私のニキビはどうしたらいい?
鼻先に出来た大きなニキビ、顔全体に広がったニキビ跡、抱える悩みはそれぞれですよね。
ニキビの状態や種類によって適切な治療は異なるので、ニキビを観察して自分に合った方法を選んでみてください。
そもそもニキビとは「尋常性ざ瘡」という名の皮膚の病気です。
自力で解消することはなかなか難しいので、医療の力に頼ってみてください。
美容皮膚科に行くべきタイプ
クレーターやニキビ跡がある肌は美容皮膚科がオススメ。
美容皮膚科では、レーザー治療、ピーリング、ダーマペン、光治療といった専門的な治療を肌の状態や目的に合わせて受けることができます。
今流行っている最先端の治療や機器を取り扱っているので、話題性があって受けてみたいという方が増えています。
皮膚科に行くべきタイプ
ジュクジュクと膿んでしまったニキビは、まずは皮膚科で診てもらいましょう。
皮膚科は、美容皮膚科に比べて安価で通いやすいところが魅力的です。
しかし皮膚科で処方されるお薬はニキビ治療が目的なので、肌質まではなかなか改善されません。
炎症がある程度おさまったら、美容皮膚科で専門的な治療を受けてみてはいかがでしょうか。
ニキビの治療法
ニキビ治療にはあらゆる種類のものがあり、安価なものから高額なものまでさまざまです。
今回は、手軽に始められるニキビ治療から、医療機関でのみ受けることのできる治療まで幅広くご紹介します。
予算や目的に応じて自分に合った正しい治療を受けてくださいね。
お薬でニキビ治療
ニキビ治療として処方されるお薬についてご紹介します。
患部に塗布する塗り薬、飲み薬、婦人科系のお薬ピルについてみていきましょう。
◆塗り薬
皮膚科で処方されるお薬には、毛穴の詰まりを解消するもの、炎症を抑えるもの、抗菌作用のあるものなどがあります。
「ディフェリン」「ベピオ」「エピデュオ」「クリンダマイシン」などが有名ですね。
成分が強力なものもあるので、乾燥や赤み、皮むけといった症状が出る可能性があります。
お薬が合わないと副作用が強く出てしまう可能性があるので、必ず医師の指示に従って治療を進めていきましょう。
◆飲み薬
皮膚科では抗生物質などの医薬品、ビタミン剤、漢方薬を処方されます。
飲み薬でのニキビ治療は身体の内側から効いていくので、体質改善がニキビ治療の手助けをします。
栄養バランスの乱れなどが原因でニキビができてしまう人には合った治療法ですよ。
ただ処方されるお薬があまりにも多いから、と途中でやめてしまう人が意外に多いです。
1日や2日では、効果は期待できません。
もらったお薬は途中であきらめずに、最後まで飲むように心がけましょう。
皮膚科で処方されるお薬や治療は、ほとんどが保険適応なので、金額的には手ごろと言えるでしょう。
また軽度なニキビも重度なニキビも診てもらえるので、皮膚科医に相談してみることはおすすめです。
◆ピル
また婦人科系のお薬である低用量ピルも効果的です。
ホルモンバランスの乱れが原因のニキビにお悩みの方は、ピルの服用という選択肢があります。
生理周期の乱れや生理痛、PMS(月経前症候群)、肌荒れの改善に効果的ではありますが、副作用も考えられます。
吐き気や頭痛が続く場合もあるので、必ず医師に相談したうえで処方してもらいましょう。
1シート平均3,000円ほどなので、1か月約3,000円で続けられるお薬です。
ダーマペンでニキビ治療
ダーマペンは肌を再生させたい人や毛穴の詰まり、ニキビ跡に悩む人におすすめの治療法です。
ダーマペンでは、髪の毛よりも細い針を肌の表面に刺し、わざと傷を作ります。
傷を作ることで、肌が元に戻ろうとする能力を引き出すことができるので、治癒力が高まる仕組みです。
施術方法
・穴を開けるだけの方法 ・穴を開けながら製剤を入れる方法 ・穴を開けた後に製剤を入れる方法 |
ダーマペンを使った治療にはさまざまな方法があります。
お肌の状態に合わせて、開ける穴の深さも変えることができるので、ニキビの状態や希望に合わせた施術が可能です。
ダーマペン4
当院では、ダーマペン4という機材を使用しています。
先端に16本の極細の針がついており、1秒間に120回振動することで目に見えないほどの穴を開けていきます。
針の深さは0.20mm~2.5mmまで細かく設定可能です。
0.1mm単位で変更することができるので、部位や用途によって深さを変えて施術します。
ダウンタイム
気になるダウンタイムですが、針の深さによって異なります。
0.2mmで刺した場合:2~3日 0.2mmより深い場合:1週間程度 |
目安はこの程度です。
頻度
ダーマペンの治療は1か月に1~2回ほど受けていただくとより効果が感じられます。
肌質を改善したい方は3~4回、ニキビ跡やクレーターにお悩みの方は4~6回ほど通うといいでしょう。
ダーマペンの料金は1回あたり1万円前後のものもあれば6万円前後のものもあります。
使用する製剤やニキビの状態によって金額が異なりますので、医療機関に相談してください。
レーザーでニキビ治療
ニキビ治療に効果的な「フラクショナルCO2レーザー」をご紹介します。
フラクショナルCO2レーザーでは、炭酸ガスのレーザーで肌の表面に穴を開け、細胞分裂を活発にすることで自己創傷治癒能力を高めます。
自己創傷治癒能力とは「肌が自力で元に戻ろうとする力」のことです。
フラクショナルCO2レーザーはひどく凹んだニキビ跡やクレーター、毛穴の開きなどに効果的です。
肌に穴を開けるという原理はダーマペンと似ていますね。
ダーマペンとフラクショナルCO2レーザーの違い
ダーマペン | フラクショナルCO2レーザー |
針で穴をあける | 炭酸ガスで穴をあける |
凹凸のないニキビ跡に効果的 | 凹んだニキビ跡に効果的 |
ダウンタイムが生じることがある | ダウンタイムがある |
このような違いがあります。
頻度
フラクショナルCO2レーザーを照射すると1回で肌が10~15%再生すると言われています。
これを複数回繰り返すことによってニキビ跡やクレーターが減少していきます。
当院では5~10回を1クールとしており、継続的な治療を推奨しています。
ダウンタイム
治療後は赤みが出たり薄いかさぶたができたりしますが、翌日からメイク可能なので、十分隠せる程度です。
料金はクリニックによって異なりますが、1回1~2万円で施術を行っているところが多いです。
ケミカルピーリングでニキビ治療
ケミカルピーリングとは、薬剤を使って新陳代謝が悪くなった肌表面の不要なものを除去する治療です。
医療機関で受けることができる施術で、さまざまな薬剤の中からお肌に合った薬剤を選んで使っていきます。
例えば、思春期ニキビを治したい肌と、若返り治療をしたい肌では使用する薬剤が全く違うのです。
製剤の種類
当院では「サリチル酸マクロゴール」「マッサージピール」「ミラノリピール」を取り扱っています。
肌の表面に薬剤を塗り、古い角質や表面の皮膚をはがすことによって肌のターンオーバーを促進します。
頻度
軽度のニキビであれば1回の施術で効果を感じる方もいらっしゃいますが、継続して治療することで徐々に肌質が改善されます。
ケミカルピーリングは顔全体に薬剤を塗るので、顔全体の皮むけや乾燥、赤みといったダウンタイムがあります。
ダウンタイムは個人差があるので、1週間ほどは大事な予定を入れないようにしましょう。
普段通りの生活を心がけ、肌への刺激を避けてくださいね。
料金
料金はクリニックによって異なりますが1回1~2万円で施術を行っているところが多いです。
まとめ
今回は、ダーマペン、レーザー治療、ケミカルピーリングなど、皮膚科や美容皮膚科で受けられるニキビ治療について詳しくご紹介しました。
皮膚科に行くべきニキビや美容皮膚科に行くべきニキビというように、タイプによって治療法が異なります。
自分に合った治療を見つけることが大事なので、まずはカウンセリングで専門家に相談してみてくださいね。