ニキビができる位置と原因
おでこ
・髪の毛による刺激
・ホルモンバランスの乱れ
・糖質や脂質の摂り過ぎ
・過剰な皮脂分泌
(おでこは元々皮脂腺が多い)
・毛穴のつまり など
おでこは元々皮脂腺が多いので、皮脂分泌が過剰になりやすい部分です。
皮脂の分泌量が増えると毛穴が詰まりやすくなりニキビの原因となります。
前髪を作っている方は毛先が肌を刺激し、肌荒れの原因になることもあります。
髪の生え際
・男性ホルモン
・シャンプーの洗い残し
・整髪料やヘアオイル など
額や髪の生え際はホルモンバランスの影響が大きいと言われています。
シャンプーやトリートメントがきちんと洗い流されていなかったり、ワックスやスプレーが汗で流れたり、ということもニキビにつながります。
頭皮や生え際がべたつくと菌が繁殖しやすくなります。
気になる方はヘアオイルではなくヘアミルクを使ったり、根元には使わず毛先だけに使用したりするなど工夫してみてくださいね。
鼻
・疲労やストレス
・ホルモンバランスの乱れ
・紫外線を受けやすい
・内蔵機能の低下
・マスクの擦れ
・鼻のかみすぎ
鼻のニキビはとても目立つのでテンションが下がりますよね。
鼻のニキビは疲労やストレス、ホルモンバランスの乱れなど体調が関わっていることがあります。
またついつい鼻を触ってしまう方や長時間マスクを着けている方は摩擦がニキビの原因になることもあります。
その他鼻は立体的な形をしているので紫外線の影響も受けやすいパーツでもあります。
体調管理や日焼け対策をしっかりとして鼻ニキビを防ぎましょう。
頬
・栄養の偏り
・ホルモンバランスの乱れ
・ストレス
・肝機能の低下
・便秘
・寝具の汚れ、雑菌
・乾燥
・睡眠不足 など
頬のニキビの原因にはさまざまなものがありますが、すぐにできる対策は寝具のこまめな洗濯です。
横を向いて寝ることが多い場合は枕による刺激、雑菌や皮脂汚れがニキビの原因になっているかもしれません。
暴飲暴食や脂っぽい食事、栄養の偏りも頬のニキビにつながります。
健康的な食生活をし、清潔な寝具で十分に睡眠をとることで健康な肌を目指しましょう。
Uゾーン(顎、口周り)
・ホルモンバランスの乱れ
・生活習慣の乱れ
・ストレス
・過剰な皮脂分泌
・乾燥 など
Uゾーンと呼ばれる頬や口周り、フェイスラインは大人ニキビができやすい部分です。
思春期ニキビと違い、生活習慣やストレス、ホルモンバランスが深く関わっています。
また、マスクをすることが多い方は乾燥や皮脂の過剰分泌が気になりますよね。
肌の水分、油分のバランスが乱れることもニキビにつながります。
口元
・乾燥
・ストレス
・暴飲暴食、胃や腸の不調
・貧血、冷え性 など
口元は皮膚が薄い部分なので乾燥しがちです。
皮膚が乾燥すると潤いを与えようと皮脂が多く分泌され、過剰に分泌された皮脂は肌荒れやニキビの原因になります。
また口元のニキビは胃腸の健康状態とも関係があるのだとか。
暴飲暴食や胃に刺激を与える薬の服用が口元のニキビにつながることもあります。
あご
・ストレス、過労
・睡眠不足
・ホルモンバランスの乱れ
・ターンオーバー
・乾燥
・貧血、冷え性
・胃腸の不調
・マスクやマフラー
・頬杖 など
顎のニキビは生活習慣やホルモンバランスの乱れの他にマスクやマフラーによる刺激、頬杖をつく癖などが原因となることもあります。
顎は汗腺が少なく乾燥しやすい部分です。
乾燥は肌荒れやニキビにつながるのでなるべく乾燥させないようにケアをしましょう。
ストレスや疲労がニキビとなってすぐにあらわれる、という方もいるのでストレスをため込まないようにリラックスできる時間も大事にしてください。
背中
・黄色ブドウ球菌、マラセチア菌
・ホルモンバランスの乱れ
・生活習慣の乱れ
・洗剤やスポンジの刺激
・遺伝 など
背中のニキビは顔のニキビと異なる原因が考えられます。
黄色ブドウ球菌やマラセチア菌と呼ばれる皮膚に常在している菌が、毛穴に入り込み炎症を起こすことでニキビができます。
そのほかにもボディーソープの成分やごしごし洗う刺激、衣類の摩擦、汗や蒸れなどさまざまな原因が考えられます。
背中はもともと皮脂腺が多い部分なので皮脂汚れや垢が溜まりやすくなります。
だからといって強い力で洗おうとせず、顔同様に泡で優しく洗うようにしましょう。
お尻、デリケートゾーン
・下着や衣類の蒸れ
・座っている体重や椅子との摩擦
・皮脂や汗
・菌の繁殖 など
座ると激痛が走り困っている、という方が意外と多いお尻ニキビ。
お尻に限らずデリケートゾーンは蒸れや菌の繁殖が原因でニキビができやすい部分でもあります。
通気性の良い素材を使った下着の着用や、泡で優しく洗うといった心がけで改善することもあります。
夏にできやすいと言われているお尻ニキビ。
汗をかいたらすぐにシャワーを浴びて皮脂や汚れを残さないことも大事ですよ。
ニキビではなくアテローム(粉瘤)などの違う病気の可能性もあるので、まずは皮膚科に相談してみてください。
胸、胸元
・皮脂腺が発達している
・汗や皮脂が溜まりやすい
・髪の毛の摩擦
・ネックレスの擦れ
・マラセチア菌 など
胸元のニキビは汗や皮脂のほかに髪の毛やアクセサリーの摩擦などが原因となることが多いです。
もともと皮脂腺が多く皮脂の分泌が過剰になりやすい部分なので、たくさんの泡でこすらずに優しく洗ってください。
なかなか治らない場合はアテローム(粉瘤)やマラセチア毛包炎といった病気の可能性もあるので早めに医療機関へご相談ください。
ニキビ治療
飲み薬
ニキビ用の飲み薬にはビタミンのお薬や抗生物質、漢方薬などがあります。
低用量ピルを使った治療もあるので、ニキビに悩んでいる方は医療機関に相談してみてくださいね。
塗り薬
ニキビに直接塗るお薬にはダラシン、アクアチム、ベピオ、ディフェリン、などがあります。
こういったお薬はドラッグストアで手に入るものもありますが、ニキビの状態や肌質で合う合わないがあるので、皮膚科の受診をおすすめします。
治療
美容皮膚科で受けられるダーマペン、ピーリングといった治療法もあります。
当院では「ダーマペン」「ケミカルピーリング」「フラクショナルCO2レーザー」などといったニキビ治療を行っております。
その他にも美肌や美白に効果が期待できる「美容点滴」メニューもあるのでお気軽にお問い合わせくださいね。
まとめ
今回は体や顔の部分ごとにニキビの原因をご紹介しました。
ご紹介した内容がすべてのニキビに当てはまるわけではありませんが、規則正しい生活やバランスの良い食事、ストレスをためない工夫はとても大切です。
皮膚科や美容皮膚科の治療も上手に利用しながら健康で美しい肌を目指しましょう。