毛穴とは
毛が生えてきたり角栓が詰まったり…
なにかと嫌われがちな毛穴ですが、実は非常に重要なんです。
まずは毛穴のはたらきを見てみましょう。
| 【毛穴の役割】 ・分泌排泄作用 ・潤いを守る ・吸収作用 |
毛穴の断面図を見てみると、毛孔(もうこう)と呼ばれる出口の下には毛包(もうほう)、皮脂腺があります。
袋のような形をした毛包は毛根を包み込んでいます。
また、毛包には皮脂腺がついており、皮脂分泌を行っています。
毛穴から出る皮脂と汗腺から出る汗は皮脂膜を作ります。
皮脂膜とは皮膚表面を守るベールのようなもの。
表面に膜をはって水分の蒸発を防ぎます。
また、皮膚には「経皮吸収」と呼ばれる吸収作用があります。
毛包の皮脂腺や表皮の角質間を通って化粧品や薬剤が浸透します。
この吸収作用のおかげでスキンケアや皮膚への美容施術が可能になります。
毛穴を無くす方法
このようになくてはならない毛穴ですが、正しくお手入れができていないとトラブルにつながってしまいます。
毛穴の開きや毛穴の詰まり、毛穴の黒ずみは解消したいお悩みですよね。
自宅で簡単にできる毛穴の悩みに効果的な方法をいくつかご紹介します。
蒸しタオル

毛穴の詰まりに効果的な方法が蒸しタオルです。
蒸気と熱を与えることで毛穴が開き、汚れが浮き上がりやすくなります。
| 【蒸しタオルの作り方】 1.濡らしたタオルを固く絞る 2.耐熱の袋に入れる 3.電子レンジで40秒ほど温める 4.熱くて持てない場合は冷ます 5.顔に乗せる |
蒸しタオルで毛穴が開いたら洗顔を行いましょう。
角質が柔らかくなり、汚れが落としやすくなりますよ。
湯船につかる
温かいお風呂につかることも毛穴に良いですよ。
蒸しタオル同様、蒸気で毛穴が広がり汚れを落としやすくします。
さらに、全身の血行が良くなるので肌の新陳代謝も高まります。
肌のターンオーバーが整うと毛穴の詰まりとなる古い角質が滞りにくくなります。
毛穴の悩みがある方は、毎日湯船に浸かってみてはいかがですか?
洗い流す毛穴パック
毛穴パックを使ったことがある方も多いのではないでしょうか?
角栓がごっそり取れる、毛穴の黒ずみがスッキリする…
このような宣伝を見て頻繁に行っているという方も多いはず。
しかし、実は貼って剥がすタイプの毛穴パックはおすすめできません。
肌を傷つけずに毛穴パックを行うためには、クレイパックなどの洗い流すタイプのものを使いましょう。
クレイとは海の底などから採れる泥のことで、美容効果が期待されています。
粒子が細かく吸着力があるので、皮膚を傷つけることなく余分な皮脂のみを取り除いてくれます。
ただし長時間放置するとカピカピになってしまうので、時間を守って使いましょう。
保湿

クレンジング、洗顔で毛穴の掃除をした後はしっかりと肌を保湿してください。
せっかく汚れが落とせても保湿ができていないと肌が乾燥してしまいます。
肌が乾燥すると、バリア機能を高めるために皮脂がたくさん分泌されてしまいます。
過剰な皮脂分泌を防ぐためには肌の乾燥を防ぎ水分バランスを整えることが大切です。
化粧水で潤いを与えた後は乳液やクリームでしっかりと閉じ込めましょう。
毛穴に特化した美容施術
入浴や蒸しタオル、スキンケアで毛穴をきれいにする方法をご紹介しました。
しかしそれだけではなかなか効果が感じられないという方もいることでしょう。
そこで即効性のある美容施術をいくつかご紹介します。
ハイドラフェイシャル
美容クリニックの毛穴洗浄といえばハイドラフェイシャルです。
| 【ハイドラフェイシャルの手順】 1.ディープクレンジング 2.ピーリング 3.毛穴吸引 4.保湿 5.美容液導入 6.保湿・保護 |
日頃のお手入れでは取ることができない汚れをしっかりと落とし、水流を使って毛穴を洗浄していきます。
ハイドラフェイシャルでは水流だけではなく、皮脂や汚れをやわらかくしたり角栓を取り除く製剤を使用します。
そのため、施術後すぐに毛穴のスッキリ感を味わうことができますよ。
ダーマペン
ニキビ治療として知られているダーマペンですが、もちろん毛穴悩みにも効果的ですよ。
ダーマペンの施術では導入製剤を使用しますが、当院では5つの中からお選びいただけます。
| 【選べる導入製剤】 ・ハイラアクティブ ・レチナールアクティブ ・CLRローション ・ウーバーピール ・ヴェルベットスキン (マッサージピール) |
毛穴の詰まり、ザラザラ感、ニキビ毛穴、毛穴の開きなど、治療目的に応じて導入製剤を使い分けます。
カウンセリングではお肌の悩みに応じた施術を提案させていただきます。
ケミカルピーリング
酸性の薬剤をお肌に塗布するケミカルピーリングも毛穴の悩みに効果的です。
古い角質を取り除き、ターンオーバーを促すので毛穴の詰まりがなかなか取れないという方にもおすすめです。
| 【GBCのケミカルピーリング】 ・サリチル酸マクロゴール ・マッサージピール ・ミラノリピール |
肌質や毛穴の悩みによっておすすめの製剤が異なります。
お肌の状態を確認しながら適した製剤を選ばせていただくことも可能です。
毛穴の悩みがある方は是非ご相談くださいね。
毛穴に良い成分
せっかく美容施術を受けてもご自宅でのケアを怠っては意味がありません。
毎日の毛穴ケアを上手に行うためには、スキンケア商品の選び方が大切です。
毛穴悩みに良い成分をいくつかご紹介するので、迷っている方は是非参考にしてください。
ビタミンC

ビタミンC誘導体、アスコルビン酸などのピュアビタミンCは毛穴悩みにおすすめの成分です。
ビタミンCには、皮脂分泌を抑えるはたらきがあります。
過剰な皮脂分泌による毛穴の詰まり、毛穴の開きにはビタミンCが入った化粧水が有効ですよ。
また、ビタミンCにはお肌のハリや潤いを保つコラーゲンやエラスチンの生成を促すはたらきも。
お肌をふっくらとさせて、たるみ毛穴を引き締めることもできますよ。
レチノール
しわ改善のイメージが強いレチノールですが、毛穴の悩みにもおすすめの成分です。
ビタミンA誘導体であるレチノールには、ターンオーバーを促すはたらきがあります。
肌の新陳代謝が正常に戻ると、古い角質が排出されやすくなります。
角栓の原因となる古い角質が溜まりにくくなるので毛穴の詰まりを解消することができます。
酵素
毛穴悩みにおすすめなのが酵素洗顔です。
古い角質や毛穴の皮脂汚れをきれいに洗浄することができます。
ドラッグストアで手軽に購入できるので、試してみた方も多いのではないでしょうか?
酵素洗顔に配合されている主な酵素はリパーゼ、プロテアーゼ、パパインなど。
リパーゼには皮脂を分解する効果が、プロテアーゼヤパパインにはタンパク汚れを分解する効果があります。
毛穴汚れが気になる方は、古い角質や角栓を除去してくれる酵素洗顔も取り入れてみてくださいね。
ナイアシンアミド
水溶性のビタミンB3であるナイアシンアミドはニコチン酸アミドとも呼ばれています。
皮脂代謝のはたらきがあるため、過剰な皮脂分泌を抑えてくれます。
ナイアシンアミドにはコラーゲンやエラスチンを作るはたらきもあります。
お肌をふっくらさせて毛穴のたるみを改善する効果も期待できますね。
☆ナイアシンアミドとレチノールはどっちが先?☆
ナイアシンアミドは、レチノールとの併用で相乗効果が期待できます。
ただし使用する順番には注意が必要です。
ナイアシンアミドは水溶性、レチノールは油性という特徴があります。
そのため、レチノールを先に使ってしまうとナイアシンアミドが浸透しません。
ナイアシンアミド→レチノールの順で使用しましょう。
水溶性を先に浸透させ、油性でフタをするというイメージです。
まとめ
今回は、毛穴悩みに効果的なケア、美容施術、美容成分をご紹介しました。
当院ではご紹介した美容成分が配合されたドクターズコスメの取り扱いもございます。
日頃のスキンケアをパワーアップさせたい方は是非ご相談ください。
毛穴洗浄や毛穴引き締めの施術は、東京・大阪・名古屋・福岡など全国の美容皮膚科や美容クリニックで受けられます。都市部のクリニックでは、ハイドラフェイシャルやダーマペン、ケミカルピーリングなどの最新毛穴治療を提供しており、自宅ケアとの併用でより効果的な改善が期待できます。カウンセリングでは、肌質や毛穴タイプに合わせた施術プランやホームケア化粧品の提案が可能です。地域によって費用や機器の種類が異なるため、複数院を比較して自分に合ったクリニックを選びましょう。