手を組むタトゥーのはいった手
2022.8.16

タトゥー除去の失敗事例を解説|除去後に起こりやすいトラブルや失敗した場合の対処法もご紹介

美容整形

タトゥーは美容クリニックで除去できます。しかし難易度の高い処置となるため、失敗するケースは珍しくありません。

あるいは、除去できたとしても何らかの肌トラブルが起こることも少なくありません。

本記事では、タトゥー除去の失敗事例や除去後に起こりやすい肌トラブルについてご紹介します。あわせて、タトゥー除去に失敗した場合の対策も解説します。

タトゥー除去を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

タトゥー除去の治療方法

女性医師と相談する女性

タトゥーはボディペイントの1種で、皮膚の奥深くの真皮という部位に色・模様を入れる点が特徴です。

日本の「入れ墨」「刺青」とほぼ同じものですが、肌のより浅い部位に入れる模様をタトゥーと呼び分ける傾向があります。

そうはいっても1度入れたタトゥーを消し去るのは困難です。除去するには美容クリニックで処置を受けなければなりません。

代表的なタトゥーの除去方法を3つご紹介します。

レーザー治療

レーザーを照射して、タトゥーの色素を破壊する方法です。回数を重ねることで次第にタトゥーが薄くなります。

レーザー治療のメリットは、肌へのダメージが少ない点です。メスで肌を切除するわけではないため、外科手術ほどの負担はありません。

そのため、レーザー治療は背中などの広い範囲のタトゥー除去にも適しています。術後に傷跡が残らない点も魅力です。

しかし、完全にタトゥーを消し去ることはできません。レーザー治療は、除去というよりタトゥーを薄くするための治療法です。

複数回処置を重ねても、ぼんやりとタトゥーの影が残ることは珍しくありません。加えて、すべてのタトゥーには対応できない点にもご留意ください。

レーザー治療は、黒・茶色・青色などのタトゥー除去に有効です。黄色のような明るい色のタトゥーにはあまり効果がありません。

レーザー治療は外科手術に比べると肌へのダメージが少なく、費用も比較的安いため、近年ではタトゥーを除去する方法の主流になりつつあります。

しかしメリットと同時にデメリットも存在します。両方を比較した上で、ニーズにあわせてご選択ください。

削皮・切除手術

メスを使って皮膚ごとタトゥーを切り取る治療法です。完全にタトゥーを消し去りたい方におすすめです。

削皮手術では、ヤスリのような専用機器でタトゥーを削りとります。多くの場合、広い範囲のタトゥーや深い部位のタトゥーでも、1回の手術できれいに消せます。

しかし皮膚を削る以上、術後に傷跡が残る点に留意してください。特にタトゥーを深く入れている場合は、多くの皮膚を削るため傷跡も目立ちます。

削皮手術後の傷跡は、「ケロイド状」「火傷のような」と表現されます。傷跡は、年月の経過と共に改善されることが一般的です。

切除手術は、皮膚ごとタトゥーを切除したあと、周りの皮膚を縫い合わせる治療法です。深い部位に色を入れている方にも向いています。

しかし、削皮手術ほど広い範囲には対応できません。切除手術では、タトゥーの除去後に周囲の皮膚を引っ張ってきて縫い合わせます。

範囲が広くなるほど、切除後に引っ張ってくる皮膚が大量に必要になります。そのため、一定の範囲を超えるタトゥー除去は難しいのです。

一般的には、1度で切除できる範囲は5cm程度です。それ以上大きいタトゥーは、手術を数回に分けて少しずつ切り取ります。

なお、手術と手術の間は3〜6ヶ月ほどの間隔を置かなければなりません。

また、皮膚を引っ張って縫い合わせるため、術後は引き攣れたような跡が残る点にもご留意ください。

削皮・切除手術は、完全にタトゥーを消したい方に向いています。傷跡は残ってもタトゥーは残したくないという場合にご検討ください。

植皮手術

タトゥーを削りとったあと、患部に皮膚を移植する方法です。移植する皮膚はお客様のお尻・太ももの皮膚などを利用します。

植皮手術は、皮膚の移植方法に応じて下記の2種類に分類されます。

・シート移植:採取した皮膚をそのまま移植する
・メッシュ移植:採取した皮膚をメッシュ状に引き延ばして移植する

もっともきれいに仕上がるのはシート移植です。しかし採取できる皮膚には限界があるため、広い範囲のタトゥー除去には向いていません。

メッシュ移植は皮膚を引き延ばすため、広い範囲のタトゥーに対応できます。しかし皮膚をメッシュ状にするため、傷跡もメッシュ状に残ります。

いずれの植皮手術でも、傷跡は身体の2ヶ所に残ることになります。具体的には、タトゥーの切除範囲と移植用の皮膚を採取した部位です。

しかし植皮手術は、削皮・切除手術に比べると傷跡がさほど目立ちません。また、手術後の回復が早いのも特徴です。

そのため、なるべく急いでタトゥーをきれいに消したいという方には、植皮手術が向いています。

たとえば就職活動・結婚式などを控えている方は、植皮手術をご検討ください。

タトゥー除去の失敗事例

悩む女性

タトゥー除去は難度の高い治療であるため、失敗するケースも少なくありません。代表的な失敗事例を2つご紹介します。

除去しきれない

タトゥーがきれいに消えなかったという事例は少なくありません。タトゥー除去のなかでも、レーザー治療・植皮手術によくみられるケースです。

そもそもレーザー治療はタトゥーを消し去る治療法ではありません。あくまで薄くして目立ちにくくする治療法です。

タトゥーの色が濃い・明るい場合や、肌の深い部位に入れている場合は、処置を重ねても跡が残ることは珍しくありません。

植皮手術でタトゥー除去に失敗しやすいのはメッシュ移植です。皮膚をメッシュ状に伸ばすため、メッシュ部分の跡が透けてみえることがあります。

治療方法にかかわらず、金銭面・体調面から治療を断念せざるを得ないケースもあります。

タトゥー除去を分割して行う場合、治療費は処置ごとに発生します。

また、レーザー治療と外科手術のいずれであっても、治療の際には皮膚にある程度の負担がかかります。

つまり処置回数が多いほど、金銭・身体の負担も大きくなるわけです。どちらかが限界を超えると、そこで治療は終了となります。

その結果、タトゥーが中途半端に残ってしまうというケースは決して珍しくありません。

傷跡が目立つ

肩に違和感を感じる女性

削皮・切除・植皮手術は、皮膚を削り取る治療方法です。肌にメスを入れる以上、大なり小なり傷跡が残ります。

とくに削皮・切除法は、火傷のような傷跡や、引き攣れた跡が残るケースがよくみられます。

植皮手術は外科手術のなかでは比較的傷跡が目立ちにくいものの、全く傷が残らないわけではありません。

なお、レーザー治療でも傷跡が残る場合があります。レーザーによって肌が火傷を負うと、その跡が残ります。

レーザー照射によって内出血が起こり、その部位に血の塊(血腫)ができるケースも少なくありません。

あるいはレーザーが皮膚の色素まで破壊した結果、照射範囲の肌の色が抜けることもあります。

色素脱失と呼ばれる状態です。その部位だけ肌が異常に白くなるため、ときにはタトゥー跡より目立つこともあります。

いずれの治療法でも、タトゥーの範囲が大きく深度が深いほど、術後に傷跡が残るリスクは高くなります。

タトゥー除去後に起こりやすいトラブル

後ろ髪を触る女性

タトゥー除去に成功しても、肌トラブルに悩まされるケースは少なくありません。代表的な肌トラブルをご紹介します。

細菌感染

いずれの治療法でも、タトゥーを除去した部位の肌はダメージを受けます。すると免疫が下がるため、細菌感染が起こりやすくなります。

傷跡の細菌感染による症状は、下記のようなものが代表的です。

・化膿
・赤み
・腫れ
・悪臭
・発熱

細菌感染は、処方された抗生物質の服用を怠った場合や、患部を不衛生にした場合に起こりやすいトラブルです。

色素沈着

色素沈着はレーザー治療で目立つ肌トラブルです。簡単にいえば、タトゥーを除去したあとにシミができてしまいます。

色素沈着の原因は、レーザーによって肌がダメージを受けることです。ダメージを受けた部位では、ダメージ修復のためにメラニン色素が生成されます。

メラニン色素とはシミの素です。生成されたとしても、通常は肌のターンオーバーとともに体外に排出されます。

しかしタトゥー除去後の肌は、ターンオーバーが乱れやすい状態です。

するとメラニン色素の排出がうまく行われないため、シミのように色素沈着することがあります。

傷口が開く

外科手術後の場合、皮膚が再生するまでにはある程度の時間が必要です。この間に刺激を与えると、傷口が開くことがあります。

たとえば背中のタトゥーを除去したあと、身体を軽く曲げ伸ばししただけで傷が開くケースは珍しくありません。

傷口の開きを防止するには、患部の状態が落ち着くまで、日常生活の動作をある程度制限する必要があります。

タトゥー除去に失敗した場合の対処法

頭を抱える女性

タトゥー除去に失敗した場合でも、再度のタトゥー除去治療は可能です。再治療の受け方を2通りご紹介します。

施術を受けたクリニックで修正治療

除去に失敗した場合、まずは施術を受けたクリニックにご相談ください。場合によっては、無料もしくは割引料金で再治療を受けられる場合があります。

再治療の対応はクリニックによって異なります。できれば、タトゥー除去の前に失敗した場合の対応を確認しておくとベストです。

他院修正

パソコンと聴診器

タトゥー除去に1度失敗している場合は、そのクリニックを信用できないという方もおられます。

その場合は、他の美容クリニックにご相談ください。なお、他院での施術の修正を受け付けているクリニックは数多くあります。

他院での修正を希望する場合は、事前に、タトゥー除去の実績があるかどうかを確認することがおすすめです。

タトゥー除去の失敗を修正する際の治療期間

白衣を着た男性

タトゥー除去失敗の修正にかかる期間は、タトゥーの範囲、肌状態、治療方法などに左右されます。つまり個人差が大きく、一概にはいえません。

除去後の火傷・引き攣れがひどい場合は、患部が落ち着くのを待って修正を開始します。修正開始までに半年以上待つ場合も珍しくありません。

なお、外科手術は、基本的には1回でタトゥーをきれいに消せます。しかし範囲が広い場合は、数回に分けて処置することもあります。

レーザー治療は、多くの場合に複数回の処置が必要です。2〜3ヶ月間隔で治療を行い、全行程で6ヶ月〜1年ほどかかることが一般的です。

タトゥー除去の失敗を修正する際の費用

お金と豚の貯金箱

タトゥー除去失敗の修正では、通常のタトゥー除去料金とほぼ同じ費用が発生します。

10cm×10cm範囲でタトゥー除去を行う場合の料金例を下記にご紹介します。

・切除手術:7万円~
・削皮手術:20万円~
・植皮手術:30万円~
・レーザー治療:2万円~

上記は1回あたりの料金です。複数回の処置が必要な場合は、その都度料金が発生します。なお、料金設定はクリニックによって異なります。

タトゥー除去で失敗した場合は早めにクリニックへ相談しよう

ハートのオブジェを持って微笑む女性と肩に手を置く男性

タトゥー除去の失敗を放置すると、時間の経過とともに患部の状態がますます悪化することがあります。

最悪の場合は、再修正だけでなく傷跡・色素沈着の治療もできません。

手遅れな状態を避けるためにも、タトゥー除去に失敗したらなるべく早く美容外科医にご相談ください。

タトゥー除去に関するお悩みは、グローバルビューティークリニックでも受け付けています。1人で悩まず、一度カウンセリングへお越し下さい。

まとめ

パソコンの前で手を組む男性

タトゥー除去は失敗することも珍しくありません。

タトゥー除去に失敗しないためには、クリニックの実績や治療法のメリット、デメリットを事前に確認することが大切です。

タトゥー除去をお考えの方、万が一タトゥー除去に失敗された場合は、状態を悪化させないためにも、グローバルビューティークリニックにご相談ください。

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