糸リフトの概要
糸リフトとはお顔のたるみを引き上げるリフトアップ治療の一つ。
切開を伴わないので手軽に受けられます。
使用する糸には「コグ」と呼ばれるトゲトゲがついています。
そのコグが皮下組織に引っかかることでたるみを引き上げているのです。
糸には溶けるもの、溶けないものの2種類があります。
安全性の観点から最近の主流は溶ける糸。
【糸リフトのメリット】 ・すぐに効果が実感できる ・ダウンタイムが短い ・コラーゲンやエラスチン生成が促される |
このようにメリットが多いので、フェイスラインに悩みがある方にオススメの施術ですよ。
糸を挿入する治療
糸リフトは、糸を使ってリフトアップをはかる美容医療です。
たるみ改善やエイジングケアとして受けられる方が多いですが、20代だからと言って早すぎる治療ではありません。
糸リフトでは、皮下組織に医療用の糸を挿入することで気になる部分を下から上に引き上げます。
悩みによっては左から右、斜めなど、あらゆる方向に糸を挿入するので、自在なリフトアップが可能となっています。
使用する糸は、美容鍼のような特殊な糸で、皮下に挿入し糸を残して針を抜きます。
メスを使わない
フェイスリフト(切るリフト)は切開を伴いますが、糸リフトではメスを使いません。
糸を入れるだけで物理的なリフトアップが叶うため、「切らないたるみ治療」と言われています。
フェイスラインだけでなく、目元や口元、首、額など部分的なリフトアップも可能です。
安全性が高く手軽に受けられるためとても人気があります。
【リフトアップ施術の種類】 ・糸によるフェイスリフト ・メスを使い皮膚を切開するフェイスリフト ・注射によるフェイスリフト |
今回は、糸によるフェイスリフトをご紹介します。
切開リフト
より高い効果があり、より長く効果が持続する切開リフト。
比較的大がかりな手術になるので抵抗がある方も多いですが、ダウンタイムが完了すれば若々しさが手に入ります。
リフトアップ注射
注射によるリフトアップは、主にヒアルロン酸を注入します。
ヒアルロン酸でボリュームアップさせることでハリが生まれます。
皮膚がピンと伸びることでたるみやシワが改善されるという治療法です。
ヒアルロン酸は体内に吸収されていく成分なので、長くても半年~1年ほどしか持続しません。
長期的な効果を得るためには定期的に通う必要があります。
ご紹介した3種類の方法は全て持続期間が限られています。
永久に続く施術はないので、継続的なエイジングケアが大事になるでしょう。
糸リフトで改善できる悩み
肌の悩みや老化現象の悩みは尽きることがありません。
年齢を重ねるとシワや小ジワ、たるみが気になり始める方も多いでしょう。
糸リフトでは、ほうれい線やマリオネットライン、毛穴のたるみ、小ジワなどさまざまな悩みを改善することができます。
では、具体的にどのような悩みを改善できるのか、詳しくみていきましょう。
ほうれい線・マリオネットライン
加齢とともにほうれい線やマリオネットラインが気になり始めた、という方も多いでしょう。
ほうれい線やマリオネットラインがあるだけで、疲れた印象や老けた印象を受けますね。
このようなシワは、糸リフトによる改善が期待できます。
お顔や肌のたるみ
糸リフトで使用する糸には、肌の弾力やハリを出す作用があります。
ただし、ハリやツヤを実感できるようになるのは、施術から2か月ほど経ってから。
糸による刺激で線維芽細胞が活性化され、コラーゲンやエラスチンの生成が促されるのです。
コラーゲンやエラスチンは、お肌のハリやうるおいを保つうえで欠かせない成分です。
リフトアップしながら肌への美容成分も生成される、とても魅力的な施術ですよ。
溶ける糸を使用するため、リフトアップ効果は有限ですが、コラーゲンやエラスチンといった美肌成分は残ります。
リフトアップ効果が薄れた後も、しばらくは美肌とハリはキープされるでしょう。
毛穴・小ジワ
毛穴や小ジワが目立つと、鏡を見るたびにテンションが下がりますよね。
糸リフトはそんな毛穴悩みや小ジワを目立たなくすることも可能です。
皮下組織に挿入された糸による刺激で肌にハリが戻ると、美肌効果が得られます。
必然的に毛穴や小ジワも目立たなくなりますよ。
糸リフトの値段相場
糸リフトの値段はクリニックによって差があります。
相場は全顔で15~30万円ほど。
使用する糸の種類や本数によって変動があるため、詳細な金額は事前にクリニックに確認しておきましょう。
糸リフトでよくある質問
Q1.適切な糸の本数は? Q2.糸リフトの効果の持続期間は? Q3.内出血や痛みはどのくらい続く? |
こちらの3つの質問にお答えします。
Q1.適切な糸の本数は?
A1. 頬のたるみを改善する場合は片方5本、両方で10本が目安です。
たるみの状態や理想とする仕上がりによって本数は異なります。
また、施術部位によっても異なるので一概には言えません。
フェイスラインをしっかりと引き上げたい場合は合計20本以上挿入する場合もあります。
Q2.糸リフトの効果の持続期間は?
A2. 溶ける糸を使用した場合1~2年ほど持続します。
施術後時間が経つと、皮膚内の糸は溶けてなくなります。
そのため、持ち上がっていたたるみは次第にもとに戻っていくのです。
使用する糸の種類や体質によって持続期間は異なります。
いずれにしても効果は永遠ではありません。
Q3.内出血や痛みはどのくらい続く?
A3. 施術後の内出血は1~2週間でおさまることが多いです。
糸を挿入する際、どうしても針を刺した部分に内出血が起きてしまうことがあります。
全く内出血が起こらない方もいらっしゃいますが、術後3日程度は運動、飲酒、入浴は避けましょう。
痛みは1~3週間程度で軽減します。
笑ったり患部に触れたりすると違和感がありますが、徐々に薄れていきます。
シャワーや洗顔は翌日から行っていただけますが、患部に水がかからないように注意してください。
施術後に「ひきつれ」といわれる症状が生じることもあります。
【ひきつれとは?】 肌がつっぱったり引きつったりするような感覚。 神経の多い部分に糸を挿入するので違和感を覚えることがあります。 |
ダメージを受けた組織が修復する際に「ひきつれ」を感じることがありますが、必ず起こるわけではありません。
全く何も感じない場合もありますよ。
糸リフトがおすすめな人
・加齢による肌トラブルが気になる方 ・忙しい方 ・ダウンタイムに時間が取れない方 ・早く効果を実感したい方 ・周りに気付かれたくない方 |
当てはまる方は糸リフトを検討してみてくださいね。
ダウンタイムを短縮したい方
リフトアップのダウンタイムを短縮したい方は糸リフトがおすすめ。
ダウンタイムとは、施術後元の生活に戻るまでの期間のことです。
個人差はありますが、2日~1週間ほどで落ち着くことがほとんど。
忙しい方や早く効果を実感したい方は糸リフトが向いています。
糸リフトのダウンタイムは軽度の痛みや腫れなどです。
個人差がありますが、多くの場合2~3日ほどで解消されます。
・ダウンタイム期間を過ぎても痛みが残る ・口が開けづらい ・ひきつっている ・皮膚に違和感がある |
このような場合は、医師に相談した方が良いでしょう。
また、術後1か月は、顔のマッサージを控えてください。
せっかくのリフトアップ効果が弱くなってしまうのは残念ですよね。
患部を締め付けたり引っ張ったりしないように注意して過ごしましょう。
人に気づかれずにリフトアップしたい人
フェイスリフト施術の中でも糸リフトは特にバレにくい施術です。
術後1か月ほど経つとほとんど気付きません。
明らかにリフトアップした、というよりも少し痩せたように感じる方が多いですよ。
個人差はありますが腫れや内出血が出ることもあります。
施術翌日からメイクが可能なので、うまく隠してくださいね。
糸リフトなら継続的なリフトアップが可能
溶ける糸を使った場合、半年~1年ほどはリフトアップ効果がキープされます。
糸リフトで使用する糸には溶ける糸、溶けない糸があります。
溶ける糸は体内に吸収されますが、溶けない糸は体内に残ります。
安全面などから溶ける糸が現在の主流となっています。
溶けない糸を使った場合だと1~2年ほどと少し持続期間が延びます。
しかし、効果がなくなった後も糸が体内に残り続けます。
アレルギーや肌トラブルの原因となる可能性も。
仮にトラブルが発生した場合は、手術で除去しないといけません。
使用する糸は溶けるものも溶けないものも一長一短あるので、慎重に選びましょう。
溶ける糸は効果がなくなって糸が溶けた後も美肌効果は残ります。
糸リフトによって生成されたコラーゲンやエラスチンによるハリつやが持続しますよ。
糸リフトでお顔のたるみを改善したいなら
顔のたるみを糸リフトで改善したい方は、信頼できるクリニックに足を運んでください。
痛みやダウンタイムなどの不安要素、気になっている点などをしっかりと聞けたら術前の不安も解消されますよね。
気になることは全て術前に解消しておきましょう。
また、術式やクリニックについても事前に調べておくことをお勧めします。
糸の種類や本数によって価格も異なります。
安すぎず高すぎず、高品質の糸リフトを適切な価格で提供しているクリニックを選びましょう。
まとめ
今回は、糸リフトの値段、種類、効果についてご紹介しました。
メスを使わずに手軽にリフトアップができる糸リフトは忙しい方にも人気の施術です。
バレにくい点やすぐにメイクができる点も人気の理由の一つです。
糸リフトはお肌の曲がり角でたるみが気になる方の強い味方です。
リフトアップを考えている方は、糸リフトも検討してみてくださいね。