首のシワの種類
・横ジワ ・縦ジワ ・スジ(筋肉) ・小ジワ |
首のシワにはこのようなものがあります。
それぞれの特徴からみてみましょう。
横ジワ
ネックレスのように入った横ジワは、年齢を問わず現れます。
スマホやパソコンを使用する際の姿勢が、首の横ジワの原因となっているかもしれません。
あごを引くと首に横線が入りますよね。
皮膚自体の強度にもよりますが、あごを引いて首に折り目が入った状態を維持し続けていると横ジワができやすくなります。
縦ジワ
加齢や急激なダイエットが原因でできることの多い縦ジワ。
重力による皮下脂肪の下垂やたるみが首のシワにつながるのです。
首の縦ジワが目立つと、一気に老け込んで見えてしまいます。
進行すればするほど治療は難しくなるので、シワが気になり始める前に予防をしておくことが大切です。
スジ(筋肉)
「い」や「え」の口をしながら首を前に突き出すと、首の両サイドにスジが出るという方もいらっしゃいます。
これはやせ型の方に多く見られるもので、発達した広頚筋(こうけいきん)が原因であることが多いです。
広頚筋とは、口角下制筋や首の上下運動をサポートする筋肉で、皮膚の下にある皮下脂肪のさらに下に位置します。
小ジワ
乾燥や摩擦、紫外線などによる刺激が原因で起こる小ジワ。
肌表面の水分バランスが崩れたりキメが乱れたりすることで細かいシワができやすくなります。
首のシワを消す方法
ご紹介したように、首のシワにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
シワの状態や原因によって対策は異なりますが、まずは手軽にできる首のシワ対策をご紹介します。
クリーム
洗顔後や入浴後のスキンケアは、顔だけで終了していませんか?
意外に首まで保湿ができていない、という方は多いようです。
肌の乾燥が原因で小ジワができやすい方は特に首のスキンケアを行ってください。
化粧水や乳液、美容液を顔から少し範囲を広げて首に使用するだけでも充分です。
特別なケアをしたい方は、レチノールやニールワン、ナイアシンアミドなどが配合された専用のネッククリームを取り入れてみても良いでしょう。
紫外線対策
化粧水などのスキンケアと同様に、日焼け止めも顔しか塗っていないという方が多いです。
真皮層にダメージを与え、シワやたるみの原因となるUV-Aは、年中変わらず降り注いでいます。
首や耳の後ろは忘れがちな部分なので、今からでも紫外線対策を行いましょう。
マッサージ
頸部(けいぶ)と呼ばれる首周りには広頚筋、胸鎖乳突筋、舌骨筋群などと呼ばれる筋肉が位置しています。
筋肉は動かさないと硬く縮んでしまう特徴があるので、筋肉が萎縮してしまえば表面の皮膚は余ってシワになってしまいますよね。
マッサージやストレッチによって筋肉のコリをほぐすことは間接的に首のシワ改善・予防につながるかもしれませんね。
姿勢を正す
首は目元と同じくらい皮膚が薄い部分です。
ですから、ずっと同じ姿勢でいるだけですぐに折ジワができてしまうような部分でもあるのです。
例えば、スマートフォンやパソコンを使用する時の姿勢。
首を突き出す姿勢や、うつむいた状態で長時間キープしていませんか?
猫背や巻き肩、反り腰といった悪い姿勢も回りまわって首のシワにつながっているかもしれません。
枕の高さを変える
高さの合っていない枕も、首のシワを刻む原因となっているかもしれません。
枕が高いと、頭頂部が高く、あごが低くなりますよね。
睡眠時間中ずっとあごを引いていることになるので、枕の高さを調整してみても良いでしょう。
首のシワを消す美容医療
自宅で手軽にできる方法をいくつかご紹介しましたが、自力で首のシワを目立たなくすることは非常に難しいことです。
そこで、美容医療の力で首のシワを改善する方法をみていきましょう。
首のシワに関する治療は多岐にわたっているので、自分に合った施術を見つけて受けてみてくださいね。
ケミカルピーリング
乾燥小ジワや軽度のシワが気になる場合は、定期的にピーリングをすると良いでしょう。
当院ではマッサージピールやミラノリピールなどといった施術を行っています。
・ターンオーバーを整える ・バリア機能を正常化させる ・保湿力を高める など |
ケミカルピーリングでは、このような効果が得られます。
使用する製剤によって具体的な効果が異なるので、カウンセリングでは悩みに合った施術をご提案いたします。
ダーマペン・レーザー
首の横ジワや小ジワ予防におすすめなのが、ダーマペンやレーザーを使った皮膚の再生治療。
どちらも皮膚表面に微細な孔を開け、自己創傷治癒力を引き出すことで皮膚の再生を促す美容医療です。
針やレーザーが真皮層に刺激を与え、コラーゲンが増える効果も期待できます。
ハイフシャワー
ウルトラセルQプラスというハイフ機器を使って行うハイフシャワー。
1.5mmもしくは2.0mmのカートリッジを使って施術を行います。
通常のハイフよりも超音波が届く範囲が浅いので、皮膚の表層にアプローチできます。
皮膚のリフトアップ、毛穴の引き締め、肌質改善といった嬉しい効果がたくさんあり、首のシワにも効果的な施術です。
※院によって取り扱い機器が異なります
ボトックス注射
軽度のシワやスジのようなシワにはボトックス注射がおすすめです。
首のシワに対しては頸部ボトックスを行い、フェイスラインを下方向に引っ張っている広頚筋に注射を行います。
筋肉の動きを止めるボトックス注射を行うことで、筋肉の動きが原因で起こるシワができにくくなるのです。
ヒアルロン酸注射
気になる部分にヒアルロン酸製剤を注入することでふっくらとハリを出しシワ改善を行うヒアルロン酸注射。
首のシワに適した製剤を使用し、ボコボコとした見た目にならないよう施術を行います。
ヒアルロン酸はもともと体内に存在している成分なので安全性が高い点が魅力です。
また、高い水分保持能力を持つ成分でもあるので、肌にうるおいを与え、これからできるシワを予防する効果も期待できます。
脂肪注入
ヒアルロン酸注射と同様の考え方で行う施術の一つに脂肪注入があります。
当院では「ナノCRF」と呼ばれる高品質な脂肪を作成し、気になる部分に注入していきます。
太ももなどから採取したご自身の脂肪細胞を使用するので、定着率が高く効果が長続きします。
脂肪注入を行うと、シワ改善と同時に肌質改善効果も期待できますよ。
糸リフト
コグ(トゲ)のついた糸を首やあご下に通し、切らずにリフトアップを行う当院のあご下すっきり糸リフト。
余った皮膚がたるむことでできた首のシワや、首元のもたつきを解消したいといった方におすすめの施術です。
また、糸リフトでは引き上げるだけでなく、真皮のコラーゲンを増やす効果も期待できます。
施術部位のハリや弾力アップ効果も得られますよ。
ネックリフト
注射や糸を使った施術が適応とならない中度~重度の首のシワ、たるみに関しては外科手術をおすすめします。
ネックリフトでは皮膚を切開し広頚筋を引き上げます。
たるんでしまった筋肉を縫って縮めていくため、物理的なリフトアップが可能となります。
髪の毛の生え際や耳の付け根などの目立ちにくい部位を切開するため、術後の傷跡はあまり目立ちません。
まとめ
今回は、意外におろそかにしがちな首のケアについてお話ししました。
首のシワは顔のシワと同じくらい年齢を感じやすい部分です。
日常生活でスキンケアや姿勢に気を付け、今以上にシワが深く刻まれないよう予防することが大切です。
しかし、首のシワを自力で消すのは至難の業です。
美容医療の力も上手に使って、年齢を感じさせないつややかな首元を目指してみませんか?