鼻尖部軟骨移植とは?
鼻尖部(鼻先)に軟骨を挿入する手術である「鼻尖部軟骨移植」。
鼻整形で使用する軟骨にはさまざまな種類がありますが、主に耳の軟骨を使用します。
鼻尖部軟骨移植がおすすめな人
・鼻先が上を向いている人 ・鼻が低い人 ・鼻先が丸くつぶれてる人 ・自然な高さが欲しい人 |
「鼻尖部軟骨移植」はこのような人におすすめです。
鼻尖部軟骨移植の効果
・鼻先に高さを出す ・鼻先を下方向へ延長 ・鼻先の角度を変える |
このように、鼻先の高さや向き、角度の微調整が可能です。
現在の鼻の形や希望する鼻の形によって、必要な軟骨の大きさや形が異なります。
そのため、削ったり重ねたりすることで軟骨の形を整え、挿入します。
鼻尖部軟骨移植の手術方法
耳の軟骨を採取し、鼻先に挿入する「鼻尖部軟骨移植」。
具体的な手術の流れを見ていきましょう。
軟骨採取
まずは必要な大きさの軟骨を採取していきます。
鼻整形に使われる軟骨は、主に「耳介軟骨」や「耳珠軟骨(トラガス)」など。
麻酔後、耳の後ろやつけ根側にある皮膚の薄い部分を2cmほどカットし、最大3cmほどの軟骨を取り出します。
形成
採取した軟骨は、鼻の形に合わせて加工後使用します。
高さを出す場合は採取した軟骨を2〜3枚重ねて鼻先に挿入することも。
理想通りの大きさに調整しやすい点が軟骨を使うメリットですね。
挿入
最もシンプルな方法は、耳の軟骨を鼻先の軟骨の上に重ねて高さを出す方法。
軟骨の重ね方や量を変えることで高さや形を調整します。
挿入する場所や向きは、鼻のタイプや目指す形によって異なります。
◆挿入例①:鼻の穴が目立つ
鼻先が上を向き反りあがっていると、正面から見たときに鼻の穴が目立ちます。
そこで、鼻先がやや下を向くように軟骨を挿入することで、鼻先の一番高い部分が少し下に下がります。
若干の角度が変わることで、下向きの美しい鼻に変化します。
◆挿入例②:鼻先が低い
鼻先がつぶれたように低く見える場合も、軟骨移植で変化を出すことができます。
耳の軟骨を鼻先に移植することで、鼻先に高さが出るだけでなく、鼻先をやや上向きに修正可能です。
アップノーズ気味の細くスッとした可愛い鼻も可能ですよ。
鼻尖部軟骨移植の特徴
手術時間
軟骨を入れるためには、鼻先の処理をしなければなりません。そのため、「鼻尖部軟骨移植」は「鼻尖形成術」と同時に行います。
当院では耳の手術もすべて込みで30分ほどで完了します。
ダウンタイム
「移植手術」と聞くと大掛かりな手術をイメージしがちですが、耳の切開自体は2cmほど。
耳の後ろに傷跡はできますが、パッと見てわかる場所ではありません。
当院では、基本的に「クローズ法」で鼻手術を行うため、鼻の見える部分に傷跡ができることはありません。
術後は腫れや内出血が生じることもありますが、1週間ほどで治っていきます。
ただし、症状が落ち着いてきた場合でも、術後1か月ほどは鼻に触れないでください。
完全に固定されていない可能性もあるので、この時期に鼻先に強い力が加わることは避けましょう。
安全性
自分の軟骨を使用するので、身体が拒絶反応を起こす心配がありません。
思わぬトラブルのリスクが少なく、安全面に優れているといえます。
微調整が可能
鼻は顔全体の印象を左右するパーツ。
そのため、形や高さは慎重に調整しなければなりません。
「鼻尖部軟骨移植」では、薄い軟骨を何層か重ねて形を作るため、細かい調整ができる点が魅力です。
よくある質問
Q.耳に穴が空いたり、耳が変形することはありませんか?
A.鼻の整形手術に使う程度の軟骨の量であれば、耳が変形することはありません。
Q.耳の軟骨を鼻に入れても良いのでしょうか?
A.問題ありません。
自家組織を使用するため、拒絶反応も少なく、安全性に優れています。
Q.軟骨移植後の鼻を触ると分かりますか?
A.完成した鼻に触れても違和感がありません。
違和感のない自然な鼻が手に入る点が最大のメリットです。
Q.時間がたっても安全ですか?
A.経年による劣化や損傷はありません。
長く美しい鼻を保ちたい方におすすめの施術です。
美しい鼻を手に入れるコツ
美しい鼻を手に入れるために最も重要なポイントは医師選び。
安全性の高い手術ではありますが、耳と鼻を同時に切開・縫合していきます。
そのため、移植手術では繊細な作業が求められるのです。
軟骨を適切な形に整える作業には、スピードやセンスが求められます。
技術力と美的センスを併せ持った医師を選ぶことが大切です。
まとめ
今回は「鼻尖部軟骨移植」の具体的な手術方法について解説しました。
鼻先の高さを出したり鼻先の向きや角度を微調整したりすることが目的の「鼻尖部軟骨移植」。
自家組織を使うため、拒絶反応が起こりにくいというメリットはありますが、非常に繊細な手術です。
満足のいく仕上がりを手に入れたい方は、医師選び、クリニック選びを慎重に行いましょう。