40代のリアル肌悩み
20代や30代とはまた違った悩みを抱える40代のお肌。みなさんは、どのような悩みを抱えていますか?
クリニックへのご相談が多い順に見てみましょう。
シミ
圧倒的に多い悩みが薄いシミや肝斑です。
日々のダメージの蓄積が色素となって肌に現れ始めます。
どれだけコンシーラーで隠しても、昼過ぎには浮き出てくるといったご相談も。
シミの主な原因は、ターンオーバーの低下。
20代のターンオーバーサイクルは平均28日ですが、40代になると40日以上かかってしまう場合も。
加齢や乾燥で肌の新陳代謝が悪くなるとシミが出来やすくなってしまいます。
肝斑
シミとよく似た肝斑は主にホルモンバランスが原因で生じます。
女性ホルモンに変化が起こりやすい30~50代は、肝斑ができやすい時期といえますね。
他にも妊娠・出産、ピルの服用なども肝斑ができる原因となり得ます。
【肝斑の特徴】 ・左右対称 ・同じ大きさ ・同じ形 ・ぼやけた輪郭 |
このように肝斑にはシミと違った特徴があります。
左のほほだけ、右の目尻だけに現れた場合はシミの可能性が高いです。
くすみ
10~20代のころ、日焼けサロンが流行りましたよね。
「ガングロメイク」「ガングロファッション」「ガングロギャル」が流行し、日焼け活動に精を出していた方も多いのではないでしょうか?
美白が主流の現在とは真逆の風潮が、もはや懐かしく感じます。
当時の日焼けがくすみとなって残ってしまった、肌の色にムラがある…
このような悩みは、実は40代の方に多いご相談内容なのです。
シワ
額のシワ、眉間のシワ、目尻のシワ、ゴルゴライン、ほうれい線、マリオネットライン…
顔周りのシワはとても気になりますよね。
ファンデーションがヨレてしまったり、老けて見られてしまったり。
【シワの種類】 ・表情ジワ ・乾燥ジワ ・紫外線ジワ ・表皮ジワ(小ジワ) ・真皮ジワ(たるみジワ) |
このように原因によっていくつかに分けられます。
シワの原因を知ることで正しいケアを行うことができますよ。
たるみ
目の下のたるみやクマ、毛穴のたるみ、フェイスラインのもたつきも40代で特に増えるお悩みの一つ。
たるみが原因でクマやシワが目立つこともあります。
ハリ・つや
年齢を重ねるごとに低下する肌の弾力。
真皮層のコラーゲンやエラスチンが減少することで、肌のふっくら感が失われます。
奮発して高価な化粧水を買ったのに変わらない…
ハリのある引き締まったお肌を取り戻す方法が知りたい…
このような悩みが多く寄せられています。
後悔したあの頃の美容法
次から次へと気になってくる肌の悩み。
もしかするとあの頃の間違った美容法が原因かもしれません。
今となっては考えられない美容術が当時流行り、試したことがあるという方もいるかもしれません。
一緒に当時の美容法を振り返ってみましょう。
日焼けサロン
1990~2000年代の「ガングロ」ブームに乗って日焼けサロンに通っていたという方も多くいらっしゃいます。
今でもボディービルダーや芸能人に人気のある日焼けサロンですが、実際肌に良いのでしょうか?
日焼けマシンとはUVA、UVBと2種類ある紫外線のうちUVAを照射し小麦色の肌を目指す、というもの。
皮膚の炎症を引き起こすUVBを取り払い、安全なUVAを照射することで体力、骨の強化、免疫力向上効果が期待できるともいわれています。
しかし、肌の色を濃くする時点で多少なりともダメージを受けています。
すぐに炎症が起こらない場合でも長年続けているとシワやシミ、最悪の場合皮膚がんに発展することもあるのでおすすめはできません。
果実パック
美容成分配合フェイスマスク、炭酸パック、泥パック…
今では何十種類もの中から選ぶことができる顔用のパックですが、危険な方法が流行っていた時期もありました。
【危ないパック】 ・きゅうりでパック ・輪切りにしたレモンでパック ・生卵でパック ・マヨネーズでパック |
きゅうりパックは美容大国韓国で定番化されている方法です。
しかし、間違った方法で行うとしみやシワ、かぶれができる可能性があります。
レモンは刺激が強すぎますし、生卵はサルモネラ菌による食中毒、マヨネーズは毛穴の詰まりを促してしまいます。
食品に含まれる成分が皮膚から吸収されることで、アレルギー反応を起こすリスクもあります。
美白効果や保湿効果を求める場合は、必ず商品化された化粧水や美容液を使いましょう。
間違ったシワ取り
シワをなくすためにタワシやあかすりタオルで顔をこする、といった方法も一時話題になりましたね。
今冷静に考えると皮膚表面が細かい傷だらけになりとても危険です。
傷にならなくても、肌をこすると摩擦が起きます。
摩擦の刺激によって肌のバリア機能が弱まると、肌荒れが起こりやすくなります。
潤いを保つことができないので乾燥し、シワにもつながります。
洗顔は、泡立てた洗顔料を優しく顔に乗せ、こすらずに行いましょう。
今は、シワが目立たなくなるクリームや美容医療が進展しています。
荒治療に走らず、正しい方法でシワを改善していきましょう。
眉毛を抜く
元アムラーの女性は眉毛が生えてこないという方も多いのではないでしょうか?
若気の至りで抜きすぎてしまった眉毛が現在の悩みとなっている方も。
メイクでカバーできる悩みではありますが、毛並みや色を自然に出すにはアートメイクという方法もありますよ。
もちろん眉毛がしっかりとある方でも受けていただける施術なので、気になる方はご相談ください。
ケアしない
今は、年齢・性別問わず誰もが美容を意識する時代です。
しかし少し前までは、お肌をケアする文化がなかったようにも思えます。
美容液や美容医療はセレブのためのもの、といったイメージがありました。
最近は化粧水などのスキンケア商品は数えきれないほど販売されており、有効成分が入った化粧品が超低価格で購入できるようになりました。
中には全くケアをしない、という方もいらっしゃいます。
しかし、肌質や悩みに合った化粧品を使用することで悩みが改善されるかもしれませんよ。
おすすめ美容施術
40代は子育てがひと段落し、ようやく自分の時間が取れるようになったという方が多い世代ではないでしょうか?
趣味や学びに時間を充てるのも良いですが、美容に力を入れてみるのはいかがですか?
肌診断機
まずは現在の肌の状態を診断してみましょう。
肌診断機ではパッと顔を見ただけではわからない薄いシミや肝斑をUV画像で可視化します。
今まで気づかなかった肌悩みやトラブルの原因が見えてきますよ。
肌診断機で肌の状態を把握したうえで今後の美容計画を立ててみましょう。
シミ取り
シミを取る方法としては主にレーザー治療があります。
レーザー治療にも様々な種類があるので、代表的なものをご紹介します。
【シミ取りレーザー】 ・Qスイッチルビーレーザー ・レーザートーニング |
Qスイッチルビーレーザーは、しみやそばかすをピンポイントで照射します。
レーザートーニングでは、ヤグレーザー機器「トライビームプレミアム」に搭載された専用照射モードを使い肝斑を治療します。
シミの状態や原因によって適するレーザー機器が異なるので、シミが気になる方はカウンセリングにお越しください。
ケミカルピーリング
酸性の薬剤を塗布しターンオーバーを整えるケミカルピーリングにはハリUP、弾力UP、シワ改善などの効果が期待できます。
【GBCのケミカルピーリング】 ・サリチル酸マクロゴール ・マッサージピール ・ミラノリピール |
ヒアルロン酸注射
もともと体内に存在するヒアルロン酸は、潤いやハリを保ってくれる成分です。
しかし、年を重ねるごとに減少します。
40代の場合赤ちゃんの半分以下まで減ってしまうのだとか。
美容クリニックでは、ハリを出したい部分、シワが気になる部分にヒアルロン酸を注入します。
ふっくらとみずみずしい肌を手に入れたい方におすすめの施術ですよ。
ボトックス注射
筋肉に働きかけ動きを抑制する効果のあるボトックス。
シワやたるみ改善にも用いられています。
表情筋に働きかけることで表情ジワを減らすことができますが、注入のしすぎには注意が必要です。
笑ったり怒ったりできなくなってしまわないように、微調整が得意なクリニックを選びましょう。
ハイフ
高密度焦点式超音波であるハイフは熱を皮膚や皮下脂肪のさらに下の筋膜に届けます。
皮膚の土台とも呼ばれている筋膜を引き締めることで肌のたるみを改善します。
加齢によって減少したコラーゲンを増やし、ハリのある肌へと近づけてくれます。
糸リフト
糸リフトとは糸をを使って肌を物理的に引き上げる美容施術。
同時に、糸による刺激でコラーゲンが生成されハリが生まれます。
皮膚が柔らかく、たるみが軽度〜中度の方におすすめの施術です。
アートメイク
眉毛が生えてこなくなってしまった、部分的に眉毛を足したいという方にはアートメイクがおすすめです。
顔のバランスや黄金比を考えてデザイン、施術を行います。
平均2~3年持続するといわれているので、数年ごとに雰囲気を変えることも可能です。
まとめ
今回は、40代のリアル肌悩みということで、悩みの内容や美容施術についてお話ししました。
昔流行った美容施術の中には間違っているもの、肌に良くないものがありましたね。
スキンケア商品や美容施術は数多くありますが、しっかりと見極めて正しいケアを行いましょう。