ボトックスで肩こりが治るって本当?
肩こり解消には、マッサージやストレッチなどさまざまな方法がありますが、ボトックス注射も効果的な方法の一つです。
寒さと肩こりの関係、肩こりの原因についてはこちらの記事をご覧ください。
肩ボトックスの効果
肩周りの筋肉の緊張や萎縮が原因で悪化する肩こり。
酸素や栄養が行き届かず疲労が蓄積することで肩や首周りが痛みます。
・筋肉を弛緩(しかん:ゆるめること)させる ・痛みを伝える神経をブロックする |
ボトックス注射にはこのような作用があります。
そのため、肩こりの原因となる筋肉にボトックス注射を行うことで痛みが緩和するのです。
肩ボトックスはどこに打つ?
肩こりの原因となる筋肉の一つに「僧帽筋(そうぼうきん)」と呼ばれる大きな筋肉があります。
首や肩、背中を覆うように配置する筋肉で、主に肩甲骨を動かす役割を果たしています。
物を持ち上げるとき、頭や首の角度を固定するときなどに重要となる筋肉です。
肩こり緩和の施術では、僧帽筋に数か所ボトックス注射を打ちます。
筋膜を超えて筋肉に直接注射するので、痛みに直接アプローチ可能です。
長時間のデスクワークなどで緊張した筋肉が和らぎ、痛みが緩和されますよ。
いつから効き始める?
注射直後から効果を感じたいとは思いますが、すぐに効果を感じるわけではありません。
製剤の種類や注入量によって異なりますが、5〜7日ほどで効きはじめます。
いつまで続く?
個人差はありますが、ボトックス注射の効果は3~4か月ほど続きます。
効果が薄れてきたら再度注射を行うことをおすすめします。
肩ボトックスの特徴
ヒアルロン酸注射や脂肪溶解注射では製剤の量を「cc」と体積で表記します。
一方、ボトックス注射は「単位(ユニット)」で数えるため、分かりづらいかもしれませんね。
では、肩ボトックスの場合、何単位ほどの注入が必要なのでしょうか?
必要単位
当院では、肩こりの症状や筋肉の盛り上がり具合に合わせて60~100単位ほど注入します。
多ければ多いほど良い、という施術ではないので、適量を見極めて注入する必要があります。
例えば、注入量が少なすぎれば効果はありませんし、多すぎれば力が入らなくなってしまいます。
肩こり緩和、デコルテの華奢見せ、首を長くするなど、目的によっても必要量は変わります。
値段
ボトックス製剤には米アラガン社の「ボトックスビスタ🄬」、韓国製の「ボツラックス🄬」や「イノトックス🄬」などさまざまな種類があります。
筋肉に働きかける点では共通していますが、製剤によって細かい特徴は異なります。
相場は50~100単位で2~7万円ほど。
クリニックによって使用する製剤が異なるので、料金にも差が生じます。
保険は使える?
保険治療でボトックス注射を行うケースもありますが、肩こり緩和の場合保険は使えません。
美容クリニックでは、自費診療としてボトックス注射を行っております。
肩ボトックスのメリット
ボトックス注射のメリットとして次のような点が挙げられます。
・短時間で完了 ・小顔効果 ・デコルテがすっきりする など |
肩こり緩和以外にもさまざまなメリットがありますよ。
注射のみで完了
美容整形と聞くと、メスを使う施術やダウンタイムに抵抗がある方も多いでしょう。
しかし、ボトックス注射は最短5~10分ほどという短時間で施術が完了します。
注射のみの施術なので、出血や傷跡といったダウンタイムもありません。
小顔効果がある
首が長い女優さんは、顔が小さく見えたり美人に見えたりしませんか?
肩ボトックスや頸部ボトックスには、首を長く見せる効果も期待できます。
僧帽筋へのボトックス注射では肩の盛り上がりが抑えられます。
頸部(けいぶ:首)へのボトックス注射では首からフェイスラインにかけてが上に上がります。
肩が下がり首が上がることで、相対的に顔も小さく見えます。
つまり、肩や首へのボトックス注射で小顔効果が得られるのです。
デコルテすっきり
肩ボトックスは花嫁美容にとっておきの施術ですが、普段着を着こなすためにも取り入れたい施術です。
肩が盛り上がっているとなで肩に見えますし、ぴったりとした服やデコルテを露出した服の着こなしが難しくなりますよね。
デコルテをすっきりさせて華奢な印象を手に入れるためには肩ボトックスがおすすめです。
肩ボトックスのデメリット
手軽に受けられてメリットの多い肩ボトックスですが、同時にデメリットもあります。
施術後に後悔しないためにも、事前にデメリットや副作用についても知識を深めておきましょう。
即効性がない
ボトックス注射は効果を実感するまでに5~7日ほど期間を要します。
注射してすぐに効き始める施術ではない点がデメリットかもしれません。
しかし、1度受けたら効果が3~4か月ほど続くので、週に何度も肩こり治療に通っている方にとってはうれしい施術ですね。
施術中の痛み
ボトックス注射は針を刺すとき、製剤が入るときに痛みを感じることがあります。
痛みに弱い方や注射が怖い、という方は笑気麻酔をつけることもできるのでカウンセリング時にお伝えください。
ダウンタイム
注射のみで完了する施術なので、ダウンタイムはほとんどありません。
施術部位が蚊に刺されたように腫れる可能性もありますが通常数時間でおさまります。
まれに内出血が起こる場合もありますが、自然に消えていくのでご安心ください。
副作用
ボトックス注射後はだるさや患部の違和感、揉み返しや筋肉痛のような痛みを感じることがあります。
注入量によっては力が入りづらくなったり動かしづらくなることもあります。
1度の施術で大量に注入すれば効きすぎてしまうことも。
日常生活に支障が出ない程度の量を定期的に打つことをおすすめします。
術後の生活
ボトックス注射を受けた当日は、温泉やサウナ、運動は控えてください。
当日からシャワー可能ですが、注射した部分をゴシゴシこすることはNGです。
翌日からは特に制限なく過ごせますよ。
肩ボトックスのFAQ
Q.ボトックスは誰でも受けられますか?
ボトックス注射は次のような方は施術が受けられません。
・妊娠予定の方 ・妊娠中 ・授乳中 ・重度の呼吸器障害がある方 |
男女問わずボトックス注射後は3か月は妊娠を控えましょう。
また、体調面などで気になることがあれば施術前にご相談ください。
Q.肩こりが悪化するって本当?
ボトックス注射後は、一時的に筋肉を動かしづらくなることがあります。
また、倦怠感を感じることもありますが、1週間ほど経てば副作用は落ち着きます。
肩ボトックスの効果は5~7日ほど経ってから現れるので、少しずつ肩の痛みが軽くなっていくでしょう。
1週間以上たっても効果を感じられない場合はクリニックにご相談ください。
Q.ボトックスを打ち続けるとどうなる?
ボトックスの作用には個人差があります。
繰り返し施術を受けることで抗体ができて効きにくくなる方もいれば、効果の持続期間が長くなる方もいます。
施術から3~4か月経って効果が薄れてきたら、再び施術を受けていただくことをおすすめします。
まとめ
今回は、肩こりを解消する方法として、ボトックス注射をご紹介しました。
肩ボトックスには肩こり以外にも、デコルテを華奢に見せたり顔を小さく見せたりする効果があります。
必要単位はクリニックによって異なりますが、当院では60~100単位から適量を注射させていただきます。
肩こり治療にかかる毎月の出費を抑えたい方、結婚式に向けて肩周りを美しく見せたい方、ボトックス注射に興味がある方…
まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。