後悔しないために…ファースト面談でココをチェック!その3
2023.12.4

美容クリニック選びで後悔しないためのポイント⑤カウンセリングで良い医師を見抜く方法

前回に引き続き、美容クリニック選びで後悔しないためにチェックすべきポイントをご紹介します。

⑮効果がアップする施術の組み合わせを提案してくれるか
⑯「効果に確証のない治療」で楽して儲ける傲慢な医師
⑰万が一の事故、修正の保証について話してくれるか


今回はカウンセリング時に信頼できる医師かどうかの見極め方をお伝えします。

⑮効果がアップする施術の組み合わせを提案してくれるか

目元の若返り

若返りの施術の場合、一つの施術だけで行うよりも、いくつかの施術を組み合わせた方が全体のバランスが良く、若々しさを維持できます。

目元であれば、「目の下の切らないたるみ取り」と「マイクロCRF注入(フィラ―ゲラー)」はほとんどの人が同時に行った方が良い施術です。

加えて、上まぶたにたるみが出て、視野を狭めている場合は「眉下切開法」で眉と目の間のたるみを取るとさらに若返った印象になります。

もちろん、施術が増えるため料金は上がりますが、この先の老化の進み具合を考えると同時に3つの施術を行った方がコスパは良いという人もいます。

頬のたるみ治療

頬のたるみ治療の場合でも、「糸リフト」と同時に「HIFU(ハイフ)」を行うことで劇的な若返り効果が得られるとともに、老化の速度を緩めることができます。

また、そこに「ボトックス注射」も加えれば、その後のたるみやシワの発生を予防することもできます。



もちろん、若返りを望むすべての人に同じ施術が必要というわけではありません。

その人の顔が自然な雰囲気で若返り、その効果を長持ちさせるための施術を提案できるのは「知識・技術・センス」のある医師だけです。

⑯「効果に確証のない治療」で楽して儲ける傲慢な医師

若返りの施術で必要な施術を組み合わせて提案することは大変意味のあることです。

反対に、効果がはっきりしない治療やリスクのある治療を安易に進めてくる医師には注意が必要です。

FGFに注意

くぼみ改善などの注入系治療に使われるFGF(線維芽細胞増殖因子)と呼ばれる成分があります。

この成分は、現在も多くのクリニックで使用されているものですが、仕上がりが悪く失敗といえる例が続出しています。

裁判に発展するケースも増加しています。



FGFとは細胞の分化や増殖を促進するタンパク質の一種で、皮膚内に注入するとあらゆる組織を増やすはたらきがあります。

加齢によって減少したコラーゲンなどが体内で新たに作り出されるほか、もともと身体の中にもある成分のため、副作用のリスクが少なく安全だと多くのクリニックが使用しています。

しかし、組織がどれくらい増えるかは誰にも想像がつきません。

仕上がりにばらつきがあり、効果を保証できるものではないのです。

同じ量で大きく膨らむ人がいれば、逆にほとんど膨らまない人も。

効果が出ないのはまだ良い方で、膨らみすぎた場合、部位によっては対処できないこともあるので注意が必要です。

危険な治療を勧める理由

このようなリスクの高い治療を安易に勧めるのは危険だと感じています。

しかしながら、安易に使用する医師がいるのは、実はFGFの原価が非常に安価で、施術も短時間でできるため、簡単に儲けられる治療だと思っているからにほかなりません。

効果がある・ないの判断はお客様にとって難しいかもしれませんが、心配であればほかのクリニックでカウンセリングを受けてみるのも良い方法です。

⑰万が一の事故、修正や保証について話してくれるか

契約書にサインする前には通常、術後のケアや保証についてクリニック側から説明があります。

具体的には薬や麻酔を使うリスク、副作用やダウンタイムについてなどが中心です。

疑問があればうやむやにせず、納得できるまでとことん質問をしましょう。

その際、医師が面倒くさそうにしたり明確な回答を避けたりする場合は、決して契約をしてはいけません。

万が一の場合への対応

術後の仕上がりに不満が残った際の補償についても言及があるはずです。

どういうケースで修正をしてもらえるのか、万が一体に何かあった場合はどうなるのかなどは必ず確認すべきポイントです。

来院前にメモしておくなど準備をしておくことをおすすめします。

保証制度

多くのクリニックには保証制度があります。

お客様に何かトラブルがあれば、クリニックが責任をもって対処するのが当然です。

しかし、さまざまな理由を付けて修正や保証に一切応じないというクリニックも少なくありません。

話し合いができず訴訟となるケースも実際にありますが、実は美容医療の訴訟はお客様側が不利であることが一般的な見解です。

なぜならば、日本では「美容整形は医療行為ではない」という認識がいまだに強く、裁判になりにくいという風潮があるからです。

国民生活センター

万が一、術後に悲しい結果となりクリニックの対応に納得できない場合は、国民生活センターへ連絡をして、同じクリニックがほかにもクレームを受けていないか尋ねてみてください。

その上で弁護士に相談するべきか、センターの担当者と話し合うことをおすすめします。

医療従事者の使命

医療者側の私がこのような話をするのはおこがましいのですが、医療者側に落ち度があったのであれば、そこは誠意ある対応をするのが筋だと思います。

一方で、医師はそもそも裁判になるようなことが起きてはならないという責任感を持つべきです。

まとめ

今回はカウンセリング時に医師やクリニックを見極めるポイントをご紹介しました。

⑮効果がアップする施術の組み合わせを提案してくれるか
⑯「効果に確証のない治療」で楽して儲ける傲慢な医師
⑰万が一の事故、修正の保証について話してくれるか

医師がお客様の気持ちに寄り添い、親身になって悩みを聞き、的確に治療法や行う施術の提案をしてくれるクリニックは安心しても良いでしょう。

また、医師としての責任感をしっかりと持っている医師であれば、お客様が納得するまで丁寧に説明してくれるはずです。

疑問に思うことがあれば必ず質問をし、理解納得した状態で施術を受けるようにしましょう。

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