鼻整形のトラブルや原因とは?ヒアルロン酸とプロテーゼの危険性を比較します!
2024.3.25

鼻整形のトラブルや原因とは?ヒアルロン酸とプロテーゼの危険性を比較します!

今回はヒアルロン酸やプロテーゼを使った鼻整形におけるトラブルやリスク、原因についてご紹介します。

理想の鼻を手に入れることで、晴れやかな生活を送っている人がいます。

一方で術後のトラブルに悩んでいる方も少なからずいらっしゃいます。

まずはヒアルロン酸鼻整形におけるトラブルをご紹介します。

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鼻へのヒアルロン酸注入によるトラブル

鼻ヒアル

ヒアルロン酸隆鼻術と聞くと、安価で手軽なイメージはありませんか?

当院を訪れる方の中にも、ヒアルロン酸による鼻整形を望まれる方はいます。

確かにヒアルロン酸注射はメスを使用しないので、術後のダウンタイムが比較的短く済みます。

しかし、それ以上に重大なリスクを伴うということを知っておいてください。

効果が長くは続かない

ヒアルロン酸注射は、安価で手軽に受けられると希望される方は多くいらっしゃいます。

もともと体内に存在するヒアルロン酸を使った製剤ということで、安全性の高さも人気の理由です。

一方、親和性の高い物質でできているわけですから、時間が経つにつれて吸収されたり分散したりします。




効果の持続は約半年ほど。

美鼻を保つためには、最低でも1年に1回の注入が必要になります。

これが何年も続くことを考えると、結果的に大きな維持費がかかることになります。

ましてや、毎回リスクを抱えながらの注入は、やはりおすすめできません

血流障害のリスク

鼻へのヒアルロン酸注入は、主に鼻のつけ根に近い部分に注射針を刺します。

この部分には目の奥の眼球につながる「眼動脈」から枝分かれした大切な血管が通っています。

どんなに手術が上手な医師でも、実際にどこに大切な血管が通っているか、皮膚の上からは分かりません。

つまり、間違って注射してしまう可能性はゼロではないということです。

◆誤ってヒアルロン酸を注入すると?

注射針を刺した後でも、大切な血管に刺さっているかどうかは分かりません。

そのため、そのままヒアルロン酸を注入してしまうことになります。



ヒアルロン酸はもともと血液よりも粘度の高い物質でできています。

血管に注入されたヒアルロン酸は、眼動脈の根元まで流れていき、血管を詰まらせてしまいます。

血液や酸素が眼球まで届かなくなると、最悪失明してしまう可能性も。

◆ヒアルロン酸による事故

ヒアルロン酸注入による鼻の壊死や失明といった事故は多数起こっています。

過去に起こった医療事故に対し、ある週刊誌でコメントを残した形成外科医は「針の刺し方が悪かった。自分ならこう刺すから事故は起こらない。」と公言していました。

週刊誌にコメントを掲載することで、あたかも高い技術力があるように見えますが、それは大きな誤解です。

◆「逆血」の確認

針が血管に入っていないことを確認する「逆血」が、ヒアルロン酸を満たした注射器と細い針では確認できません。

太い針を使用すれば逆血を確認することはできますが、ヒアルロン酸注射による痛みが増してしまいます。

ヒアルロン酸注射では痛みを抑えるために細い針を使用しているため、逆流の確認ができないのです。

◆注射針の刺し方で防げるものではない

血管の走行は人によって違いますし、血管の走行が目視できない部分に注射を行います。

そのため、血管を避けて針を刺すことは非常に困難なこと。

つまり、「針の刺し方で事故が防げる」というものではないのです。

鼻プロテーゼによるトラブル

残念ながら、鼻プロテーゼによるトラブルで来院される方も多くいらっしゃいます。

鼻の形に合ったプロテーゼを使い、正しい位置に適切に挿入すれば、術後のトラブルに悩まされることはほとんどないはずです。

それでもプロテーゼによるトラブルが起こるのは、間違った手術が原因ではないでしょうか?

プロテーゼの挿入位置

骨膜下にプロテーゼ

鼻プロテーゼの適切な挿入位置は、鼻骨と骨膜の間、つまり「骨膜下」です。

骨膜の下、鼻骨の上に正しくプロテーゼが挿入されていれば、術後にずれることはありません。

しっかりと固定されるので、非常に長い期間その効果は続きます。



しかし、プロテーゼを骨膜の上などに挿入してしまうと、プロテーゼがしっかりと固定されません。

プロテーゼが浮き出たり触ると動いたりといったトラブルは、プロテーゼの挿入位置が問題かもしれません。

では、どうしてプロテーゼを骨膜下に挿入しないケースがあるのでしょうか?

◆間違った位置に挿入される原因

それは、骨の表面に張り付いている骨膜をはがすことは簡単ではないからです。

また、「石灰化するからプロテーゼを入れたくない」という意見を耳にしますが、石灰化自体は人体の正しい反応です。

石灰化の原因となるカルシウムも、もともと体内にある成分なので、驚くほどの問題ではありません。

むしろ、骨膜下にプロテーゼが挿入されていないことの方が問題です。

◆骨膜とは?

骨膜は厚さわずか0.2mmほどの薄い膜

血管と神経に富み、骨の再生や修復のために大切な膜です。

実際には、骨と骨膜の間に器具を入れてはがしていくわけですが、目で確認しながらできる部分ではありません。

医師の技量が問われる重要な作業といえるため、骨膜下に挿入「しない」のではなく、技術的に「できない」といえます。

つまり、高い技術を持った医師でなければ、プロテーゼを骨膜下に正しく挿入することは難しいことなのです。

プロテーゼの種類による違い

プロテーゼ 鼻の構造

クリニックによって使用するプロテーゼは異なります。

使用するプロテーゼ、プロテーゼの使い方によっても結果は変わります。

◆プロテーゼの形

プロテーゼの形

一般的にプロテーゼには「I型」と「L型」2つに分けられます。

当院では「I型」と呼ばれる直線状のプロテーゼを使用しています。

「L型」とはその名の通りアルファベットのL字状になっており、鼻のつけ根から鼻先までを全体的にカバーするもの。

鼻筋だけではなく鼻先まで変化させることができますが、鼻先への負担が大きくなってしまうというデメリットがあります。



皮膚に負担がかかるため、ぶつかった際に鼻筋がずれたり、加齢とともに皮膚を突き破って飛び出してきたり。

そのため、最近では「L型」を使用するクリニックは少なくなりました。

◆プロテーゼの加工

鼻整形を希望する全員が同じプロテーゼを使うわけではありません。

皮膚の状態や骨格のラインによって、鼻を美しく見せるプロテーゼの形は異なります。

既製品をそのまま入れるのはもってのほかで、医師がお客様の鼻の形に合うように形成し、挿入する必要があります。

当院では手術中に再度鼻を触診することで状態を明確にし、その場で手早くプロテーゼを形成していきます。

デザイン

鼻整形を検討中の方の多くは、複数の美容外科に足を運び情報を比較したうえで来院されます。

お客様の中には、術式を自分で決めて「わたしはこの手術を希望します」と強くおっしゃる方も。

中にはご要望通りに手術する医師もいますが、

当院ではまず希望する術式が本当に正しいかどうかを見極めます。

その術式がお客様に合っていない、適切ではないと判断した場合はリスクをご説明し、他の術式をご紹介します。



せっかく鼻整形を受けても残念な鼻になってしまうのはもったいないこと。

1つの術式で完璧な鼻を目指すのではなく、複数の術式を組み合わせることで自然な美しい鼻を作り出すことができるケースもありますよ。

クリニックの選び方

ヒアルロン酸やプロテーゼによる鼻整形のリスクやトラブルについてご説明しました。

では、どのようにクリニックを選ぶと良いのでしょうか?


これからクリニックを選ぶ、医師を選ぶという方は、是非次の項目を参考にしてみてくださいね。

術式の説明は十分に受けたか?

鼻整形手術にはさまざまな術式があります。

選択する術式がどのような手術なのか、他の術式との違い、リスク、このような説明は事前にしっかりと受ける必要があります。

もし疑問点や不安点が生じた場合は必ず解決したうえで手術に臨みましょう。

術後のトラブルを避けるためにも、医師に遠慮して疑問点を解決しないまま手術を受けることのないようにしましょう。

リスクの告知はされたか?

鼻整形に限らず、美容整形におけるリスクはゼロではありません。

外科手術の場合も注射のみの場合も、必ず何らかのリスクを伴います。

鼻整形を検討中の方は、感染や合併症といったリスクの説明を受ける必要があります。



中にはリスクを伏せて手術に誘導する医師も。

今回ご紹介したヒアルロン酸隆鼻術の重大なリスクを話さない医師は非常に危険です。

医師とのカウンセリング時には、リスク告知の有無にも注意してください。

鼻手術のバリエーションは豊富か?

例えば、通常手術を行っていないクリニックの場合、鼻整形の方法はヒアルロン酸注入しか選択肢がありません。

しかし、ヒアルロン酸隆鼻術のリスクを知っていれば、安全で半永久的な効果が得られるプロテーゼ隆鼻術を受けたいですよね。

数ある選択肢の中からメリット・デメリットを聞いたうえで施術が選べることが理想です。

術式のデメリットやリスクに不安を感じた場合は、代わりの方法がないか確かめておきましょう。

まとめ

今回はヒアルロン酸隆鼻術とプロテーゼ隆鼻術のリスクやトラブルについて解説しました。

何らかのリスクを伴う美容整形。

特に鼻整形はトラブルに発展するリスクが大きく、手術する医師の知識や技術に大きく左右されます。

術後に後悔しないためにも、クリニック選びや術式の選択は慎重に行いましょう。

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