
リストカットの傷跡修正の治療方法を解説|治療によるリスクや治療期間も詳しくご紹介します
リストカットの傷は血が出ないような浅いひっかき傷でない限り、必ずといっていいほど傷跡が残ります。
傷跡は白い線のように残ることが多く、厄介なことに時間が経ってもなかなか消えないため、残った傷跡に悩まされる方も少なくありません。
今回はそんなリストカットの傷跡を美容医療で治療する方法やリスク、治療期間や費用について解説します。
傷跡修正を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
リストカットの傷跡修正がおすすめな人

リストカットの傷跡は「人に見られたくない」と思い、衣服などで隠す方がほとんどです。
「見られてしまわないか?」と不安になり、ストレスを感じている方も少なくありません。
下記に当てはまる方には傷跡を修正されることをおすすめしています。
傷が目立つ
表皮(表面の皮膚)だけでなく皮下組織(皮膚の内側)まで深く傷付いてしまった場合、傷跡は大きく残り目立ってしまいます。
リストカットの傷が残る部位は様々であるため、太ももなどの衣服などで隠せる部分であれば気にしないと仰る方もいますが、手首はそうはいきません。
夏場など薄手になる季節は衣服で隠すこともなかなか難しく、海など外で楽しむことを断念される方も多いようです。
「傷跡を気にせずに自由でありたい」と考えている方は、ぜひ一度クリニックへ相談することをおすすめします。
痒み・ひきつれがある

リストカットの傷跡は痒みやひきつれが症状として現れることがありますが、これらが起こる原因は主に2つあります。
・傷を付ける刃物の状態が悪い
・損傷後のケアをしていない
状態が悪い刃物というのは、錆の付いた状態の切れ味の悪い刃物のことを指します。
錆が付いたままの刃物で皮膚を傷付けてしまうと、膿んで傷跡が残りやすくなるだけでなく、菌の侵入により思わぬ病気に罹る可能性もゼロではありません。
また傷跡が残ってしまうことを防ぐためには、傷を洗い流す・消毒する・傷口の乾燥を防ぐなどのアフターケアが必須です。
ケアを怠ってしまうと時間が経っても消えないような傷やひきつれが残ります。
不十分なケアは炎症を起こしやすく、傷口に痒みが生じ、掻くことでまた傷口が悪化するという悪循環に陥りやすく危険です。
我慢ができないような痒みやひきつれに悩まされている方は、傷口の炎症が悪化する前に早めに医師に相談しましょう。
人目に触れる機会が増える

接客業などで人目に触れる機会が増えると傷口が見えてしまうリスクが増えます。
服装に指定のある職場や制服がある職場では、傷のある部位によっては衣服で隠すことが困難であることから職業を自由に選べません。
傷跡が残ってしまったことにより、人生の選択肢の幅が限られてしまうことは、大変もったいないことです。
リストカットの傷跡は美容医療で治療が可能ですので、諦めてしまう前に一度クリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。
リストカットの傷跡修正の治療方法

傷跡修正を美容医療で行う場合の主な治療方法である4つをご紹介します。
傷跡修正を検討されている方はぜひご参考になさってください。
外科的切除術
外科的切除術とはメスを用いて患部を切除する治療方法であり、癌の切除やほくろの切除など幅広く適用される外科手術です。
手術には局所麻酔を用いるため術中の痛みはほとんどありませんが、麻酔を注入する際や術後に麻酔の効果が切れた後は痛みを感じることがあります。
術後の痛みに対しては鎮痛剤を処方されますので、決められた時間に服用して下さい。
レーザー治療
傷跡のレーザー治療は名前の通り、レーザーを当てることで傷口を薄く目たなくさせる効果があります。
レーザー治療は回数を重ねることで効果を発揮するため何度か通院いただく必要があり、「早く治したい」という方には不向きかもしれません。
しかしメスを使わないため、手術に抵抗がある方にはおすすめの治療方法となっています。
また傷跡修正の治療方法の中で比較的安価だという点から、若年層の方に希望されることの多い方法です。
ステロイド注射
ステロイド注射は傷跡に直接注射をすることで、赤みや腫れなど患部を目立たなくするための治療方法です。
赤みや患部の盛り上がりを抑えたり、痛みや痒みが治まったりと効果が顕著に現れるため、即効性を求める方にはおすすめの治療方法となっています。
しかしステロイド注射には感染症のリスクなど副作用が起こるケースも否定できません。
ステロイド注射を希望される際は医師とのカウンセリングを受け、効果と副作用についてきちんと理解をした上で施術を受けるようにしてください。
外用薬・内服薬

リストカットの傷跡修正には外用薬や内服薬を用いることも可能です。
外用薬、内服薬はクリニックに受診して処方をしてもらえれば自宅での処置が可能になるため、多忙でクリニックへ通うことが難しいという方におすすめです。
外用薬には傷の赤みや痒みを軽減させたり、盛り上がった傷跡を平らにしたりする効果があるステロイド、ヘパリン類似物質が適用されます。
内服薬では、赤みや痒みを軽減させるために抗アレルギー剤を、負傷直後であれば菌の侵入による炎症を防ぐために抗生物質を処方します。
薬は必ず医師または薬剤師の指導の下用法・用量を守って服用することが大切です。
市販薬を使用する際も副作用など思わぬ事故を防ぐために、医師にご相談ください。
リストカットの傷跡修正のリスク

前章でリストカットの傷跡修正法をご紹介しましたが、治療方法によってはリスクも存在します。
傷跡修正の治療を行うことのリスクとはどのようなものでしょうか?
下記では起こりうるリスクをまとめました。クリニックを受診される前にぜひご一読ください。
内出血・感染
傷跡修正のリスクとして内出血や感染があります。
主に内出血は外科的切除術のダウンタイムとして現れることが多いですが、ほとんどの場合1〜2週間ほどで消失します。
術後は痛みを感じることもあり患部が気になる方もいらっしゃいますが、きれいな状態へ近付けるためにもなるべく触らないようにすることが大切です。
感染はステロイド注射によって起こる副作用の1つですが、注射を打つことで感染するというわけではありません。
正確にいえば細菌やウイルスなどに感染しやすくなるリスクがあるということですが、手洗いやうがい、マスクなど日常生活で気を付けることで予防が可能です。
薬による副作用
傷跡修正のために服用する薬の副作用は内服薬・外用薬で変わります。
・内服薬:消化管の不調・肝機能異常・頻尿など
・外用薬:皮膚の掻痒感・発赤・発疹など
以前服用して大丈夫だったという薬でも倦怠感や蕁麻疹が出るなど、体調次第では副作用が顕著に現れる場合もあります。
また薬を大量摂取することで治療が早く終わるということはありえません。薬は必ず用法・用量を守って服用することが大切です。
消化管の不調
傷跡修正の治療による消化管の不調は、主にトラニラストという内服薬の副作用として起こります。
トラニラストはケロイドや傷が赤く盛り上がる肥厚性瘢痕を目立たなくさせる効果がありますが、吐き気・腹痛・下痢など消化管に副作用がみられることが多い薬です。
胃の粘膜を守る薬を一緒に処方することもありますが、薬による副作用がみられた際は必ず医師または薬剤師に相談しましょう。
傷跡修正の治療の流れ

グローバルビューティークリニックにて傷跡修正を行う際は、先ずカウンセリングから始まります。
カウンセリングでは傷跡の状態を確認・適切な治療方法・費用の説明を行い、必ずお客様にご納得いただけた状態で治療を行います。
治療方法によっては治療期間が長かったり、何度か通院が必要だったりする場合もあることを予めご了承ください。
なおグローバルビューティークリニックでは、治療後のアフターケアも必要に応じて行っております。
術後のダウンタイムは赤みや腫れが出ることがあるため、今後の経過を不安に感じることもあるでしょう。
術後の不安などは1人で悩まずに遠慮なく担当の医師へご相談ください。
リストカットの傷跡修正にかかる期間

抜糸が必要な外科的切除術の場合は手術から1週間後に行うことが多く、一般的に傷跡修正にかかる期間は7〜10日ほどです。
手術と比べて、レーザー治療や内服薬(外用薬)での治療は即効性はありません。定期的な通院が必要になることもあり、治療期間は長い目でみていただいております。
「早く治したいのでこの方法がいい」とのご希望があっても、傷跡の状態によってはご希望通りの施術ができない場合もあるということをご承知おきください。
傷跡修正にかかる費用の相場

傷跡修正にかかる費用の相場を下記にまとめました。
・ステロイド注射:40,000円(1本)~
・外科的切除術:50,000円(1c㎡)~
手術よりはステロイド注射による治療の方が安い傾向にあります。また内服薬・外用薬を用いる場合は更に費用を抑えることが可能です。
しかし傷跡の状態によっては適さない治療方法もあるため、予算と実際にかかる費用について事前のカウンセリングですり合わせを行うことが大切です。
リストカットの傷跡修正をするなら美容クリニックへ相談を

衣服などで隠すことが難しい場所に傷跡が残っている場合、好きな服を着られなかったり就きたい仕事を諦めたりなど、様々な場面において選択の自由が奪われることがあります。
「傷跡が残ったせいで好きなことができない」という思いをしない為にも、傷跡で悩んでいる方はぜひ一度当院へご相談ください。
カウンセリングはLINEでも行っており、遠方の方でもご来院いただかずにオンラインにて受診いただくことが可能です。
まとめ

今回は、リストカットの傷跡修正についてご紹介しました。傷跡修正に用いられる治療方法は下記の通りです。
・外科的切除術
・レーザー治療
・ステロイド注射
・内服薬・外用薬
外科的切除術・ステロイド注射は比較的早く治療が終わりますが、レーザー治療・内服薬・外用薬による治療は通院が必要であるため時間がかかります。
また治療にはそれぞれリスクが起こりうる可能性があるため、不安なことは必ず医師に相談してください。
自分に適した治療法を見つけ、素肌に自信を取り戻しましょう。

writer


writer


writer
