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2024.8.8

クレーター状のニキビ跡を治す方法とは?サブシジョンが効果的な肌悩みをご紹介します!

「ニキビが治っても跡が残ってしまった」「肌の凹凸がメイクでは隠れない」「クレーター状のニキビ跡がある」

このように、ニキビ跡に悩む方は多いでしょう。

今回は、美容医療でニキビ跡を消す方法としておすすめの「サブシジョン」をご紹介します。

では、サブシジョンとは、どのような治療なのでしょうか?

サブシジョンとは?

皮膚の下の瘢痕組織線維組織を切断する施術全般を指す「サブシジョン」。

美容医療ではニキビ跡やセルライトなど、肌の凹凸を解消する治療として用いられています。

当院では、主にクレーター状のニキビ跡治療として実施しています。

施術方法

サブシジョンは先が尖った針や先が丸い針、カニューレ、クリニックによっては専用の機械を使って行います。

①針で皮膚に小さな穴を開ける
②特殊な針を挿入する
③皮下を剥離する

このような流れで施術していきます。

皮膚の下の瘢痕組織線維組織を切断することで凹みが解消されるのです。

クレーターの範囲によって穴の個数は変わりますが、とても小さな穴ですから傷跡が残ることはありません。

施術部位

サブシジョンは、基本的に脂肪層の浅い部分に対して行います。

脂肪層とは皮膚よりも下、表情筋よりも上にある部分で、図の皮下組織の部分を指します。

凹凸が脂肪層まで到達しているニキビ跡などに効果を発揮します。

サブシジョンで解決できる悩みとは?

ニキビ跡治療としておすすめのサブシジョン。

しかし、ニキビ跡の状態によってはサブシジョンではなく別の施術が適している場合も。

サブシジョンが効果的なニキビ跡、サブシジョンでは治らないニキビ跡についてみていきましょう。

クレーター

サブシジョンが効果的な肌悩みの一つにクレーターがあります。

クレーターとは、ニキビなどの炎症がおさまった後に生じる肌の凹凸のことで、月面や火山の噴火口のような見た目からそう呼ばれています。

サブシジョンでは、浅く広く生じたクレーターや皮膚が緩やかに凹凸しているケースに効果を発揮します。

ピンポイントにできた小さく深いクレーターは、TCAクロスでの治療が適しています。

ニキビ跡

ニキビ跡と呼ばれる肌の状態は、肌の凹凸だけではありません。

毛細血管の影響で赤く見えるニキビ跡(炎症後紅斑)、炎症後色素沈着が起こり茶色く見えるもの、黒っぽく斑点のように残ったもの…

このようなニキビ跡の治療は、サブシジョンでは難しいです。

サブシジョンでは、ニキビなどの炎症が強く、下に引っ張られるような状態で癒着し凹んだニキビ跡に効果を発揮します。

癒着してしまった部分を切り離すことで、凹みが解消され肌が滑らかになるという仕組みです。

ですから、赤みや色素沈着を消したい方は、レーザー治療や美白施術を検討すると良いでしょう。

ほうれい線

サブシジョンでは、癒着が原因で起こるシワの改善が期待できます。

特殊な針やカニューレで癒着した部分を剥がしていくことで、ほうれい線などのシワを薄くすることができます。

ただし、シワができる要因にはさまざまなものがあるので、サブシジョンで改善するかどうかは医師に確認しておきましょう。

サブシジョンの効果

凹凸のあるニキビ跡に有効なサブシジョンですが、具体的にどのような効果が得られるのでしょうか?

施術後いつから効果を感じるのか、いつまで効果が続くのか、効果が得られないケースについて解説します。

効果はいつから?

サブシジョンは1度の施術で2段階の効果が得られます。

①短期的な効果

施術直後に得られる効果としては、ニキビ跡や肌の凹凸の改善です。

サブシジョンでは、癒着した組織を剥がしていきます。

そのため、癒着による凹みは施術直後から解消されます。

②長期的な効果

特殊な針やカニューレを使って組織を剥離すると、肌内部に微細な傷ができます。

傷と聞くと悪いイメージがあるかもしれませんが、真皮層の線維芽細胞を刺激することでコラーゲンが増生されるのです。

2週間~2か月間ほどコラーゲンを作り続けるので、施術から1ヶ月ほどでお肌のハリや弾力がではじめます。

効果はいつまで?

サブシジョンで癒着を解除したクレーターは新たに炎症が起こらない限り効果が続きます。

治療したクレーターが復活することはありませんが、再癒着という現象が起こる可能性はあります。

再癒着とは剥がした組織が再びくっついてしまう現象のことで、これを防ぐためにヒアルロン酸などの製剤を同時に入れる方法もあります。

効果ない?

インターネットで「サブシジョン」と検索すると「効果なし」と出てくることから、サブシジョンは効果がないと思っている方がいらっしゃるようです。

美容皮膚施術の中には、鼻整形や二重整形のように一度で目に見えてわかる効果が得られないものもあります。

そのため、効果に気づけるかどうかは人による部分はあるでしょう。

効果が感じられなかったから1回でやめるという選択も悪くはありませんが、定期的に続けることで効果を感じられる施術もあります。

ニキビ跡は簡単に治療できるものではないため、根気強く続ける必要があります。

当院では、理想とする肌に近づけるよう、精一杯サポートいたします。

何回で効果出る?

ニキビ跡の状態によって個人差はありますが、1回の施術で大きな変化が得られる方もいらっしゃいます。

何回か続けて施術することで少しずつ効果が現れるケースもあります。

3~5回で効果を感じる方がほとんどです。

クレーターの種類

ニキビや吹き出物、外傷などさまざまな要因で生じるクレーター。

炎症が治る過程でコラーゲンが過剰に生成されたり、コラーゲンが不足したりすることが原因で、皮膚表面に凹凸が生まれるのです。

では、サブシジョンは、どのようなクレーター治療に適しているのでしょうか?

ローリング型

・慢性的なニキビ
・炎症を伴うニキビ
・深部に到達するニキビ
・不規則なコラーゲン生成 など

このような原因で起こりやすいローリング型のクレーター。

サブシジョンは、なだらかなへこみを伴うローリング型のクレーターに効果を発揮します。

凹みが連続している場合や、広範囲にわたるクレーターにはサブシジョンやダーマペン、ポテンツァがおすすめです。

数か所しかない場合は、TCAクロスなど別の施術が適している場合があります。

アイスピック型

・深部に到達するニキビ
・繰り返しできるニキビ
・ニキビを指で押し出す など

このような原因で起こりやすいアイスピック型のクレーター。

小さく深いアイスピック型の凹みにはTCAクロスがおすすめです。

浅く広がっているクレーターが得意なサブシジョンは、アイスピック型のクレーター治療には向いていません。

ボックス型

・深い炎症を伴うニキビ
・治癒過程のコラーゲン不足
・ニキビや炎症を放置
・瘢痕ができやすい体質 など

このような原因で起こりやすいボックス型のクレーター。

境界がはっきりしている凹みや円形・楕円形のくぼみが生じます。

浅く広がったクレーターには、サブシジョンがおすすめです。

ダーマペンポテンツァなどの治療も有効です。

サブシジョンと併用できる施術とは?

ニキビ跡や肌の凹凸、シワ改善に効果的なサブシジョン。

ヒアルロン酸注射ダーマペン、ポテンツァとの併用が可能です。

施術部位やクリニックによっては併用できない場合もあるため、事前に医師に確認しておきましょう。

ヒアルロン酸注射

サブシジョンでは、まれに再癒着が起こる可能性があります。

剥離後にクッションとしてヒアルロン酸を注入することで再癒着が防げます。

また、サブシジョンで凹みを解消し、ヒアルロン酸で膨らみを足すという意味でも有効です。

ハリのあるなめらかな肌を手に入れたい方は、サブシジョンヒアルロン酸注射の同時施術がおすすめです。

ダーマペン

サブシジョンとダーマペンはどちらもクレーターやニキビ跡に適した施術ですが、施術方法や原理が異なります。

皮下組織内で癒着した部分を切り離すことで凹みを解消するサブシジョン、肌の表面から刺激を与えて治癒過程で凹凸を改善させるダーマペン。

脂肪層など皮下の深い層に施術するサブシジョンに対し、ダーマペンは表皮~真皮といった浅い層に施術します。

ダーマペンとサブシジョンを同時に行うことでより効果は高まりますが、赤みが強く出てしまう可能性もあるので、同日に受けたい方は医師に相談しましょう。

ポテンツァ

マイクロニードリング療法であるダーマペンと似た治療であるポテンツァ

ポテンツァでは、マイクロニードリングに加え、高周波(RF)による刺激が加わります。

サブシジョンとポテンツァも、併用することはできますが、同日に受けられるかどうかはクリニックによって異なります。

事前に医師に確認しておきましょう。

まとめ

今回は、美容クリニックのニキビ跡治療であるサブシジョンについて解説しました。

ニキビ跡にはさまざまな種類がありますが、サブシジョンではローリング型ボックス型が浅く広がっているケースに適応となります。


ニキビ跡だけではなく、ほうれい線の解消肌のハリ感アップといった効果もあるので、肌に悩みがある方はお気軽にご相談ください。

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