
切るリフトでたるみを原因から解消します!「GBCフェイスリフト」ってどんな施術?
2025.05.23著書
- 専門医が届ける最新トレンドと知識 -
「自家組織を使った鼻整形に興味はあるけど不安もある」
「鼻への軟骨移植を勧められたけど感染が怖い」
このように、軟骨移植を伴う鼻整形に対して不安がある方も多いでしょう。
そこで今回は、自家組織を使った鼻整形のメリット・デメリット、施術を選択するポイント、失敗しない方法を解説します。
「人工物には抵抗がある」「自分の組織を使った整形に興味があるけれど、不安もある」
そんな方へ。本記事では、鼻整形において耳や肋骨など自分の組織を使う“自家組織移植”について、美容外科医の視点からメリット・デメリット・失敗回避のポイントまで詳しく解説します。
安全性・仕上がり・術後のリスク、それぞれを比較しながら、自分に合った施術を選ぶための判断基準を提供します。
「自家組織」とは、ご自身の身体から採取する軟骨や真皮、筋膜などを指します。
例えば、「鼻尖部軟骨移植」や「鼻柱下降術」では耳の軟骨を鼻に移植します。
鼻整形といえばプロテーゼをイメージする方がほとんどだと思いますが、医療用の人工軟骨と言えど人工物には違いありません。
人工的な異物を体内に入れることに抵抗がある方には自家組織の移植をおすすめします。
ご自身の身体から採取した軟骨を使った鼻整形は、拒絶反応や異物反応、アレルギー反応が起こりにくい点から安全性が高いといえます。
しかし、自家組織であっても手術することには変わりなく、ショック症状や感染のリスクはゼロではありません。
100%安全とは言い切れない点には注意が必要です。
鼻プロテーゼ、鼻のヒアルロン酸注射、軟骨移植など、鼻整形にはさまざまな方法があります。
軟骨移植では主に耳介軟骨や耳珠軟骨を使用しますが、手術内容によっては肋軟骨(ろくなんこつ)を使用する場合もあります。
ヒアルロン酸は体内に吸収されてしまいますが、軟骨は他の組織に吸収されにくく、半永久的な効果が期待できます。
自家組織を使った鼻整形は、異物反応が少なく吸収されにくいことが分かりましたね。
では、その他にどのような特徴があるのでしょうか?
見た目や効果、手術方法を詳しくみてみましょう。
ご自身の耳軟骨を使った鼻整形は、自然な仕上がりが得られると人気があります。
医師の技術にもよりますが、触れてわかるゴツゴツとした異物感はありません。
術式によっては鼻の穴の中から施術することもできるので、術後に傷跡が目立たない点はうれしいポイントですね。
外科手術を行い、ご自身の軟骨を鼻に移植するため、効果が半永久的に続きます。
定着率も高いので、過去の鼻手術をやり直すために自家組織が使われることもあります。
例えば、過去に挿入したプロテーゼに違和感がある場合、抜去して軟骨を挿入しなおす、といった方法です。
鼻整形に自家組織を使用するために、まずは軟骨を採取しなければなりません。
耳の軟骨であれば採取は比較的容易です。
さらに、耳の軟骨は柔らかいため、加工しやすいのが特徴。
求める鼻先の高さに応じて軟骨を重ねたり、カーブに合わせて削ったりします。
耳の軟骨は採取のしやすさ、加工のしやすさに優れており、さらに吸収されずに馴染んでいくことが多いのが特徴です。
鼻整形にプロテーゼやヒアルロン酸ではなく、自家組織を使用することに何かメリットはあるのでしょうか?
先ほどもご紹介しましたが、軟骨を使った鼻整形の魅力は異物反応が起こりにくい点にあります。
ご自身の軟骨を使って鼻の形を整えるので、安全性が高い施術です。
L型プロテーゼを鼻に挿入した場合、時間が経つと皮膚が薄くなったりプロテーゼが飛び出したりするリスクもあります。
しかし、軟骨移植の場合そのような危険性はありません。
耳の後ろから採取する耳介軟骨は、プロテーゼよりも柔らかく、弾力に富んでいます。
加工しやすく移植先によく馴染むため、自然な仕上がりが期待できます。
高さや向きを調整しながら挿入すれば鼻が高くなりすぎることもないので、不自然さや違和感が出にくい点もメリットですね。
プロテーゼなどの人工物は、周りの組織に定着しません。
そのため、歯科治療時のレントゲンに写ってしまうことも。
その点、ご自身の軟骨を移植する場合はごく少量で、移植先になじみます。
また、軟骨は骨に比べるとX線の吸収量が少なく、かなりの量が透過します。
そのため、レントゲンやCTでバレることは考えにくいです。
だからといって、問診票や診察で「鼻整形は受けていない」と嘘はつかないでくださいね。
魅力の多い鼻整形ですが、実はメリットばかりではありません。
自家組織を使った鼻整形におけるデメリットや注意点をいくつかご紹介します。
鼻整形を検討中の方はしっかりとチェックしておきましょう。
自家組織の移植は、異物感の少なさや組織への定着しやすさが魅力です。
言い換えると、移植先の組織と癒着しやすい、ということになります。
術後数年たって何らかのトラブルが起こったとき、癒着が激しいと修正手術はとても難しくなります。
理想の鼻に近づけるためには、ミリ単位の調整が必要です。
そのため、軟骨の歪みをミリ単位で調整できなければ、鼻筋や鼻先に凹凸ができてしまう可能性も。
また、手術中・術後の感染や炎症が原因で、鼻が変形してしまうケースもゼロではありません。
例えば耳の軟骨を鼻に移植する場合、耳の軟骨の量には限りがあります。
また、軟骨の大きさや形には個人差があるので、軟骨の状態によっては手術が受けられない可能性も。
どの自家組織をどのくらい使用するか、といった判断は、鼻整形を成功させるカギとなります。
鼻整形で失敗しないためには、カウンセリング時に医師とイメージをすり合わせることが肝心です。
お客様がイメージする理想と、医師が思い描く仕上がりに差が生じれば、当然ながら結果に大きなズレが生じます。
後悔しないためには、納得するまでカウンセリングを受けることが大切です。
自家組織を使った鼻整形では、医師の高い技術が必要となります。
症例数の少ない医師、手術経験はあっても美的センスのない医師、顔のバランスを無視してオーダー通りに執刀する医師…
医師には正確な診断とセンスのあるデザインが求められます。
そのため、クリニックや医師選びは慎重に行いましょう。
事前に気を付けておくことで、未然に防げる失敗もあります。
決して安くない鼻整形を受けるのであれば、理想をかなえたいと思うのは当然のこと。
ここでは、鼻整形で失敗しないために事前に知っておくべきことをご紹介します。
自家組織を使った鼻整形の場合、組織を採取する工程が加わります。
そのため、他の鼻施術に比べると費用が上がります。
例えば、プロテーゼ隆鼻術の場合は相場が20万円ほどですが、軟骨移植となると30~60万円ほどになります。
鼻整形の中でも特に、軟骨移植は高い技術と美的センスが求められます。
実績があり、症例が美しい医師との出会いが成功のカギといっても良いでしょう。
自家組織の移植は、プロテーゼ隆鼻術等に比べると症例が少ないクリニックが多いため、上手な医師を見つけるのは難しいかもしれません。
まずは、クリニックのホームページやSNS、口コミをチェックしてみましょう。
複数のクリニックでカウンセリングを受けてみるのも良い方法ですね。
自家組織を使った鼻整形では、鼻だけではなく他の部位も手術します。
手術部位が1か所だけではなく2か所になるので、身体への負担が大きくなります。
ダウンタイム中は、腫れや痛み、出血や内出血を伴う場合があります。
当院では術後1週間後、1か月後、3か月後、半年後などと定期的にアフターケアを行います。
クリニックごとに保証内容やアフターサービスに違いがあるので、事前に調べておきましょう。
費用も身体への負担も決して軽くない鼻整形。
施術を受けるうえで大切なことは、実績のあるクリニックや技術を持った医師との出会いです。
納得するまでデザインをすり合わせ、移植する組織やリスクについて丁寧に説明してもらいましょう。
ほんの小さな疑問や不安でも、解消せずに手術を受けると、ほとんどの場合術後の不満につながります。
鼻整形を検討中の方やセカンドオピニオンを求めている方、自分に合った鼻を手に入れたい方はお気軽にカウンセリングにお越しください。
今回は自家組織を使った鼻整形について解説しました。
安全性が高く自然な仕上がりが手に入る一方、手術の難しさや費用面におけるデメリットもあります。
鼻整形にはヒアルロン酸や糸を使ったプチ整形、プロテーゼ隆鼻術、軟骨移植、鼻翼縮小術などさまざまな方法があります。
自家組織を使った鼻整形に限らず、理想の鼻を手に入れたい方は実績のあるクリニックや症例数の多い医師を選択することが重要です。
鼻整形を検討中の方は、鼻整形のプロ集団でもあるグローバルビューティークリニックにご相談ください。
自家組織による鼻整形は、人工物に不安がある方にとって有力な選択肢ですが、技術力や美的センスが求められる高度な手術です。
当院では、症例ごとの適応や組織の採取量、仕上がりのバランスまでしっかり診断し、丁寧なカウンセリングを通じて納得のいく施術をご提案しています。
「自分に合った整形方法をじっくり選びたい」そんな方は、まずはお気軽にカウンセリングへお越しください。