寒いと肩がこる?!
冬に肩こりが悪化するといわれる原因には次のようなものがあります。
・服装 ・自律神経のはたらき ・筋肉のこわばり ・血流の悪化 など |
それぞれどのようなものなのか、順番に解説いたします。
衣類が重くなる
寒い冬は衣類を何枚も重ねますよね。
ニットやジャケット、ブルゾンやコートなど重量のある服装になりがちです。
厚着が原因で肩こりがひどくなるケースも多いため、軽くて暖かいものを選ぶと良いでしょう。
自律神経が勝手に動く
冬に肩こりが起こる原因は冬服の重さだけではありません。
寒くなると熱を逃がすまいと自律神経がはたらき、意思とは関係なく身体がこわばります。
寒さをしのぐために身体が丸く小さくなるような経験をしたことはありませんか?
寒いと自然と肩が上がり、両手が前に出るような姿勢になってしまっていることもあるはずです。
寒さで筋肉がこわばる
肩こりの原因となる筋肉には、僧帽筋や肩甲挙筋、菱形筋などがあります。
首や肩、肩甲骨や背中周辺に位置する筋肉はとてもたくさんありますね。
これらの筋肉は、寒くなると硬く縮むため、肩周りがこわばってしまうのです。
筋肉が硬直すると、筋肉の中を走っている神経が圧迫されて痛みや肩のコリを感じます。
寒さで血流が悪くなる
寒さで収縮するのは筋肉だけではありません。
血管も同様に収縮し、熱が逃げるのを防ごうとします。
寒いと血流が悪くなるのは、血管の収縮が原因なのです。
筋肉の血流が悪くなるとどんどん疲労物質が溜まり、肩こりにつながってしまいます。
肩こりの原因
寒さが原因で肩こりが悪化する、とお話ししましたが、肩こりの原因はそれだけではありません。
日常生活に潜む肩こりの原因を知り、痛みの緩和や予防を行いましょう。
姿勢
仕事や趣味などで長時間スマホやパソコンを使用することも肩こりの原因となります。
ここではスマホやパソコンを長時間使用することが問題なのではなく、「長時間同じ姿勢でいること」が問題なのです。
さらに、スマホ首やストレートネック、猫背、巻き肩、反り腰といった姿勢のクセも肩こりを悪化させます。
首は体重の約10%ほどもある頭を支えているので、少しでも頭の位置が前後すれば首への負担は大きくなります。
長時間の作業中も頭を正しい位置に戻すように心がけるだけでも首への負担は軽減できますよ。
荷物
荷物の重さや持ち方が原因で肩こりが起こる可能性もあります。
片方の方にのみ重量がかかるショルダーバッグや片手で持つことの多いトートバッグ、パソコンやタブレットの入った何kgもあるカバンなど…
肩周りの筋肉を酷使させることになれば疲労が溜まってしまいます。
荷物の重さを分散させるタイプのカバンを使ったり、偏りの出ない持ち方をしたりするなど肩こりを予防する工夫をしてみてください。
ストレス
精神的なストレスが肩こりを悪化させるケースもあります。
例えば、緊張して身体がカチコチになり、顔が青白くなった経験はありませんか?
これは交感神経が原因で起こる現象です。
身体はストレスを受けると交感神経が優位になります。
交感神経が強まると、血管が収縮し血流が悪くなります。
肩周りの筋肉に届く酸素や栄養の量が減ることで肩こりが悪化しやすくなるのです。
病気
単なる肩こりだと放置してしまうことも時には危険を伴います。
日常生活に支障が出るほど痛む場合、耐えられないほどの肩こりがある場合は別の病気の可能性があります。
一例ですが、肩こりに似た症状のある病気には心筋梗塞や狭心症などがあげられます。
あまりにも我慢ができない痛みが続くようであれば、早めに病院を受診しましょう。
肩こり解消法
肩こりの原因をいくつかご紹介しましたが、今すぐに肩こりを何とかしたいと思う方も多いと思います。
まずは簡単にできるマッサージやストレッチ、ドラッグストアなどで簡単に手に入るものをご紹介します。
マッサージ
筋肉の収縮や疲労の蓄積、血行不良などが原因で起こる肩こり。
筋肉の緊張をほぐすマッサージは効果的です。
肩のコリを優しくさすることや軽く圧迫することで筋肉の張りが和らぎ、血行が促進されるでしょう。
最近はマッサージガンなどのマッサージグッズも販売されているので活用してみてはいかがでしょうか。
ストレッチ
肩こり解消方法として紹介されているストレッチには、タオルや壁を使った方法、寝る前に布団の上でできる方法、座りながらできるものなどどれも簡単なものばかり。
肩や首、肩甲骨周りの筋肉を意識して軽いストレッチを行いましょう。
◆ストレッチの例 |
①両手をつないで腕を上に伸ばす。肩甲骨を意識しながら伸ばした腕を左右にゆっくりと動かす。 |
②両腕を背中側に伸ばし手を組む。肩甲骨や肩を中心に寄せながら胸を張る。 |
③左腕を伸ばし、右腕で補助しながら右腕を引き寄せる。反対側も行う。 |
④頭の後ろで両手を組み、へそを見るように首を丸める→胸を張るように上を向く。これを5回ほど繰り返す。 |
⑤マットや布団の上で四つん這いになり、へそを見ながら背中を丸める。四つん這いの状態に戻り、胸を開きながら両腕を伸ばし、お尻を天井に向けて突き出す。(キャットアンドカウ) |
この他にも、肩こりに効果的なストレッチはたくさんあります。
毎日続けやすいものを選び、継続してみてくださいね。
軽い運動
肩こりの原因の一つでもある血行不良を改善するためには、軽い運動も効果的です。
全身に酸素を届けるためには、無酸素運動よりも有酸素運動がおすすめです。
1日20~30分ほどウォーキングやジョギングを行うと、血行が良くなり肩こり改善につながります。
入浴
ゆったりと湯船に浸かり、身体を温めることも肩こりの解消法の一つです。
お風呂で温まることで縮こまった肩周りの筋肉がほぐれます。
また、38〜40度くらいのお湯に浸かると副交感神経が高まります。
副交感神経はリラックス時にはたらく神経なので、緊張した筋肉をほぐすためには熱すぎるよりも少しぬるめの温度が良いですね。
美容クリニックで肩こり解消
ボトックス注射
首や肩、デコルテにも注射することのできるボトックス。
肩や首周りの萎縮した筋肉にアプローチすることで肩こりを緩和する効果があります。
ボトックス注射は筋肉の動きを止めたり筋肉を弛緩させるはたらきがあるので、寒さや長時間同じ姿勢でいることによって凝り固まった筋肉を緩めてくれます。
肩こりボトックスの効果は3〜4か月ほどなので、毎週整体や整骨院に通っている方にとっては時間とお金の節約にもなるでしょう。
肩こりを放置すると
他の部分に影響する
単なる肩こりだと放置してしまうと、他の部分に影響が出る可能性があります。
例えば、頭痛やめまい、眼精疲労、吐き気、腰痛などの症状が考えられます。
肩こりが慢性化する前に治療を受けたり、症状が軽いうちから予防をしておくと良いでしょう。
姿勢が悪くなる
肩こりが続くと、その不快感から姿勢が悪くなりがちになります。
猫背や反り腰、前かがみの姿勢が習慣化してしまうと、肩こりがさらに悪化することも。
常に正しい姿勢をキープするのは難しいかもしれませんが、気づいたときに正していくことで姿勢を意識してみましょう。
パフォーマンスが落ちる
肩がこっていると肩や首周りが気になってしまい、集中力が低下します。
仕事におけるパフォーマンスが落ちる、日常生活がスムーズにいかない、生活の質が低下するといった可能性があります。
肩こりが慢性化してしまうと改善が難しくなることもあるため、気になったら早めに対処すると良いですね。
ストレスになる
肩こりは精神的ストレスの原因となり得ます。
さらに血行が悪くなるため冷えやむくみにつながることも。
考えられるストレッサーは少しでも減らし、快適な毎日を送りたいですね。
ボトックス注射や疲労回復点滴が自分に合っているかわからない、という方はまずはお気軽にカウンセリングにお越しください。
まとめ
今回は、寒さと肩こりの関係、原因と対策についてお話ししました。
肩こりは意外と多くの方が持つ悩みです。
軽い症状でしたらマッサージやストレッチなど今回ご紹介した方法を試してみてください。
美容クリニックで治療ができる可能性もあるので、まずはお気軽にお問い合わせください。