まぶたが伸びる生活習慣
日常生活を送っていると知らない間にまぶたの皮膚を伸ばしてしまっていることがあります。
今回はそんなNG行為をいくつかご説明します。
アイプチ
毎日のメイクの中でアイプチやアイテープ、ファイバーなどさまざまな二重グッズを使っている方も多いはず。
しかし、使い方によってはまぶたを傷めたり皮膚が伸びる原因になりかねません。
中には赤く腫れたりかぶれたりしてしまう方も。
粘着部分の成分によるかぶれや、テープをはがすときなどの刺激がまぶたに良くありません。
オフするときは、水やリムーバーを使ってふやかしてからこすらず落としましょう。
アイメイク
目元のポイントメイクもやり方によってはまぶたの皮膚を伸ばしてしまいます。
アイラインを引くときやアイシャドウを乗せる際に目元の皮膚をぐっと引っ張っていませんか?
また、メイクを落とすときにゴシゴシとこすっていませんか?
皮膚を強く引っ張ることや、こすって摩擦を与えることはまぶたが伸びる原因となります。
メイク時は軽く抑えるだけにして、クレンジングは肌に乗せるだけでスルッと落とせるものを使うようにしましょう。
ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズは眼瞼下垂症のリスクがあるといわれています。
厚みがあり硬いハードコンタクトレンズはまばたきのたびに摩擦を起こします。
人は毎日1万5千回~2万回ほどまばたきをするので、摩擦による挙筋腱膜やミュラー筋の機能を低下させる可能性があります。(筋膜性眼瞼下垂)
まぶたを開ける筋肉が弱まるとまぶたが伸びて見えたり目が開けづらくなってしまいます。
コンタクトレンズの使用時間を短くしたり家ではメガネで過ごすなど工夫することをおすすめします。
ソフトコンタクトレンズ
コンタクトレンズを着脱するときはほとんどの方がまぶたをぐっと押し上げています。
ソフトコンタクトレンズ自体がまぶたを伸ばすわけではありませんが、着けたり外したりするときにまぶたに負担をかけてしまっているのです。
コンタクトを着けるときはまぶたを強くおさえるのではなく、まつげに指の腹を当てて軽く押し上げる程度の力加減にすると良いでしょう。
目をこする癖
ついつい目をこすってしまう、という方はまぶたの伸びに注意が必要です。
【目をこする理由】 ・かゆくて目をこする ・眠くて目をこする ・目をこすると気持ちがいい ・無意識のうちに目をこすっている |
目をこする理由はさまざまです。
しかし、理由が何であれ目をこすることは良くないこと。
雑菌が入ることで感染したり眼球に傷がついたりします。
摩擦でまぶたが炎症を起こすリスクもあるので目はこすらないようにしましょう。
冷たいタオルを乗せたり点眼をしたりすることでかゆみが治まることもありますよ。
二重マッサージ
まぶたのむくみやたるみが取れたり二重が作れる、と噂の目元のマッサージ。
中には効いたよ!という方もいらっしゃいます。
しかし、間違った方法で行うと二重効果どころか皮膚を傷つけてしまいかねません。
摩擦で乾燥したり、皮膚が赤くなったり伸びてしまったり…
マッサージ用のクリームもありますが、目元のマッサージで一重の目元が二重になることはないのであまりおすすめできません。
皮膚がたるむ要因
まぶたが伸びる生活習慣をご紹介しました。
しかしどれだけ気を使って生活していても、皮膚のたるみは避けられません。
皮膚のたるみの要因について見ていきましょう。
顔周りの老化(皮膚・筋肉)
加齢による皮膚のたるみは誰にでも起こります。
10代後半、20代前半から皮膚や筋肉の老化が始まることも。
将来のたるみを予防するためにも、エイジングケアは早めに始めておきたいですね。
疾患
一般的に眼瞼下垂症と呼ばれる症状はまぶたが下がり視野が狭くなる病気です。
眼瞼下垂症は主に、まぶたを開ける筋肉や腱、神経が原因で起こります。
まぶたが重い、まぶたがたるんでいる、まぶたが下がってきた…
このような症状がみられる方は眼瞼下垂症かもしれません。
「偽」眼瞼下垂症
まぶたの皮膚が伸びてしまっている場合は
「偽性眼瞼下垂(ぎ がんけんかすい)」 「皮膚弛緩症(ひふ しかんしょう)」 |
と呼ばれる症状の可能性があります。
皮膚が覆いかぶさってまぶたが開かないので眼瞼下垂症に似ていますが、
まぶたを開け閉めする筋肉には問題はないので眼瞼下垂症ではありません。
まぶたが伸びると危険?
まぶたの皮膚が伸びることで身体の様々な不調につながることがあります。
見た目の問題、身体の機能面での問題についていくつかご紹介します。
心理的影響
まぶたのたるみは、見た目に直接影響するため、外見的なコンプレックスにつながる可能性があります。
自己肯定感が下がる、ストレスや不安につながるといった悪影響も考えられます。
視界が狭くなる
皆さんは目を開けた状態で黒目がどのくらい見えていますか?
黒目が縦に3mm以上まぶたに隠れていると眼瞼下垂かもしれません。
3mm以下でもまぶたが目にかかっていると視野が狭くなります。
ものが見えづらいのでおでこの筋肉を使って目を開ける癖がついてしまいます。
おでこに負担がかかる
まぶたの筋肉が弱く目の開きが悪いと、無意識のうちにおでこ、眉、首、肩の筋肉を使って目を開けようとします。
まぶた以外の筋肉に力が入った状態になるので、疲れ目だけでなく、頭痛や肩こりにつながります。
マッサージで治らなかった体の痛みは、もしかするとまぶたの筋肉が原因かもしれません。
まぶたに対する美容施術
美容整形にはまぶたの悩みに効果的な施術が数多くあります。
二重術、眼瞼下垂術、脂肪除去、たるみ取り…
数多くある美容施術の中から、伸びてしまったまぶたにおすすめの施術をいくつかご紹介します。
埋没法
埋没法とは切らずに二重まぶたを作ることができる施術です。
まぶたが二重ラインに沿って折り込まれるように糸を通します。
二重まぶたを作る美容整形の中では比較的ハードルが低く、とても人気があります。
まぶたの状態によりますが、伸びてしまったまぶたの皮膚を目立たなくすることも可能です。
眼瞼下垂術
目が大きく開かないという方はまぶたを開ける筋力が弱まっているかもしれません。
目を開けた時にまぶたが黒目に3mm以上かぶさっている方は眼瞼下垂症の可能性があります。
たるみ取り
まぶたの皮膚が伸びてまつげに覆いかぶさっている場合はまぶたのたるみ取りを行います。
まぶたのたるみを取ることでよりすっきりとした目元に近づきます。
切開法
切開法では皮膚を部分的に切開し内部処理を行うことで二重まぶたを作ります。
メスを入れる範囲によって全切開法や小切開法(部分切開法)などがあります。
伸びてしまった皮膚が気になる方はまぶたのたるみ取りと併用することもできますよ。
眉下切開
目と眉の間の皮膚が伸びてしまっている方には眉下切開を行う場合もあります。
眉下切開とは眉毛のすぐ下を切開し、皮膚を切除し縫合する術式です。
同時に脂肪を除去することもできるので、眉下がすっきりします。
目の形が大きく変わる施術ではないので、大幅な変化を求めない方にもおすすめの施術です。
まとめ
今回はまぶたの皮膚が伸びる原因、引き起こされる体の不調、治療法についてご紹介しました。
毎日使っているもの、毎日行っていることが実はまぶたの皮膚を伸ばしているかもしれません。
伸びてしまったまぶたの皮膚は自力で元に戻すことができません。
身体の機能に影響を及ぼす前に美容クリニックで施術を受けることをおすすめします。