根性焼きを消す方法 レーザー治療 アブレーション治療
2023.3.28

根性焼きを消す方法を解説!根性焼きの傷の特徴や費用の目安もご紹介

美容整形

根性焼きはもともと火のついたタバコを皮膚に押し当てることで我慢強さを誇示するための行為でした。

いじめや虐待でタバコを押し当てられ、傷跡になってしまった方も多くいらっしゃいます。


人の目が気になったり、当時の辛い記憶がよみがえる、ということで根性焼きを消したいと思っている方がほとんどです。

今回はそんな根性焼きを消す治療法や施術の費用についてご紹介します!

根性焼きの傷の特徴

たばこ

根性焼きとは、火のついたタバコを皮膚に押し当てることでできた火傷の瘢痕です。

根性焼きの特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?

他の傷との違い

擦り傷や切り傷、軽度の火傷であれば時間とともに傷跡が薄くなっていきます。

皮膚には再生能力があるので、軽度の傷であれば跡は残りません。


しかし、根性焼きは火のついたタバコを皮膚に押し当てます。

そのため重度の瘢痕として残ってしまいます。


タバコの燃焼温度は最高で900度ほど

火のついたタバコを押し当てたことによる根性焼きは、火傷の深度で表すならⅡ~Ⅲ度ともいえます。


Ⅱ~Ⅲ度の深さとは真皮から皮下組織までが損傷した状態です。

そうなると傷跡はほぼ残ってしまいます。

そのため、他の傷に比べると傷が残りやすく、治療に時間がかかるのが根性焼きの特徴です。

傷が目立つ理由

最高温度900度のタバコを皮膚に押し当てると、瘢痕やケロイドのような状態になってしまいます。

根性焼きの跡は周囲の皮膚が盛り上がった円形の傷跡になります。

パッと見て根性焼きだとすぐに分かってしまうのも目立つ理由の一つ。


また、根性焼きが多い部位は手や腕。

肌を露出するような服装になると隠すことが難しくなります。

根性焼きを消すのは難しい?

通常、瘢痕やケロイドを何もなかったように消すのは困難なこと。

根性焼きの跡は火傷による重度の瘢痕です。

そのため、跡形もなく消すことはできません。


しかし、傷を薄くしたり目立たなくすることは可能です。

傷が残っても「根性焼きの跡だ」とわからなくする程度ならできますよ。

根性焼きを治療で消す方法

根性焼きを目立たなくする方法にはどのような治療があるのでしょうか?

【根性焼きの治療法】
・レーザー治療
・切除治療
・剥削法(アブレーション)


それぞれの治療法を順番に見ていきましょう!

レーザー治療

根性焼きの治療として最も多く用いられるのがレーザー治療です。

一般的にはフラクショナルレーザーと呼ばれる医療用のレーザー機器を使用します。



フラクショナルレーザーを使ってレーザーを点状に照射します。

皮膚表面に見えないミクロ単位の穴を開けることで自己再生力を促します。

皮膚には自己創傷治癒力と呼ばれる再生能力が備わっています。

レーザーを当てることで皮膚が持つ能力を引き出して傷跡を目立たなくしていきます。



フラクショナルレーザーでは凸凹と盛り上がった皮膚を平らな状態に近づけることができます。

根性焼きの治療の他に、ニキビ跡の治療やアンチエイジングなど幅広く用いられます。


複数回の照射が必要なので、治療期間が長くなってしまいます。

しかし、1回あたりの施術が30分~1時間ほどで、痛みも少ないので受けていただきやすい治療ですよ。

切除治療

切除治療のイメージ

切除治療では、根性焼きのある部分を切り取ります。

切り取った部分の周囲の皮膚をジグザグに、もしくは1本の線のように縫い合わせます。

そうすることで手術や怪我でできた傷跡のように見せることができます。


1回の手術で傷跡をほとんど目立たなくさせることは可能ですが、根性焼きの範囲が広い場合は2~3回に分けて切除治療を行うことも。

切開して縫い合わせるため、術後は縫合の跡が残ります。

しかし、時間の経過に連れて傷跡は次第に目立たなくなりますよ。

剥削(はくさく)法

「皮膚剥削術」は「削皮(さくひ)」や「アブレーション」とも呼ばれる手術法です。

皮膚の表面を薄く削り取り、皮膚の自己再生力を利用し、傷を目立たなくさせます。

根性焼き治療の他にも、タトゥー除去やリストカット跡治療などにも使われる施術法。


【使用機材】
・エルビウムヤグレーザー
・炭酸ガスレーザー
・医療用の特殊な剃刀 など


一度に広範囲の治療をすることができるので施術時間は比較的短め。

しかし施術後の傷跡が落ち着くまでには時間がかかります。


根性焼きの状態や数によって適切な治療法は異なります。

ご自身に合った治療法を選択してください。

根性焼きの治療にかかる費用・期間

根性焼きの治療にかかる費用や期間は選択する治療法によってさまざまです。

フラクショナルレーザーでの治療とアブレーションについて詳しく見ていきましょう!

フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーの場合、1度の施術で20%ほどの治療が可能です。

そのため5~6回を1クールとして治療計画を立てます。


傷跡の状態にもよりますが、レーザー照射は基本的に1か月に1度の頻度で行います。

1クール半年~1年ほど要するので、手術に比べると治療期間が長くかかります。

根性焼きの範囲が広範囲に及ぶ場合やすぐに治療を終わらせたい、という方は切除法を選ぶことをおすすめします。



根性焼きの治療はどの施術を選んでも自由診療になります。

保険がきかないので医院が自由に設定した金額が適用されます。

そのため、クリニックによって治療にかかる費用が異なります。


フラクショナルレーザーは治療する範囲によって費用が前後します。

広範囲になればなるほど高額になるイメージですね。


初診料、再診料、麻酔代、お薬代などが別途かかる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

アブレーション(皮膚剥削術)

アブレーションは基本的に1度の手術で完了します。

あまりにも広範囲だと複数回に分けて治療を行うこともあります。



アブレーションも自由診療となるため、保険が適用されません。

費用はクリニックによって異なりますが、はがきサイズの範囲で50~60万円程度が相場です。




手術は1~4時間ほど

根性焼きの範囲や数によって所要時間が異なります。

手術自体は1度で完了することがほとんどですが、ダウンタイムはしばらくかかります。

皮膚を削り取るため、治癒までに時間を要するのです。



手術直後は切開した部分が擦り傷のような状態になります。

その後2~3日でかさぶたが出来はじめ、2週間程度ではがれていきます。

かさぶたがはがれると新しい皮膚に再生され完治、となりますが個人差があります。

皮膚の治癒力は人それぞれなので、3か月~半年ほど要する場合もあります。



治療を検討している方は、治癒にかかる期間も考慮して治療法を選びましょう。

カウンセリングの際は、金額や治療方法以外にも完治までの期間も相談すると良いですね。

根性焼きを治療する際のリスク

根性焼き治療にはリスクもあります。

フラクショナルレーザーとアブレーション治療それぞれのリスクについてご紹介します。

フラクショナルレーザーのリスク

フラクショナルレーザーは切開や縫合を行わないため、痛みが少ない治療法です。

治療時間も短く術後のダウンタイムも短いですが、全く症状がないというわけではありません。



個人差はありますが照射後2~3日は腫れや赤みが出ることも。

5日ほど経てば表面の薄い皮膚がはがれて新しい皮膚が現れ始めます。



施術後は皮膚が敏感になっています。

そのため、直射日光には当たらないようにしましょう。



また、皮膚が回復していく過程でかゆみが出ることがあります。

そこで我慢できずに掻きむしってしまうと色素沈着を起こす可能性も。

肌を刺激しないように生活する必要があります。

アブレーション(皮膚剥削術)のリスク

アブレーションに関しても術後は肌がとても敏感になっています

直射日光に当たらないよう紫外線対策をしっかりと行いましょう。



アブレーションとは根性焼きの跡をわざと擦り傷のような状態にして皮膚を再生させる治療法です。

そのため、術後にミミズ腫れのように腫れあがる肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)やケロイドのような状態になることも。



肥厚性瘢痕やケロイドは落ち着くまでに1年以上かかります。

ケロイド体質の方は注意して施術を受けるようにしましょう。

根性焼きの治療後の注意点

根性焼き治療の跡はいずれの治療法を選択しても肌が敏感になっています。

紫外線対策をしっかりと行い、刺激を与えないように過ごしましょう。

かゆくても掻きむしってはいけません


患部を濡らすことも良くないので、入浴や洗顔時は気を付けてください。

医師の指示に従って傷の回復を待ちましょう。

根性焼きを隠す方法もある

レーザー治療やアブレーションを検討したい反面、治療方法や費用面に不安がある方もいるのではないでしょうか?

そこで、根性焼きを隠す方法を2つご紹介します。

コンシーラーで隠す

化粧をする際にニキビやシミ、クマを隠すコンシーラー。

上手に使えば根性焼きを隠すこともできますよ。

【コンシーラーの使い分け】
白い傷跡:イエロー系、ピンク系
赤みがある:グリーン系


肌の色に合わせてコンシーラーを使い分けると上手に隠せますよ。

1本500円ほどの商品もあるので、試してみる価値は十分にありますね!


ただし、根性焼きを完全に消すものではありません。

一時的に隠す応急処置のようなものなので、治療としては使えません。

傷隠しテープで隠す

ドラッグストアやネットショップで傷を隠すテープが販売されています。

非常に薄い膜のようなシートを傷口に貼ります。


防水加工がされているものや上からメイクができるものもあります。

カラーバリエーションもあるので、肌の色に合わせて使ってみてください。

根性焼きを消したいなら医師に相談してみましょう

コンシーラーや傷隠しテープは一時的なものにすぎません。

毎日使用するとなるとコストも掛かりますし、ストレスになることも。

傷跡自体を無くしたい方やしっかりと治療を行いたい方は、医師に相談することをおすすめします。



根性焼きの跡をなかったものにすることは難しいことです。

しかし、薄くしたり目立たなくすることは可能ですよ!

根性焼きの状態によって合っている治療法が異なるので、まずはカウンセリングで相談してみてください。

治療法、治療期間、費用などについて聞いてみましょう!

まとめ

火のついたタバコを押し付けることで出来た根性焼きは完全に消すことができません

しかし、レーザー治療や切除治療によって目立たなくさせることは可能です。


嫌な記憶を思い出したり人の目が気になる根性焼き。

適切な治療を受けて辛い思いから抜け出せると良いですね。

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