冬に欠かせない三大保湿成分とは?化粧水を選ぶ際に知っておきたい最強の成分をご紹介
2023.12.29

冬に欠かせない三大保湿成分とは?化粧水を選ぶ際に知っておきたい最強の成分をご紹介

冬になると肌の乾燥が気になりますよね。

そこで今回は乾燥ケアに取り入れたい保湿成分一覧をご紹介します。

まずは肌にもともと備わっている機能でもある三大保湿成分から見ていきましょう。

肌の三大保湿成分とは?

肌の三大保湿成分とは?

私たちの肌にはもともとうるおい成分が備わっており、肌のバリア機能を高め、水分の蒸発や乾燥を防ぎます。

肌のバリア機能が崩れると内側から水分が蒸発しやすくなるだけではなく、外部からの細菌が入り込みやすくなります。

そのため、健やかな肌を保つためにはバリア機能を正常に維持することが大切なのです。

そんなバリア機能を高める角質層に存在する3つのうるおい成分をご紹介します。

①皮脂膜

肌表面に膜を張り、ベールのような役割を果たす皮脂。

毛穴に付随する皮脂腺から分泌されます。

過剰に分泌された皮脂は化粧崩れやテカリの原因となるので嫌われがちですが、全く皮脂がないことも問題です。

適度な皮脂分泌は肌を乾燥から守り、つややかな肌へと導きます。

肌表面に膜を作ることで必要な水分を逃がさないようにしているのです。

②NMF(天然保湿因子)

主にアミノ酸からなり、角層の水分を保持するうえで重要な役割を担っています。

NMFにはアミノ酸のほか、PCA(ピロリドンカルボン酸)や乳酸ナトリウム、尿酸などの成分が含まれています。

肌表面を弱酸性に保つことで、雑菌の繁殖を防ぐはたらきもありますよ。



NMFの主成分であるアミノ酸が入った化粧水の使用もおすすめです。

アミノ酸の分子は非常に小さく、角層内に浸透します。

そのため、洗顔のし過ぎや乾燥によって失われた水分を補うためには、アミノ酸が配合されたスキンケアを選ぶと良いでしょう。

③細胞間脂質

水に溶けやすく混ざりやすい「親水基」、油に混ざりやすい「親油基」の両方の性質を持つ細胞間脂質。

細胞と細胞の隙間を埋めるように存在する保湿成分です。

水の層と油の層が交互に整列した「ラメラ構造」を持つ細胞間脂質。

強力な水分保持能力とバリア機能があるため、肌表面になくてはならない存在です。


細胞間脂質と似た構造を持つ成分としてセラミドがあげられます。

脂質の成分であるセラミドは、乾燥肌や敏感肌の改善に役立つ成分で、特に乾燥が気になる冬場に使用することをおすすめします。

スキンケアで補うためには

ご紹介した「皮脂」「NMF」「細胞間脂質」は、スキンケアで補うことが可能です。

「皮脂」「NMF」「細胞間脂質」

化粧水や乳液、クリームの成分表示を見ると数々の成分が配合されていることが分かります。

その中でも、スクワランやアミノ酸、セラミドが入ったスキンケア商品は保湿力に優れています。

冬場の乾燥が気になる方は、毎日のスキンケアに保湿成分を取り入れてみてはいかがでしょうか?

保湿成分一覧

ご紹介したスクワラン、アミノ酸、セラミド以外にも取り入れるべき保湿成分はたくさんあります。

それぞれ特徴やおすすめの用途が異なるので、詳しくご紹介します。

ヒアルロン酸

美容クリニックで注射にも使われるヒアルロン酸は保水力に優れた成分。

ヒアルロン酸1gで6ℓの水分を保持できるともいわれています。

化粧品に配合されているヒアルロン酸には「ヒアルロン酸ナトリウム」「加水分解ヒアルロン酸」など浸透力のあるものから高保湿タイプまでさまざまな種類があります。

コラーゲン

肌のハリツヤを保つ成分としても知られるコラーゲンは、もともと人体に存在する成分。

真皮を構成する成分で、真皮の約70%をコラーゲンが占めているのです。

コラーゲンはもともと分子が大きい成分ではありますが、タイプによって分子サイズが異なります。

分子サイズの大きなものは肌表面にとどまり、水分の蒸発を防ぎます。

分子サイズの小さなものは角質層内部に浸透し、水分を抱え込むことで保湿効果を発揮します。

コラーゲンドリンクを継続して取り入れることもおすすめですよ。

ワセリン

ねっとりと固めのテクスチャをしたワセリンは、石油由来の保湿成分。

肌表面にフタをすることで水分の蒸発を防ぎます。

ボディ用、顔用、リップ用などさまざまな商品があります。

唇の縦ジワや皮むけが気になる方はワセリンの使用をおすすめします。

肌が乾燥する原因

肌が乾燥する原因

人体最大の臓器と呼ばれている皮膚は、常に外気に触れている部分です。

外部からの刺激から身を守り、汗や皮脂を分泌することで表面を保護しますが、さまざまな要因によって肌は乾燥します。

乾燥して粉を吹く、かゆくなる、ヒリヒリするといった症状がある方も多いことでしょう。

では、肌が乾燥する原因にはどのようなものがあるのでしょうか?

湿度

冬場は気温や湿度が急激に低下します。

寒いので室内では暖房を使用する方も多いでしょう。

湿度の低下による乾燥に暖房による乾燥が加わることで、肌の乾燥は急激に加速します。

毎日のスキンケアで乾燥対策をすることが大切です。

中には夏と同じ化粧水や乳液、美容液を使っている方も。

一年中同じスキンケアでは、冬の乾燥に負けてしまうかもしれません。

肌の状態に合ったスキンケアに変え、乾燥に負けない肌を手に入れましょう。

お湯の温度

皆さん毎日湯船に浸かっていますか?

浸かっているという方は、お湯の温度は何度に設定していますか?

実は、お湯の温度が原因で肌が乾燥してしまう、ということもあるのです。

温度が高すぎると皮膚表面の必要な油分まで奪われてしまいます。

肌の乾燥を防ぎたい、という方は40度以下のお湯にゆったりと浸かることをおすすめします。

加齢

年齢を重ねると肌の水分量、皮脂量ともに減少します。

水分量や皮脂量の低下がバリア機能低下の原因になることも。

バリア機能は外部からの侵入を防ぐだけではなく、肌内部からの水分の蒸発を防ぐ働きもあります。

そのため、肌の乾燥を防ぐためには、バリア機能を正常に保つことが重要なのです。

刺激

洗顔時の摩擦や髪の毛・衣類による刺激も乾燥の原因となります。

乾燥が気になる方は、洗顔料をしっかりと泡立ててやさしい洗顔を心がけましょう。

洗顔後のスキンケアも忘れずに。

化粧水で水分を補給した後は乳液やクリームでフタをし、水分や美容成分を逃がさないようにしましょう。

スキンケア

洗浄力の強いクレンジングや洗顔料の使用は乾燥につながります。

メイク汚れや余分な皮脂などの洗い残しは肌によくありませんが、洗浄のし過ぎもNGです。

不要な汚れは取り除き、必要な皮脂は残しておけるような商品を選ぶと良いでしょう。

また、洗顔の回数も重要です。

朝夕の2回洗顔を行い、洗顔後は肌に合った保湿を行いましょう。

冬におすすめの美容施術

紫外線の量が減る冬場は美容皮膚施術にぴったりの季節です。

紫外線がゼロになるわけではないので紫外線対策は必要ですが、夏の間避けていた施術を受けてみても良いでしょう。

エレクトロポレーション

肌質改善や乾燥肌改善におすすめの美容施術。

ダウンタイムがなく高頻度で受けられる施術ということでとても人気があります。

美容施術の中には乾燥肌だと受けられない施術もありますが、エレクトロポレーションは乾燥肌でも受けられます。

通常のスキンケアではアプローチできない肌の深い層、真皮層まで美容成分を届けることのできるエレクトロポレーション。

電気の力を使って分子サイズの大きな美容成分を肌の内側に浸透させます。

・乾燥
・肌質改善
・ニキビ、ニキビ跡
・たるみやしわ
・シミやくすみ など


さまざまな肌悩みの改善に使用可能です。

ケミカルピーリング

酸性の製剤を使って肌のターンオーバーを整える治療であるケミカルピーリング。

施術後は紫外線対策が必須なので、紫外線量の少ない冬に特におすすめの施術です。

・サリチル酸マクロゴール
・マッサージピール
・ミラノリピール


当院では上記のケミカルピーリングを行っております。

それぞれ使用する製剤や効果が異なるので、まずはカウンセリングで肌悩みや肌タイプに合った製剤をご提案します。

顔脱毛

脱毛も他の美容施術と同様に、施術前後は紫外線対策を徹底しなければなりません。

そのため、冬の間に脱毛をしておくというのは賢い施術の受け方といえますね。

また、当院で取り扱っている医療脱毛器「ジェントルレーズプロ」にはフェイシャルモードが搭載されています。

脱毛効果を得ながら美肌効果も得られる、という嬉しい施術です。

まとめ

今回は冬に知っておきたい保湿成分をご紹介しました。

肌の三大保湿成分である皮脂膜、NMF、細胞間脂質についてお分かりいただけましたか?

スキンケア商品を選ぶ際は「スクワラン」「アミノ酸」「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などの保湿成分が入った商品を選ぶと良いでしょう。

冬は肌の乾燥の原因となるものが多く潜んでいます。

肌質や肌タイプに合ったスキンケアを心がけ、届かないところは美容施術で補うと良いでしょう。

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