クマやたるみへのアプローチ法!皮膚科・美容皮膚科・美容外科で異なる治療法
皮膚科の治療だけでは劇的に若返らない
基礎化粧品やメイク、エステでは対処しきれない肌の悩みが現れたとき、次に望みを託すのが皮膚科です。
皮膚科には湿疹やかぶれ、アトピーなどの症状を診る「皮膚科」と、シミやホクロの除去、肌のケアを行う「美容皮膚科」があります。
もともと「皮膚科」は治療を目的に、「美容皮膚科」は美容のための施術を行うことが目的でした。
しかし、近年は「皮膚科・美容皮膚科」と併記するクリニックが増えています。
その理由は、クリニックとしての収入源にあります。
保険診療と自由診療
一般の皮膚の治療は保険が適用されるため、治療費が統一されています。
つまり、診療報酬点数によってクリニックの経営は左右されるのです。
対して美容目的の施術は自由診療のカテゴリーとなるので、治療費を自由に設定きます。
そのため、「皮膚科」だけでは経営が苦しいクリニックは「美容皮膚科」で補っている実情があります。
ニキビ治療の例
ニキビを例にあげると、治療のための投薬は保険適用となり、症状が改善した後にレーザーなどで残った跡を消す施術は自由診療となります。
こうすることで、幅広い治療が可能となり、経営が向上する仕組みです。
ただし、同日に保険適用治療と自由診療が行えないため、最低2日以上の通院が必要です。
こうした背景から、皮膚科のドクターが美容医療の機器を導入して、さかんに美容皮膚科の施術を始めているのです。
もちろん、若返りのための施術もたくさん行われていますが、残念ながら「最速・最強・最長」の治療とは言えません。
それを知らずに治療を受け続けてしまうと、満足のいく若返りには至らず費用だけがかさむことに。
ヒアルロン酸注射でクマ取り
「美容皮膚科」で受ける注入系の若返り治療の代表として「ヒアルロン酸注射」があります。
ヒアルロン酸製剤を皮膚下に注射するという実にシンプルな施術です。
製剤を注射するだけですぐに効果を実感できるので、多くの美容皮膚科が目の下のクマへの治療として行っています。
しかし、ヒアルロン酸は注入する場所や深さが重要です。
それらを誤れば表面が凸凹として不自然な仕上がりになってしまいます。
目の下のクマの原因
また、皮膚科と美容外科では若返り施術のアプローチ法が異なります。
目の下のクマの原因は「くぼみ」だけではなく、目の下にある「ふくらみ」も関係しているのです。
目のすぐ下には「涙袋」と呼ばれるふくらみがありますが、涙袋のさらに下に「目袋(めぶくろ)」と呼ばれるふくらみがあります。
この目袋は年齢とともに徐々に目立つようになっていきます。
美容皮膚科のアプローチ法
美容皮膚科でクマを改善する場合、ヒアルロン酸はこの目袋の高さに合わせて注入されます。
くぼみが埋まることで一見クマが改善されたように思うかもしれません。
しかし、目袋の高さに合わせたことで、ボリュームオーバーな仕上がりになってしまうのです。
図を見ると皮膚科と美容外科の形成ラインの違いが分かると思います。
美容外科のアプローチ法
目の下のクマを完全に取り除くためには、ヒアルロン酸の注入だけではなく、前にせり出した目袋の余分な脂肪を取り去ってから注入しないといけないということです。
これが美容外科のアプローチ法なのです。
スッキリさせるべきところはスッキリさせて、膨らむべきところは膨らませる…
これが本当の理想的な仕上がりといえます。
ヒアルロン酸の限界
ヒアルロン酸とは皮下組織を構成する成分の一つで、もともと私たちの身体に備わっています。
そのため、異物反応を引き起こしにくく比較的安全性が高いといえます。
しかし、ヒアルロン酸は体内に吸収されてしまうため、上手く注入できたとしても効果は長続きしません。
効果を持続させるためには、定期的な注入が必要であり、結果としてお金もかかってしまいます。
HIFU(ハイフ)でたるみ治療
もう一つ、「美容皮膚科」でよく行われる施術にハイフを使った治療があります。
皮膚や筋膜に超音波を当てて熱を加えることで組織を一度破壊し、組織が引き締まる過程でハリが出る、というのがハイフの原理です。
この施術による引き締め効果は私も認めています。
しかし、あくまでも予防としての効果であり、既に進行しているたるみに照射しても劇的な改善は見込めません。
美容皮膚科では、過度な表現を使って治療効果を勘違いさせているものも見受けられますが、ハイフによるたるみ治療では、強力なリフトアップは難しいといえます。
効果的なたるみ治療とは
美容外科ではフェイスラインに糸を通して引き上げる方法や、たるんだ皮膚を切除して引きあげる方法があります。
こういったアプローチ法であれば、物理的にリフトアップが可能となります。
高いリフトアップ効果を希望される方は「糸リフト」や「切るリフトアップ」を検討してみてください。
まとめ
今回は「美容皮膚科」や「美容外科」で行うクマやたるみの治療法の違いをご紹介しました。
「美容皮膚科」は皮膚科医によって発足され、多くのクリニックがメスを使わない治療を行います。
注入治療やレーザーを使った施術がメインとなるので、若返り効果に関しては限界があると考えています。
誤解しないでいただきたいのは、「美容皮膚科」での治療が良くないといっているわけではありません。
予防として利用するのであれば十分な効果が実感できます。
クマやたるみが進行してしまってからではなく、少しでも早い段階で予防を始めてみてはいかがでしょうか?
若返りには「最速・最強・最長」が効果的!エステや美容クリームは実際どう?
効果的な若返りに必要な3つのポイント
さまざまな「老け顔」の要因から目の下のクマと顔のたるみを取り除くことが最も効率よく若々しい印象を与えることができます。
そこで問題となるのが、どのように改善するかです。
インターネットでクマやたるみのなくし方を検索すると、自分でできるマッサージやエステ、生活習慣など、実に多くの方法が出てきます。
しかし、どんな方法を使っても生きている以上老化を完全に止めることはできません。
進行するものである限り、次の3つのポイントが重要だと考えます。
①できるだけ短い時間で=最速
②できるだけ高い効果を=最強
③できるだけ長く維持できる=最長
この3つのポイントについて詳しくみてみましょう。
①最速
効果があらわれるまでに時間がかかるものはNGです。
例えば、代謝を高めて老化を予防する食事や生活習慣は、長い目で見れば美容に効果的かもしれません。
しかし、その間にも老化は進んでしまいます。
つまり、得られる効果は労力に対して少ないといえますね。
②最強
最近は、ドラッグストアなどで購入できる美容グッズが「プチプラ」だと人気があります。
しかしコストが低い分、目に見えるほどの効果が得られるものではありません。
あるいは、「改善した気分になっているだけ」か「そもそも効果を期待していない」といった人も多いのです。
③最長
では、高価なものであれば高い効果が得られるのでしょうか?
そうとは限りませんよね。
中には一瞬効果を感じるものもありますが、数日中には効果が失われ、購入を繰り返すことに。
そうすればコストパフォーマンスは低くなる一方です。
多くの方が美容液やエステ、美容皮膚科に信頼を寄せていることでしょう。
しかし中には疑問を抱く点も。
予防がメインの美容液やエステ
エイジングケアとして行う最も多い対策は、美容液やクリームなどの基礎化粧品です。
最近は「シミを消すクリーム」や「たるみを引き上げる美容液」など女性の心をくすぐる商品が多数販売されています。
各メーカーが研究を重ね、肌を改善するための成分を配合していますから、それなりの根拠もあるでしょう。
使い続ければ効果を感じられることもあるでしょう。
しかし、即効性、持続性という面で化粧品は力不足と言わざるを得ません。
アプローチできる深さは限られている
化粧品にできるアプローチは皮膚の外側からなので、根本的な原因となっている部分に成分を行き渡らせるのは至難の業。
届くとしても微量ですから、長期的な使用が原則です。
予防のために使用するのであればまだしも、既に進行してしまったたるみやクマに気付いてからクリームや美容液を使い始めたところで、コストパフォーマンスが低い結果となるはずです。
費用と効果を天秤にかけると
加えて、そうした効果のある化粧品は非常に高価です。
1瓶5万円以上するものもありますから、月1本使用したとして年間の費用は60万円以上。
その金額で微々たる効果しかなければ、無駄遣いといわれても仕方ないのではないでしょうか。
雰囲気を味わうエステ
エステで若返ることはできるのでしょうか?
私の答えは「NO」です。
なぜなら、エステサロンには医学的な知識を持った医師がいないからです。
エステティシャンは医師ではない
老化が人体のメカニズムである以上、改善には医学的な知識が必要不可欠です。
例えば、クマには「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」など種類があり、それぞれ原因も特徴も異なります。
原因が違えば当然、改善のためのアプローチは違ってきます。
もちろん、リンパや血液の流れ、筋肉の動きなどを勉強しているエステティシャンであれば一定の効果は得られるかもしれません。
しかし、マッサージは根本的な改善ではないため、効果は短時間で消滅します。
エステで得られる効果
また、エステサロンで使用している基礎化粧品が特別なものなのであれば、エステ終了後の肌は水分をたっぷりと含み、若さを取り戻したような気分になるでしょう。
しかし、帰宅後はいつもの化粧品を使うので、効果はその日限りとなるのです。
ただ、金銭的な余裕があって頻繁に通うことができれば、健康的な肌をキープできますし、エステ後のゆったりとした特別な空間を味わうことでストレスからも解放されることでしょう。
老化現象はストレスにも影響されるので、劇的な変化は得られないとしても、若さを保つ要因の一つにはなるのかもしれません。
まとめ
若返りにはたくさんの改善策があります。
その中でも今回ご紹介した3つのポイント「①最速②最強③最長」が重要だと考えています。
老化は誰に対しても容赦なくやってきます。
高級化粧品や高級エステも、既に進行してしまったクマやたるみに対しては持続的な効果はあまり期待できないでしょう。
これらを使用する場合は、改善目的ではなく、予防目的や現状維持という意識で使用する方が賢明なのではないでしょうか?
クマとたるみさえ改善すれば若返る?!若返り治療の優先順位について
クマとたるみこそが「老け顔」の原因
近年はエイジングケアの考えが広く浸透し、多くの人がさまざまな努力をしています。
しかし、どれだけ高価な化粧品を使い、毎日エステに通っていたとしても、長い年月を生きてきた証はやがて私たちの顔に現れていきます。
老化現象は誰にでも起こるものであり、遅らせることはできても、止めることはできないのです。
シミやシワの原因
加齢や紫外線が原因で起こるシミやシワ。
肌の老化の約8割は光老化が原因といわれています。
紫外線に当たることで表皮や真皮に変化が起こるのです。
角質層へのアプローチ
多くの方が気にしているシミやシワは、皮膚の表面にある表皮やその下にある角質層に現れます。
そのため、角質層に栄養を届ける化粧水でもある程度軽減させることができます。
あるいは、日焼け止めを塗る、生活習慣を改善させるなど、日々のスキンケアで予防したりあるいは進行を防いだりすることもできるでしょう。
クマができる原因
目の下のクマの原因は大きく分けて2つあります。
・目の下の脂肪や骨のボリュームがなくなり窪む
・眼窩脂肪を支えている筋膜がたるみ、眼窩脂肪が前にせり出す
「目の下の切らないたるみ取り」では前にせり出してきた脂肪の一部を取り除きます。
さらに目の下のくぼみに注入を行うことでクマを目立たないようにします。
皮下組織や筋肉へのアプローチ
クマとたるみは角質層のさらに下にある皮下組織や筋肉の変化によって現れます。
そのため、角質層までしかはたらきかけない化粧水などではほとんど役に立ちません。
完全に取り除き、若々しい印象になりたいのであれば、「美容整形」が必要なのです。
美容整形で得られる変化
私はこれまで多くのお客様の若返り手術を担当してきました。
外見が若々しくなった人は、気持ちも若々しく生まれ変わります。
見た目の変化は、他人に与える印象だけではなく、お客様自身の性格にも変化を与えるのです。
お客様の変化の例
・年齢を気にしなくなった
・挑戦できなかったファッションを取り入れた
・カバーするメイクから魅せるメイクに変わった
・自分に自信が持てた
・新しい世界に飛び込んでみた
このように人生を楽しめるようになった、という人が多くいます。
しかし、簡単に「手術で若返る」といっても、どんな施術を受けるのか、どんなクリニックを選ぶのかによって結果は違ってきます。
手術の具体的な方法やクリニック選びのポイントをもとに、正しい選択をして美しく若々しい自分に生まれ変わってほしいと思います。
若返り手術は「美容整形」ではない
「美容整形」と聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?
まぶたを二重にする手術、鼻にプロテーゼを入れる手術、エラを削って小顔にする手術…
本来の顔の形を変えるといったイメージが強いのではないでしょうか?
しかし、ここでご紹介する若返り手術は「美容整形」とは少し違った観点から美容を考えたものです。
劇的な変化はない
もともとある顔のパーツの形状を変えるのではなく、加齢によって衰えた筋肉や皮膚のハリを蘇らせ、失った潤い成分を補充するのが美容外科的な若返り手術です。
つまり、早い段階で対処すればするほど簡単な施術で済み、綺麗でいられる期間が長くなります。
時には顔にメスを入れ、皮膚下に糸を入れてたるみを引き上げるなどといった外科的施術を行うケースもあります。
その場合、手術によってたるみをもとの位置に戻すだけですから、顔が別人になることはありません。
ですから、若返りの美容整形後に
「今日は肌がきれい」「なんだか元気そう」
といった変化しかありません。
毎日会っている周囲の人でさえ手術に気付かないことも。
印象が変わる程度の変化
実際に当院で手術を受けた方で、1週間マスクを着けて過ごしたところ、マスクを外しても手術を受けたことに気付かれなかった方は多くいらっしゃいます。
また、自分から「たるみを取ったの!」とご主人に告白してようやく「なんだかきれいになったと思ったよ」といわれた方もいらっしゃいます。
「何が変わったかよくわからないけどきれいになった」
「いつもきれいで若々しい」
そんな誉め言葉が聞けるのが若返り手術であり、一般的な美容整形との相違点といえます。
手術へのハードルの高さ
美容整形手術はハードルが高く、怖いといったマイナスのイメージを持つ方もいるでしょう。
しかし、若返りに関して言えば、一般的な美容整形とは全く意味合いが違います。
また、顔が別人になるわけではありませんから、劇的な変化にもかかわらず周りからは気付かれにくい方法です。
そのため、周りに気付かれたくないという方にもおすすめの方法ですよ。
まとめ
美容クリニックで受けることのできる若返りのメニューにはさまざまなものがあります。
その中で、劇的な若返りを求めるのであれば目の下のクマや顔のたるみを改善することが最善の方法です。
特に目の下のクマは若くても目立つ方がいます。
顔が老けて見える、と悩んでいる方は長年の悩みに対する解決策になるかもしれません。
明るく前向きな人生を歩むために、ほんの少しの勇気を出してまずはカウンセリングを受けてみてはいかがですか?
そして、納得して手術を受ければ、世界観が変わるかもしれませんよ。