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2018.7.2

鼻整形手術の具体的方法~鼻尖形成術の他院修正~


前回は、プロテーゼの他院修正についてお話しました。今回は、他院で鼻手術をした患者さんの症例を挙げながら、当院での対処法などについて、お伝えしていきたいと思います。

鼻手術の他院トラブルに対する当院の修正方法

鼻尖形成術は、鼻の中の脂肪や軟骨の除去や鼻の軟骨の縫合により鼻を細くしたり、自分の耳の軟骨を移植することにより鼻先に高さを出し丸みを目立たなくさせたりする方法です。
しかし実際のところ、他院での鼻尖形成術などに満足いく結果が出ず、当院に鼻の修正を依頼してこられる患者さんも、意外と多いです。
例を挙げてみると、
  • 移植した軟骨の位置がズレていた
  • 移植した軟骨の量が少なく、鼻先の高さが出ない
  • 皮下脂肪の除去の仕方が不十分で、鼻先が丸いまま
  • 患者さんの鼻の状態に反する、不適切な手術がされていた
  • 医師の技術の低さからか、ムダな傷跡が残ってしまった
  • 鼻尖軟骨を切除しすぎていたため、満足のいく鼻の形になっていない
などがあります。
では、実際の症例をいくつか挙げてみましょう。

《症例1》34歳 女性 営業職

鼻先が低くて丸い、というコンプレックスをもっており、鼻先を高くしたいと願う女性。
Aクリニックで「軟骨移植手術」を受けたが、鼻筋がまっすぐではなく、鼻尖部がわずかに右へ曲がっている状態で、十分な高さも無い。
鼻筋をまっすぐにして、鼻先を高くしてほしいと来院。

鼻先の曲がりの対処法
詳しく診察したところ、このケースでは、移植した軟骨がまっすぐに挿入されておらず、わずかではありますが、歪んだ状態になっていました。また、軟骨のサイズ自体も少し小さく、鼻尖部の高さを出すまでの効果は無さそうでした。
このケースは、他院での手術後あまり日にちが経っていなかったので、軟骨を一度取り出し、再度入れ直すことにしました。
このケースでは上手くいきましたが、場合によっては取りだした軟骨が使えないこともあります。その場合は、再度耳から軟骨を採取してから移植する「鼻尖部軟骨移植」を、改めて行う必要があります。

《症例2》25歳 女性 飲食業

丸い団子鼻が気になるということで、Bクリニックで手術をした。実際には、鼻尖部周囲の皮下脂肪を除去する手術を行うが、術後、皮膚にへこみが残ってしまった。
このへこみをなくしてほしいと来院。

鼻先の皮膚のへこみの対処法
この患者さんは全体的にまだ丸みがあったため、再度、脂肪切除を行い、鼻尖部の状態を整えました。その後患者さんから「鼻をもう少し高くしてほしい」と仰いましたので、数か月後に改めて、プロテーゼを挿入することにしました。

《症例3》21歳 女性 販売業

鼻の穴が目立ち、小鼻が気になるということで、Cクリニックで鼻先の軟骨を縫い合わせる手術(鼻尖縮小術)を受けたが、鼻尖部が「指でつまんだような形」になってしまった。何とかしたいのだが、Cクリニックにもう一度行くのはイヤなので、ここ(当クリニック)で何とかしてほしい、と来院。

鼻の形の改善方法と、鼻の穴および小鼻の広がりを目立たなくさせる方法
カウンセリングの結果この方は、複数の術式を組み合わせて行うことになりました。
まずは、Cクリニックで行った鼻尖縮小術で、鼻先の軟骨を縛っている糸を外しました。
その後、「プロテーゼ隆鼻術」で鼻筋をスッキリと整え、さらに鼻の穴と小鼻の広がりを抑えるため、「鼻尖形成術」「鼻尖部軟骨移植」と「鼻翼縮小術」とを、合わせて行いました。

《症例4》29歳 女性 看護師

鼻先が上を向いていて高さも低いため、高さや長さを出してスッキリした鼻になりたいと思い、Dクリニックでプロテーゼ挿入術を受けた。さらに、鼻先に軟骨を移植する「鼻尖部軟骨移植」も行っていた。
しかし、術後まもなくから鼻に違和感があり、鼻先もほとんど効果が見られない。

鼻先が短い、鼻先が低い鼻への対処法
この方も、複数の術式を組み合わせて行うことで、理想の鼻を手に入れることができました。
まずは、Dクリニックで挿入していた、プロテーゼを取り除きました。
その後、今度は僕が加工したプロテーゼを用いて、「プロテーゼ降鼻術」を行い、鼻筋をスッとさせることにしました。さらに、「鼻尖形成術」で鼻先の形を整え、鼻先にしっかりと高さや長さを出すため、「鼻中隔延長術」で鼻筋を伸ばし、鼻先を下向きにしました。

まとめ

今回は、他院でのずさんともいえる手術の例を挙げながら、当クリニックでの対応方法をご紹介しました。
美容整形手術を受ける患者さんは、「手術は一度限り」と思って、勇気を出して美容外科クリニックを訪れます。費用だって、決してやすいものではありません。患者さんからすれば、非常に勇気のいる行動だったかもしれません。
それにも関わらず、医師の知識や技術の不足などによりトラブルが発生し、再び手術をしなければ、理想の鼻どころか、元の状態にも戻りません。金銭面でも倍以上かかることになりますし、精神的にも不安は増す一方です。美容外科の医師は、患者さんのことを真剣に考え、一度の手術で満足のいく鼻をつくり上げるべきだ、というのが僕の信条です。

実際のところ、患者さんが納得できる鼻にするには、1つの術式だけで完成できることは少なく、複数の術式を組み合わせていくことで、理想の鼻に近づける場合が多いです。もちろん、患者さんの状態によっては、1つの術式で納得していただける場合もあります。
しかし、1つの術式だけを強く勧めるクリニックは、むしろ敬遠したほうがよいでしょう。
いずれ、医師選びのポイントについてまとめていきますので、それを参考にしていただき、信頼できる医師を探しましょう。
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