変化に伴って身体にもさまざまな変化が現れます。

ホルモンバランスを整える方法

ここでは日常生活で取り入れられる方法、クリニックで受けられる施術についてご紹介します。

まずはホルモンバランスを整える食べ物・飲み物から見てみましょう。

食べ物

肉や魚などのタンパク質、食物繊維が豊富な緑黄色野菜、大豆製品などを積極的に摂ると良いでしょう。

大豆にはエストロゲンと似たはたらきを持つイソフラボンが含まれています。

また、赤身やレバー、マグロ、バナナなどはエストロゲンのはたらきをサポートするビタミンB6が多く含まれているのでおすすめですよ。




これを食べればホルモンバランスが整う、といった特効薬のようなものは残念ながらありません。

しかし、偏食がホルモンバランスを乱す原因となるため、

炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく摂取することを心がけましょう。

飲み物

ホルモンバランスを整えるためには、イソフラボンが豊富な豆乳

エストロゲンの合成に関与する鉄分が入ったドリンクが良いでしょう。

鉄分はビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が上がるので、アセロラや柑橘系のドリンク、緑茶もおすすめです。

運動

ストレッチやヨガ、軽いエクササイズなどの運動も効果的です。

ストレスに感じない程度に気持ちよく体を動かすことで全身の血流をよくすることができます。

また、冷えにくく疲れにくい体づくりにも軽い運動はおすすめですよ。

漢方薬

漢方薬

◆当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

血の巡りを良くする漢方薬。

冷えやむくみ、生理痛に良いとされています。

◆加味逍遙散(かみしょうようさん)

血の巡りを良くする漢方薬。

イライラなどの更年期障害、ストレスなどの神経症状に効果があります。

◆桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

月経不順や生理痛に効果のある漢方薬。

血の巡りを良くし、のぼせや冷えを改善します。

◆温経湯(うんけいとう)

女性ホルモンの分泌を促す漢方薬。

生理不順や月経困難症の方に合っています。



漢方薬は体質によっては合わないことがあります。

まずは漢方に詳しい専門家に相談することをおすすめします。

ピル

ホルモンバランスを整えたい方には経口避妊薬とも呼ばれるピルがおすすめです。

低用量ピルを服用することで、プロゲステロンの分泌量を減らすことができます。

子宮内膜の厚さを薄く一定に保つことができるため、生理痛を緩和することもできます。

ホルモンバランスが整うことで肌荒れが改善されるケースもありますよ。

プラセンタ注射

美容クリニックなどの医療機関で受けることのできるプラセンタ注射。

エストロゲンの分泌を促すことで、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。

ホルモンバランスが整うと皮脂分泌が抑えられ、毛穴悩みやニキビが改善されます。

その他、更年期障害への治療、エイジングケア、疲労回復などにも用いられている施術なのでさまざまなメリットが期待できます。

まとめ

今回はホルモンバランスの乱れが引き起こす症状、ホルモンバランスを整える方法についてご紹介しました。

ホルモンバランスが乱れると肌荒れやニキビ、肝斑ができやすくなるだけではなく、心身の不調につながります。

ご紹介した食べ物や飲み物、漢方やプラセンタ注射を上手に取り入れて、ホルモンバランスの乱れによるストレスを緩和してくださいね。

Category
記事のカテゴリーとキーワードをご紹介
Category 01
新着記事
Category 02
杉崎理事長の著書
Category 03
鼻の整形
Category 04
目の整形
Category 05
美容整形
Category 06
美容皮膚科