美容整形の失敗でアップノーズに
近年、美容整形に対する認知度が上がり、より身近なものとなりましたね。
技術も年々上がっており、プチ整形と呼ばれるメスを使わない整形の領域も広がったように思えます。
しかし、手軽になったとはいえ美容整形には失敗がつきものです。
美しい鼻を手に入れるために美容整形を受けても、必ずしも成功するとは限りません。
鼻の施術に失敗してアップノーズになってしまった…
というご相談も少なくありません。
アップノーズとは
鼻先が上を向いている状態をアップノーズといいます。
過去にはアップノーズが流行り、わざと鼻先を上に向けることもありました。
しかし、鼻の穴が丸見えになってしまうので悩みにもなり得ます。
【アップノーズの悩み】 ・まわりの目が気になる ・鼻の穴が気になって目を見て話せない ・写真うつりが気に入らない ・マスクを外せない |
このように鼻先がコンプレックスで日常生活や人間関係に支障をきたすことも。
アップノーズになり得る鼻整形
鼻の悩みを解消するために美容整形を受けても、別の悩みができてしまってはどうしようもありません。
鼻整形が原因でアップノーズになる場合は、主に医師の技術不足が原因です。
クリニックを選ぶ際は信頼できる医師なのか、しっかりと見極めましょう。
そのためには、アップノーズのリスクがある施術を知ることから始めましょう。
代表的な施術を2つご紹介します。
鼻尖形成術
鼻尖形成術とは主にだんご鼻を解消するために用いられる施術です。
鼻先の大きさや高さを調整することで、シャープな鼻を演出します。
鼻の構造は複雑で、いくつもの骨や軟骨で形成されています。
その中でも鼻尖部の形状に関わってくるものは鼻翼軟骨です。
鼻翼軟骨の形や広がり方によって鼻の形が決まります。
鼻尖形成術では、広がった鼻翼軟骨を引き寄せることで高さを出したり、切除することで大きさを調整したりします。
耳の軟骨など別の軟骨を移植し高さを出す方法もあります。
鼻先の状態に合わせて適切な方法で鼻尖部を整えます。
鼻尖形成術を正しく行うことが出来なければ鼻先が上を向き、アップノーズになることがあります。
プロテーゼ隆鼻術
鼻整形の中でも一番有名で人気のある施術がプロテーゼ挿入ではないでしょうか?
医療用の人工軟骨であるプロテーゼを挿入することで整った鼻筋を作ります。
プロテーゼには「I型」や「L型」などいくつかの種類があります。
その中でも当院では安全性の高いI型プロテーゼを使用しています。
今ではほとんど見かけませんが、中にはL型プロテーゼを使用しているクリニックも。
鼻筋から鼻先まで広い範囲をプロテーゼで覆うため、鼻への負担が大きくなります。
特に鼻先への負担が大きく、皮膚を突き破ってプロテーゼが飛び出してしまったといった事例もあります。
L型の場合形がある程度決まっているので、元々の鼻の形によってはアップノーズになってしまうリスクも考えられます。
失敗したと感じる原因
実際に美容整形を受けて、失敗したと感じるのはどのような場合なのでしょうか?
鼻整形が原因でアップノーズになり、失敗したと感じる原因を見ていきましょう。
鼻先が上方向に腫れる
鼻の手術ではほとんどの場合メスを使います。
プロテーゼや軟骨の挿入、軟部組織の除去、軟骨の縫合などは切開をしたうえで行います。
当然ダウンタイムが生じ、腫れや赤み、内出血を伴います。
時間の経過とともにおさまりますが、術後の腫れがアップノーズに見えることもあります。
鼻先が上方向に腫れてしまった場合失敗したと不安になるかもしれません。
腫れがひけば印象は変わるので、ダウンタイム中は注意事項を守って過ごしましょう。
軟骨を動かす方向
鼻尖形成術には左右の鼻翼軟骨を引き寄せて縫合することで鼻先を高くするという方法があります。
このとき、鼻翼軟骨を上方向に引き寄せてしまうとどうしてもアップノーズに見えてしまいます。
ダウンタイムを経てもアップノーズが改善されない場合は修正手術を受ける必要があります。
一度受けた施術をやり直すと身体への負担が大きくなります。
なるべく1度の手術で理想の鼻を手に入れたいですよね。
そのためには医師選び、クリニック選びは慎重に行いましょう。
軟骨のサイズが合っていない
鼻先に軟骨を移植する場合、切除した鼻翼軟骨を使用する場合は軟骨を加工してから挿入します。
その際、フィットするように正しいサイズに加工できない場合は理想の鼻先を作ることができません。
また、正しい位置に挿入できなかった場合も鼻先が上を向いてしまうことがあります。
カウンセリングや触診だけでは軟骨の正確な大きさや形までは確認できません。
そのため、鼻先をどのような高さにしたいのか、どのような形にしたいのか、事前に医師とすり合わせておくことが大切です。
骨格に合わないプロテーゼを挿入した
骨格に合わないプロテーゼはアップノーズの原因となります。
これは、L型プロテーゼだけではなくI型プロテーゼにも考えられる危険性です。
プロテーゼの形状を骨格に合わせて加工できていないと異常なアップノーズとなってしまうことも。
また、プロテーゼの挿入位置も重要です。
高すぎたり低すぎる位置に挿入すると不自然な鼻になってしまうかもしれません。
アップノーズが気になるときは
美容整形にはリスクがつきもので、術後鼻先が上を向いてしまうことも。
鼻の美容整形が原因でアップノーズになってしまった場合の対処法をご紹介します。
ダウンタイム終了を待つ
メスを使った鼻整形の場合、患部が腫れる可能性があります。
腫れの影響でアップノーズに見えることもあるので、ひとまず腫れが落ち着くまで様子を見ましょう。
時間が経てば腫れがひき、アップノーズが解消される可能性があります。
手術直後は気になるかもしれませんが、ダウンタイムが終了するまで気長に待ってみてくださいね。
修正手術
ダウンタイムが終了しても鼻先が上を向いたまま、という場合は施術がうまくいかなかったと考えられます。
その場合は修正手術が必要となります。
しかし、修正手術は初回の手術に比べて難易度が格段に上がります。
さらに、初回の手術から日が経っていないようであれば3~6か月ほど待たなければなりません。
手術を受けたクリニックで修正手術を受けることに抵抗があれば他のクリニックに相談しても良いでしょう。
修正手術ができるクリニックは限られているので、納得がいくまでカウンセリングを受けてください。
鼻整形で失敗しないために
美容クリニックを訪れ、相談し施術を受けることは勇気のいることです。
その勇気を無駄にしないためにも、気をつけていただきたいポイントがいくつかあります。
順番に見ていきましょう。
カウンセリングでじっくり相談
美容整形で成功する秘訣は、ずばりカウンセリングです。
カウンセリングは非常に重要で、施術の仕上がりを大きく左右します。
美容クリニックは全国各地に数多く存在し、得意な施術もそれぞれ異なります。
できる施術、できない施術があるので事前にクリニックの特徴を知っておくことが大切です。
理想としている鼻になれるのか、施術内容に見合った料金なのか、このような点をカウンセリング時に確認しましょう。
不安に思っていること、疑問点なども事前にすべて解消しておきましょう。
経験豊富な医師を選ぶ
担当する医師の経験や実績は美容整形で成功するうえで非常に重要です。
信頼できる医師なのか、求めている施術が得意な医師なのか…
医師選びは慎重に行いましょう。
世の中に美容クリニックは数多く存在します。
手術の種類や術式も数え切れないほど存在します。
受けたい施術に対する症例数や実績が多いクリニックを選ぶと良いでしょう。
また医師の美的感覚が自分の理想に近いかどうかも大事なポイントです。
ダウンタイムの過ごし方
鼻整形で成功するにはダウンタイム中の過ごし方も大切です。
【ダウンタイム中の注意事項】 ・傷口に触れない ・鼻をかまない ・長時間メガネを着用しない ・お酒を飲まない ・運動をしない ・入浴は避ける ・安静にする |
このようにダウンタイム中に気を付けたいことはたくさんあります。
注意事項を守らないと、せっかくの鼻整形の効果が半減してしまいます。
理想の鼻を手に入れるためにも、ダウンタイム中は注意事項を守りましょう!
鼻整形の専門医に相談
鼻の美容整形では理想の鼻に近づくことができます。
しかし、カウンセリング不足や医師の腕によっては失敗してしまうことも。
信頼できる医師に相談し、骨格や体質に合った施術を提案してもらいましょう。
鼻の整形で失敗しないためにはクリニック選びがとても大切です。
経験豊富な専門医がいるクリニックを選び、納得がいくまでカウンセリングを受けてください。
まとめ
今回は、鼻整形でアップノーズになってしまう原因、失敗を予防する方法についてご紹介しました。
術後にアップノーズになってしまう原因は主に医師の技術不足です。
ひとりひとりの鼻を見極めて適切な施術を提案してくれるクリニックを選ぶことで失敗は防ぐことができます。
理想の鼻に近づきたい方は、まずは信頼できるクリニックでカウンセリングを受けてみてくださいね。