目尻切開でよくある失敗例
美容整形はより美しくなるための手段として、近年ポピュラーになりつつあります。
しかし、残念ながら中には失敗してしまうケースも。
◆目尻切開の失敗例 ・不自然になった ・後戻りした ・変化がない |
目尻切開の場合このような失敗例が挙げられます。
切開部分が不自然になってしまった
目尻切開を受けて不自然な目元になった、という失敗例は多く見受けられます。
必要以上に大きく切開してしまうことが主な原因となっています。
目尻部分の白目だけではなく、ピンク色の粘膜部分まで見えてしまうとどうしても不自然になってしまいます。
粘膜は本来皮膚で隠れて見えません。
本来見えない粘膜が露出していることは不自然に見える原因となります。
目を大きく見せたいから、と切開の範囲を広げすぎることは良いことではありません。
後戻りして変化がなくなった
目尻切開を受けたのにもかかわらず、元の目元に戻ってしまうのも失敗例といえます。
切開・縫合を伴う目尻切開は「後戻り」しやすい施術といえます。
なぜなら、切開した部分が元に戻ろうと再癒着を起こすからです。
後戻りを防ぐためには、縫合方法やデザインを工夫する必要があります。
せっかく美容整形を受けても、元に戻ってしまうのは悲しいですよね…。
信頼できる医師を選ぶことで防げる失敗もあるので、クリニック選びは慎重に行いましょう。
目尻切開で後戻りする理由
目尻切開で後戻りが起こる大きな原因は「再癒着」です。
再癒着(さいゆちゃく)とは、切開した部分が元に戻ろうとしてくっついてしまう現象です。
施術を受ける前の状態に戻ってしまったら意味がないですよね。
せっかくの効果が水の泡になって後悔しないためには、施術前のデザインが重要となります。
どのくらい切開するか、どのくらい目を大きくするかをしっかりと見極めることが大切です。
また、目の形によっては他の施術と併用することが有効なケースも。
納得がいくまで医師と話し合いを繰り返しましょう。
目尻切開で変化が見られない人の特徴
目元の印象を大きく変えることができる目尻切開ですが、目元の状態によっては変化が得られない場合も。
施術の適用を見極めることは美容整形においてとても重要です。
ご自身の目元に適していない施術を受けても、全く意味がありません。
◆目尻切開が向いていない場合 ・皮膚と眼球の間が狭く浅い ・目尻のまぶたがたるんでいる |
詳しくご紹介していきます。
皮膚と眼球の間が狭く浅い
目尻の皮膚と眼球の間には「円蓋部結膜(えんがいぶけつまく)」と呼ばれる小さなポケットがあります。
このポケットを切開して広げることで隠れていた白目を露出させていくのが目尻切開です。
ポケットの範囲を超えて大きく切開することはできません。
円蓋部結膜の大きさには個人差があります。
皮膚と眼球の間が狭く浅い方はポケットが小さいです。
そのため、切開が可能な範囲も小さく、目尻切開による大きな変化は期待できません。
ただし、目尻切開のみではなくタレ目形成と組み合わせることで理想の目元に近づけることはできます。
タレ目形成には「下眼瞼下制法」などの施術があります。
適性を見極め、最適な施術の提案ができる医師は信頼できます。
目尻切開は経験豊富で信頼できるクリニックで受けるようにしましょう。
目尻のまぶたがたるんでいる
目尻切開では目尻を切開・縫合することで目を横に大きくしていきます。
しかし、目尻側にまぶたのたるみがある方は切開によって延長した部分がまぶたに隠れてしまうことも。
そのため、目尻のたるみが気になる方は目尻切開単独での施術はあまりおすすめできません。
目尻切開と一緒にまぶたのたるみを取る施術を受けると良いでしょう。
眼瞼下垂術や二重整形を併用することで最大限の効果が出る場合もあります。
目尻切開で後戻りを防ぐための方法
目尻切開は、目尻を横に延長することで大きく印象的な目元が手に入る人気の施術です。
しかし、元に戻ってしまってはせっかくの施術が水の泡に…。
◆後戻りを防ぐための方法 ・下眼瞼下制法との併用 ・デザインを控えめにする |
せっかくの目尻切開を無駄にしないための方法を2通りご紹介します。
順番に見ていきましょう。
下眼瞼下制法と併用する
目尻切開は、下眼瞼下制法や眼瞼下垂などと同時に行うことが可能です。
下眼瞼下制法を併用することで後戻りを防ぐことができます。
というのも、目尻を下方向にも広げることができるので、切開した部分がより離れます。
引っ付きづらくなることで再癒着を防ぐことができるのです。
タレ目形成とも呼ばれる下眼瞼下制法は目尻を横に引き延ばすだけではなく、斜め下方向にも広げることができます。
目大きく、タレ目にしたい方にもおすすめの施術ですよ。
事前に後戻りしないデザインを考える
目尻切開の後戻りは、ほとんどの場合再癒着が原因となります。
そのため、延長した目尻の上下がなるべく触れないよう、丁寧にデザインする必要があります。
まぶたが重い、たるみがある場合も目尻の上下が触れやすくなります。
まぶたをスッキリとさせるためには、たるみ取りや眼瞼下垂術との併用がおすすめです。
下眼瞼下制法との併用も効果的なので、デザインの段階でしっかりと確認してください。
目尻切開の注意点
目尻切開では目元の印象を変えることができる人気の施術です。
しかし、事前に知っておくべき注意点もいくつかあります。
◆目尻切開の注意点 ・術後のリスク ・目尻切開だけではタレ目にならないことも |
上記2点について詳しく見ていきましょう。
術後のリスクを事前に調べる
美容整形には手術を伴う施術が多数あります。
目尻切開に関しても切開・縫合を伴う手術となります。
手術後は腫れや内出血が起こる可能性があるので、周りの人に気付かれたくない方はスケジュールを調整しておきましょう。
また、切開した部分から感染したり化膿したりすることも考えられます。
患部を清潔に保ち、体力や免疫力の低下に注意して過ごしてください。
切開による傷は、時間の経過とともにほとんど目立たなくなります。
しかし、完全に消えるわけではありません。
このように、目尻切開には術後のリスクがいくつかあります。
後悔しないためにも、副作用やリスクについて事前に知ったうえで施術を受けるようにしましょう。
また、疑問や不安が残らないように、カウンセリング時にしっかりと解消しておくと良いですね。
目尻切開だけでタレ目は完成しづらい
目尻切開によって理想の目元に近づける場合もあれば、そうでない場合も。
例えば、目尻切開だけでタレ目が完成するケースは多くはありません。
目尻切開とは簡単に言えば目尻を横に広げる施術です。
下まぶたのカーブが緩やかになるので、多少タレ目の印象に近づくことはあります。
しかし、完全なタレ目にはならないことも多く、物足りなく感じてしまう場合も。
目尻を横に広げつつタレ目に近づけたい場合は、目尻切開+下眼瞼下制法がおすすめです。
タレ目形成とも呼ばれる下眼瞼下制法によって目尻が斜め下方向にも広がります。
目尻切開のよくある質問
目尻切開の検討を始めると、疑問や不安が生じますよね。
美容整形を受けるのであれば、事前に疑問や不安は解消しておきたいもの。
ここではよくある疑問や不安をいくつかご紹介します。
ダウンタイムはどのくらい?
切開・縫合を伴う目尻切開は、術後に赤みや腫れが出ることがあります。
落ち着くまでの期間には個人差がありますが、多くの場合1~3週間ほどでおさまります。
術後1週間ほどで抜糸を行うので、それまでは糸が見える状態になります。
周りに気付かれたくない方は、最低でも1週間は予定を入れないことをおすすめします。
また、デザインした目元が完成するまでには2~3か月ほどかかります。
焦る気持ちもわかりますが、ゆったりとした気持ちでお過ごしください。
元に戻すことはできる?
「切開部分の形が気になる」 「やっぱり違う印象にしたい」 |
などと元に戻すことを考える方も中にはいらっしゃいます。
目尻切開の修正は不可能ではなく、きれいに元に戻すことができるケースもあります。
しかし、一度切開した部分を元に戻すことは簡単なことではありません。
切開範囲や術後の目の状態によっては、戻せないこともありますが、「他院修正」が可能な場合もあるので気になる方はご相談ください。
修正をすることはできますが、1度の施術で理想の目元になるのが一番良いですよね。
そのためには、医師の技術力やデザイン力がとても大事になります。
はじめての目尻切開の場合は特に、信頼できる医師にご相談ください。
目尻切開でお悩みの方は医師に相談を
目尻切開は魅力的な施術ではありますが、他の施術との併用や施術自体への適用などしっかりと検討すべきポイントが複数あります。
ご自身の目元であっても、自分で適用を見極めることは困難なことです。
調べていくうちに余計疑問が生じたり、不安になってしまうことも。
まずは信頼できる医師に相談すると良いでしょう。
後悔のないように、希望のデザインや適用についてしっかりと相談してください。
まとめ
今回は、目尻切開でよくある失敗例、後戻りが起こる原因、後戻りを防ぐ方法についてご紹介しました。
目尻切開は切開・縫合を伴う美容整形なので気軽に受けられるものではありません。
せっかく受けた施術の効果が無駄にならないように、事前に後戻りを防ぐことも大切です。
適用や希望のデザインを考慮したうえで、後戻りしにくい施術を検討していきましょう。