鼻の歪みの原因
鼻の歪みには、次のような原因が考えられます。
①生まれつき ②軟骨の成長の差 ③外傷によるもの |
3つの原因について詳しくみていきましょう。
①生まれつき
鼻の歪みの原因の一つに、生まれつきによるものがあります。
先天的な原因で鼻にゆがみがあると、幼いころから見た目にコンプレックスを感じてしまうことも。
コンプレックスがあると内向的になり、周りとの関わりを避けがちになります。
鼻が歪んでいることで機能面に支障をきたすケースも。
例えば鼻詰まりやニオイを感じにくくなる点。
生まれつき鼻が歪んでいると、見た目だけでなく鼻の機能面でも悩みにつながることもあるのです。
②軟骨の成長の差
軟骨の成長に差がある場合も、鼻の歪みにつながる可能性があります。
鼻の中心には、左右を分ける「鼻中隔」と呼ばれる軟骨と骨でできた部分があります。
人間の身体は、成長とともに骨や軟骨が発達しますが、軟骨は骨よりも成長が早いという特徴があります。
骨よりも先に成長した軟骨が、他の骨と位置を合わせようと湾曲し、鼻にゆがみが生じるのです。
成長期が終わったころから鼻が歪みだした場合は、軟骨の成長スピードが原因かもしれません。
③外傷
事故やスポーツでの怪我といった外傷による鼻の歪みも、意外に多い原因です。
鼻骨はとても薄いため、少しの衝撃で簡単に骨折してしまいます。
骨折などの怪我が原因で鼻が歪んでしまうのです。
折れてしまった骨は、1週間ほどでくっつき始めます。
しかし、骨折を放置してしまえば、曲がったままくっついてしまうことも。
外傷で骨が歪んでしまった場合は、早めに治療を受けてください。
鼻の歪みによる影響
・見た目のコンプレックス ・鼻づまり ・呼吸しづらい |
鼻が歪むと、このように日常生活にも影響が出てしまいます。
見た目のコンプレックス
鼻が歪むと、見た目のコンプレックスに長年悩まされることになります。
顔の中心部にある鼻は、対面すると真っ先に目がいくパーツです。
人と話すと「鼻ばかり見られているのではないか?」と不安な気持ちが募ります。
マスクで鼻を隠すようになる、外出を控えるようになるなど、心理的なストレスにつながることも。
自分に自信がなくなることや、何に対しても消極的になってしまうことは、とてももったいないです。
鼻づまり
鼻の歪みは、鼻づまりにも関係があります。
【鼻が詰まっていると】 ・息がしづらい ・持久力が落ちる ・集中力が欠ける ・ストレスになる |
鼻が詰まっていると、体に酸素を送る機能が弱まってしまいます。
通常、鼻から酸素を取り込み、身体を浄化しますが、鼻が詰まり口呼吸が増えると、せっかくの空気清浄機能を使えていない状態に。
口から取り込まれた空気は乾燥しており、ホコリも多いので、風邪をひきやすくなるなど良いことがありません。
鼻をかめばいいだけ、と軽く考えがちな鼻づまりですが、慢性的になると身体への影響も心配されます。
鼻にゆがみがある方は、早めに医療機関を受診しましょう。
鼻の歪みを治す方法
【鼻の歪みの治し方】 ・美容整形 ・耳鼻咽喉科で治療を受ける ・マッサージ |
鼻の歪みを治すためには、このような方法があります。
自分の鼻の状態や環境、理想に合わせて治療法を検討してくださいね。
美容整形
鼻の歪みを治すには、美容整形がおすすめです。
美容整形では、歪んだ鼻をまっすぐに修正するだけではなく、顔全体のバランスを整えることもできます。
【鼻の歪みを美容整形で治す方法】 ・外科手術 ・注射 |
鼻の歪み具合によっては、適した施術が異なります。
どのような施術を受けるかは、医師と相談して決めてください。
耳鼻咽喉科で治療を受ける
耳鼻咽喉科でも鼻の歪みを治療することができます。
【耳鼻咽喉科での治療】 ・鼻中隔矯正術 ・投薬治療 |
鼻中隔矯正術
鼻中隔矯正術とは、鼻中隔軟骨を切り取り、まっすぐに整える手術です。
軟骨を切り取ることがあるため、成長段階の方は受けられません。
19歳以上を対象としている耳鼻咽喉科が多いです。
投薬治療
鼻の形は変えずに、症状だけを改善する治療法である投薬治療。
根本的な原因は改善されません。
さらに、投薬のために通院が必要になるので時間がかかってしまいます。
マッサージ
鼻の歪み治療を今すぐ始めたい、という方はマッサージをしてみましょう。
【鼻の歪みを治すマッサージ法】 ①右手人差し指と中指を揃えて、左側の鼻骨を右側に押し込む ②左手首のあたりを左の頬骨にあて、左耳側に引っ張る ③反対側も同様にマッサージする |
マッサージは、20~30秒ほどかけてゆっくり行いましょう。
顔には大事な血管や神経がたくさん通っているので、力の入れすぎはNGです。
今すぐできるマッサージですが、効果をすぐに実感することはできません。
皮膚にダメージを与えてしまうこともあるので、注意が必要です。
鼻の歪みを治す斜鼻修正の種類
鼻の歪みを治す施術を「斜鼻修正(しゃびしゅうせい)」と呼びます。
斜鼻修正にはいくつか種類があるので、順番に見ていきましょう。
鼻骨骨切り術
鼻を小さくシャープな印象にしたい方には「鼻骨骨切り術」がおすすめ。
名前の通り、鼻骨を切って鼻の歪みや幅を調整します。
鼻骨骨切り術は鼻の穴の中から施術するので、傷跡が目立ちにくく気付かれにくいといったメリットがあります。
術後は1週間程度固定しておく必要があります。
【鼻骨骨切り術が適している人】 ・重度の鼻の歪みがある ・歪んだ鼻を修正したい ・鼻の幅を細くしたい ・鼻の幅を調整したい ・鼻の通りが悪い ・鼻に凹凸がある |
鼻骨骨切り術は、お顔の正面、横顔、全体のバランスを考えてデザインするので、どの角度から見ても綺麗な鼻に仕上がります。
重度の鼻の歪みで悩んでいる方は、原因となる骨の施術を検討してみてください。
鼻中隔矯正術
鼻の歪みが軽度な方には「鼻中隔矯正術」がおすすめ。
歪んだ鼻中隔軟骨を矯正して鼻の歪みを治すので、根本的な改善につながります。
施術後は5日~1週間ほど固定し、半年ほどで完成します。
【鼻中隔湾曲矯正術が向いている方】 ・軽度の鼻の歪みがある ・鼻の歪みが気になる ・鼻の下半分が歪んでいる ・鼻中隔湾曲が原因の鼻閉がある ・鼻づまりが気になる ・丸い鼻、団子鼻 など |
ヒアルロン酸注射
注射器でヒアルロン酸を入れることで鼻筋を綺麗にする施術もあります。
大掛かりな手術の必要がなく、手軽に受けられる施術ということで人気を集めています。
鼻の歪みに合わせて鼻根、鼻筋、鼻中隔など好きな部位に注入できるうえに、ヒアルロン酸の量も調整できます。
【ヒアルロン酸注射の特徴】 ・鼻のバランスに合わせて注射できる ・持続期間は1〜2年(注入するヒアルロン酸による) ・注入後すぐに効果を実感できる ・ダウンタイムがない ・施術の所要時間10分程度 ・注射後のメイクが可能 |
ダウンタイムがほとんどなく手軽に受けられるヒアルロン酸注射ですが、効果が一時的なうえにリスクもあります。
血流障害や神経を圧迫させる恐れがあり、失明の可能性もあります。
リスクや副作用をしっかりと理解し、入念なカウンセリングを受けてから施術を受けるようにしてください。
治療ごとの費用相場
【費用相場】 鼻骨骨切り術:50~80万円 鼻中隔矯正術:40~60万円 ヒアルロン酸注射:4~10万円 |
保険が適用されない美容整形は、基本的には自費治療になるので高額な医療費がかかってきます。
高額なお支払いを心配される方もいますが、クリニックでは現金のほかにクレジットカード、医療ローンでのお支払いも可能です。
支払い方法や費用はクリニックによって異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
施術を受ける際に注意すること
鼻骨骨切り術や鼻中隔矯正術は鼻の内部を切除するため、術後は腫れや内出血といったダウンタイムが生じます。
術後2~3か月は鼻をかんだり、激しい運動をしたり、鼻に強い力を加える行為は控えましょう。
せっかく綺麗になった鼻がまた歪んでしまうことのないように、宝物を守るように生活してください。
3か月ほどたつと腫れが落ち着き、鼻筋が通った綺麗な鼻へ近づきます。
施術後の鼻の状態が気になる方は、1人で悩まずクリニックに相談しましょう。
鼻の歪みは専門の医師に相談しよう
鼻の歪みに悩んでいる方はまずは専門の医師にご相談ください。
中には自力で鼻の歪みを治そうとする方もいらっしゃいますが、鼻の周りの骨はとても柔らかく折れやすいですよ。
自己流の治療がかえって歪みを強くする恐れもあるので、専門的な治療を受けることをお勧めします。
鼻の歪みは鼻の骨や軟骨が原因であることが多いので、治療を検討する場合はまずは専門医に相談しましょう。
まとめ
今回は、鼻の歪みを治す方法や「斜鼻修正」の種類、治療を選ぶ際の注意点についてお話ししました。
鼻の歪みは見た目のコンプレックスになるだけではなく、鼻詰まりや嗅覚にも影響があります。
健康上の影響が出る前に、耳鼻咽喉科や美容外科で治療を受けることをお勧めします。