ダーマペンとは?
ダーマペンとはとは、美容クリニックで受けることのできる美容施術です。
アメリカのFDAの認可を得ている「ダーマペン4」という機器を使います。
日本でいう厚生労働省のような機関であるFDAから安全性と効果が認められています。
【ダーマペンの効果】 ・肌質改善 ・ニキビケア ・ターンオーバーの促進 ・毛穴の引き締め ・発毛 など |
施術する部位、刺激を与える深さ、併用する製剤によってあらゆる悩みにアプローチします。
セルフダーマペンとは?
クリニックや使用する製剤によりますが、ダーマペン治療には1回2~3万円ほどの費用がかかります。
そのため、ネットで安い機器を購入して自宅でセルフダーマペンを行う方が増えてきました。
そこで、ダーマペンの正しい受け方や、セルフダーマペンの危険性について詳しくご説明します!
類似品や模造品である
ネットで簡単に手に入るダーマペンは、実はニセモノなのです!
商品をよく見ると、「ダーマペン4」と似た名前だったり「ダーマ○○」といった名称になっています。
FDAなどの機関から承認されていないので、安全性にも効果にも保証はありません。
「ダーマペン」は医療機関しか購入できない
FDA認可のある「ダーマペン4」は医師免許なしで購入することはできません。
そのため、安全性や効果が保証された治療は美容クリニックでしか受けられないのです。
いくらで買える?
セルフダーマペンは安いもので3千円台から購入できます。高いものだと2万円以上するものも。
レビューをみて良さそうだったから買ってみた、安かったから買ってみた、という方もいらっしゃいます。
しかし、ここでいう金額は本体代のみのもの。他にも購入すべきものがたくさんあります。
【セルフダーマペンで用意するもの】 ・本体 ・先端部分の替え ・消毒液 ・麻酔クリーム ・美容液 ・鎮静パック ・保湿剤 など |
このように、本体だけ買えばセルフダーマペンができる、というわけではありません。
本体の他にも購入するべきものが多くあります。
結局はクリニックで施術を受ける以上にお金がかかった、なんてことも。
美容クリニックではオプション料金がかかることはありますが、必要なものは全て揃っています。
セルフダーマペンが危険な理由
安くて本格的な施術ができそうなセルフダーマペンに魅力を感じている方も多いはず。
しかし、知らずに使って肌が荒れたりシミができたりすることも。
セルフダーマペンの危険性について順番に解説します。
知識や技術がない
医療機関では皮膚に関する知識を持ち合わせた医師や看護師が施術します。
施術経験も豊富なので、肌の悩みに合わせて施術可能です。
しかし、知識も技術もない一般の方が鏡を見ながら自分で行うと、思いがけない肌トラブルにつながりかねません。
説明書が日本語で書かれていないものもあるので注意が必要です。
まっすぐ刺せない
ダーマペンをまっすぐ当てることは非常に難しいこと。
医師や看護師であっても、何度も練習を重ねたうえでお客様に施術を行っています。
そのため、はじめてのダーマペンで完璧に使いこなすことはほとんど不可能です。
擦れて傷になったりニキビが悪化してしまうリスクが伴うので、なるべく避けた方がよさそうです。
効果的な深さが分からない
ダーマペンでは美白、色素沈着、ニキビ、毛穴、ニキビ跡など目的に応じて刺激を与える深さを変えます。
この部分は0.2mm、この部分は1mmなどと皮膚の状態を見極めて正しく施術を行うことで期待する効果が得られます。
しかし、セルフで行う場合そのような知識がないことがほとんど。
中には深ければ深いほどいいだろう、と全体を最大の深さで行っている方も。
効果が得られないだけではなく、さらなる肌トラブルにつながりかねません。
使用する薬剤
美容クリニックではダーマペンで刺激を与えるだけではなく、美容液や薬剤を組み合わせることでより治療の効果を高めます。
皮膚や症状に関する知識が豊富なので、肌トラブルや悩みに応じて適切な薬剤や深さを見極めることができます。
医療機関でしか使用できない薬剤を塗布することもできるので、あらゆる悩みに対応できます。
しかし、セルフで行う場合使用できる美容液は限られています。
さらに症状に適した成分を正しく見極めることも難しいです。
そのため、劇的な効果は期待できません。
麻酔クリーム
美容クリニックでダーマペンを行う際は基本的に麻酔クリームを使用します。
特に、深部に刺激を与える際は麻酔なしでは耐えられないでしょう。
一方で、ネットで手に入るセルフダーマペンには麻酔はついていません。
衛生面の不安
ネットや動画サイトではセルフダーマペンを使っている方が見受けられます。
しかし、中には使い捨ての先端を何度も繰り返し使っている方や、正しく消毒できていない方も。
医療機関では医療用の消毒を行い、マニュアルに沿った手順で施術を行います。
ダーマペンを行う際は衛生管理が非常に重要です。
不衛生な状態で施術を行っても効果がないどころか症状が悪化してしまう危険性があります。
セルフダーマペンの影響
ダーマペンは魅力的な治療法ですが、間違った使い方をすると非常に危ないものです。
知識や技術がないと症状が悪化したり、別のトラブルにつながってしまいます。
色素沈着
セルフダーマペンは自宅で手軽にできるので、頻繁に行ってしまう方がいます。
ダーマペンは本来一定の間隔をあけて施術を行わなければなりません。
しかし間隔を開けずに行うと色素沈着などのトラブルを引き起こします。
クリニックから指示された頻度を守って治療を受けましょう。
【色素沈着の原因となるもの】 ・施術間隔が適切ではない ・深層に刺激を与えすぎた ・術後の日焼け など |
色素沈着を引き起こす要因には様々なものが考えられます。
適切な治療を受けることはもちろん、術後の注意事項はしっかりと守りましょう!
擦れる
ダーマペン4の先端には針が16本ついています。
さらに、1秒間に120回振動することで毎秒1920個の小孔を開けています。(16本×120回=1920個)
そのため、皮膚に傷をつけずに滑らせることはとても難しく技術が求められるのです。
医師や看護師はかなりの練習を積み、施術経験も豊富なので傷として残ることはほとんどありません。
しかし、セルフダーマペンを購入後はじめて行うという方は、擦れて傷になる可能性が非常に高くなります。
一度傷ができてしまうと、完全に治るまでにかなりの時間がかかってしまいますよ。
肝斑(かんぱん)
目元や頬に肝斑がある場合、ダーマペンで刺激を与えることはあまりおすすめできません。
肝斑とはシミの一種ですが、一般的なシミと肝斑は全くの別物です。
見かけ上判断が難しいのですが、間違った治療を行うと悪化しかねません。
ダーマペンでシミは治せても肝斑は治すことができません。
そのため、シミだと思ってセルフダーマペンを行い、肝斑が悪化してしまうというケースも発生しています。
セルフダーマペンに興味がある方は、リスクもしっかりと考慮したうえで検討しましょう。
正しい効果を得るためには?
ダーマペンは数年前から注目を集め、今では人気施術として取り扱うクリニックが増えました。
金銭面や手軽さからセルフで行う美容家も増えましたが、あまりおすすめはできません。
ここでは、ダーマペンの効果を最大限に得る方法をご紹介します。
美容外科・美容皮膚科
ダーマペンを受けるなら、やはり美容クリニックでの施術をおすすめします。
医師のカウンセリングを受けたうえで、悩みや症状に合った製剤を選びましょう。
ダーマペン自体が合った施術なのかどうかも見極める必要があります。
肌質や肌トラブルの種類によってはダーマペンではなく別の治療が合っている場合もあります。
通う回数
1度の施術で理想の肌に近づく方もいらっしゃいますが、何度か通うことでより効果が高まります。
基本的には1か月に1~2回のペースで受けることをおすすめします。
個人差はありますが、肌質改善には3~4回、ニキビ跡治療には4~6回ほどの継続した治療が効果的ですよ。
肌の状態やトラブルの内容によっては通う頻度や施術間隔が異なります。
カウンセリング時にしっかりと確認してくださいね。
紫外線対策
ダーマペンでは肌に刺激を与えます。
敏感になっている状態のまま紫外線に当たると色素沈着を起こしやすくなるので、しっかりと日焼け対策を行いましょう。
日焼け止め、日傘、帽子などで紫外線対策をしっかり行うことでダーマペンの効果が最大限に発揮されます。
まとめ
今回は自宅でできるセルフダーマペンについてご紹介しました。
セルフダーマペンは本体価格が安いので気軽に購入できます。
しかし、その他に必要なものがたくさんあるので結局高額になってしまうことも。
知識や技術不足で肌トラブルを悪化させる危険性もあります。
ダーマペンで肌治療を行いたい方は、是非美容クリニックにご相談ください。