目の下のたるみの原因
目の下のたるみの原因は主に5つあります。
生活習慣が原因の場合もあるため、心当たりがある場合は早めに改善しましょう。
①眼窩隔膜・眼輪筋・皮膚の老化
目の下のたるみの原因として最も代表的なものは目の周りの筋肉や皮膚の老化です。
眼窩隔膜(がんかかくまく)と眼輪筋(がんりんきん)はともに眼球を支える筋肉で、具体的には眼球を包む眼窩脂肪(がんかしぼう)を支えています。
目の下のたるみに大きく関わっているのがこの眼窩脂肪。
眼窩脂肪が垂れ下がって皮膚を押し出した状態を目のたるみと呼んでいます。
眼窩隔膜や眼輪筋が衰えると、眼窩脂肪は眼球の重みに耐えられなくなります。
すると、眼窩脂肪が押しつぶされて前方に迫りだし、目の下のたるみになるのですね。
皮膚にハリや弾力さえあれば、眼窩脂肪が垂れ下がったところで目立ったたるみにはなり得ません。
眼窩脂肪を押し戻すためには、皮膚の弾力が必要不可欠というわけです。
しかし年齢を重ねると、皮膚は弾力を失って伸びやすくなってしまいます。
元々目の周りの皮膚は非常に薄いので、ちょっとした刺激にも負けてしまいます。
そのため、皮膚がハリを失うと垂れ下がってきた眼窩脂肪の圧に負けて、目の下にたるみができてしまうのです。
あるいは老化現象によって伸びた皮膚そのものが目の下のたるみになっていることも。
いずれにしろ、目の下のたるみは老化現象の一種なのです。
②睡眠不足・眼精疲労
目の疲労、具体的には眼球を支える眼輪筋の疲労が原因で目の下がたるむこともしばしば。
眼輪筋は常に酷使されている筋肉で、寝ている間に修復され、機能を維持しています。
つまり、睡眠時間が足りないと眼輪筋は十分に修復されません。
十分に修復されていない眼輪筋はすぐに衰え、緩みやすくなります。
眼輪筋が力を発揮できないので、眼窩脂肪を支えきれず垂れ下がってくることに。
垂れ下がってきた眼窩脂肪が目の下のたるみになってしまいます。
眼精疲労も眼輪筋の機能を低下させていきます。
パソコンやスマートフォンを長時間使用する方は要注意。
1点をじっと見続けることで、目の周りの筋肉が硬直してしまいます。
結果眼輪筋が疲れてしまい、眼窩脂肪を支える力が弱まってしまいます。
手元を長時間見る合間に遠くの景色を見たり姿勢を変えたり工夫してみましょう。
疲労によって目元の血流が悪化することもたるみの原因となります。
血流が悪化すると老廃物が蓄積し、ますますたるみが悪化します。
眼精疲労はたるみだけではなくクマもできやすくなるので注意が必要です。
ゆっくり目を休めて眼精疲労を予防しましょう。
③涙袋が大きい
下まぶたに沿ってできるぷくっとした膨らみを涙袋と呼び、涙袋が大きいほど若々しく可愛い印象を受けますよね。
半面、涙袋が大きい人は目の下がたるみやすい、とも言えます。
涙袋が垂れ下がる原因は主に目の周りの皮膚や筋肉の衰えです。
皮膚や筋肉が老化すると涙袋を支えきれなくなり重力に負けて下に引っ張られてしまうことに。
涙袋のたるみは老化だけでなく、眼精疲労などでも起こり得ます。
④下を向く癖がある
パソコンやスマートフォンの操作で長時間下を向いている人は目の下がたるみやすくなります。
下を向くと顔の皮膚や筋肉は下方向に引っ張られます。
長時間下を向いた状態でいることで、皮膚や筋肉が伸びきってしまい、目の下のたるみにつながってしまうのです。
首や肩の凝りもたるみの原因の1つと言われています。
長時間下を向いていると、首周りの筋肉が硬直し、首から目や頭にかけての血流を悪化させることに。
目の周りは毛細血管が多いので、もともと血流が悪化しやすい部分でもあります。
血流が悪くなると老廃物が流れずに滞留するようになります。
蓄えられた老廃物が目の下のたるみになることも。
同じ姿勢が続く場合は時々姿勢を変えたり、パソコンの高さを変えて目線を上げる、など血行を促す工夫をしてみましょう。
ノートパソコンやタブレット用のスタンドもお勧めなので使ってみてくださいね。
⑤目をこする癖がある
目の下のたるみが気になる方は、知らない間に目をこすってしまっているのかもしれません。
顔のマッサージ、クレンジング、コンタクトレンズのつけ外しも、目をこする行為と同等です。
目の周りは皮膚が特に薄く、想像以上にダメージを受けやすい部分です。
軽い力でこすったつもりでも、意外と大きなダメージを与えてしまっています。
目元への刺激は皮膚を傷つけ弾力性を失わせます。
つまり、皮膚が伸びやすくなり、たるみの原因となるのですね。
目の下のたるみはセルフケアで改善できる?
目元のたるみはセルフケアでも改善することができます。
【代表的なセルフケア】 ・眼輪筋のトレーニング ・目元の保護 ・ホットタオルで血行促進 |
目元のたるみは多くの場合、血行不良や表情筋の老化で起こります。
つまり、血行を強化することである程度の改善は見込めます。
併せて行ってほしいのが目元の保湿といったスキンケア。
肌の弾力が十分に保たれていれば、目の下の皮膚はたるみにくくなりますよ。
ただし、筋肉・血行の改善には多少の時間がかかるので、セルフケアでは即効性に期待することはできません。
さらに、一度伸びてしまった皮膚は二度と元に戻りません。
そのため、セルフケアで目の下のたるみを完全に消すことは至難の業でもあります。
セルフケア以外での改善方法
目の下のたるみ改善は、セルフケアでは限界があります。
自分で何とかしよう、と思っても逆効果になってしまったり続かなかったり、と回復に至ることはなかなかありません。
目の下があまりにも酷くたるんでいるようであれば、医療機関に頼ってしまいましょう。
医療機関の受診
目の下のたるみの治療を行っている医療機関は主に美容皮膚科や美容外科です。
一般的な治療法は外科手術で、切開によってたるみの原因である眼窩脂肪を除去する、という方法。
切開するのが怖い、という方もご安心ください。
「目の下の切らないたるみ取り」という方法では皮膚を切開せずに眼窩脂肪を除去することができます。
美容クリニックでの施術は、セルフケアより即効性があり劇的な変化が期待できるので、検討する価値はあると思います。
エステサロンで施術を受ける
目の下のたるみが気になっているけど外科手術は怖い、という方はエステサロンでの施術はいかがでしょうか。
自己流のマッサージは皮膚へのダメージが大きいのであまりお勧めしませんが、プロの手によるマッサージは高い効果が期待できます。
エステサロンでは高周波治療機器やサロン専用のスキンケアアイテムを使用しており、自宅でのセルフケアと比べたら段違いですよ。
サロンの雰囲気もリラックス効果があるので、心身を休める意味でも利用する価値はあると思います。
目の下のたるみの治療の種類と効果
ここからは美容外科や美容クリニックで受けられる施術についてご紹介します。
目の下のたるみを取る術式を詳しくご説明します。
下眼瞼除皺術
下眼瞼除皺術(かがんけんじょすうじゅつ)とは下まぶたを切開する外科手術です。
下まぶたの表面ギリギリのラインで切開し、眼窩脂肪や皮膚のたるみを取り除きます。
目の下にメスを入れますが、傷は残らないことがほとんどです。
【下眼瞼除皺術のメリット】 ・即効性がある ・仕上がりが綺麗 |
【下眼瞼除皺術のデメリット】 ・下まぶたが反り返る ・顔にメスを入れる |
皮膚を除去しすぎた場合下まぶたが反り返り、「あっかんべー」をしたような状態になることも。
経結膜脱脂法
経結膜脱脂(けいけつまくだっし)法では、下眼瞼除皺術と同じく目の下の眼窩脂肪を除去します。
下眼瞼除皺術と異なるのは、メスを入れる部位です。
【下眼瞼除皺術と経結膜脱脂法の違い】 下眼瞼除皺術:下瞼の皮膚表面にメスを入れる 経結膜脱脂法:結膜にメスを入れる |
結膜(けつまく)とは下まぶたの裏側の部位で、めくった内側にメスを入れるようなイメージです。
【経結膜脱脂法のメリット】 ・皮膚表面に傷跡が残らない ・術後の縫合や抜糸が不要 |
【経結膜脱脂法のデメリット】 ・人によっては効果が不十分 |
経結膜脱脂法は下眼瞼除皺術と異なり、皮膚や眼輪筋などには触れません。
そのため、皮膚や眼輪筋のゆるみが原因でたるみを引き起こしている場合、経結膜脱脂法での治療では十分な効果を発揮できないことになります。
経結膜脱脂法+脂肪注入
こちらの方法では経結膜脱脂法で眼窩脂肪を取り除いた後、別の脂肪をまぶたの下に注入します。
注入する脂肪は、主にお客様ご自身の太ももの脂肪から作成します。
経結膜脱脂法+脂肪注入は目元から頬をより美しいフォルムにしたい方にオススメです。
眼窩脂肪を取り除くことで目の下にくぼみができてしまう方にも向いています。
【経結膜脱脂法+脂肪注入のメリット】 ・経結膜脱脂法のみよりもさらに若々しい印象になる ・目元から頬にかけてのラインがより立体的になる |
HIFU(ハイフ)
HIFU(ハイフ)とは”High Intensity Focused Ultrasound”(高密度焦点式超音波)のことで、超音波を使って肌をリフトアップさせる施術です。
外科手術ではないので麻酔を使うこともありません。
HIFUでは超音波を肌に照射して、表情筋にアプローチします。
老化などによって伸びた筋膜が委縮するので、たるみの改善が期待できます。
【ハイフのメリット】 ・肌細胞が活性化する ・肌の新陳代謝がよくなる ・肌の弾力が回復する ・将来のたるみの予防にも |
ハイフは現在のたるみに効果的な治療ですが、将来のたるみを予防する効果もあるのです。
ただし、効果は永久的ではありません。
個人差はありますが平均6か月ほど持続するといわれています。
術後の腫れ・ダウンタイムはある?
ダウンタイムとは施術を受けてから通常の生活に戻るまでの期間のことです。
美容整形においては、赤みや腫れ、痛みが引くまでの期間を指し、その長さは治療内容やクリニックによって異なります。
【たるみ治療のダウンタイム】 下眼瞼除皺術:1~2週間 結膜脱脂法:1~2週間 経結膜脱脂法+脂肪注入:1~2週間 HIFU:ほぼなし |
ダウンタイム中は入浴、飲酒、運動、運転などが制限されます。
具体的なダウンタイムは受ける施術や治療法によって異なりますので、カウンセリングの段階でしっかりと確認して理解しておきましょう。
美容整形で治療する場合の通院頻度
美容整形における通院頻度や回数は施術内容やクリニックによって異なります。
今回ご紹介した下眼瞼除皺術であれば、平均5回ほどの通院が必要です。
【通院の例】 ①カウンセリング ②手術当日 ③抜糸(手術から7~10日後) ④アフターケア(3か月後) ⑤アフターケア(半年後) |
抜糸が不要な場合やカウンセリング当日に施術を受ける場合は通院回数が減ります。
美容整形手術を受けると、時間の経過とともに思わぬ変化が現れることがあります。
そのため、通院回数が少なければよい、というわけではありません。
術後のトラブルに備えるためにも、カウンセリングからアフターケアまで万全の体制で行ってくれるクリニックを選びましょう。
目の下のたるみの悩みは信頼できる医師に相談
目の下のたるみはセルフケアでも改善することができます。
しかし、知識が乏しい状態での自己流のケアは効果が不十分だったり、逆に悪化させてしまったりすることもあります。
目の下のたるみを改善させたい場合は、専門知識のある医師や医療機関に相談することが望ましく、近道でもあります。
グローバルビューティークリニックでは豊富な専門知識を持った医師が無料カウンセリングを行っております。
お気軽にお越しください。
まとめ
目の下のたるみが気になる場合は、美容クリニックなどの医療機関の受診がオススメです。
セルフケアよりも迅速に、かつ確実な効果が期待できますよ。
顔にメスを入れることに抵抗がある方は、切開をしない治療を提案させていただきます。
治療の選択肢を増やすためにも、まずは信頼できるクリニックへの相談を検討してみてくださいね。