よくある夏のお悩みとは?
夏に多い女性の悩みには前髪や頭皮、肌のべたつき、化粧崩れなどがあります。
汗や皮脂の量には個人差がありますが、夏になると特に気になるという方が多いでしょう。
前髪がべたつく
前髪がベタつく理由はいくつか考えられます。
・汗 ・頭皮の皮脂 ・Tゾーンの皮脂 ・スタイリング剤 ・マスクなどの蒸れ ・洗い残し など |
頭皮や額、鼻、あごには皮脂腺が集中しているため、皮脂分泌量が他の部位よりも多いです。
汗や皮脂だけでなく、ヘアワックスなどの整髪料、シャンプーやリンスの洗い残し、湿気やマスクによる蒸れなどでも前髪がべたつくことがあります。
髪の毛のべたつきは目立つので悩みますよね。
化粧がドロドロになる
気温や湿度が上昇すると、メイクが崩れやすくなります。
朝化粧しても夕方には汗や皮脂と混ざってドロドロになってしまう、という方も多いでしょう。
汗や皮脂量の増加、使用する化粧品との相性などが原因でメイクがドロドロになるのです。
顔が油田
身体はそうでもないけど顔の油(脂)がすごい、という悩みを持つ方は意外に多くいらっしゃいます。
朝起きたら顔がギトギトしている、メイク中に汗が止まらない、お風呂上がりなのにサッパリしない…
さまざまな悩みを持つ方がいるでしょう。
メイク直しが難しい
顔の皮脂量が多く、メイク直しが難しく困っているという方も多くいらっしゃいます。
冬と同じメイクで問題なく過ごせる方もいますが、そうでない人がほとんどです。
いろいろ試してみることも大切ですが、まずは自分の肌の状態を知り適切な対処法を見つけることが肝心です。
夏のメイク直しはこうするべし
ご紹介したように、夏になると髪や顔に関する悩みが生じますよね。
ここでは、おすすめの方法やグッズを紹介するので是非参考にしてみてください。
ドライシャンプー
頭皮の脂や前髪のべたつきに悩んでいる方には、ドライシャンプーがおすすめです。
ドライシャンプーとは水が要らないシャンプーのことで、外出先でも手軽に使えると人気があります。
ドライヤーで乾かす必要もないので、頭髪のお直しに便利です。
油取り紙
夏のメイク直しでは、油取り紙や油取りフィルムが活躍します。
分泌した皮脂の上からコスメを重ねるのではなく、一度軽くオフしてからメイク直しをすると密着しやすくなります。
油取り紙には和紙タイプ、不織布タイプ、フィルムタイプなどさまざまなものがあります。
いずれも肌の上でスライドさせると摩擦が起こってしまうので、軽く抑えるように使いましょう。
綿棒やティッシュ
目元や口元など細かい部分を修正する場合は綿棒が便利です。
綿棒の先にクレンジング剤がついた商品も販売されているので是非活用してみてください。
朝化粧をするときに美容液やクリームなどの油分を軽くティッシュオフしておくことで、日中のメイク崩れを抑えることもできますよ。
パウダー
パウダータイプのコスメには次のようなものがあります。
・フェイスパウダー ・プレストパウダー ・フィニッシングパウダー など |
細かい粒子を毛穴に詰まらせることで皮脂分泌を抑制する効果があるもの、汗や皮脂を吸着して肌をサラサラに保つもの、光の反射を利用してマット感を出すもの…
パウダーの種類によって効果が異なります。
朝仕込んでおくことで日中のテカリを防ぐものからメイク直しに適したものまであるため、悩みに合った商品を試してみてください。
ミスト
スプレータイプのコスメには次のようなものがあります。
・フィニッシングスプレー ・マットフィニッシングスプレー ・フィックススプレー ・保湿スプレー など |
メイクアップ化粧品を肌に密着させ崩れにくくするもの、皮脂を吸着しテカリやべたつきを防ぐもの、乾燥による過剰な皮脂分泌を防ぐもの…
ミストタイプの化粧品にもさまざまな商品があります。
肌の状態や悩みに合った商品を選びましょう。
過剰な皮脂分泌を抑える方法
スキンケアや日常生活を工夫することで過剰な皮脂分泌はおさえられるかもしれません。
ご自身のライフスタイルと比較してみてください。
泡洗顔
皮脂や角栓を取り除くために気になる部分をゴシゴシ擦る、スクラブ入りの洗顔を使う、という方も多いでしょう。
しかし、これらの方法は皮脂腺を刺激してしまいます。
刺激を受けた皮脂腺は動きが活発になり、余計皮脂分泌量が増えることも。
顔のべたつきやテカリが気になる方こそ、しっかりと泡立てた洗顔料で優しく丁寧に洗顔してください。
スキンケア
過剰な皮脂分泌に悩んでいる方は、保湿を避けがちですが、脂性肌の方こそ保湿をしっかりと行うべきなのです。
皮脂量が多いからと乳液やクリームを使わず化粧水だけで済ませると、肌が乾燥してしまいます。
肌の潤いを保つために、皮脂腺から余計に皮脂が出ることで肌の油分が過剰になってしまうのです。
化粧水で水分を補い、乳液でフタをすることで肌の水分・油分バランスが整います。
水分量と皮脂量のバランスが整っていると、過剰な皮脂分泌は抑えられます。
ただし、乳液やクリームを使わない方法が肌に合う方もいるため、自分に合ったスキンケアを行いましょう。
ノンコメドジェニック
ニキビができにくいスキンケア商品としてご存じの方も多いでしょう。
ノンコメドジェニックとは「コメド」を起こしにくいとされている処方のことで、皮脂の詰まりや皮脂の過剰分泌が気になる方におすすめです。
毛穴を詰まらせないスキンケアを心がけることで、メイクが密着し崩れにくくなります。
メイク直しまでの時間を延ばしたい方や敏感肌にも優しい商品です。
食生活
高脂質な食生活を送っていると、分泌される皮脂量が増えることが分かっています。
また、糖質も皮脂を作る原料となるため、甘いものの食べ過ぎにも注意が必要です。
さらに、血糖値の急激な上昇が皮脂量を増やす可能性もあるため、低GI食品を選ぶことも良い方法です。
皮脂量を調整するビタミンやミネラルを摂取し、炭水化物・タンパク質・脂質のバランスが取れた食事を心がけましょう。
ストレス発散
過度なストレスを感じたりストレスが溜まったりすると、女性ホルモンや男性ホルモンに影響を与えます。
ホルモンバランスが崩れると皮脂量が増えることがあるため、ストレスをため込まないようにしましょう。
リラクゼーションや有酸素運動、趣味などストレスを軽減する方法はたくさんあります。
良質な睡眠、規則正しい生活を意識することが、間接的に過剰な皮脂分泌を防ぐことにつながるでしょう。
美容医療
手っ取り早く皮脂分泌量を抑えたい方には美容医療がおすすめです。
皮脂腺の動きを正常化させるケミカルピーリングには「サリチル酸マクロゴール」などがあります。
皮脂量を調整し毛穴の詰まりを解消する効果があるため、ニキビができやすい人にもおすすめです。
顔の汗を止める方法
夏の悩みである汗や皮脂問題はなくなることがありません。
しかし、顔の汗やテカリが原因で、恥ずかしい思いや辛い思いをすることもあるため、対策としてできることはやっておきたいものです。
自律神経を整える
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。
そのうち、発汗を促すのは交感神経です。
つまり、汗を止めたい場合は、リラックスした状態ではたらく副交感神経を優位にする必要があります。
刺激物を食べない
辛いものや酸っぱいものなどの刺激物を食べると汗が出ます。
カフェインやカプサイシン、酢などを摂取すると汗が止まらなくなることがあるので、汗をかきたくないときは刺激物を控えると良いでしょう。
涼しい服装を選ぶ
コットン(綿)やリネン(麻)など通気性が良い天然素材でできた衣類がおすすめです。
速乾性がありシワになりにくい化学繊維の衣類も人気ですが、汗をかくとニオイが気になります。
自分の汗ジミやニオイが気になるとそれがストレスになり、さらに汗が出たり皮脂が出る原因にもなるので、着用していて気楽な服装を考えるのも良い方法です。
職場で制服が決まっている方や服装に規定がある場合は、通気性の高い下着を着用し、体温調整ができると良いですね。
涼しい場所に行く
木陰やエアコンの効いた部屋で涼むと、体温が下がり、汗腺の動きが弱まるため、汗は止まるでしょう。
しかし、急激に体温が下がると、一時的に免疫力が低下します。
体調を崩す可能性もあるので注意しましょう。
冷やす
効率的に体温を下げるためには、首やわきの下、手首や足首、足の裏を冷やすと良いでしょう。
大きな血管やリンパ節を冷やすことで、全身の体温が下がりやすくなります。
ネッククーラーやハンディファン、冷感タオルなど熱中症対策グッズも多数販売されているので上手に活用してください。
冷たい飲み物で身体を内側から冷やす方法もあります。
熱中症対策には良いですが、消化不良や胃腸の冷え、血管の収縮、美容面ではおすすめできません。
制汗剤を使う
夏に手放せないアイテムの一つとして制汗剤を挙げる方も多いでしょう。
ミストタイプ、シートタイプ、ロールオンタイプ、スティックタイプ、クリームタイプ、パウダータイプなどさまざまな商品がありますね。
最近は顔に使える商品も販売されているため、悩みに合ったものを使ってみてください。
美容医療
夏におすすめの美容医療の一つに「ボトックス注射」があります。
ワキ汗を止めることで有名ですが、実は顔の汗を止めることも可能なんです。
気になる部位に注射することで汗を出す神経に働きかけ、制汗効果が期待されます。
まとめ
今回は、夏のお悩みとして顔や髪のべたつき、化粧崩れ、メイク直しなどについてお話ししました。
顔の汗や皮脂はスキンケアや食生活、美容医療などで軽減したり予防したりすることができます。
美容クリニックでは肌診断機を使ったカウンセリング、肌タイプに合った正しいスキンケアの指導が受けられます。
まずはお気軽にご相談ください。